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[ずるりと大蛇はその巨体を動かす]
「理解など、してはいないとも、時の竜。だが、それなら、お前は全てを理解しているというのか?孤独を恐れて、何者にも真に心を預けぬお前が?」
[アーベルの怒りの声には、僅かに目を細めたか]
「ああ、そうだとも、流水の精霊。古きを壊し、新しきを産む力と成す。それこそが変化というものだ」
安定だけじゃないよ。
流れ変化するのもまた自然。
でもあなたの言っているのはちがうもの。
私は均衡に携わる者。
全ては自然にあるままに変化し、安定してゆくべきもの。
あなたの言うのはそうした律すらなく、ただ力のみが振るわれる世界でしょう?
それは自由とはちがうと思うわ。
「どうしても、争いたいのか?私はそれを、一度たりとも、望んではいないのに」
[静かな声とは裏腹に、大蛇はその毒牙を閃かせる]
「この世はすでに、力有るもののみが支配する世界だ。縛られたことのない影輝の精よ」
[その言葉を証明しようとするかのように、毒牙はブリジットに向けられる]
……そうだろうな。
世界が輪転する……混沌の海への門が開いて、行なわれる事。
あれは、実際に視た者でなければ、理解できん。
[ふ、と口元に笑みが宿る]
俺は、何も理解などしとらんだろうね。
俺にあるのは、ただ、知識と記録。
だからこそ、この世界で生き、それ以外のものを増やしたい。
孤独……ああ。
確かに、俺はそれを恐れている。そしてそれが、俺を縛る『無限』の属の律だ。
……あんたは、争いを望まないんじゃないだろ。
ただ、自分が傷付きたくないだけだ。
そんなこと!
[ない、とは否定し切れなかった。
なぜなら彼女は確かに本当の意味で縛られて暮らしたことなどなかったから]
や!
[怯えたようにもう一歩後ろへと下がる。
直接的な戦闘能力など皆無に等しい]
[オトフリートの言葉には、既に応えず、大蛇はそのまま、ブリジットに襲いかかる。その動きは、ただ貪欲な捕食者のそれ]
−北の遺跡−
[遙か昔に滅びてしまった古代都市。その欠片が残る場所に、ベアトリーチェは居りました。背に翼はもうなく、代りに淡い光を纏った小鳥が肩に止まっています。そこは『鍵の書』が眠っていた場所だからでしょうか、町から離れても力が失われることはなかったのでした。]
お父さんと、お母さんは、心配しているかな。
[外で夜を明かすだなんて、もちろん初めてのことでした。もしかすると自衛団に届出でもあるでしょうか。それとも、厄介者が居なくなったとせいせいしているでしょうか。
小さな手で、崩れかけた柱に触れます。ぱらぱらと、砂のように零れてゆく欠片たち。深く永く、ねむれる過去の記憶がそこにはあるのでしょう。]
……都合悪くなると黙りやがんの。
[呆れたように言いつつ、黒き光鎖を舞わせる。
大蛇の首に鎖を絡めて、引き戻そうと]
……そんな変化は、新たな悲しみをも生みだすだろうに。
一つの悲しみの連鎖を断ち切って、また別の連鎖を生み出して。
その先、考えてる?
[指先から雫を一つ弾き飛ばす。狙うは大蛇の右目。]
やだっ!
[再び氷の礫を放つ。
けれど氷破ではない身では威力もたかが知れていて、何もない所から繰り出し続けられるわけも無く]
やだってばっ!
[どこまで効果があるかは分からない]
[氷の礫をものともせずに、大蛇の毒牙はブリジットに迫る。しかしその身体を呑み込む寸前で、黒き鎖に引き戻され、更に右の目を氷の刃に貫かれて大蛇は地響きをたててのたうった]
あー、やかましい……。
[のたうち回る大蛇が立てる地響きに、ぶつぶつと文句を言いつつ]
ちった、大人しくしろ!
まだ寝てんのがいるんだから!
[何かずれているが多分、気にしてはいけない]
エターナル・ロンド!
守護方陣!
[大蛇に絡めた鎖を一度解き、護りの型を展開する]
[呑み込まれる、と思って身体が硬直した。
怯え後退る動きはそのままに。
直前で時空の鎖と水の刃が蛇を退けてくれたけど]
あっ。
[思わずその場に尻餅をつく。
そのまま呆然と蛇や鎖の動きを見つめた]
しまっ……。
[大蛇の動きに、息を飲むが、まだ崩れる瓦礫のために陣を崩せず]
アーベル、ブリジット!
イレーネを、後ろへ!
ちぃっ……。
でかい図体で暴れんじゃねぇっての。
[砕け散る岩から飛び退り、まだ眠ったままのイレーネを抱きかかえて。]
[返せ、という言葉に。異眸が険しさを増す]
「返せ」だあ……?
何、寝言ついてやがる。
自由を与えると言いつつ、結局はあんた自身が、彼女を一番束縛しようとしてんじゃねぇのかっ!?
