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─第二階層 リフレッシュルーム─
そうか。
…異状が出なかっただけマシという所だな。
[>>61今日のは痛かったと苦笑するジョエルを見。
スティーヴに怒られてこようと言う言葉には、眉を顰めて軽く頭を振る。]
…お前が悪いわけではないよ、ジョエル。
あの御仁がお前に求めている基準が高過ぎるだけだ。
[彼の電子頭脳の性能を考えれば、彼の反応や行動は優秀だと整備士は思っている。
なまじ見た目が人間同様だから中身もそうだと思う方が酷なのだと、彼の呟きに目を伏せた後傷ついた頬に手を伸ばし軽く撫ぜた。
が。]
…子供?
[ジョエルの口から零れた疑問形の言葉に、その視線を追うと見覚えのある子供の姿があった。]
……何処かで見たな…あぁ。
─ 第二階層・食堂 ─
……ったく。
[どうにも調子が狂うような、逆に落ち着くような。
妙な心地を、ため息に乗せて吐き出して]
それはそーなんだけどさぁ……まあ、イロイロあるんよ、オトメには。
んー……オーフェン?
ああ、あの子なら、リフレッシュルームでもふっことか、ジョエるんとじゃれとったわ。
ウチが出てくる時にはまだいたけど……。
[何処で見たろうか、と記憶を辿り。
制御室の中に紛れ込んで中々に盛大なエラーを起こしてくれた子供だということを思い出し。
ジョエルの笑顔に釣られたか、こちらに近寄ってくる姿には小さく息を吐いた。]
先日ぶりだな、少年。
あぁ、PMCとやらは此処に居る殆どの者は見たことは無いはずだ。
早い話が他の生き物にとりついて同じ姿になる、ということだが…詳しい話は専門の人間に聞く方が良いだろう。
[そう声をかけたが、淡々と説教した記憶がまだ残っていたなら居心地悪そうな反応が返ってきたかもしれない。
さきの放送についての会話内容には補足するように口出したものの、解るように言えば不安を生むかと思い言葉を濁した。]
─ 第二階層・食堂 ─
─第三階層・研究責任者室前─
ああ、呼ばれてきた。
確認してほしいことと、話すことがあるってな。
[彼女から送られてきたメールを見せて、そう伝えながら程なくしてその部屋の前に着くだろうか]
スティーヴの旦那も用事か?
[聞きたいことは山ほどあるのだろうと想像はついていたが]
─ 第二階層・食堂 ─
乙女心はフクザツって奴?
おにーさんの胸でも役に立てば後で貸しますよー。
[巫山戯て腕を広げてみせる]
そっか、ありがとう。
おとーさんに頼まれちゃってさ。
[カルロスの存在と、ここで会って補給までは一緒にしていたことを簡単に説明する]
保護って言われても行動制限とかは出来ないけど。
所在位置だけでも確認しておこうかなとね。
下手な場所チョロチョロしてたら、それこそ最悪なことになるかもしれないし。
万一そうなったら子供でも容赦は出来ない。でしょ?
