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─ 第二別館・演習場 ─
それで、俺の相手は?
[学院内での合同実習。
大概は実戦演習になるそれ。
今回は第二別館にて行われると決まり、第一別館から仲間と移動して実戦演習に励んでいた。
仲間が次々と演習を行う中、ヴィリーの名はまだ呼ばれない。
痺れを切らして問いかけても、もう少し待て、としか返って来なかった]
むぅ……待つのも訓練と言われてしまえば、従わざるを得ない。
[実行委員を急かすも、何やら言い包められて終わったようだ]
─ 第二別館・演習場 ─
……ふむ。
いいのが育ってきてんな。
[繰り広げられる合同演習に、天鵞絨を細める。
士官学校的な側面も持つ魔法学院、出向く時には有望株のピックアップを各所から頼まれるのは常の事。
……何気に、自分もそれを目的としている……のはさておいて]
ん?
ああ、出番ね、りょーかい。
ツキネ、ホムラ、離れとけ。
[観察は、呼びかける声に中断される。
左右の肩にそれぞれ陣取る白と黒のもふもふを下ろし、右腕に漆黒の龍だけを巻き付けて演習場の中央へ。
在学当時とほぼ変わらぬ外見は、知らぬ者には現役学生と見られることも多々あるとかなんとか]
/*
学院、というか、もさけもの日常、というか。
しかし自分で言うのもなんだが。
滅多に表に出ないもんだから、名乗らないと本来肩書きとか、知らないまんまー、ってのが多いんだよなあ、もさけも。
成長不良気味でいろいろとまってっし。
─ 第二別館・演習場 ─
[実行委員の方で何やらざわめいている。
導師陣との何事かのやり取りの後、ようやくヴィリーに声が掛かった]
あの人と?
よーし、じゃあ行って来る。
[示された人物>>174を隻眸で見遣り、委員に了承の声を返す。
あんな奴居たかな、などと思えど、別の学科の生徒を把握し切れているわけがないため、疑問は直ぐに彼方へと追いやられた。
実戦場へと足を踏み入れ、相手に声をかける]
陽光学科2年、ヴィリー=イグレシアだ。
実戦訓練のお相手、よろしく願う。
[生徒相手と思っているため、口調は砕け気味。
それでも対戦前の礼儀は忘れず、きちんと名乗りを上げ、頭を下げた。
現在の装備はロングスピアにブレストプレート、肘などに付いたプロテクターのみだ]
/*
>>177 ヴィリー
そこで誤認はお約束w
は、うっかり先手後手確認してなかったけど、どーしよう。
希望ないなら、流れで先手ゆくけど。
─ 第二別館・演習場 ─
……て、陽光のかよ。
いや、慣れてない、とはいわんけど。
[相手の名乗りに、最初に浮かんだのは、それ。
とはいえすぐに居住まいを正し]
占星術師のライヒアルト・シュヴァルツェリヒト。
影輝学科の卒業生だが、縁あって実習参加する事になった。
[本来肩書きを端折って名乗り、礼を返す]
さて……それじゃあ、一勝負、お相手願うか。
……猛る疾風、刃となりて、駆け行け……疾風刃!
[ごく軽い口調で言った後、白いカードの角で指先を引き裂く。
溢れた紅で素早く風のルーンを描き、投げつける。
真白のカードは翠の光とともに砕け散り、風の刃となって真っ向からヴィリーへと飛んだ]
/*
>>179 ヴィリー
とりあえず、卒業生なのは名乗っておいたw
しかし、本来肩書きは端折る。
流れ的に乗せやすかったんで、先手でいかせていただきました。
どぞよろしゅうにー。
>>180 クロエ
……某人の所には、こっちもこっちで旧交温めにはちょくちょく行きそうである。
相棒殿には嫌がられそうだが。属性的な意味で。
─ 第二別館・演習場 ─
…へ? 卒業生?
[端折られた肩書きは耳に入れるものの、その後に続いた言葉が驚きを齎して。
呆気にとられた表情が浮かぶ。
年上なのかよ!とか、タメ語で話しちまった!とか、色々ショックが駆け抜けたわけだが、それは相手が紡いだ呪>>181により一旦奥底へと仕舞われた]
ッ…!
