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―或る街にて―
[雑多とした街の一角に、そのバレエカンパニーはあった。規模は小さく、無名であるが、その場所こそ今の彼に必要であった――]
[フロアの中に響く旋律。
プリマドンナが優雅に舞う姿が、琥珀色の右目に映る。]
―――…ダメだ。
ダメだ、違う。一回音楽止めて。
[左目に眼帯をつけた男が、椅子からゆっくりと立ち上がる。]
『はい……ミスター・バロウズ。』
[プリマドンナの先には、あの緋色に染まった古城に居た、ギルバートの姿があった。
左目を喪った病と、年齢的な限界――2つの理由から、ダンサーとして第一線から退いた彼は、今こうして裏側から舞台を支える立場に居る――]
あのさ……ジゼルがアルブレヒトに「裏切られて」死ぬシーンって、君はどう考えて踊ってるんだい?
[ギルバートの右手が、古い記憶に揺れて、微かに疼く。]
恋のよろこびに生きていた娘が、恋する男に裏切られて、絶望のうちに死ぬ――…君のジゼルは額面通りにシナリオを「こなす」だけで、実につまらない。
少なくとも俺がアルブレヒトなら、こんなジゼルには詫び入れに行こうだなんて思わないね。
――いいかい。
本当に「狂い死ぬ」っていうのはね、こんなものじゃないんだ――…
[ギルバートの琥珀色の目が、ギラリと見開く。 プリマドンナは、その瞳を見て、半歩後ろに退いた。]
「狂い死ぬ」――…
絶望と、相手を求めて止まぬ感情との狭間で……己の熱に焼かれて、死ぬんだ――…
[汗ばむ右手を、プリマドンナの肩に置く。
彼女は、まるでギルバートから視線を逸らすかのように、その手に自分の視線を送った。]
[ギルバートの脳裏に浮かぶのは、緋色に染まる古城で見た、最後の光景。
自分の手で肉を斬り、命を殺めた瞬間の記憶――…
己の腕の中で同族を喪い、人間を怨み、全ての「終焉」を望んだ、或る男の姿が、琥珀色の右目と朽ちた左目の奥に、色鮮やかに甦る。
同族に裏切られ、自ら破滅を願った哀しみと、恋にも似た熱情の入り交じった、男の瞳に映る色が――*]
/*
更に寝落ちた俺様参上!
うわーん、相方はいつまでも相方だからね!>x<
相方が人狼止めてもそれは変わんないもん!>x<
今度はそっちに遊びに行けるように頑張るぅ!>x<
[少女は赤の青年に手を取られ古城を離れる。足や身体は疲労で重く感じられたが、状況はそれを良しとはせず。叱咤し続けて森の中、緋の花の中で古城の方を振り向いた]
[赤き焔に包まれ、崩れゆく古城。終焉の宴が、全てが終わった瞬間だった]
……これで、防げたんだよね。
[ぽつりと言葉が零れ落ちる。傍らに居た赤の青年が「そうだな」と短く返した。その返答に今までピンと張って居た緊張の糸が切れたのか、少女の意識はふつりと切れる。意識が闇に落ちる直前、身体がふわりと浮くのを感じた]
[次に目を覚ました時、少女は見慣れた部屋に寝かされていた。それは惨劇のあった古城の客間ではなく、少女が常日頃生活していた部屋。あの惨劇は夢だったのだろうかと、そう思いながら、何故か残念に少女は思った]
[あの青年にはもう会えないのか、と──]
[ベッドから上半身を起こし物思いに耽って居た時、呼びかけと共に部屋の扉がノックされた。返事をすると、心配げな表情をした父親が入って来る。少女が数日行方不明だったことを告げられ、心配をかけるなと窘められた。ごめんなさい、それだけを父親に向け、しゅんと頭を垂れた]
[父親は垂れた頭を撫でながら、更に続ける。少女を助けてくれた人が居るから、ちゃんと礼を言いなさい、と]
助けてくれた、ひと?
[不思議そうに父親へ返す。父親は頷くと、部屋の出入り口に向かって声をかけた。ゆっくりと開かれる扉の先には──]
─数ヶ月後─
ねぇ、聞いてるの?
ちょっと、クインジーってば!
[街のカフェテラスで隣に座る青年に口喧しく言う少女の姿があった。少女を助けた青年──赤の青年は、少女のボディーガードとして今を過ごしていた]
だーかーらー。
早く父様言っておかないと、私そのうち嫁がされるわよ?
それでも良いの?
[それはここ最近になってから為されるようになったやり取り。少女が何を言おうとも、赤の青年の態度は変わらない。その胸中が如何なるものか、それは彼にしか分からず。少女は今日も同じことを*繰り返すのだった*]
/*
アホなこと言ってないで挨拶、と。
皆さんお疲れ様でしたー。
相方は村立て&最後の村お疲れ様!
今後一緒に遊べないのは寂しい。・゚・(ノД`)・゚・。
なかなか会えないから余計に。・゚・(ノД`)・゚・。
最初の出会いからほとんど同村してなかったにも関わらず、相方と認定してもらって色々話せてホントに楽しかった!
うざく無かったらこれからもお話させて下さい>x<
と、そろそろ時間がっ。
微妙な挙動の霊能者でしたがご一緒させてもらって楽しませて頂きました!
今度この手の村やる時は狂信者やりたいな、とか思いつつ。
また会いましょう!
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