情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
ローザ、ローザ!
[頬に触れ、温かいことに安堵する。
念のため口元に顔を近づけ、呼吸があることを確認した]
お前さんまで逝っちまったら…俺は。
[気を失ったままのローザを抱き上げて、部屋に運ぼうとしてはて、と悩む。
女性の部屋に入っていいものだろうか。
かといって、自分の部屋で寝かせてもいいものだろうか。
やはり男の部屋よりはと隣の部屋に向かい、ベッドの上に横たえた。
それから女性陣―ヘルミーネか、イレーネか―を探し、気がつくまでついてあげてくれと頼む。
自衛団員は知っているだろうかと階下へ向かおうとしたら階段の下に自衛団員の姿。
横たわった人物は見たことのある黒衣を纏っていて、昨日姿を見せなかったその人と知る]
二人も、なのか?
[ライヒアルトはフォルカーによるものとは知らぬまま、沈痛な面持ちで台所へ。
グラスに水を汲んで、何杯も、何杯も*飲み干した*]
―エルザの部屋の前―
[ハインリヒがやってくるのが見えて]
ハインリヒか……。
[その様子に、こちらの声が聞こえていないようだった。
事実、自分の前を通り過ぎて一直線にエルザの元に向かう。
止める暇もなくユリアンの元に向かい、振り払われていた。
その様子に、ユリアンにそれ以上の声がかけられなかった。
その後、ローザの元に向かうハインリヒ。]
ローザちゃんのこと頼む。
俺はユリアンが落ち着くのをここで待つ。
[ハインリヒからの返答はあっただろうか?
そのときはまだ、階下のライヒアルトには*気付いていなかった*]
─翌朝・自室→二階・廊下─
[昨日日中長く寝てしまっていたためか、夜に寝付けたのはかなり時間が経ってからで。次の日、目が覚めたのはいつもより遅めの時間。目元を擦ってから大きく伸び、顔を洗いに行こうと廊下へと出た。階段へ向かう前、その周辺が俄かに騒いでいることに気付く。懐いている修道士と幼馴染の姿もあった]
フォル、ライさん、何が───。
[何があったのか聞こうとしたが、二人共かけた声には気付かなかったようで。また、フォルカーが漏らした呟きに自分も気付くことは無かった。階段へ向かおうとする二人を追うように歩を進めて、続くフォルカーの行動に思わず足を止める]
─────っ!
[修道士を階段の上から突き飛ばす幼馴染。口に両手をあてて、息を飲んだ。鈍い、重いものが転がる音。階段を下りて行くフォルカーに気付いて、慌ててその後を追った]
[階段の半ばまで来た時には既に止めが刺されていて。フォルカーが玄関で自衛団員相手に指示を出している声が聞こえる。淡々としたそれに足の力が抜け、階段の半ばで座り込んでしまった]
フォル……。
[呟いた名は幼馴染に届くことは無く、ぼうとしている間にフォルカーはどこかへと行ってしまった。その間にも自衛団員が階下で横たわる修道士へと集まって来て、検分やら運び出す算段をし始めて。怖くなって、階上へと逃げた]
[階段の上へ駆け上がった直後、ハインリヒと出会い、エリザベートとローザとの話を聞く]
……分かった、ボクが、傍に居るよ。
[エリザベートのことを聞いて僅か驚くよな表情はしたが、他には何も言わなかった。頼まれたことには頷き、ローザの部屋を教えてもらう。ハインリヒと別れると、エリザベートの部屋の前を通ってからローザの部屋へ。エリザベートの部屋は、ちら、と視線を向けるだけに留めた]
─ →ローザの部屋─
[部屋に入ると直ぐ、ベッドに寝かせられたローザの姿が見える。椅子を一つ持ってきて、ベッドの傍へと置いた。その上に膝を抱えるようにして座る]
……フォル、が、ライさん、を……。
[傍に居ると言っても考えるのは幼馴染のこと。人狼が人を喰らい、人が人を殺す。小規模な生存競争。猜疑の渦が集会場全体を包む]
ボクは、どうしたら良い───?
