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最初から決め付けて何が出来る
喪ったものがかえらないことくらい――誰だってわかっている
誰だって、経験する
それが生きているということだろう
最初からやり直しても、お前がそのままなら何一つ変わらないぞ
[よろりと立ち上がり、再びナイフを力強く握り締める。]
お嬢さん……危ないよ。
なんて、聞く耳は持って無さそうだけれどね。
[シャーロットに気を取られている隙を狙い、ナサニエルに向かってナイフを振るった。]
手を伸ばさなきゃ、何も、得られない。
……望むだけじゃ、なんにも変わらない。
[紡ぐ言葉は、独り言のよに]
俺は、言葉でだけ平穏を望み、結局それを壊した。
動かなければ、何も。
変わらない。
……だから、動くんだろ、奴らも。
[小さな呟き。蒼氷は静かに。
紅蛇は何かに気づいたか。
鎌首をもたげ、闇色の眼で何処かを見る]
[身を起こす。
此処を訪れた時と同じ。
周囲には揺れる無数の花。
薄らと開いた眼を向けた先には黒い門が在る]
……同じ?
[違う、
目を押さえる。
異なるのは。
寒さもあたたかさも感じず、
目に映る世界は色鮮やかであったこと。]
[手応えはあった。鮮血が飛び散り、少女を紅く染める]
[けれど少女も無傷では無く、左腕への衝撃は骨を伝い肩や足にも影響を及ぼしていた。掲げていた左腕が力無く垂れ落ちる]
…悔しいけど、私が動けるのはここまで、かしらね。
[呟き、ギルバートが再びナサニエルに向かう様子に邪魔にならぬよう隅へと転がるように移動する]
[蘇る、 裂かれた痛み。
掴んだ服は深く皺を刻んだ]
死んだら、終わりだって謂ったのに。
終わってなんて、いないじゃないか。
[真紅の動き。
僅か遅れて気づいたそれに、闇色の眼の見つめる先を追う。
緋の中の緋に、蒼氷を一つ、瞬かす]
……よお。
[かける声は、生前と変わらず──否。
生前よりは、穏やかな響きを帯びる]
ああ、――そう。
期待するだけ損ってことね。
[静かに息を吐きました。]
…知った風な口を。
[赤の男にはそれだけ返し、視線が逸れたらしいことを悟り、後ろに下がります。
手許には灯。
そうして背のついた壁、その傍らにも、明々と燃える灯がもう一つ。]
[もはや全身は返り血以外の己が血によっても赤く濡れていた。]
[だが、まだ立っている。]
[荒く肩で息をしながらも、高揚した精神は倒れることを許さない。]
[背後でギルバートが立ち上がるのを感じた。]
[振り返り、今度こそ男を切り裂こうと真横に腕を振るう]
[ことは、出来なかった。]
居ちゃ悪いか。
どこにも行けんようだし、ここに居る以外にどうしろって?
[名を呼ぶ少年に、軽く、肩を竦めて見せる。
紅蛇の闇色の眼は、じい、とそちらを凝視して。
その視線は、逸らされる事はなく]
悪くないよ。
――…何処にも行けないのなら、
何処が終わりなんだろうね。
[逸らされぬ紅蛇の視線を真っ直ぐに受ける]
嗚呼、 分かっているのかな。
[背に開いた大きな傷]
[振り返ろうとする動きのままに、]
[男は、蹌踉き、倒れた。]
[溢れた血が男の身体の下の床に血溜まりを作った。]
本当。
獣なんかに、頼らなくても。
最初っから、こうしておけばよかったんだわ。
[壁から灯を毟り取って、
その2つを、地面に叩き付けました。]
終わり……か。
さて、それはわからんな。
[何処が終わり。
それは知る由もない事。
そして、今はさしたる興味もない事で]
[紅蛇は何も語らない。
闇色の眼に、想いを図る色彩はなく。
ただ、しゅるり、と音を立てて、腕の周りを一巡りした]
[壁際、顔にかかった紅を服の袖で拭いながら、ギルバートの振るう刃を滅紫が追う]
[ナサニエルの反撃は形を成さず、ギルバートの刃は彼の背中を切り裂いた]
[倒れ行く青の青年。滅紫の両目に、夢幻の赤い華が咲き始めていた]
[背後で炎が倒されるのに気付かず、男は階段を上る]
[そして、倒れたナサニエルを見た]
――ラッセルは、お前に生きていてほしいと願っただろうにな
[それだけを呟き、上ってきた階段を見る]
[乾いた絨毯に、朱が広がってゆく――]
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