情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[遠くで声がした。大切な、人の声。護ると言った人。糸が、揺らめく。
死んだ者は、返らない。戻ってこない。だから、彼も、戻ってこない]
ねえ。ツヴァイさんは、死にたかったの、かな。
[誰に問うわけでもなく呟いた]
[手を伸ばすと、石になった身体があった]
憶えてる、から。
忘れ、ないから。
私、まだ間に合うことを、するの。
[右手で杖を探す。転がったそれを拾い上げて、立ち上がった]
ノーラさん!
[声の去った先。始めていく場所だったけれど、彼女がどこにいるのかは、わかる]
[エーリッヒ。忘れる事が出来ない名。
彼を、殺した人が今、目の前に。
だけど]
…どうして、…
[口から出た言葉は、3度目となる同じ言葉。]
[ヘルムートの声が、聞こえた。うめくような、声]
ヘルムートさん?
[前方。もう扉があるのだろう、扉を開けたヘルムートの背に、ぶつかりかけて、留まった。
聞こえた、>>56ノーラの声]
………。
[彼女のどうして…は、答えられない問いだった、今までは。
だけど、今回は………。]
彼は永遠になるじゃないか
……綺麗なままで。
ダーヴィッド。
[実験室奥の解析マシンには、まだあの薬物の結晶多形、ペルセウスの星座が大写しになったままだった。ダーヴィッドは先刻腰掛けて居た椅子に座っている。
ヘルムートは、ダーヴィッドとノーラが居る実験室の入口を塞ぐようにして、立ち尽くした。]
[ダーヴィッドの声。綺麗なまま。その言葉の意味を理解して、誰のことを言っているのかと、思った。彼――]
ダーヴィッドさんが、エーリッヒさんを?
そ、んな。
[糸の先。ノーラの方へ手を伸ばした。触れたらその手を握って]
―――ふ、
ふざけ…ないでッ。
[綺麗?永遠?
何を言って―――
衝動的に手を上げて止められないのなら
そのままダーヴィッドの頬を掌で打っただろう。]
…ッ
[肩で息をして、少しだけ周囲が見え始める。
茨が蔓延る壁に白い花が咲いた。
手繰り寄せるように近づく糸。
ヘルムートの気配。]
ベアトリーチェ。
[背中に当たる小さな身体と声は、ベアトリーチェのもの。
ぶつかった少女を、後ろ手で庇うようにしながら、聴こえてくる室内の声に耳を傾ける。実験室にある茨に、ぽつり、白い花が咲いた事には当然気付かない。
──嗚呼。
ダーヴィッドは今、何を言っているんだ?]
[ノーラが頬を打ってきて、
それが、前、カルメンに引っ掻かれた傷に当たる…。
また少し、血がにじんだだろうか。]
………。
[ただ、目を伏せた。
何も云うことなんて、思いつかない。]
[ヘルムートに名を呼ばれて庇われるように当たる掌]
ノーラさん、駄目。落ち着いて。
[手が触れられないなら声をかけて。
オトフリートを殺したのが、ハインリヒだと知ったとき、憎悪はわいてこなかった。
エーリッヒが彼に殺されたことに、その理不尽さに、一瞬理解が出来なかった。けれど]
ダーヴィッドさん、それは、本当なの?
その、気持ちまで、ダーヴィッドさんの、ものなの?
[冷静に、問う声]
[腕を支えに緩慢な動作で身体を起こす。
もう動かない石の青年に
凭れかかるようにしながら
顔が髪に隠れて見えなくなるほどに俯いた。
手の中には、己が千切った首輪。
身体の、重さ。
覚えている。
これは――6の部屋で、
オトフリートが石と化した時と同じ。]
……アルドルフ……
[答えはない。
彼は時を止めてしまった。
止めたのは(殺したのは)]
>>65
[少女に問われて、考える。
だけど、自分がやったことが、自分の意志でなくてなんだろう?]
そうだ。
[肯定]
[僕の中にある僕に、何の疑問がある?]