[呟いた問いの答え。それは既に心の中で*決まっていた*]
―回想:2階・個室―
[エーリッヒの願いとは裏腹に、いやむしろ予想通りに事態をややこしくした少年は、ノックの音を聞いてはぁいと声を上げた。
寧ろ読みながらなので、誰とかの認識はない]
開いてます、どうぞ。
……って
[顔を上げた瞬間に、視界に入った人の姿。すぐに目が釣りあがった]
不潔。
[当然、説得力のない言葉は一言で切り捨てた。
うさんくさいというより、親の敵でも見るような、いや心の神の敵でも見るような顔をしている。
少年の心中そのままだが]
気心知れても、若い男女が二人きりになるときは、部屋の扉を開けておくのがマナーだと聞きました!
[内緒話があったことも知らないが、不潔だというオーラをびんびんに発している]
神の怒りを買う行為ってなんだかご存知なんです?
だったら余計に信用なりません。
悠長じゃない行為ならできるっていってるようなものじゃないですか。
[知ってはいるけど理解していない少年でした。
話が終わってもやっぱり、睨む視線はかわらなかった。
ほんのちょっとの勘違いが、オトフリートにはかなりの災難なこととなりそうである]
まあ、今は、何もしていないってことにしておきます。
何かしてたら、…………許しません。
[手紙を出されたら、あ、と小さく声を上げる]
……う。ありがとうございます。
[不覚、といわんばかりの、お礼だった。
二通の、落としてきてしまった手紙を受け取る]
そのうち出せるとは思っています。
まぁ、早くここから出られると良いです。
[別れの挨拶を言って、部屋を出て行こうとする男を、少年は見送る。
その後でため息を吐いて、再び聖書を開くのだった。
今日もちゃとベッドで眠る]
―翌朝―
[今朝は悲鳴ではなかった。
ただ人の声、足音。
そんなものが眠りから覚める直接の原因となる]
――ん。また、なに、か…?
[目を擦り、服を替え、部屋の外へ出る。
ざわめく部屋の前。鼻腔を擽る匂いは鉄さびのよう。
重いなにかが落ちて行く音は違う方向から]
主よ
[少し声が震えた]
[結局その日広間に顔を出したのは、だいぶ遅くなってから。
遅め夕食を取り、早々に部屋に引っ込んで―――]
―翌朝・個室―
[昨日の事もあってか朝は遅く、目が覚めたのは悲鳴を聞いてからだった。]
!?ななななんだぁ?
[文字通り飛び起きて、部屋を出るとほど遠くに人が集まっている。
すぐ過去に惨劇を見た後だったので、はっきりいって何が起こったのか予想出来た。そこが誰の部屋かまでは覚えていなかったが。
赤に躊躇し、見たくないと足は一瞬止まる、と同時に頭の奥で頭痛がした。
最初はちくちく程度のソレは、まるで追い立てるように次第に程度を増していく。
頭痛を支えに、一歩、二歩と、じりじり歩を進めて行き。
扉の奥、人の合間の奥に赤を見ると、顔は青くなり意識が遠くなりかけ――さらなる頭痛にたたき起こされる。まるで痛みが『見ろ』と責めるように。倒れることを、頭の中の何かは許してはくれなかった。
酷い顔色のまま、奥に倒れた人物を凝視するように見やる。]
エルザ……。
[ぱちりと皿のように開いた眼には、エルザの死体とユリアンの狭間を悲しげにたゆっていたものを捉えた。]
ちが、う。
[そう小さく無意識に呟けば、顔半分に手をあて、ゆらとその場を離れた。ユリアンを気づかう余裕なぞなかった。
足は求めに応じて階段の方へと向かう。何を求めたか、表層の意識はただ喉を潤す水だったかもしれない。だが深層ではどうだったか。
途中でイレーネの姿が見えたが、声をかけるまえに逃げていった。だからその先に何があるのか、誰がいたのかはっきりと見えて。]
……なんだ、これ。
[喉を切り裂かれ事切れたライヒアルト、外から戻ってきた血塗れのフォルカー、彼が冷静に自衛団に支持を出していた事は知るよしもないが。その表情に普段の気弱な少年の面影はなかった。