[最後の部分は周囲に届かないよう声を低くして伝えた]
あぁ。
ラッシュの目が赤いのはな、普段出来ないことが出来るようになった証拠、というものだ。
詳しくは企業秘密、だがな。
[>>72オーフェンからパトラッシュの目の色について問われ、説明に困った様子のパトラッシュから視線を向けられると悪戯っぽく片目を瞑って簡単に説明をした。
ジョエルとオーフェンが二人揃ってパトラッシュを構う様子には微かに表情を和らげたものの、>>91パトラッシュから困ったような鳴き声が聞こえると制止の手を伸ばしかけたが、二人がその前に手を止めたのを見れば口を挟むことはしなかった。
ジョエルが人間ではないと知ったオーフェンの反応には、少し目を伏せたものの。
合体だの巨大化だのという話が聞こえれば苦笑を浮かべて制止の声をはさんだ。]
……それはやめておけ。
スティーヴが頭を抱えるのが目に浮かぶ。
キャップに呼ばれたなら先に用件を済ませろ。
俺は後でも良い。
[研究責任者が優先すべきと考えたのだろうから、と先に軍人の用を済ませるよう促す。
尤も、自分も聞いても良い話であるようなら、遠慮なく同席するのだが]
…少年の父上はカルロスというのか。
[カルロスの名を聞くと、ふむ、と瞬き。
オーフェンが制御室に紛れ込んだ後日、血相をかえて謝りに来られた時には名を聞きそびれていたが。
遊び盛りの子を連れていては気の休まる暇もないだろうな、と他人事ながら少し同情していたり。
ともかく、会話がジョエルの性能やら何やら他愛の無いものに移行していくのには耳を傾けるだけで。
小型のエネルギー銃を受け取るまではこの場に留まっていた。**]
─回想 終─
─ 第二階層・食堂 ─
あはぁ、それじゃあ、気ぃ向いたらお願いするわぁ。
[腕を広げる様子に、くく、と笑う。
合わせて、まだ出たままの猫尻尾が揺れた]
そっかぁ……まぁ、こんな事になると、あーゆーお人は忙しいモンだし。
誰かに頼みたくもなるかぁ。
[経緯を聞くとこんな感想を漏らして]
……そぉねぇ……今、必要以上にウロウロするんは、色んなイミで危ないわぁ。
結構、みんな気ぃたっとるしねぇ。
さっきも、リフレッシュルームで一悶着あったし……。
……そぉねぇ……サイアクになったら、ってのは。
考慮しとかな、ならんわ。
[低い声で伝えられた部分には、こちらも低い声でぽつり、と]
─第三階層・研究責任者室前→─
今後についてか…、
探せるなら、それに越したことはないな。
[データを見たところと、武器を配給される様子から、それはとても難しそうなのは素人にも理解はできた]
ああ、すまないな。
[先を促されれば入り口の端末にIDカードをかざし、向こうから女性の声が聞こえる]
カルロス少尉、ただいま到着いたしました。
Dr.スティーヴも一緒ですが問題ありませんか?
[すぐに二人とも中に入るように伝えられ、開いたドアの中へと]
―― 第四層 ――
[減圧区画へのロックは完全で、ここには熱源反応もない。
握り締めてたレーザーガンから力緩めた。
指の関節が白くなっている]
………結局、何が逃げたんだろ。
[端末取り出して、辞書へのリンクを幾度か跳んで。
ようやく情報を得ようとした]
―――。
………馬鹿、みたい。
[結局半分以上はちんぷんかんぷんで。
でも、生き物に化けるエイリアンだって知る]
知り合いに完全に化けるとか、無理に決まってるジャン。
[ぽつりと、一人で突っ込む。
けれど、ふと気がついたように]
あ、でもダメだ。私の知り合い、いない。
………ううん。エイリアンだもん。
人間に化けたら人間には分かるよきっと。
早く向こうのあいつらエアロックの外に捨てればいいんだ
─ 第二階層・食堂 ─
その節には遠慮なくご用命を。
[笑いながら深々とエリカにお辞儀して。
顔を上げたら揺れる尻尾が見えてクスッと声を漏らした]
それがお仕事だからねえ。
向こうは何か揉めてたの?
急いで行かなくても、パト号いるならいいかなと思ったんだけど。
[食堂出口をの方を見る]
誰であっても。だからね。
[困ったような顔で小さく付け足すと左右に首を振った]
― 第二階層・リフレッシュルーム・少し前 ―
[少年、と自分の事を>>106名指しされればうえぇというような顔をする。やっぱり人違いではなく本人らしい。
この間怒られた事があってそわそわしていたものの、PMCについて聞かされれば、ふーん?とわかったようなわかってないような。]
みんな見たことないんだ…。
とりつく、ってオバケがするみたいなの?同じかっこうになるんだ?
[みんな知らない、という所にフクザツな顔をした。じゃどうやって探すんだろう?と、思っていたり。
同じ格好になる、と言われると、どろどろしたスライムみたいなものが、うにょんと人の形を取って二人になる、そんな情景が頭の中にほわんと浮かんだ。]
同じのだと、見分けつかないじゃん。どーすんだろ。
並べてみたら分るのかな?
