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[クレイグが離れ行く>>+28のには逆らわず。
腕を自分の横に戻して腰に添えた]
そっか……そうだね。
後で探してみよっか。
[確か、サリィがその方向に向かった気がするけれど、そんなことを言って。
続いた言葉にやや半目になってクレイグを見た]
……アンタ、ホントに何も遺せなかったと思ってるの?
『周期』については確かに遺せやしないだろうけど、他にもあるでしょ?
アンタが為したことは。
アンタの仕事、どれだけ皆の役に立ってるか、分かってる?
[左手は腰に当てたままに、右手は人差し指を突き出す形でクレイグの胸に指先を押し当てる]
[探して、という提案>>+29には、うん、と素直に頷いて。
半目の表情と、押し当てられた指先に、へにゃり、と眉が落ちた]
……似たようなこと、エトにも、言われた。
[ぽつ、と小さく呟いて。は、と小さく息吐く仕種]
でも、それは、『筆記者』としての務め、で。
『俺』が残すものじゃないんじゃないか、って。
[ほろほろと零すのは、待宵草の繋いだ意識で解き放った内の内]
……そう、思ってて。
だから、俺だから残せるものって、なんなんだろうって、ずっと、考えてたんだけ、ど。
[思い返すのは、ユーリの言葉。>>3:27]
……俺、ちゃんと、残せてたの、かな。
俺だから、残せる、もの。
ばっかねぇ。
『筆記者』の勤めでも、『アンタ』がやったことに変わりないでしょ?
当代の筆記者は、アンタ。
アンタ以外には出来ないことなの。
[クレイグ>>+30の胸に押し当てた指を戻しながら、相手の顔を見上げる]
それにね、『遺す』ってのは、何も形があるものだけじゃないわよ。
アンタ、今まで仕事をいい加減にやってきたわけじゃないでしょ?
だったらそれにはアンタの『想い』が籠められてる。
残った人達はそれをしっかり受け継いでいってくれるわ。
アタシ達が父さんと母さんから受け継いだように。
[戻した右手は自分の胸元へ。
手を広げて添えて、見上げる相手に笑みを向けた]
[読み上げられるメモの内容には首を傾げるばかりで在庫は無く。
右手は荷物へと戻しつつ、視線はついとユーリの方へ]
お、ユーリのとこにあるんなら良かった。
そんなら取りに行った方がいいか?
[それとも待ってる?とユーリとミケルに首を傾いで]
……、?
[一瞬、ユーリの口元が躊躇いがちに揺らめいた気がして、瞬く]
─ 自宅 ─
[二人の事はユーリに任せて、壁を伝って家へ戻る。
竈の赤さに、数度目をしばたいた]
……まだ、だめよ。
[小さい手を握って]
せっかく選ばれたのに。
せっかく降りて来て下さったのに。
[天井を、いや、その向こうの遠いどこかを仰いで]
……どうか、
間に合って。
当代は、俺。
俺以外には、できない、こと。
[僅かに目を伏せ、言われた言葉>>+31を繰り返す]
……そりゃ、仕事は、仕事だし。
務めとしても、大事だし。
そも、本扱うのは好きだから、いい加減になんてできなかったし。
[だからこそ、『筆記者』よりも『本屋』と呼ばれる事が多くなるに至ったのは、周知の事]
ん……そう、だよ、な。
俺たちが、とーさんたちから、受け継いだもの。
とーさんたちが、その前の代から受け継いだもの。
ずっと続いてたみたいに、俺の想いも、繋がってく……んだ。
[右の手で、自分の胸元に軽く触れて。
それから、その手を額に当てて前髪をぐしゃ、とかき上げた]
……あー、もう。
やっぱ、なんか、悔しい。
今んなって答え、見えるとか。
もう、話せねぇ、のに。
[意識に言葉浮かべても、鈍い紅に褪せた待宵草はそれを届けてはくれぬ。
話せるようにならない、とは言い切れないけれど。
けれど、そうなって欲しくないのは、偽らざる心情で。
複雑な思いを込めた嘆息が、ひとつ、零れた]