視線は無惨なライヒアルトに留まる。まるで悪い夢でもみているようだった。]
―階段―
……ちがう。
[ライヒアルトの、その骸の上に視線を置いたまま額に手をあて。]
グラーツ殿は狼じゃ、ない。
[唇は再び無意識に開き。
ヘルミーネの忠告も忘れ、誰が聞き留めるのも知らないままに、*呟いた。*]
どうぞ、お守り下さい。
[十字切って祈りを捧げる。
部屋の前で立ち尽くしていたが、ダーヴィッドが動いていくのを見る。
イレーネが階段から、騒ぎの元の扉に向かうのも。
人の動きを見ていたが、一つ大きく呼吸をした後、どちらにせよ部屋の前を通ると、足を踏み出した]
――弔いをしないと
[エーリッヒが扉のところにいたから、見上げる。
冷静なのはそこまでだった。
視線を室内に移すと、目が見開かれた。かすかな悲鳴が口からこぼれて、口元を押さえた。
死から遠い場所で暮らしていた少年は、青い顔をして逃げ出すように階段へ向かい――]
[そこでも人の死を見た。
修道士の衣装で、気にはなっていた人]
ぅ、ぁ
[ダーヴィッドの声はかすかに聞こえたけれど、
今の少年にはその言葉の意味がわからなかった。少なくとも、落ち着くまでは。
胃からせりあがってくるものを、両手で押さえて、
粗相はできないと、それだけが頭に。
近いのは玄関だったから、自衛団員を押しのけて外に出て、地面に蹲る。
何度も咳き込んで、生理的に涙がぼろぼろとこぼれて、それでも暫くの間は*震えたままだった*]
―二階・個室―
[静寂の落ちる深夜。
“それ”は唐突に訪れる]
―― ッ !!!
[眠りを引き裂くような、激痛]
…ッ、ぁ は―――!
[声は掠れて悲鳴にはならず、呼吸さえままならない。
空気を求め、身をのけ反らせ、喘いだ]
[衣服がずれ、花の蒼がその色を覗かせる。
見た目に涼しげな蒼の炎は、その実赤よりも温度が高い。
その事を証明するかのように、獄火に焼かれる如き苦痛を女の身に与え。
けれどまた同時に、背には凍り付く様な悪寒も感じさせた]
… ゃ、
[見開いた目から、幾筋も涙が落ちていく]
『失われた』『喪われた』『喰らわれた』
[子供か]
『聖なる花が』
『朱き色が』『半身が』
[老人か]
『朱を踏み躙った者を』『人狼を』
『神に背く者を』
[男か][女か]
『 赦しては いけない 』
[頭に響く幾つもの声]
[地獄の中で苦しむ女は救いを求めるかのように、手を虚空へと伸ばした]
すけ て…
…、 …
[紡いだ誰かの名は、大気を震わせることなく。
女の意識は闇へと落ちた。
総てを知るのは、机の上に置かれた古いオルゴール*ただ一つ*]
―台所―
[エルザの部屋の前に居たらしいエーリッヒには気づかなかったようだが、
その後ローザを頼むと声が聞こえたら黙って頷いたか。
もっとも、女性の部屋にずっといるのが憚られてイレーネに任せてしまったのだが。
台所で身体の中を遡って来るものを押さえ込むように水をがぶがぶと飲んだ。
一緒に、記憶も流してしまえたらと、そんな勢いで]
っ、…くっ。
[凄惨な朱の色。物言わぬ身体は散り散りになりかけ―
喰われたと思われる痕と、轢かれた痕。
違う、けれど同じと思うのはそれが『エルザ』のものであるからか。
苦い表情で握りしめた手を流し台にたたきつける。
次は自分かも知れぬという状況に、いつまでも消えぬ…消せぬ想いに。
深く息をついてポケットから煙草を取り出して口へ。
マッチで火をつけて勝手口から外へ出た]
―勝手口の外―
[勝手口の扉を開きかけ、誰かの声に眉を寄せた。
そっと開くと、ライヒアルトのことについてのひそひそ話のようだった。
血まみれのフォルカーのこと、あの子がやったらしいと聞こえたところで、勝手口の扉を勢いよく開いた]
それが、お前らの仕向けたことだろうが?