我らが主、猛き武神よ。
その御力の片鱗、我に貸し与え賜え!
[風の刃が向かう中、宣を呪とし、ロングスピアに魔化を施す。
ロングスピアに絡みついた清き力を以て風を打ち消さんと、得物を右から左へと真一文字に薙いだ。
力の一部を前面に放出した後、相手を自らの間合いに入れるべく数歩前方へ。
減じ切れなかった風の刃が胴へ届く中、痛みを堪えて左に流したロングスピアの切先を相手の右下から左上へと滑らせた]
/*
イレーネばんわでミハエルお帰り。
>>182ライヒ
ショック受けておいたww
おぅさー。
対魔法相手にどうするか悩みつつ頑張る。
よろしゅう。
/*
みょこっとこんばんはー。
ばっとっる!ばっとっる![ドキドキ観戦]
あ、ミハさん、クロさん。
明日また君津便出るので、良かったらーてまたここで先に出しておくねっ。
でも明日は寒そうだorz
― 夜の広場 ―
[ポゥ…と、幽かな光が灯る]
[光は一つ、二つと数を増やしていき。
そしてその中心に、まるで浮かび上がるようにして、女が姿を現した]
――何やら、魔力を感じたから来てみたのだけれど。
[女が左手を差し出すと、光はその左手の上に収束し、ランプのように周囲を照らした]
そこに居るのかしら?
出ていらっしゃい。
[左手で軽く放るように、光の玉を空中へ投げ上げる。
煌々とした光が、周囲の闇を掃った]
─ 第二別館・演習場 >>187─
ま、その分場慣れてるからな……遠慮は無用、ってこった!
[呆気にとられた様子ににぃ、と笑いつつ。
魔化を施し、風刃の威力を減ずる、という防御手に僅かに天鵞絨を細めながら]
……っと!
[バックジャンプで切っ先を避けるが僅かに距離が足らず、穂先の先端が胴を掠める]
おー、いて……やっぱ、槍はレンジが広いよなあ。
[しみじみと呟きながら、紅を掬ってカードにルーンを描きつける]
全てに関わり何処にもなきもの、影の力……集いて閃く刃となれ! 影刃撃!
[描いたルーンは影。それを呪と共に地面に叩きつけたなら、地面から紫水晶の如く透き通った刃が生えて自身の周囲を取り囲む。
触れれば容易く砕けるものの、相応の衝撃を与える影の刃。
これにどう対するか、と。細めた天鵞絨に宿るのはこんな想い]
/*
なんかとーとつに、搦め手がやりたくなったので、新ネタを書き下ろす![お前それは]
来た皆はこんばんわー、だよ。
うみゅ、符術バトルは考えることが多いんだが、それが楽しい。
― 夜の広場 ―
[光の中に一瞬人影が映った気がしたが、飛行しているらしいそれは光の直撃を回避した様子だった。
代わりに落っこちて来たのは]
……犬?
[小さく首を傾げていると、先程回避した人影が降下してくるのが見えた]
なんだかよくわからないけれど――
魔力を持った者に、ここを通過させる訳にはいかないわ。
[両手の親指と人差し指同士を触れさせ、輪を作る。
その輪の内側に淡く光る円盤が現れ、両腕を広げる動きに合わせて拡大した]
――去りなさい!
[光の円盤を乗せ構えた右手を、滑らせるように振り抜く。
お盆ほどの大きさとなった円盤は、降下する人影の髪付近を目掛け、警告の如く飛んでいった]
─ 第二別館・演習場 ─
くっ……そ、やりにくい…!
[いつどんな相手と対峙するかは分からないとは言え、やはり得手とするのは槍捌き。
遠隔を主とする魔法相手ではやり辛さが勝る。
胴に届いた風は刃を失い衝撃となって身に届いた。
装甲の薄い部分であったため、そのダメージは少なくない]
ッ、げ。なんだ、それっ…!
