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[一通りのことが終われば、部屋には誰も残らない。
自分の骸と二人っきり、片隅に蹲ったまま。
動くことすら忘れたように、そう、していた。
自分と同じように、誰かが命を落としたことなど、知りもしないで。]
[ヒューバートとグレンの手で、メイが。
ハーヴェイの手で、ソフィーが。
ウェンディがニーナの爪と牙にかかったのは、まだ少し後か。
それとももう終わったことか。
時間感覚すらも曖昧なまま、そのいずれをも知らないで。
どうしたらいいのかも解らないまま、ただ一人、動けずにいた。]
[ゆら、ゆら、と彷徨い歩く。
その途中、誰かの姿が見れたとしても、向こうはこちらに気づかない。
ああ、そういうものなんだ、と。
それに対して寂しいような、諦めたような、そんな思いが、ふと、過ぎって消えて]
……ぼくだけ、なのかなぁ、ここにいるの。
[彷徨う間、自分より先に命を落とした者と会う事はなく。
そうだとしたらどうしよう、と思いながら。
ものは試し、と向かった先に見えたのは──]
…おにい、ちゃん。
[聴こえた声>>+19に、顔を上げる。
ソフィーも殺されたとは知らなかったから、自分の声が届くとは思っていない。
きっと、執事や誰かに聞いて最期の別れにきてくれたのだろう、と。
泣きそうな、申し訳なさそうな顔で、その人を見つめた。]
[信じたくなかった、と言う声に目を伏せる。
蹲って、抱えた足に顔ごと伏せる。
なんでこんなことに、というその人の声だけを聞いていたから、その人が近付いているのがどちらに対してかも気がつかず。
伸ばされた手が、頭の上に乗せられたのに気付くと。
驚いて、顔をあげた。]
おにい、ちゃん…どう、して?
[何で触れるの?と、見開いた目で、見上げた。]
ん、どうして、って言われても……。
[見開いた目で見上げられ、困ったように、笑う]
……ぼくも、ネリーと同じになった……って言えば、わかる、かな。
[直接的な言い回しは避けて、それだけを告げた。
理由までは言わない──言えない。
何故、という思いが未だに強く根ざしているから、まとまりがついていなかった]
…おにいちゃん、も?
[同じと言うのが何を指すのか。
それが解れば、見開いた目は悲しげに下がった。
頭に乗せられたままの手に、自分のそれを添えて、ぎゅ、と握る。
触れる。
当たり前だったはずのことに、安堵しながらも、表情は悲痛なまま。]
…ごめん、ね。
[探しに来てくれたこととか、悲しませただろうこととか。
色んな意味を込めた謝罪を向けた。]
─ 翌早朝/自室 ─
[ネリーとソフィーの死が起きた日の夜。
ほとんど眠ることは出来ず、ベッドに腰掛け項垂れるような体勢で夜を明かした。
時折視線を向けるのは、タロットが置かれている机。
いつになればまた占えるのかと、一刻も早く調べたいと言う思いの現れのように]
……ソフィー様は端から見ても人狼とは思えぬはず。
自分で襲った者に対して、あんなに嘆かれるとは思えません。
そうなれば、別の理由で死が齎されたと言うことに───?
[その時、自分が冷静な思考をしていたかは分からない。
けれど夜が明けるまでは長かったから、ずっとそのことについてを考えていた]
[そんな風に思考していると、何度目かの視線の移動の先でタロットカードの山が霞がかって見えるようになった。
それに気付き、急いで立ち上がりタロットの山を手に取った]
Hermitのカード……っく!
[目的だった隠者のカードを手にした瞬間、ばちりと眼の中で雷が走り。
占うまでも無く隠者のカードの人物が人狼であると、何かが訴えてくる。
一度占っているためなのか、度重なるカードの使用が同調を生んだせいなのか。
その現象は占いの結果は疑いの余地無しと自分に植え付けるかのような力を持っていた]
───っ、は。
……やはり、彼女が人狼、なのですか……。
[こうして人狼の所在ははっきりした。
もしかしたら、ネリーを襲ったのはその人狼かも知れない]
人狼への対処方法は、一つだけ。
[それは既に自分が為した方法。
人狼の所在を知る者として、それを為すことに対する躊躇いはない]
[けれど]
……ソフィー様を死なせた人物も、許し難い、ですね。
[ソフィーの死は自分の不徳である部分もあったけれど。
もし、人狼と疑って殺したのではないのであれば]
失われた命は、命を以て贖って頂かないと。
[今はまだそれが誰なのかが頭に浮かんでは居ないけれど。
もう少し考えたなら、辿り着けそうな気がしていた]
─ →翌早朝/書庫前 ─
どうなさいました!
