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用事…というか
……昨日は、まだ、ここにいましたけれど。今日はいないのですね
土に還してさしあげようと思ったのですけれど
わたくしも下にゆきますわ。一緒に用意いたしましょう
[*微笑んで*]
……よぉ。
[やって来た青年に気づいて、短く声をかける。
昨日までとは違い、どこか、穏やかなその様子は、青年には違和感となるかも知れない]
やっぱり、彷徨ってたのか。
[ふ、と浮かぶのは、疲れたような微笑]
[ああそうか、と納得をして]
[死体が無いことに違和感を抱かなかったことを微かに自嘲する]
ええ、ではご一緒に。
[シスターと共に厨房へと*向かった*]
・・・・・え・・・
[声を掛けられて、顔を上げる。今日は初めてのこと。
目の前にいる青年は微笑んで居た。それにも違和感を感じたけれど。
今何故か僕の部屋にいる他の人間とも何か雰囲気が違う。
此方側、だと思った。
――此方側って何だ?]
彷徨・・・・?
[如何いう意味だろう。ただ単に歩いて回って居たのか、とかそういう響きとは違って。
端からシスターの声。『土に還してさしあげようと――』
何を還すのだろう。
無意識に手は胸の辺りを押さえていた。]
[ふと我に返る。
息をひとつ吐き、石をひとつポケットへ。
椅子から立ち上がり、廊下への扉を開けた]
き。
[目の前に人がいて、大きく目を見開く。同時に悲鳴になりそこなった、変な声が出る。
でもそこに立っていたのは、2つのカフェラテを持ったクレメンスで]
ど、う、したん・・・。?
[声には動揺が]
……なんだよ、ぼーっとして?
[どこか困惑したような様子に、やや、首を傾げ。
それから、ふと、ある事に思い至る]
……お前……さ。
わかってる……か?
[何を、とは、言わずに。
短く、問う]
分かってるって、何が――
[頭の中で警鐘が鳴る。それ以上訊いてはいけない、と。]
何、が?
[けれど言葉は紡がれて。]
[クレメンスへの動揺は、いきなりの鉢合わせのためだけではなく。
昨夜の出来事のためだけでなく。
アーベルの死が]
・・・・・・。
[それでも...はクレメンスに今朝の話をする。
沈痛な表情で彼はそれを聞いた。
その表情にこちらもつらくなって。昨夜アーベルを心配するそぶりのなかった事を責める気持ちがそがれる。
話を聞いたあと、彼は深く考えるようなそぶりをして、部屋から出て行った]
・・・・・・・
[酷く落ち着かない気持ちで青年の言葉を*待った。*]
/中/
了解です。此方も反応遅くて申し訳なく。
また後程。
[イレーネの部屋をノックしようと思った時だった。
急に扉が開かれて、クレメンスは大きく眸を見開く。
動揺をしている素振りに、何ごとかと思ったが、]
昨日約束したカフェラテを持ってきたよ。
[そう言うと、一つをイレーネに渡した。部屋の中で話される事は、自然アーベルの事…今朝の話になった。
あまりにも痛ましい遺体を発見した事、
イレーネの重々しい声で綴られる話を、だが、クレメンスはじっと耳を傾けて聞いていた。手の中でカフェオレがどんどんと冷めてゆく。]
…。
[聞き終えると、クレメンスは少し退席をすると立ち上がり部屋を出た。少しも歩かないうちに、扉が開く音がしてイレーネが追いかけてくる。]
まだ、何か伝えたりない事があるのかい?
[振り向いた顔には、翳りが見える。微笑んではいるが、口調には弱弱しさを感じられた]
ハンス…
[記憶を辿る。
そういえば、広間で一度出会った後、顔を会わせる事がなかったような…
丁度ハンスの部屋の目の前だった。プレートには名前が書かれているままだった。]
…命は危険に晒されていないようだね…。
[イレーネに目線を]
[クレメンスに向かって]
ええ、・・・命は、平気なんで、しょうけど。
たぶん、ずっと引きこもってる。それ、って、大丈夫なのかしら。
[最後に見た彼は、酷く怯えて。恐怖の疲労が現れていた]
ごはんも、食べてないんじゃ、ないかな。
食事も?
それは──…
[部屋の中で衰弱しているかもしれないハンスの姿が目に浮かんだ。
実際には、人狼の血脈のお蔭で体力はそこまで衰えてはいないのかもしれないが…]
心配…だね。
[イレーネに頷きかけると、クレメンスはハンスの部屋の扉をノックして呼びかけた]
ハンス!
中にいるのかい?ハンス!
大丈夫かい?
[バリケードを作っている事など露知らず。
やれ、と頭を振り、イレーネへ]
しかしどうして中に引きこもっているんだい?
[今ごはんは、自分も食べたくなかった。
食事。今朝の光景が、瞼の裏によみがえる。
クレメンスにこちらも頷く。
しかし中への呼びかけに答えるものはなく]
どうして・・・。怖いから、じゃない?
――屋敷内、二階廊下――
[いつの間に消えてしまったのだろう。
ユリアンにも読むことのできた、表札に確かに書かれていたはずの部屋の主の名前。
エーリッヒの名もアーベルの名も、そこにはもうない。
あるのは白い板と――]
花……?まるで、死者を悼むみたいに。
これ、ベアトリーチェが持ってた花に似てるな。
…あいつが飾ったんだとしたら。
[それは実に人間らしい感情だ、と思う]
わからない。
[無残な死体を前にして、歌うようにその頭を撫でていた少女。
死者の部屋の前に、誰よりも早く優しい花を供えた少女。
ユリアンにはそれが、相反する行動に思えて]
あいつが何なのか、どう接すればいいのか…
―自室(L)―
[ふと気づいて、懐剣を見やる。血の痕は失せていた。
しばらく考えてから、黙ってそれを再びバッグに入れる。バッグの奧には果物]
…あ。
[ミハエルを見舞いに行くときに、バッグに放り込んだものだった。
姫リンゴをいくつか取り出し、かじる]
…ひっく…ううっ…。
[涙がぽろぽろこぼれる。けれど、リンゴをかじり続ける]
…ぐすん…えぐっ…。
[クレメンスの言う事は一理あって]
・・・・・・。
[壊れたエーリッヒのことを思い出させた。
ハンスは恐慌状態なのかもしれない]
じゃあ、部屋から出て、もらったほうが、いいよね・・・。で、も、無理やりだと、暴れるかもしれない、かな。
[自分も扉のノブを見つめ考えこむ]
[何が、という問いかけに、やはりか、と思う。
この青年はまだ、認識していない。
自分が死んだ──という、事実を]
『いや……俺が、異常なのかも知れない……』
[喰い荒らされた自分の形骸。
それを見ても尚、冷静に。
死を受け止めたという事。
それは、余りにも死を身近なものとしていた、『幽霊』としての彼の名残なのかもしれないけれど]
……俺とお前の、共通点。
誰の目にも留まらない、声を聞いてもらえない。
お互い以外からは、『いないモノ』とされている事。
……一言で言えば。
『死んでる』って現実が。
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