[まず、自分の体が抱きかかえられているのが分かった。
そしてその主が、流れる水であることも分かった。
更に、懐かしい声が、蛇から聞こえた。]
望まれて、いる…
[呟いた]
欠けた心を埋めるのは、孤独を癒すために寄り添うのは。
必要なこと。
大事なこと。
……だけどな。
その存在を望む者は、一人だけじゃねぇんだ!
イレーネに、彼女に逢いたいと、願う者が他にもいるんだ!
本当に救いたいと考えるなら、何故、そこに目を向けさせない!
[叫びつつ、思い返すのは。
命竜の王の哀しげな瞳]
ここには昔、
たくさんの人びとがあって、
たくさんの出来事があったのだろうね。
[そこに残されているのは、崩れ落ちかけた神殿や屋敷のあと。都市は栄えていたのかもしれませんが、今は見る影もありませんでした。なんとなく左の手首を掴みますと、シャラ、と小さな音が鳴りました。]
それでも、今はもう、滅びてしまったのだ。
[やがて、ずしりと地響きを立てて、大蛇は地に伏した]
[そこに残るのは、ハインリヒの雷に焼かれた、元の大蛇の遺骸だと、知る者はいないだろう。雷鳴の主その人が目覚めるまでは]
[左手を軽く握って、ゆっくりと開きます。]
……時は、まだ。後、少し。
[人の少ない柱のそばに座り込んで、あおい虚空を見上げました。]
[肩に担ぎ上げようとした瞬間、呟く声。]
あー…起きてくれたね。
んじゃ下がっててくれる?
[すとんと降ろし、短剣を構え直して。]
君の望みが、彼と共にあることならば、僕には止められないが……。
僕にはそれが正しいとは思えないから。
[アーベルが抱えてくれていた事にも、肩にかけられた上着が彼のものであることにもに礼も言わず、北のほうに遠い目をうつす。
そしてアーベルに言われた言葉に、思い出す。]
…私が望む事?
[ゆっくりと思い出す。ぐるぐる。
そうだ、私が望んだから。]
望まれているならば、行かないと。
それが私の望みだから。
[心の内で、語りかける。
それは彼に届くのだろうか?]
[途切れた気配と倒れた黒焦げの蛇の姿に、一つ息を吐いて。
黒の光の鎖を右の腕に巻きつける]
……可能性が、複数あるんだから。
閉ざす必要なんかねぇだろ……。
見れるもの、全てを見せた上で、一つを選ばせる。
何故、それが選べん……。
ひぅぅ。
[大蛇が黒焦げの遺骸へと変化して動かなくなったのを確認して。
どこか変な呼吸も漏らすと再びその場にへたり込んだ]
待っているよ…
[続く笑みと囁きは、誰に向けたものだったか、薄く薄く、幻影のごとくに掠れた魔の影は、残された左の瞳で、地上の有様を映す裂け目をただ、静かに見つめ続ける]
[イレーネの方を、振り返り]
……行きたいというのが君の意思であれば、それを阻む権利は俺にはない。
ただ、忘れないで。
君に逢いたいと願う者がいる。
逢わせたいと望む者がいる。
そして、道は一つだけじゃない、という事を、ね。
[手の中の膨れ上がっていた水を鎮めた後に、短剣をシースにしまいながら、振り返り。]
……望まれてるから、それだけなの?
[瑠璃紺が、どこか寂しげに揺れた。]
イレーネ……
[呟く彼女に何と言葉をかけていいのかは分からず。
続いたオトフリートの言葉にコクコクと頷いた。
そこに込められた真意はあまり理解できていないかもしれないが]
[オトフリートの言葉に、ぴく、と肩を竦めてそちらを見る。]
君に逢いたいと願う者。
逢わせたいと望む者。
[復唱する。
…どうしよう。どうするのが良いか、分からなくなってきた。
選ぶ、のは難しくて。
思案している彼女に、アーベルの言葉が降り注ぐ。]
…それだけ?
そう……貴方にとっては、それだけ。
それでも私はそれだけを……どんなに、切望してきたか…
[ゆら、と背中の空気が陽炎のように揺らいだ]
俺を育ててくれた、養母殿……命竜王は。
君の母上を、そして、その血を継ぐ君を。
ずっと、案じておられる。
……俺が、子供の頃に何度も聴かされた歌、教えようか?
[更にアーベルの言葉に肩をこわばらせる。
誰かを望んだ事。
強く強く、望んだ人があった。
強く強く望む為、いなくなった時に大きく力を使った人があった。
それでも…すぐに、いなくなった。
私の背中に模様を刻んで。]
………だって。
[色々思い出し、思案したが口から出たのはまるで子供の言い訳。]
[疲労による眠りから覚め、辺りを見回す。]
な?!
なんでここに、あの時倒れた蛇がいるんだ?
[大蛇の死骸を見て、驚く。]
まあ、死骸だからいいか。
それより、どうしたんだ。
望まれてるとか何とかって。
[オトフリート達の方へ目を向ける。]
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