─第三階層・研究責任者室─
[中に通され話された内容はまずPMCが逃げるに至った経緯について。
どうも捕らえて第四階層の檻にいれていた生物の一つがPMCが擬態していたものでそれが逃げ出したようだということ。
中身が空になっていたのに気づいたのは放送を流したすぐ前のことで最後に檻の中のカメラに写っていたのはアメーバ状の生物、つまりPMCだったということ]
逃げた先は不明ですか…。
それで調査というのはやはり第四階層の貨物室ですかね?
[すでにその檻のあった区画は物理的に閉鎖済みでゲート以外から出入りは不能にしてあることを伝えられる]
まぁ、元からあそこはこの船でも限られたものしか入れない区画ですから誰かが立ち入ったりはしていないはずですが。
わかりました。確かにその調査は私の仕事ですね。
[加えて自分の方でもPMCに寄生されたものを見分ける方法を探ってみると。
その研究の手伝いなどはスティーヴが適任なのだろうかとその話題になると彼の方を見た]
─ 第二階層・食堂 ─
[猫尻尾の飛び出しには気づいていないから、笑みの理由はわからずこてり、と首を傾げ]
ん、ああ……ジョエるんと、ブラウンの旦那さんが、ちょお、ね。
[言いながら、斜めに立てた人差し指同士を打ち合わせる。
仕種の曰くは、『ぶつかってたよ』]
一部の連中、気ぃ立ってるから、ウチらもうっかり巻き込まれんよーにせんと。
[付け足された言葉には、だよねぇ、と息を吐く。
その辺りはあまり考えたくないと言える部分だった]
― 第二階層・リフレッシュルーム →現在軸 ―
へんけーして足がロケットになって空飛んだりとか。
呼び出したら足場になったりとか。
……にーちゃんと合体!
[出来ません。
そんな突っ込みは誰から入ったか。
などと雑談交えながら暫く待っていたのだが、スティーヴという人はなかなか戻っては来なかった。
じっとしているのは苦手なので、かしゃかしゃ音を立てながら足をぶらぶらさせたりしていたのだが。]
待つの飽きたー。
[もう飽きてきたらしい。
騒がしくしていると、「うるさい!」とどこかから怒鳴られて、びくっと肩を竦ませた。
流石に一旦、大人しくはなるが、余計に窮屈さを感じ。]
おれ、その人戻るまで散歩してくる。
[そう言って、またふらっと外に出て行った。]
― 第二階層・食堂 ―
可愛く揺れてますよぉ?
[笑ったまま不思議そうに首を傾げたエリカに囁く。
一応耳目を憚っての小声だった]
あーハイハイ。
また空気読めないことやらかしたんだろ、どーせ。
簡単に壊れたりしないから大丈夫って前に言ってたけど。
何でああ残念なんだろうな。
人の夢壊しまくってくれやがってからに。
[大きな溜息が落ちた。個人的な愚痴も混じる]
こんなモンまで配られちゃったし仕方ないかもしれないけど。
うん。エリカちゃんも気をつけて。
[腰に下げたオモチャのようなレーザー銃を軽く示して頷いた]
─ 第三階層 研究責任者室 ─
[両腕を胸の位置で組み、語られる内容にバンダナの奥で瞳を細めた]
擬態済みのPMCが混ざってやがったのか…。
[小さくない舌打ちが口から漏れる。
逃げた時のPMCの状態が苛立ちを更に助長させていた]
擬態状態のPMCだったってことは、既に増殖も可能な状態でもあるな。
早いとこ見つけねぇと寄生される奴らが増えていくぞ。
見分ける方法を探すなら俺もやる。
一人でやるよりゃ効率が良いだろ。
[軍人の視線>>121を受けながら手伝いを申し出る。
自分の同席を許した時点で研究責任者もそれは考えていたようで、早速始める旨を告げられた]
逃げた時はアメーバ状だったが、次に姿を現す時に同じ形態とは限らん。
調査に行くなら十分注意しろ。
[第四階層へ調査へ行くことになるらしい軍人には端的に注意を告げる。
尤も、注意したところでどれだけ効果があるのかは疑問だったが]
― 第二階層・食堂→通路 ―
しかしそんな状況じゃ、直接確認しておかないと危ないかな。
俺もリフレッシュルーム行ってみるよ。
それじゃまたね。
[既にその部屋にも居ないとは知らず。
エリカに軽く手を振りながら食堂を出ていった]
─ 第二階層・食堂 ─
……ぇ?
