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─ 『世界中の仔』傍の水晶龍 ─
『ああ、なんでもないの、気にしないで』
[呟きに反応したティル>>71の様子に、水晶龍は尻尾の先で頭をなでてみたり。
ほんの少しひいやりとするかもしれないが、意外に感触は柔らかいもの]
『さて、それじゃあ、今の事を知らせてこないと。
教えてくれて、ありがとうね?』
[このままなでていると、うっかり追憶に沈みそうな気がしたのか、水晶龍、とりあえず話題の切り替えと離脱を試みた]
[ふわふわふわふわふわふわ、ころころころころころころ]
だー!しまった!
[身体能力上げて速度アップしたはいいものの、袋を振った風圧で、ふわふわ達はころがりながらふわふわと散っていく]
………加減を考えないと、だな。
[がっくりと肩を落としつつ、袋の素振りを始めたり]
[ティルの姿を見つけたのは、丁度、そんな頃>>53]
─ 『世界樹の仔』傍 ─
[ほぇ、としていたけれど、何でもないと言われると>>75、こくんと一つ頷きを返しました。
ひんやりとした尻尾は心地よく、自然とティルの顔に笑みが浮かびます]
はぁい。
ぼく ふわふわ あつめてくるー。
[水晶龍の心中には勿論気付くはずもありません。
お礼に、にぱーと笑うと、ティルは手を振りその場を離れました]
どうした?ティル、え?ギュンターさんが、どうしたって?
[舌足らずな説明からでも、何とかその意味は聞き取って、首を傾げた]
消えたって、一体…
あ、待てティル!これ持っていけ!
[考えこむ間に駆け出したティル>>54に、なんとかふわふわ回収袋だけは手渡した]
まずは、ふわふわ捕まえよう。
[ミリィに手を振ると一旦別れて、先ほど自分が目を回していた近くへ。そこにあったのは大量の落ち葉]
風、力を貸してね。
Wirbel.
[手を翳して呼び出すのは小さな旋風。落ち葉を大量に巻き上げて]
─ ちょこっと回想 ─
『あぁ、元気だ。
見てわかると思うがミリィも元気だぞ、無駄に。』
無駄とかひどーい。
[ベアちゃんからの問いかけ>>1:124に答えたり文句言ったりしつつ、体を起こすのに手を貸して。
赤毛の上にちょこんとしてるふわふわを見て絶句したベアちゃんに鴉は内心すまんな、と思ったりしつつ。]
『本当に、一匹だけなら問題なかったんだろうがなぁ…』
なんかまたあったみたいで、わんさか降ってきちゃってんだよねー。
って、あれ?ベアちゃんタロさん知ってるの?ミーちゃんも?
[疲れた様子の鴉と裏腹に、お気楽な主は笑顔でのんきなことを言ったものの。
わたわたと立ち上がったベアちゃんの口から出た名>>9にきょとんとした。
ベアちゃんと違い全く慌てなかったのは、導師が絡んでることなら大事にはならんじゃろーというお気楽思考のせい。
同じ理由でアーベルやティルのあれこれも目に入っていても特に慌てたりしなかった。
落し物を代わりに届けてくれたと聞けば、へーとにっこり笑って。]
ミーちゃんもタロさんもいい子だからねー。
なんたって初対面でぎゅーしても怒んなかったし!
ベアちゃんもタロさんぎゅーさせてもらうと良いよ、ふかふかしててきもちーから。
『…タロー殿の人権を無視した発言をするな。』
タロさんなら人権じゃなくて犬権じゃない?
『そんなことはどーでもいい。
あぁ、人が減ったのは恐らくゼルギウス導師の計らいだろう。
ふわふわともふらいおんの回収をすると言っていた。』
あ、そんなこと言ってたねゼルせんせー。
対応できない連中は出しておくかとかも言ってたし。
多分、私もベアちゃんも3年前にアレ倒してるから回収させるメンツに残されちゃったんじゃない?
他にもなんかありそーだけど、必要だったらなんか説明あるんじゃないかな。
[いってみる?と首を傾げると同意を得られた>>14ので、ベアちゃんと一緒にゼル導師の元へと向かった。]
[ゼル導師の元にはアーベルやエーリッヒ達も既にいただろうか。
そこでされた説明>>13>>19>>22を聞くと、ぱちり、と瞬き。]
それって私達、手伝うメリットってあるの?
『いやらしいこと言うな。
この状況を放っとくわけにもいかんだろう。』
そーだけどさー。
ゼルせんせの話だと、ふわふわだって巻き込まれただけでかわいそーじゃーん。
ねー、ももちゃん。
[言いつつ頭の上のピンクふわふわを指先でつんつんした。
どうやら名前まで付けた模様。
ゼル導師からの返答はあったか無かったか、どちらにしても鴉にせっつかれてふわふわ回収することにはなり。
回収袋を受け取ると、どうしよっか?とベアちゃんと顔を見合わせただろう。]
─ 回想おわり ─
─ 『世界中の仔』傍の水晶龍 ─
『頑張って、いってらっしゃいな』
[にぱー、と笑い、手を振って離れていくティル>>77を尻尾をぱたり、と振って見送った後。
水晶龍は、ふわり、枝の上の盟約者の所へと戻ってゆく。
向けられる真紅の瞳は、じとん、としていたが、意に介した様子はなく]
……で、結論から言うと?
『ギュンター様が、何かしらの干渉を受けて、外に出されたようね』
……仕込み受けた連中の仕業……だろうな。
やってくれる。
[言葉と裏腹、表情が楽しげなのは、何でなんですかと。*]
[ざばざば。ぴょこぴょこ。
舞い落ちる落ち葉に埋まるより早く、ふわふわの一団は楽しげに跳ねて逃げてしまった]
これは失敗。
[回収袋を手に、むぅと唸って、別の手段を考えながら歩き始めた]
─ 閑話 ─
メリット?