満足だろう?容疑者が二人も減ってよぉ。
このまま皆死んじまえば、まんま思うツボか?
[自衛団員達を睨みつけながら低い声で言えば、彼等は多少おどおどした様子で去っていった]
子供に人を殺させるまでしても人狼探しとは…
狂ってるとしか思えねえよ。
[苦虫を噛み潰したような表情のまま、集会場の外壁にもたれて煙草を*燻らせている*]
─二階・個室─
[ウェンデルの反応は、ある意味では想定の範囲内。
これは後に引くなあ、と。
ちょっとだけ思ったとかなんとか。
それはそれとして]
……ん。
[明けて、翌日。
その日の目覚めを呼び込んだのは、喉の渇き。
ろくな食事もとらずに意識を失ったのはやはりまずかったようで、調子はお世辞にもいいとは言えなかった]
……怒られるなぁ、これ。
[普段はのほほんとしているが怒ると怖い主治医の事を思いつつ、起き上がる。
真っ先に確かめたのは、素焼きの小皿。
そこに零した真紅は、今は真白に色を違えていた]
……見つからなかった事に落胆すべきか。
それとも、落ち着いて対処してくれそうな人物を信じていい事を喜ぶべきか。
……複雑だな。
[そんな呟きをもらしつつ、部屋を出ようと扉に手をかけ]
……なんだ……騒がしい……?
[行き交う足音と、人の声。
嫌な予感を掻き立てられつつ出た廊下に漂う独特ともいえる匂いに、翠が険しくなった]
……っ!
まさか……。
[掠れた呟きと共に、その源へ近づく。
目に入ったのは、真紅の中のエルザと、その傍のユリアン]
……二人目……です、か。
[呟きは、部屋の前にいたエーリッヒに向くような、独り言のような。
深いため息を一つ落とすと、ふる、と頭を振った]
ん、ああ……俺は、大丈夫。
ちょっと、水、飲んで来ます……。
[常よりも悪い顔色。突っ込まれたなら、こう言って階段を降りて行く。
その先で、目に入ったのは]
……ライヒアルト……さん?
[倒れた黒衣。息がないのは、一見して、わかる。
すぐ側のダーヴィッドの様子には、疑問を感じたものの、今は水を求める意志が強かった]
―台所―
[台所につき、水瓶を覗く。中身は大分、減っていたが、渇きを癒すには事足りた]
……汲み足した方が、いいか。
[小さく呟き、勝手口から外へ。
立ち上る紫煙には、すぐに気づいた]
……ハインリヒさん。
[名を呼んで、しばしの沈黙。
しかし迷いは短く、翠はハインリヒへと真っ直ぐに向けられる]
お話ししたい事があるんですが……。
[いいですか? と問いかける。
時間の猶予は、あらゆる意味で、ない。
その中で、自らがなすべき事、なしたいと願う事。
それは既に、固まっていた**]
―一階:浴室―
[少年の通った道筋には、途切れ途切れに赤い滴が落ちていた。
浴室に溜められた湯はとうに冷めている。
赤の色彩を帯びた青い上着を床上に脱ぎ捨て、手を洗った。響くのは水音ばかりで、唇を引き結んだ少年の顔に感情の色は窺えない。
血濡れのナイフも清めようと上着に手を伸ばす。
転がり落ちたのは、色を変えた布に包まれた鉄紺だった。からん、と硬い音がして、赤い水が跳ねる。
少年の、蘇芳色のまなこが見開かれた]
僕――…… 僕、は……ッ、
[ごめんなさい、
と喉まで出かかった謝罪を、無理矢理飲み下す。
嘔吐すらせず、幾度も幾度も、荒く息を吐き出した]
[どれほど経ったか、呼吸を落ち着かせた少年は、濡れた上着を手にして浴室を出る。洗わなかった衣服には、乾いた赤い染みが残っていた。
廊下を通り抜け、階段を上り、自室へ戻る。
道中に誰かがいようと、物言わぬ修道士が見えようと、足を止めることはない。
問われたなら答えるだけ。
「ライヒアルトさんは、確かに、僕が殺しました」と。
少年の瞳には、暗く、冷たい光が*宿っていた*]
―勝手口・外―
[揺れる紫煙の先を険しい表情で見つめていた。
勝手口の扉が開いたのは気配で察し、かけられた声で誰かを判別したなら顔を向けずに]
お空のセンセが俺に話があるなんて珍しいな。
旦那サマに振られでもしたか?
