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─宿屋・翌朝─
……ん。
[目覚めを呼び込んだのは、囁くよな『声』。
笑うような、哂うよな]
……っ……また?
今度は、誰?
[零れ落ちるのは、泣きそうな呟き。
すぐ近く、では、ない。けれど。
言いようもなく、嫌な予感がしていた]
―宿屋外・路地―
おじさまだったら、そう思うのね。
それなら、狼は自信家ってことなのかしら?
[顎に手を当て、考え込む姿勢だけ見れば]
[普段の女らしさからは、酷く遠い]
ゲルダちゃんを。ヴィリーさんが。
[小声で反芻し、眼を瞑る]
二人の様子、聞いてみても良いかしら?
第一発見者だからって、必ずしも疑うのは良く無いと解るけれど……、占いだけに頼らずに狼を探すには必要でしょう?
おじさまと、クーちゃんは違う。
リアちゃんは、狼じゃないって、言われてた。
ベルちゃんは、狼のアル先輩を刺した。
[ぽんぽんと、これまでの状況を口にする]
あたくしは、あたくしの可能性を考えない。
[そう前提して]
ヴィリーさんか、カヤちゃんか、神父さま。
ベルちゃんの可能性も、あるけれど…。
[凡そ其の三人の中から、考えているとは言外に]
─宿屋外─
ハッタリかも知れねぇがな。
あっちは自分らが何人居るのかが分かってるが、俺らにはそれすら分かってねぇ。
残りが一匹なのかそれ以上なのか……そこらを分からせねぇものなのかも知れん。
どの道、憶測の域から出ねぇ話だがよ。
[ヘルムートの口調はそのままでありながら仕草はドレスを着て居た時からかけ離れて見え。それに違和を覚えるのは仕方の無いことなのだろうか。続いて訊ねられると、少しだけ沈黙してから「…そうだな」と返し、口を開く]
ヴィリーは、人狼を許さねぇってよ。
ダーヴィッドを連行した自衛団も、ライヒアルトを手に掛けたアーベルも許せないが、言い分は解る、と。
だがゲルダを殺した人狼は……。
[そこまで言って、一度言葉を途切れさせた。ヴィリーの怒りは言葉では表し切れないと言うように]
……ゲルダの状態は詳しくは分からねぇ。
ただ、顔は綺麗なもんだった。
身体は上着で包まれてたが……この状態なら、おそらく酷い傷跡が残ってるんじゃねぇかと思う。
[言葉を途切れさせた後に一息つけてから、ゲルダのこともヘルムートに伝えた]
―回想―
普通に生活ができなくなる程じゃない。
けど…親父のことが年々忘れられなくなっていて。時々酷く取り乱すようになっちまった。
…本人が島に来なくなったのも、そのせいなんだ。
[言えずに隠していた事実を告げる]
ごめんな。
心配はしてたよ、いつでもずっと。
…大切だったからな。
[クロエの頬に手を伸ばす。横になった位置からは、頭より近い]
ありがとう。
…はいはい、分かった分かった。
少し休むよ。
[口を噤み瞼を閉じて、クロエの呼吸音を確かめていた。
そして、朝を迎えて]
おめぇからすればその三人だろうな。
俺からすりゃおめぇも入っちまうが。
[疑っていると言葉に含める。実際はヴィリーは除外され、確かな身の証明が為されていない者達が対象となるのだが]
おめぇが一番に疑ってるのは、誰だ?
[そう言う奴が居るのかと、ヘルムートに訊ねた]
―宿屋―
起きた……起こされたのか?
[タロットケース片手に、机の近くからクロエに声をかけた。
泣きそうな呟きに、問いを変える]
─宿屋─
[問いかけに、振り返る。
黒の瞳に浮かぶのは、不安の翳り]
うん……また、きこえる……。
[死者が出た、という、端的な事実。
未だ終わらぬ事の示唆]
……確かめ、行かない、と。
[と、ここまで言って。
それから、あ、と短く声を上げる]
起きて、大丈夫、なの?
―宿屋外・路地―
[フーゴーの推測には、口の中でなるほどと呟く]
――……人狼を、許さない、か。
そう、よね。
ヴィリーさんを信じるのなら。
[ヴィリーとゲルダ、其々の様相に頷きを返し]
ええ、あたくしが入るのは、当然だと思っているわ。
[僅かなりの微苦笑にはソツが無い]
あたくしが、選ぶのなら…。
―宿屋―
…そうか。まだ終わってなかったか。
[ケースを腰のポーチへと仕舞う。
クロエの傍まで歩くと、しっかりと肩に手を置いて]
分かった、俺も行く。
ああ。万全とは言えないけど、大丈夫だ。
[まだ怪しいところもあったが、そう頷いた]
狼に味方する人間が居るって話、有るでしょう?