[声をかけながら書庫の前へやって来ると、何かを抱き締めて声を上げるオードリー>>21を見つける。
ウェンディの名を呼ぶ声と、垣間見えた青白い少女の顔に、何が起きたのかを理解した]
ウェンディ嬢……っ。
[明らかにおかしな方向へと曲がっている首に、思わず息を飲む]
(…太陽が狼に飲み込まれて…。
否、今はそんなことを考えている場合では)
[今朝、更なるカードの異変を受けてから、目の前の人物達の周囲を巡るようにタロットカードが見える。
豊穣を司りし女帝が失われた太陽を抱き嘆く様子は、ただその姿を見るよりも胸に深く棘が突き刺さった]
…バーンズ様、お召し物が。
[そこまで言ったが、強制するような声ではなく。
こちらに意識が向くかを確認するように、嘆きに震える肩にそっと手を置く]
[人狼を見つけたことを、今、告げるか否かを悩み。
オードリーがこちらに意識を向けるようなら、ウェンディを部屋へと運ぶことを*提案する*]
うん……ああ、もう。
そんな顔、しないの。
[手を握る感触に、ほんの少し目を細め。
悲痛な表情と、向けられる謝罪に、やれやれ、と。
既に呼吸もなにもないけれど、嘆息するように、言って]
ネリーが謝る事はないよ。
……一番痛かったの、ネリーなんだし。
[どんな傷を受けたのかは知らない、けれど。
養い親の死に様を思えば、それによって感じた苦痛の程は知れたから、こう言って]
だから、謝らなくていいから。
[ね? と言いつつ、緩く首を傾ぐ。
器の束縛を逃れたからか、視界に霞がかかる事はなく。
それに対して、ほんの少しだけ、複雑なものが感じられた]
…だって。
私、死んじゃった、から。
[ヒューバートや、オードリーの顔を見た。
自分のせいで悲しむ人達の姿を、目の当たりにした。
目の前の人も、きっと悲しませた。
同じ立場になってすら、心配させてしまって。]
うう、ん。
私、は。
痛くは、なかったの。
ただ、熱かった、だけ。
[首筋に感じたその熱さも、噴き出た血と共に流れ出ていった。
時間にすれば、きっと数瞬の出来事だったはずで。
だから、身体に感じた苦痛があったとしても極僅かだっただろう。]
おにいちゃん、こそ。
むり、しないで。
[どうして、とは聞かない。
聞いたところで何もできないし、ソフィーが口にしないならしないままで良いと思ったから。
ただ、こんな時でも自分を心配してくれる人の手を握ったまま、じっと見上げた。**]
……それを言ったら、ぼくも同じだし。
[ただ、自分の死は。
人狼による被害とは、また違った翳りを執事に落としそうで、それが怖かった]
そっか、痛くなかったんなら、よかった。
[ふと過ぎったものは押し込めておいて、できる限り穏やかな口調で言って、それから。
見上げながらの言葉に、また、困ったように笑った]
……無理してる、訳じゃないよ。
ただ……どうしていいか、わかんないから……さ。
今、できそうなところから、やってるだけ……。
[考えたって、わかりはしない。
いや──何となく、察するものはある。
彼が訪ねてきた後の、養い親の様子。
時折、違和感を感じた態度。
ただ、それが自分への殺意に繋がるなんて、思いもしなかったから。
それが、戸惑いを呼んで、理解を追いつかせられなくて。
ただ、思うのは]
……ほんとに、なんでこんな事になっちゃったんだろう、ね。
[ぽつり、呟く。
閉ざされた屋敷で音を紡ぐだけの、眼を病んだ小鳥には。
見えていないものが、多すぎた。**]
― ソフィーとの邂逅 ―
まあいい。
ハーヴェイを殺した後は、
暫く大人しくしていろよ。
[我慢が出来るか如何かについては、
以前の声から疑問は残ったが。
そして、男はソフィーが寝かされている部屋へ入る。]
……ソフィー様、…大丈夫ですか?
[室内でぐったりとしている様子に、そう語りかける。]
こんなところより、自室の方が……
[大丈夫だと言われればそこで口を噤んだ。
傍らに膝をつき、そっと手を額に乗せた。熱い。]
ソフィー様。
目が、随分悪くなってないですか。
…………。
[暫く顔を見つめた後、問いかけて。
軽く息をつき、懐から石のようなものを取り出した。]
― ソフィーとの邂逅 ―
この琥珀のお守り、
昔、ソフィー様から頂いたものですよ。
俺よりは、ソフィーに…必要そうだから。
せめて近くに置いていて下さい。
[昔と接する口調は変わってしまったが。
水の置かれたコップの傍に琥珀を置いた。
琥珀の中の斑点は、星のようにも見えて。]
…………。
[もう一度、ソフィーの額に手を乗せ、
そこから、ゆるっと頭を撫でた。]
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