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[突然の大声に瑠衣はびくっと肩を震わせる。
驚きに瞠られる眸はカオルを映し暫し固まった。
彼のなそうとする事を遮る事はしない]
[自分を抱き締める力が一度強まる。
その後、ichininoの腕から力が抜けた]
……………。
[いつの間にか右手の震えは治まっている。
それを視界に収めてから、改めてichininoへと視線を向けた]
────……… ありがとな。
[極々小さな呟きで感謝を紡ぐ。
彼女に届いたかは分からない。
普段は碌に挨拶や感謝の言葉を口にしないのにすんなり出たのは、本当にありがたいと思っているが故だった。
今こうして持ち直せたのは、ichininoのお陰だったから]
─ 広間 ─
[とっさに駆け出しそうになって、振り向く。
この場に残っているのは、モモだけだったか。
彼女がなんであれ、この場に一人にするのはやはり躊躇われて。]
あぁ、行く。
モモさんも、一緒に行こう。
[問いかけ>>120に手を差し伸べたが、つかまれずとも構わず。
手を取られたなら、そのまま引くように悲鳴の聞こえたほうへと駆けだした。]
ふざけないでよ…………!
[周りの音が遠のいていく。頭に血が上りすぎて、逆に冷静になる]
……10、8、6、4、……2でおわり。
今は、8。吊り縄あと3つ。
grungeが狼なら御の字、白なら余裕は1つだけ……。
偶数進行だから守護者が働けば吊り縄増える……。
[己の視点で言えば、灰はちゃくちゃくと狭まっているが]
……今日、私に吊らせてくんないかな。
[ぽつりと。]
─ 現在/→集会場外 ─
………晴れやしねぇ。
[玄関から集会場の外に出て、天を仰ぎ呟きを一つ。
この場所に来てから空は一向に晴れる様子は無く、曇天続きだった]
────………。
[天を見上げたまま、曇天の向こうにある青空を想像する。
いつもフィールドでバーを越えた時に見える、あおいそら。
その一瞬だけは、空を飛んでいるような感覚があった]
[天を見上げる瞳の前に、右手を翳す。
途端、想像していた青空は真っ赤に染まった。
夕焼けのような美しい色ではなく、どぎつい赤に赤黒さが渦巻く恐ろしげなものに]
………『赤い』な。
どこまでも、赤ぇよ。
[もう自分は空を飛べないかもしれない。
それでも、今は先に進むしかなかった。
『赤く』染まったその道を───]
─ 奥の部屋 ─
[ほとんどの人間は既に集まっていただろうか。
駆けつけたその場から、色濃く放たれる血の臭い。
その大元は、さっき、殺さなくて済むと安心した、相手。]
……なん、で。
ゆうさん、なんだよ。
[ふざけないで、と叫ぶ声>>125が遠く聴こえる。
そうだ、さっき一緒に居たじゃないか、ずるいって言ったじゃないか。
どうして死んでるんだよ、殺されてるんだよ、ふざけるなよ。
思いは声にならず、モモの手を取ってきたならば繋いだままのその手を無意識に強く握って。
そうでなければ、己の拳が白くなるほど、握り締めた。]
[
大声を出したalbatross>>116を見て、ポケットの中の歯切れ布を意識した。
krutと別れて、広間に向かうその前に、針と糸で―
a l b a t r o s s
h o m o s a p i e
もう一度、今度は字数を考えず、手の走るままに。
albatross
homosapiens
]
―現在―
[laurusの悲鳴を聞いて、やってくる人たち。
彼らの誰かは自分を殺したのか、
――いや、今となってはそれはどうでもいい。
声を聞きながら、顔をあげる。
その場の様子を見る。
ああ、そうだった。
一人になった、確かに、自分は、死んだ]
盾になってやろうって思ってたのに。
守ってやるつもりだったのに、な。
ごめん。
[視界はもう歪まない。
ichininoとfunny、二人とも、きっと人だろう。
苦しませたのは自分の死、だ。それに]
[意識は纏まった。
ただ凹むのも、終わった。
自分がこうしているということは、アズマもこうしているのではないか。
視線が、探すように、漸く動いた**]
─ →空室─
……。
[弱い拒絶>>126を無言で拒絶。
並ぶ個室の扉を一つ一つ開けて行き、空いている部屋を見つければそのまま中へ。
最中を誰かに見られていてもまったく気を向けなかった]
…… はぁ。
[部屋にあった椅子に座らせてから、漸く腕を離し、扉を閉じる。溜息]
─ 奥の部屋 ─
え、…あ、ご、ごめん。
[痛いという声>>132に、我に返って慌てて手を離し。
冷たい手には気付いたけれど、それを不思議に思いはしなかった。
少なくとも、この時には、まだ。]
…モモさん、寒いんじゃないの。
[身体が冷えてるのだろうと、案じる声をかけるだけ。]
[話した感触で信じられるところは、信じる。
それで失敗だったら、他の誰かが補ってくれる。
話した感触がよくわからなければ、ノイズとして吊る。
それで失敗だったら、そのときは、そのとき。
わかってるのは、krutとalbatrossが白。
信じたいのは、funny。
話したいところは、Pecheとlaurusとruins。
よくわからないのは]
[情が深くなって、縄に余裕がなくなる前に]
[己の判断が間違っているなら、誰かが止めてくれる、そう信じているから]
─ 奥の個室 ─
[私に吊らせてという声>>125に、彼女を見る。
狼を吊ろうと言った、それに頷いた自分。
信じていいかどうかの判断なんてつかない、一緒にそれを聞いたyuyuはここで死んでいる。
疑う要素は探せばきっといくらでもある、それでも。]
12さんに、任せるよ。
何なら、俺がやっても良い。
[ふざけないでと叫んだ彼女の声を、信じたいと思った。]
ねえ、ゆうとgrunge。
ここって、墓下って、あるのかな?