その人間に庇われたようにも見えたから。
[単純な見方をするならだけれど、と、また苦笑を]
ただ、こういう挑発をしそうな子には見えないから…。
[また少し、考え込む姿勢を見せて]
そう思うと、神父さまが似合いそうでもあるのよね。
[もう一つの名前をも口に出した]
─宿屋外─
……ほぅ。
ユリアンが人間と見た奴を疑わしいと取るか。
てこたぁ、ユリアンは偽物と見てるってことか?
[自然に向けらた微苦笑を見やりながら、逡巡の後に紡がれた名前に瞳を細める]
[酒場に足を踏み入れれば、既に何人か顔があって。
かといって挨拶をするわけでもなく、いつも通り水を求めた。]
ああ、飲むほうじゃなくて、まずそっち。
[そう言ってグラスワインで水を受け取り。
3度目のそれをこなす]
[指をならす動作なく彩られたのは青。
真珠の色が白だったのは、誰かに見て取れたのだろうか]
[無言のままそれを確かめれば、真珠を掬って木箱へと。
ため息の後、礼を述べてグラスをカウンターの奥へと差し出した]
[ 結局は、ヴィリーの傍にもそう長い間入れず、
何かに導かれるように、死した人狼の魂は森へと向かう。]
それは、どう云う意味ですかね…――。
[自分の好みを良く知った後輩が、
自分とリディの躯を屠るのを見やり、
返事を求めるでもない問いが零れた。]
…―――。
[脳裏に響く声。
今度はそれに導かれ、狩りの場へと。
壁に書かれた血文字を見やり。]
…――それが貴方の愉しみ方ですか?
[首を傾げたのは、その行為が同胞らしくもあり、
同胞らしくないとも思ったから。
そして、聴こえないと知っていながら、
同胞ではない、囁き聴こえる人の疑問に、心裡で答えて、
逡巡し暫し立ちつくしていた魂は結局、
終幕を見据える為に、宿へと…――。]
なるほど、おめぇはそう考えたのか。
確かに無ぇとは限らねぇ。
[内容は一理あるものではある。けれど他と同じように鵜呑みにはしない。ヘルムートが疑わしいと思っているのがカヤ、それがフーゴーにとっての『情報』]
このメッセージを残しそうなのは、見習いってか。
[話を聞いて腕を組み、ふむ、と唸る]
─宿屋─
そう、みたい。
[呟きと共に、零れたのは、ため息。
肩に手を置かれると、しばし、探るような視線を向け]
……無茶なし。だよ?
[やや、低い声で言い、部屋を出る。
立て続けの接触で多少慣れたのか、他に理由があるのか。『声』から受ける威圧感は、大分和らいでいた]
[『声』に示されるまま、歩んだ先。
たどり着いた先の部屋で見たのは、動かぬ幼馴染と、ヴィリーと。
閃いたしろいろに、感じたのは眩暈]
……なん、で。
約束。
……みんなで、お茶、しよっ、て。
[呆然とした呟きが零れる。
状況の説明は、されたか、否か。
されたとしても、上手く頭には入らずに。
崩れ落ちるのを押し止めるのが、精一杯だった]
― 酒場 ―
おや、ダーヴィッドさん。おはようございます。
[辿り着いた場所。
そこに赤い髪の騎士の姿があれば、
生前と全く変わらない、淡々とした口調でお決まりの挨拶を。
それは丁度、ヴィリーが入ってきた時だったか。
チラリと碧の眸をヴィリーに向けるも、
表情は、これまた生前と変わらぬ無表情で。]
/*
こんばんは。
折角なのでダーヴィッドさんに話しかけてみました。
フーゴーさん可愛いは、エピで云いまくればよろしいじゃぁないですか。大袈裟ですねぇ。
私は抱きしめて愛でるつもりでいますが(マテ
―宿屋前―
……こりゃぁ。
[遺された血とメッセージ。
来るなりそれらを目にした男は、暫し立ち尽くし]
……ふん。
やってくれんじゃねぇの。
まだ、居やがるんだな。
[前にいる2人に言うでもなく。
2人の話は聞いたか否か。
口を歪め呟くと、横を擦り抜け宿の中へと入った]
―宿屋外・路地―
せめて、ベルちゃんを本物と見てると言ってくれないかしら?
どっちでも変わらないかもしれないけれど…。
そういう考え方をしたいと思わない?
[実際にそうなのかは、語られないが]
[フーゴーが言葉を吟味する間は沈黙]
[けれど、吐き捨てる様な声が背後から聞こえ振り向く]
聞かれちゃったかしら……?
[タイミングが悪いとは思いつつ、表情に出す事は無い]
[ふよふよしていたところで聞こえた自分の名を呼ぶ声に、顔を上げて。]
ライヒアルトさん、こんにちは。
お帰りなさい、ですかね?
[ぺこりと会釈してから、こてっと首を傾げた。]
……ヴィリーさん、大丈夫ですかねぇ?