[何が、と問うより先に視線が落ちるのは、揺れる黒。
あちゃ、と短い声が漏れる]
やぁだぁ、いつの間に出てたんよ……。
[ほんの一瞬、現実逃避的に隅で丸まりたくなったが、それは押し止めて]
うん、まあ、いつもの流れだったわねぇ。
いちお、リディちゃんに見てはもらってたっぽいけど。
[大きなため息には、何も言わず、というか、言えずに苦笑い]
ん、まぁ、ウチはこー見えて荒事もちっとは経験あるし。
なんとか、抜けてくわぁ。
[口調は軽く、それでも、目は真剣なまま、頷いて]
ん、ウチは落ち着いたら、上に戻るわ。
それじゃあ、またねぇ。
[食堂を出て行く背に、ひら、と手を振り。
また、コーヒーカップに視線を落とした]
─第三階層・研究責任者室→─
ええ、そちらのことはお任せします。
こちらは私の方で。
[スティーヴの忠告にはしっかりと頷いて、とはいえ何をどう注意するべきか、それは難しい話なのかもしれないが]
それぞれにできることを進めましょうか。
うまくいけば、そこに閉じ込められたままでいるかもしれないですしね。
[そうであってほしいという願望も混じっていた]
さて、それならばすぐに行くことにします。
[長話をするよりはすぐに行動を移すべきかと、そもそも自分は頭脳労働をするよりは肉体労働の方が性にあってるのもある。
席を立ちドアの方へ向かい]
それではそちらでも吉報があることを祈っています。
[敬礼をしてから部屋を後にした]
― 第二階層・エレベーターホール ―
[近くを散歩と言いながら、あれよあれよと進んでいつしかエレベーターの近くに居た。
前は上に行って怒られたから、今度は下に行きたいな。
と、騒がしくなる前はそう思っていたのだが。]
……うわー、人がいる。
[こっそり影から様子を伺うと、セキュリティが厳しくなったのだろうか、出入り口の前に人が立って見張っていた。]
今なら行けると思ったんだけどなぁ。ちぇっ。
[きょろきょろ、何かないかなと周囲をみたりした。]
―― 第四層 ――
……こんなの、第一種危険生物じゃん。
なんでそんなの扱うの。核といっしょ。馬鹿みたい。
[つぶやいて、ごそごそと保存食料パックの詰まった貨物を点検。どこも封が破れた箇所がないか、コンテナに異常はないか]
ダメよ嫌よ、近づかないで♪
あなた嘘つき知ってるの
[なんとなく出てきた恋の歌、小さな声で、歌う。
サボりたい。今にもアメーバがうずうずと染み出してきそう。でも、チーフに端末で居場所追跡されてる。ここでサボったら、絶対、サインがもらえない]
[サインを貰えなければ、歌劇団の応募条件である『無重力活動1000時間以上』が満たせない。これを逃したら、もう貯金はない。だから、逃げられない]
[どうやってPMCが逃げ出したかも、どこから逃げ出したかも知らない。おそらくほぼ可能性はないが、これのチェックをミスると全乗組員の口にPMCが入るかもしれないから命じられた仕事だ、なんて重要性も知らない]
[その癖、自分が乗っ取られてればその指示は逆効果な訳で。そういった意味でチーフの指示に筋が通っていないってことも、随所でそんな混乱が起こっているんだってことも、知らない]
[それは、今までの同僚をもしかしたら殺害しないといけないって事態を認めたくないせいなのか、それとも――]
[第四層の入口で、明かりをつけてそんな風にしばしごそごそやっていた**]
─ 第二階層・食堂 ─
……はぁ。
[また隅に一人になると、小さくため息をつく]
なにがどう……ってんでも、ないけど。これって……。
[感じるのは、予兆めいたもの。
先天的な第六感が、何かを告げてるような、そんな感覚。
生憎、そちらを鍛えたり制御するための訓練は拒否していたから、本当に野性的なものではあるのだが。
それだけに、危機には敏い]