[煙草を口から外すことなく、言葉を返した。
冗談を口にしてはいるが、紫煙を見つめる瞳は笑ってはいなかった]
―朧気な記憶―
[広間もまた賑やかだった。
揶揄う人、揶揄われる人。集会所という限られた空間で絡み合う人間模様。それらを孔雀色は楽しそうに映して。
その実、何処か観察するようにも見ていた]
ねえ。
[朱花は存在を主張するかのように熱を発し。
対なる花が近づけば響きあう何かがそれを強めてゆく]
早く。
[無意識のうちに狼を求めてすらいた。
それはいっそ恋焦がれるような矛盾。
表には出ることがない歪み]
―二階・階段脇個室―
[次に意識が捉えたのは、仰向けに倒れた女の肩の傍に蹲るユリアンの姿。見上げるのではなく、僅か見下ろすように]
……ぁ。
[朱花からは強制的に開放され。
感情までも共に奪われたかのように呆然と見下ろしていた。
一抹の悲しみだけが遺されて。ゆらりゆらり]
[現世に人が集まってくるのと前後して少しずつ感覚が戻ってくる。
けれどそれは仮初の。生者のそれとは違うもの]
これが、私の役目?
こんなの…望んでない。
[朱花の残滓に呟く。
けれどもう何も応えない]
終わるまで…ずっと…?
[現世に届いて誰かが答えてくれることもない。
一度だけダーヴィッドと視線が合いかけたが、それも一瞬のこと。
自らの死が引き金となって起こされる次の悲劇にも、何も手を出すことは出来ない。
その場から動くことはできず。ただ場所も近かったからか、一つ気配が変じたのだけは感じ取ってしまって。
俯いた表情は髪の影に*隠れた*]
―二階・廊下―
[女が意識を取り戻すまでに、どれ程時間が掛かったかは分からない。
ただ、その頃には既に様々な事が終わっていた]
――…エルザ、
[開いた扉。
その中心に居るのが誰かは、見なくても判る。
けれどそこから目を背けようとすれば、じくりと痛む蒼が赦さない。
その場には何人が残っていただろうか]
ク、
[下唇を噛み締める。
責め苛む“聖花”を服の上から押さえながら、壁を伝うようにして階段の方へ向かった]
[そこにもまた、死体が一つ。
検死の為か、運び出す為か、辺りには団員の姿も見られる。
遠目に見ても、その外傷はエルザ程酷いものでは無かった]
…嗚呼、そうか。
[それを見下ろす女の声は冷静だった。
否、無機質だった]
ああすればいいんだ。
…あーやって、人狼を 殺せば
[色の無い目で呟いた。
それを肯定するかのように、痛みが引いていく]
[瞬間、ハッとしたように身を強張らせた]
あたしは…
[惑うように視線は巡り、再び階下に戻る]
…修道士の兄さんか。
[そこで初めて認識したように呟いた。
暫くその場に立ち尽くし、ざわめきが収まりかけた頃になって、女は漸く階段を降り始める。
昨夜の涙と汗に加え、髪もろくに整えてはおらず、酷い顔をしている自覚はある。
だから向かう先は決まっていた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新