ないと思えばない。
あると思えばある。
ま、やりたくないなら、それはそれで構わんぞ。
聖夜祭ができんだけだ。
[ミリィ>>82の疑問には、なんかさらっと言って]
と、言うのは冗談だが。
何も出来んうちに、持ち去られて改造されたふわふわを退治するのと。
ちょいと増殖暴走したのを片付けつつ、それを未然に防ぐのと。
どっちがマシか、って比較だな。
[比較として間違ってます、それ、という突っ込みは。
まあ、届かないわけなんですが。*]
[さて、と見回した周囲の様子。
結界の近くには、ふわふわも多い。]
…魔力に触れたら、増えるんだよなー。
まあ、でも…増える前に袋に放り込めたら、オッケー?
『いいんじゃねぇ?』
[黒猫と顔を見合わせて、ぽつりぽつり。
纏まった考えが良いのか如何かは兎も角、袋を黒猫に預けると口を開ける形で留めさせ]
よっし、
我手繰るは水の糸
糾い型成し 織と化し 有象無象を飲み下せ―
[対象は他のふわふわから少し離れた場所で纏まっている一つの溜り。
呼び出した水の流れで掬い上げ、其の儘袋へ流し込もうか、と。]
― 中庭の一画 ―
[魔力を封じ込めた大剣を背負った白狼が、全力で走り続けている。
その後ろを、ふわんふわんもふもっふん、と追いかけているのは、大小さまざまのふわふわたち。
どうやら剣に封じ込められた魔力に惹かれているようだ。剣自体がもともと異界でこちらとは違う魔法技術により精製されたものだから、というのもあるかもしれないが]
おー、いたいた。
ちょっとコッチ来てくれ、タマ。
[全力疾走中のタマは、その呼び声に応じてこちらへ走り寄ってきた。
背負ってる剣の柄に、微弱ながら回復機能が備わっている為、疲労の色は全くない]
『主よ、どうしたのだ?』
ふわふわを捕まえる。もう少し引き寄せたら、また逃げとけ。
『承知した。その後は?』
ふわふわを増やさないように逃げ回りながら、ふわふわ以外に妙な動きがないか警戒しとけ。
うん、どっちにしろ流石にこのままほっとけないし。
がんばろーね、ベアちゃん☆
[ベアちゃんと手を振って別れると、自分はその場で周囲を見回した。
あちらこちらにふわふわはいる。
が、自分が触れば増えるばかりで悪循環になりかねない。]
…どーしよっか、クロウ、ももちゃん。
『俺はともかくそいつにも聞くのか』
え、だってももちゃんもお友達だし。
『……まぁ、好きにしろ…お?どうした。』
ん?何、ももちゃん。
[呆れ声の鴉と漫才してたら頭の上のピンクふわふわがぽふぽふ跳ねたので首を傾げ見上げた。
すると頭の上から肩、手に降りたふわふわ、先程ベアちゃんからおすそわけしてもらったクッキー>>69を一欠持って離れていってしまい。]
・・・・・・・・・・・・・・・にげられた!?
『いやまぁ、そもそもふわふわはそういうもんだろ。
……お?おい、ミリィ。何か様子が変だぞ。』
へ?なになに?
[がびーん、とショックを受けてたら鴉から促されてピンクふわふわが向かった先をじぃ。
そこにはちょっとしたふわだまりが出来ていた。]
よし、行け。タマ。
『うむ。では主よ、また後程』
[十分にふわふわをひきつけたところで、タマがまた走り出す。
その後を追いかけるふわふわを尻尾で弾き上げたり素手で捕まえたりと、無事6匹捕獲したが……]
………あ? いまのって。
[ふわふわたちに紛れて、もふらいおんを見た気がした]
聖夜祭できないのは、嫌。
手段、考えないと。
[ゼルギウス>>85の話を聞いて、ミリィ>>82と顔を見合わせ言ったことを繰り返しながら、方法を考えつつ歩く]
倒せはしたけど。
負けた気分になるの、嫌。
もふらいおん対策も考えなくちゃ。
[三年前の失敗を思い出してしまい、眉間に皺を寄せながら歩く]
[見ていると、どうやらピンクふわふわはクッキーの欠片をふわだまりの中にぽーいした模様。
しばらくふわだまりがふわふわもふもふした後、ピンクふわふわがこちらに向かって跳ねてきて。
足元にくると、
ぴょこん ぴょこん ぴょこん
と三段跳びしてまた頭の上に戻ってきた。]
…お、上手くいった。
[どうやら、目論見は一先ず成功したらしい。
(10)匹のふわふわは、水毎無事に袋の中へと。]
でも、この遣り方、周りにふわふわが沢山居たらちょっと不味いよなー。
『まぁそりゃ、ふわふわ大発生間違いなしだな!』
[水分の所為で重さを増した袋から、手繰り寄せる水を多少滴り落として口を縛りつつ]
…まあ、また追々考えるか。
─ 『世界樹の仔』からちょっと離れたふわだまり近く ─
…………なあ、シュネー。
『……うむ』
今、そこのふわだまり、動いたよな、風もないのに?
『……うむ』
[もそり、と不自然に動いたふわだまり。
なんとなく、嫌な予感がして。
少し距離を取った位置で傘を剣で言うなら下段に構え、それから]
……おらよっ!
[気合と共に上げたそれを、横薙ぎに振るう。
風圧で舞い上がるふわふわの中に鎮座していたのは先ほどとは違うものらしいもふらいおん]
やっぱいたかっ!
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