話しかけて、いいかな?
[気が狂ったと、思われたって構わない]
ゆう……yuyu氏の方が、呼びやすいんだよ……。
振られ話、聞けなかったじゃん……。
grunge……くるくんのこと、恨まないでくれ。
あいつがやらなきゃ、私が君のこと吊ってたと思うから……。
……アズマって呼んで、いい?
そっち、二人で仲良くいちゃついてるかな……?
ありがとう、ありがとう、ありがとう……。
は、はは、はは……。
[肩をふるわせ、乾いた笑い声。
唇がかさかさしている。お酒が飲みたかった。]
―奥の個室―
[私が一番最後だったみたい。
何があったかなんて、確認もいらない]
また、なの?
[遠慮がちに聞いてみたけど、だれか答えてくれたかな?
誰がとかも一緒にかな、たぶん。]
[ichininoが疑いを向ける相手が例え自分であっても構わない。
自分の命も預けるつもりで申し出たことを、ichininoが受けるかどうかは関係なく。
この場を離れる彼女を見送ってから、自分もここを離れた。
そして、探す。]
…どこにいるのかな。
krutは。
[ichininoが─恐らく、人と判別した、男のことを。]
[既に三日目。
二日目に神意が示した相手へと瑠衣の能力は向けられている。
同村した際、味方であれば心強いと思った相手だった。
じ、とichininoを見詰め、悩む]
――…。
[laurusが零した言葉の意味を確認したかった。
けれどカオルを止めなかったから
今、それを問うことはかなわない]
[grungeの狼の可能性が低いこと>>137、任せてくれると言った声>>138。]
ありがとう。
[新たにやってきた、かわいいかわいい>>140]
まただよ、私の妹。
ごめんね、私はお前を吊るよ。
― 奥の部屋 ―
[瑠衣が居なくなってからは、膝を抱えて俯いていた。
少し、眠っていたのかもしれない。
再び目が覚めたとき、其処は血にまみれていた。]
―――… な、に……?
[血溜り、集まる人々、目の前に立つ、
――― 地に伏すのと同じ服の、]
ゆうき
さん?
[ただ、記憶の文面をなぞるだけの声。
認識が出来ない、ふわふわして、あいまいで、水でにじんだインクのような、
]
─空室─
なんで、 ……なんで、さ。
[laurus>>136を見る。下唇を噛む。
ぐしゃぐしゃと髪を掻く]
そんなになってんだよ。
……そんなになる程なのに、 無理してたの。
……準備、してくる。
[そう言って、奥の個室を出ようとする。
間際、隙を見つけてfunnyを捕まえれば]
……あほーどりは、吊らないで。
[彼に、託す。]
─ 現在/集会場外 ─
[掲げていた右手を下ろす。
空は相変わらず曇天だ]
……………。
[上を向いたまま息を吐いて、ようやく天から視線を下に戻した。
首の後ろに手を当てて、軽く首を回す。
外から集会場の中の様子は知れない。
自分の周りは酷く、静かだった]
― 奥の部屋 ―
ううん。大丈夫。
[フェルに離された手を擦る。
確かに冷たい。寒いと感じていたわけではないけれど]
寒いのかも。
[答えて。自分が吊るというichininoをまじまじと見た]
[思い出すのは、krutとの約束と去り際。>>122>>123
「―――」
聞こえたような、聞こえなかったような。
うれしくって、そこだけ記憶が飛んでしまったような。
でも内容は、推測とカンがあってれば、わかる。
よかった、うれしい、こちらこそありがとうと、心から思った。]
[マリーを吊る>>143という宣言と、部屋を出ようとするichininoを見送ろうとして。
己に向けられた言葉>>145に、瞬く。
どういう意味かなんて、もう聞きはしない。
彼女を信じると、決めたから。]
わかった。
[簡潔に返し、彼女から離れた。]
[この声が、聞こえなければいい。どうか、どうか、聞こえないで。
死人は自分とmibouでいい。どうか、守りたかったその一人、チカラが無いなら、天運に愛されなかったなら、どうにか助かって欲しくてしかたない自分を慰めてくれたやさしいひと、