[ヘルムートの脇をすり抜けて、ベアトリーチェの手が伸ばされる。彼に糸は見えない。だが、それがノーラに向けられていると言う事は理解出来た。
頬を張る音。
ノーラの表情は黒髪に隠れて見えない。
悪い脚で立ちながら肩で息をするノーラの背。愛情深い若い母親と娘の絆のように、ノーラが振り返らずとも、二人の手は繋がる。
核心を質問をするベアトリーチェに、心臓が跳ねた。]
危ない、ベアトリーチェ。
[目の見えない少女がハインリヒに首を絞められていたのは、こう言った行動をしたからではないかと思う。ダーヴィッドの答えを切望しながら、ノーラとベアトリーチェの更に前へ、カツンと靴音を響かせて滑り込んだ。]
[そう、これも想定内だ。]
[知っている。命の尊さは]
[だから]
[嘘はつけない]
[それも本当の感情なのだから。]
>>73
ノーラ
それは、理想だ。
[そして、ヘルムートを向き]
そうですよね。議員。
僕は貴方を支持します。
[犠牲を厭わないと、彼は言った。]
ダーヴィッド。
お前は愚か者だ──。
[頬にある女の爪痕が紅く染まり、血がにじんでいるだけで、ダーヴィッドの顔が何処か違って見える。]
だが、私はもっと愚かだ。
気付けなかった事で、
過ちを幾つも犯した。
[矛盾する二つの答えを返す、ダーヴィッドと目が合う。ダーヴィッドが衝動的にピューリトゥーイとして動くなら、すぐ後ろに庇った少女を扉の方へ突き飛ばそうと。]
そうだね。
[ベアトリーチェには頷いて…]
君のいうとおりだ。
[そして、ヘルムートの視線には、視線を返し……
数秒後に、目を伏せた。]
[言葉を重ねる事でダーヴィッドを刺激しないだろうか?
それでも、少女の言葉は止まらない。緊張感にジリジリと後ろに下がる。
──唐突に気付いた。]
生きている間は襲わせない
と言う事は、
もう一体のピューリトゥーイが分かるのか?
>>76
[身構えるような仕草をやめないヘルムートには、首を振って……]
もう僕は、動けないです。
だから、心配しなくていい。
>>79
[もう一人の……の問いには頷くけれと、口は開かない。]
それを初めからあきらめるのは、成長を止めるのと同じ。前に進まない。
それじゃ、何のために、生きてるのか、わからない。
エーリッヒさんは、私は、みんなは、あなたのために、生きてるのじゃないもの。
―3F ハインリヒの石像近く―
[不意に]
――ッ…!!!
[花びらに覆われた地面に
振り上げた片手を思い切り叩きつけた。
痛くない。
痛くない。
痛くない。
―― こんなに いたいのに
石の欠片が刺さっても、
血が滲んで花びらに散っても
暫くは そのまま]
>>82
[少女の言葉に、ふと、考えをめぐらせる。
そして、自分は、わからなくなったのかもしれない。
それは、薬を投与されたからでも、メデューサにかかったからでもなくて、
もっとずうっと前に、
わからなくなった。]
…………。
[少女の言葉には何も返せなくて、ただ、黙っている。
聞いてないようにも感じたかもしれない。]
[生きるために前に進もうとしている星の煌きが眩しい。
少女と繋がる糸を、手を、少しだけ強く握り]
私は、ベアトリーチェを守るの。
彼の分も…生きて、…守り続けたいの。
[もう1人のピューリトゥーイ、まだ解らない。
けれど確実に存在する。
そうでなければ、ゲルダは石になっているはずがない。]
…
[動けないと言うダーヴィッドをヘルムート越しに見て]
危険…な、存在には変わりないわ。
とにかく
もう、僕は、何もしないし、
[むしろできない]
ヘリにも乗れない。
[そして、胸に手を当てて……]
少し、痛いから……。
[放っておいてほしい。
その言葉はでずに、ただ、やっぱり額に汗が浮かんで……]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新