寄生・擬態して、他生物を喰らう……かぁ。
そんな連中、突っつかなきゃいいのよ。
珍しいモンみっけ、なノリで、かき乱すから……。
[余計な事が起きるんじゃないの、という呟きは口の中。
手早く切り分けられたワッフルと一緒に飲み込まれ、誰にも届くことはなかった。**]
─ 第三階層 研究責任者室 ─
居れば良いが……まぁ見て来ないことには分からんな、そこは。
時間が惜しい、早速行動に移そう。
[>>130 第四階層へ向かおうとする軍人に頷きを返し、自分は研究責任者へと向き直る。
彼女は軍人を見送ってから何から始めるかの話をし始めた]
現状では宿主ごと殺すしか手段が無い。
PMCだけに効く致死薬が出来りゃ万々歳なんだが…そう簡単には行かんよな。
寄生状態の場合はどこに入り込んでるのかもはっきりしてねぇし…。
やはりまずは寄生・擬態しているPMCを発見する方法を探すより他ねぇか。
研究する分のサンプルは残ってんだろうな?
[研究用のPMCが逃げ出したのではないのなら残っているのだろう、と研究責任者に問う。
しばらくは研究の分担についてを話し合うこととなった]
― 第二階層・食堂→エレベーターホール ―
俺はそのままでも可愛いと思うけどなぁ。
[丸まりそうなエリカには小さく笑った。
怒られてもいつものように肩を竦めて流し]
それは心強いねえ。
うん、また上で。
[驚いた顔で真剣な目を見ると、小さく口笛を吹く仕草。
後は普段と変わらないようなやりとりで食堂を後にして]
うわー、呼び戻された人の方が多いのか。
ご愁傷様。
[物影に目的の少年がいるとは知らずに、混雑するエレベーターホールを横切ってゆく]
―第二階層・リフレッシュルーム―
くぅ?
[案の定、オーフェンの話にはきょとんとした表情だった。犬顔なので分かりにくいが。
合体という言葉が出た際には、ジョエルを見上げて首を傾げる。
そのうち飽きたと言って出て行く少年を見送って、お座りの体勢から四つ足になり、身体をぶるぶると振った。
それにより、もふもふ攻撃によって乱れていた毛が元の通りに整う。
もちろん毛が飛び散る様なこともなかった]
― 第二階層・エレベーターホール ―
[なんとなしに、人の流れやタイミングを見て、どうにかできないかとか思っていた。
なんだか目的が変わっているのはいつもの事だ。
そうこうしていると、知った人の姿が見えた。]
あ、ノブにーちゃんだ。
……後ついてけないかなぁ。
[小柄な影が、ひょいひょいと人の合間をぬって歩いて、ノブの少し後ろの方を歩いた。
見張りの傍を通り抜けようとする時に、人影とどさくさに紛れて一緒に抜けようと―――浅はかな子供が出来たかどうか。]
― 第二階層・エレベーターホール ―
学者さんたちは休憩どころじゃないか。
よろしくお願いしますねー。
[やっとの態で警備員に開放されたらしい白衣姿が駆け込んでくる。今度はオーフェンの時の二の舞にならないように落ち着いて身体を捻り。体格はそれなりに良いせいで、警備員からの死角を作ったなんても知らないこと]
─ 第三階層 研究責任者室 ─
PMCに効く薬品のチェックは?
ヒトに対しても反応するものは当然使えない。
…ああ、そうか。
擬態している場合は擬態対象と同様の反応が起きるのか。
全く厄介な生物だな。
[容易に出る案は悉く却下され。
苛立ちも募り、頭を掻き乱すようにして掻く]
──…ここでただ議論してても仕方が無い。
考えるのは結果を出してからだ。
[まずは実験を開始すると研究責任者に告げ、専用の実験室へ二人で向かう。
考え得る手段を試しつくすまで、少なくとも自分は実験室を出る心算は*無かった*]
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