]
―――… うぁ、
うそだぁ、う
そ
や、
だ
やだ、よ
[何かが刺さった時、あつかった。
痛かった
頭を殴られて、ぐらぐらして
痛くて痛くて
こんな思い、誰もしなければいいと思っていたのに ]
― 奥の部屋 ―
そうだよ。
[届く声。
視線は、そちらへと向かう。
膝を抱えたアズマの姿に、足をそちらへと向けた。
生きていないのに、生きているような動作ができることに、内心苦笑する。
そうして、アズマの前に立つと、視線の高さを合わせようと、膝を折った。
頭を撫でようと、手を伸ばして]
お疲れ、アズマ。
――良く、頑張ったな。
[なるべく、笑ったように、顔を動かす。
笑えてはいないだろうけれど、悲しいという感情を隠せはしていないだろうけれど]
――――― あ゛ぁあぁぁああぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁああぁあ!
[きっと生きていたら、大粒の涙が頬を伝うのが良く分かっただろうけれど、今は目が痛むだけ。
それでも、アズマを見る人には、泣いた貌が見えるだろう。]
[えっと、イチお姉さまは私になにいってるのかな、ああ、なんかお話してたみたいで、任せるとかフェルさん言ってた…]
イチお姉さま?
[じっと見てみるよ。
ああ、イチお姉さまが私のこと見てる。
すごい真剣な目で本気なんだね。
私のこと、殺すって任せるって、ああ、そうなのかー]
話すつもりもないのかな?
[何聞いてるんだろう私。
たぶん無駄なのに、誰だって死にたくないし、だれかは死ぬんだし、そしたら私が思っても無駄だし。
たぶんこの中で一番の親しい人いないし]
寒いなら…皺寄ってて悪いけど、これ着てなよ。
要らなくなったら広間にでも置いといてくれれば良いから。
[奥の部屋から出る前。
モモの返答>>147に着ていたパーカーを脱いで渡した。]
お話、したい?
いいよ、何か話してご覧。
[cookeyの言葉>>151に、振り向き。
促した。]
今、何を考えてる?
何を思ってる?
どうすればいいか、分かるかな?
[声が、ふるえる]
やだ、なんで、なんで聞こえちゃうんだよぉ、
ゆうきさ、なんで、しん、しんで、
うあぁあ、あ、うぁ、
[伸ばされた手よりも早く、その体に縋り付くだろうか。
絶叫した喉が痛くて、落ち着かない喉がひりひりとするのに、呼吸をやめることが無いのはきっと、生きていた頃の、くせ。]
ゆ、きさ、こそ、
いたかった、 でしょ、 ?
[生きていたかったに決まっている。
それでも、こうして誰かに手を伸ばせることが、自分に伸ばしてくれることが、ひどくうれしくて、やさしくて、とても、かなしい。
なんどもしゃくりあげながら、子供のように、喚いた。]
─ →集会場外 ─
[奥の部屋から順々に見て探すも、krutの姿は無く。
風呂、台所、広間と探しても見当たらなければ後は外と、出た先に彼はいた。
歩み寄る足音だけが耳に響く。
思えば初めて外に出たなと、余所事を頭に過ぎらせながら。]
krut。
ちょっと、いいか。
[その男>>146に声をかけた。]
[イチお姉さま行っちゃった、何殺なのかな?
なんか、凄く実感湧くような湧かないような。
すごく、現実が遠いよ
それなのに心の奥でなにかがぐらぐらしてる?]
[自分が死んでしまった、その事実を、
こうやって受け止めてくれることに、何を思えばいいのかわからない。
嬉しいのか、悔しいのか、申し訳ないのか。
頭を撫でるために伸ばした手。
それより早くすがりついてくる彼を、両の手で抱きしめる]
――…ごめん。ごめんな、アズマ。
[なんで、の問いに答えは返せない。
だから、あやすように、片方の手で背をぽんぽん、と優しく叩く。
掛けられる言葉はなく、体温なんてないはずなのに、そうやっていると温かいような気がする。
悲痛な様子に胸が締め付けられて。
ぎゅう、と、抱きしめるだけの片手に、少し力が篭った]
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