サリィさんの……。
そうですね。
[いずれ、彼女の家族にも知らせなければならないのだろう。
メリルと話した時の事を思うと胸が痛む。
しかし、今は自分の仕事をしなくてはと、暗い表情を無理にでも消して]
では、行って来ますね。
[片手を挙げ、その場を去った]
人生は……
何かをするには短すぎて、
何もしないには長すぎる。
[誰の言葉だっただろうか]
わたくしは長く、長く待ったわ……。
この時を、どんなにか。
暇を潰して、潰し続けて、
ずっと、
ずっと、
[顔を覆い]
これだけ待ったんだもの。
お願い、あと少し、
この時が終わるまで、持ちこたえて、
わたくしの体……。
ん。おつかい終わったら行こうかね。
…居れば、いいけど。
[何処までが『刻』に『刈られる』かが見えぬ現状。
彼女の家族も、其れ以外も、誰がどうなるか自身に判りはしない]
[重い表情を浮かべるユーリに、
けれども何か思うところがあるのだろうと思うだけで追及はせず]
おう、よろしく頼むな。
[台車から離した右手をひらと振って、見送る]
………………。
だからさ、姉。
撫でられて、喜ぶ時期はもう過ぎてんだってば。
[沈黙を挟んで向けたのは、どこか拗ねたような響きの抗議、ひとつ]
[怯える自分を慰めてくれた娘が消え、それが自分が憑かれた所以だと悟り。
年若い雪花は恐れた。
ぎこちなくも笑いかけてくれる少年や、頭を撫でてくれた青年が、同じようになってしまうことを恐れた。
だからすぐにそこから離れようと思った。
死神の力がそんな単純なものではないと、知識では理解していたが、それでも少しでも、何か変わるのではないかと期待して]
[そんな思いを、青を望む『死神』が疎ましく思った所為か。
単に儚き身体が耐えきれなかっただけか。
散った雪花は、ついぞ知ることは無かった]
よかった。
[誰にも見えなくなった残滓はぽつりと呟く]
『死神憑き』が消えれば、だれも消えなくて済む。
……だから、よかった。
[まるで、自分に言い聞かせるようでもあった]
さぁて、かーいいくーちゃん堪能したことだし、テレーズ探しにいこっか?
[話題を変えるように言葉を紡ぎ、右手の人差し指で道の先を指す]
― 自宅 ―
[自宅に戻り、保存庫の中へと入っていく]
甘草に、木の実……と。
[幸い、どちらもそう切らす事のない食材だったから、難なく見付かった]
……ふう。
[大きな袋を引っ張り出した所で、座り込んで一息つく。
後何度この場所に戻って来られるか。
やるべきことを見失った訳ではないが、周囲はそれ以上に目まぐるしい]
お茶を飲む時間なんて、ないくらい……か。
[呟きはしたけれど、やがて感傷に浸っている間も惜しいと思い直し立ち上がる。
ただ、ミケルに渡す荷物の他に、もう一つ紙箱を取り出し香草を詰め込んだ]
あ、でも。
ユーリのお仕事、出来なかった。
[一つ、思い出して]
ノクロに、糸染めてもらって。
エトのところで、鋏買おうと思ってたのに。
[二つ、三つ、零れて]
買い物、ミケルに押し付けてきちゃった。
コレット婆のクッキー、食べてみたかった……
[未練の言葉が溢れ始めたところで。
ふと気配を感じて、顔を向けて]
― テレーズ宅前 ―
[こう、している間にも。
誰かが『糧』と成って逝っているのだろうか]
[伝え聞く限りの伝承しか知らぬ男は、
台車に半ば凭れ掛かる態でぼんやりと洞窟の天井を仰いでいた。
ミケルから声を掛けられる事があれば、
何でもないような様相で、ん?と首を傾げて笑んだろうが]
……いつになったら、『咲く』んだろうなあ。
[『天上青』を咲かせる為なら、咲けば『刻』は終わるのだろう。
その色に興味はあったけれど、それよりも]
[早く、終わって欲しいと]
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