[次手を、とロングスピアを正面に引き戻しながら一歩踏み込んだ先で見たのは、相手を取り囲む透き通った刃>>193。
正面から踏み込むのはリスクが高いか、魔化した得物ならば砕くも可能だろうか、と瞬時に思考を巡らせて。
結果、とった行動は]
せぇええぇい!!
[飛び越えるなんて身軽さは持ち合わせていないため、穂先で紫水晶の刃を砕くことを選択する。
気勢一閃、ロングスピアを右から真一文字に薙ぎ、広い範囲で刃を砕く。
刃を砕いた際に身を襲う衝撃は大きい。
けれど、持ち前の頑丈さを以て耐え、前へ進む勢いは止めなかった。
左に流した得物を円を描くように上段へと移し、相手の頭上から叩き付けるように穂先を振り下ろした]
/*
どう対処しようか悩んだ挙句、硬くて遅いんだから飛び越えられないだろ、と自己解決した。
ここに至るまでにどれだけ時間かけてんの俺…。
─ 第二別館・演習場 >>202 >>203 ─
[トラップ的要素も大きいこの符術。
一見、隙がないようでその実、多大な欠点が、ある]
……真っ正直に、くる、か!
[真っ向勝負でこられた場合。自分も動けないから、速度を生かせない。
……やる前に気づけ、という話だが、それはさておき。
突っ込まれる前に、と白のカードに紅を塗りつけ、それとルーンカードをあわせて複写する]
……っ!
[薙ぎ払いの一撃により砕ける紫水晶。
翳すのは、紅一色で描かれた『慈愛』のカード]
全てを見守る力、護りの盾を!
[翳したカードから光が舞い散り、影の刃が砕けた衝撃を打ち消す。
頭上から迫る槍は、ぎりぎりのところで避けるものの、肩に軽くない衝撃が落ち、紅が散った]
……あたぁ……やっぱり、陽光学科相手に、真っ向勝負は不利だな、コレ。
[ぼやくようにいいながら、身体を沈めて横へと転がる。
尻尾がでかかったのはぎりぎり押さえつつ、距離を空けて呼吸を整えた]
さて。どーすっか。
[良く使うルーンカード──『歯車』や『覇王』を魔力で白へと写しつつ。
は、とひとつ、息を吐いた]
/*
おう、カヤはばんわー、なのだぜ。
>>204 ヴィリー
無茶振りすまぬ!
やってから、自分に対してもとんでもな無茶振りだったと思ったんだが。
この手の攻防一体型って、中々やる機会ないので。
思いついたら即実行、になっておった……!
―夜の広場/上空―
どこに行っちゃったのかなー……
あ、人だ。すみませーん、この辺にうちのタローさん落ちて来ませんでし…… え、え、何!?
[迫りくる円盤に目を瞬き。
慌てて首を逸らしたが少し遅く、髪が数本ぱらぱらと舞った]
あっぶないなぁ。
もー、何ですかいきなりー。
[頬を膨らます主人を諫める筈の使い魔は、少し離れた場所で伸びている]
困ったなー、あの様子じゃ話聞いてくれそうにないや。
しょーがない。
えーと、“かの者の動きを止めよ”
[箒のような柄の先に下がるのはランプ。
中で赤々と燃え盛っていた火の一部が火の粉となり、地面へと降り注いだ]
─ 第二別館・演習場 ─
ッ……つぅ……!
[紫水晶からの衝撃は耐えたものの、振り下ろしの一撃を繰り出すのが精一杯で追撃は出来ず。
手に伝わる手応え>>207はあれど、相手が離れる>>208のは許してしまった。
広い範囲を砕いたが故のダメージは想像以上で、全身が打ち付けられたような感覚が残る。
丈夫さの過信がそこには現れていた]
…んっとに、魔法相手はやり辛いな。
[距離を取られた状態で、何度か肩を上下させて呼吸し、上がった拍動を整えようとする。
相手の動きを視界に入れながら、ロングスピアの穂先を左に構え、距離を詰めるタイミングを見計らった]
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