[ふよふよふよふよふよ。]
<中>
エピが待ち遠しいです。
フーゴーさんは萌えキャラ。
可愛いのは…ゲルダさんとヴィリーさんとリディさん?(ぇ
</中>
お帰りなさいと云われるのも、妙な気がしますね。
[相手が振り向いたなら小さく肩を竦める。]
…――ヴィリーさんですか。
大丈夫だとよろしいですけれど。
[幼馴染みを心配する言葉が聴こえると、
少し間があいた以外は常と変らず、
本当にそう思っているのかどうか分からない、
無機質な淡々とした声音で返した。
碧の眸は、
随分とダーヴィッドは、ふよふよしているな…――
と、興味深そうに漂う相手を追っている。]
/*
可愛いというのは、どのような感情でしょうか?
と、PCは真顔で尋ねそうですが。
エピに入りましたら、お好きなところを愛でるとよろしいのですよ。
ふふふのふ。
―宿屋ー
[無茶なし、には苦笑しながら頷いて。
向かった先で物言わぬ身体となっていたのは]
……ゲルダ。
[低くその名を呼ぶ。
何度も口を開きかけ、その度に何も言えないまま沈黙した。
クロエを支えながら下を向く]
…こんな。
[寄ると触ると反発していた相手。
けれど一番年が近くて。本当は叔母や従妹以外で最初に話してくれた相手で。悪感情ばかりでもなくて。
喉に何かがつまったように苦しかった]
─宿屋外─
[ヘルムートとの会話の最中、増えた気配は察せど声をかける前に言葉を残し立ち去って行ってしまう]
アーベルを本物と見るってことはユリアンは偽と見てると言うことだろう。
アーベルの方を本物と見た理由は、昨日のことかね。
[真か偽を考えるならどちらも同じと、言い方は変えない。振り向く様子には特に反応はせず]
俺らも戻るか。
ここで二人だけで問答してても始まらん。
[そう言って、宿屋に戻ろうと歩を進めた]
周りの人がどんどん居なくなるって、寂しいじゃないですか…
[首を傾げつつ、くーん…と鳴きそうな顔でそんな事を言ってる27歳。]
心配、です。
[ふよふよふよふよふよ。]
<中>
好きスケール
ヴィリー>ゲルダ>フーゴー>>>その他
ヴィリーさん可愛いよヴィリーさん。
ゲルダさんも可愛いよゲルダさんも。
でも恋愛ラインとか見るのは苦手だから、ヴィリーさんとかゲルダさんとかに想い人がいるならじゃれつけないなー、とか……
</中>
…――さびしいですか。
[ふっと先程の胸の痛みを思い出す。
しかし、それも一瞬で。]
ダーヴィッドさんは、クラゲと犬を足したような人ですね。
[目の前の人の印象を、何の配慮もなく、
いつもの口調でボソリと述べた。]
[ちょうどウェンデルが入ってくる様子を見れば、片手を挙げて応える]
…まだいるんだろ、人狼。
[部屋にいても話し声が窓から聞こえてたと言って、ちらと見やった]
人狼はあんた、だったりするかな。
[カウンターへ腰掛ける相手を牽制するように見た]
―宿屋外・路地―
うつくしいことばだけを、つかわせてはくれないのね。
[せめる口ぶりではあるけれど。
おんならしいその柔いひびきは、あきらめもはらんでいた]
おなじ狼をころして、というよりは……。
狼ならば、じぶんで銀のなにかをもつのをこばむかしら、って。
あたくしが狼のものがたりを書くなら、きっとそういうふうに書くだろうなとおもうのよ。
[宿屋へのうながしには、ひとつうなずき、その背を追った]
[ライヒアルトの言葉に、きょとんと首を傾げる。]
……犬、はよく言われますが。
クラゲというのは、初めて言われましたね。
─宿屋─
……ヴィリ、兄、さん。
ゲルダ、お願い、ね。
[『声』が聞こえなくなったところで、小さく呟く。
本当は、泣きたいくらいだったけれど。
部屋にいるひとは、もっと辛いだろう、と思ったから、押さえた]
……アーベル。
いか、ないと。
[それから、黙り込むアーベルに、ほんの少し、泣きそうな表情で言う。
このままここにいるのは、色々な意味で、苦しかった]
/*
恋愛ラインは私も見るの苦手ですが。
今回は割と分かりやすいと思いますけども。
……でも、実際私が思ってる通りかは、分かりませんが。
そして此処で云って水を差すのもなんなので、
云いません(ふふふのふ。
それはそうかもしれませんね。
今の貴方の動きが、クラゲのように見えるので。
[生前は騎士として立派な体格で、
しかと大地に縛りつけられていたのだから。
今のようにふよふよとはしていなかっただろう。
そういう説明は全てはぶいて、結論だけを伝え、
真顔で頷いた。]
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