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─ 翌朝/宿泊施設・客室 ─
[ナターリエがいくつかの客室を渡り歩く間、白猫はナターリエの後ろを付かず離れずついて行く。
白猫に気が回らないナターリエの足の動きの邪魔にならないように、踏まれそうになるとするりと身をくねらせ避けていた]
ユリアンさんは、彼が使っている客室に。
あっち。
[ノーラからの問いかけ>>66には、場所を指差しながら伝える。
そちらへと向かえば直ぐに分かるはずだ。
扉は開け放ったままだったから*]
─ 教会・聖堂 ─
[最後に向けた言葉に返る一言。>>65
それに対し浮かべた笑みは、背を向けていたから見えなかったろう。
図書室を出た青年の歩みが向くのは、施設の方──ではなく、聖堂]
……ったく、さぁ。
[色とりどりのステンドグラスを見上げつつ、ぼそ、と呟く]
なぁんで、こんな田舎の平和を、わざわざかき乱すのかね、あのひとらは。
……それで得られるものなんて、微々たるもんでしょーに。
[ここに集められた発端は、中央の教会からの書状と聞いた。
それがなければ、こんな事にはならなかった……というのは、察しが付く。
中央が何を意図していたかはわからないが、それなりに穏やかな日々を送っていたこちらとしてはいい迷惑と言うもので]
……ま、どっちに転ぶにしても。
あんたらの思うようには、運ばせねーから。
[聖堂の奥に飾られた像を睨むように見つつ、独りごちる。
遠いとおい昔には、敬虔なる祈りを持って見上げていたものと同じ意匠のもの。
それを見上げる蒼は、今は酷く冷えていた]
……さて、と。
んじゃま、そのために何ができるか、考えてみますかね。
時間、あんまりないだろうしな。
[蒼が氷を宿したのは刹那、一度閉ざされた後、開いたそこには落ち着いた色。
そのままゆっくりと踵を返して宿泊施設へと戻る。
戻ってからやるのは、常の日常──食事の支度やら何やら。
食欲があるとは言い難いが、生きるためには必要な事、と。
そこは、きっちり割り切っていた。*]
[扉を開けて、目に入ったのは、ノーラとシスターのやり取り。
先の声から、何が起きていたかは推察できていたから、動揺はあまりなく]
……まだ、おわらない、って事か……。
[ぽつり、と小さく呟いた後。
零れ落ちたのはため息、ひとつ。*]
―翌朝/宿泊施設・ユリアンの部屋―
[部屋に近付くにつれ、血の臭いがする。
昨日のリディの姿を思い出し、女の顔は蒼褪めた。
昨晩には触れなかった扉を潜れば、毛布が捲れた状態のユリアンの遺体が其処にはあっただろうか。
喉と首筋には引き裂かれた痕。
そして服の肩の部分には大きな損傷がある。
彼が生きていない事は素人目にも明らかだ。]
…ぅ、あ、あぁ、ぁぁぁ
[ふらふらと歩み寄り、ベッドの傍で座り込む。
服に血が付くのも構わないで。
彼に向かって両手を伸ばす。]
[触れた指先に伝わる温度は冷たかった。
――夫の時と同じだ。
思い出して、感情が決壊する。]
ユリアン、ユリアン…っ!
いやだ、いやあぁぁぁ…っ!
[幼馴染に取り縋った女の慟哭が室内に、廊下に届く程に響いたか。*]
― 真夜中 ―
[人の動く気配が途絶えてから、“月のいとしご”の時間は始まる。
そうと自分の部屋を抜け出して、別の部屋の前へ。
ノックもせずに扉を開けて、中へいた青年に飛び掛かった。]
[扉を開くまでは人間のまま、飛び掛かった瞬間には白銀色の獣。
果たしてそのバケモノの正体を、彼が認識する暇はあっただろうか。]
[彼が襲われた理由は2つ。]
[団長と対になる、蒼い花を宿していた事。]
[もう一つは、朝の出来事。
昼間の人狼の力は、人間のそれと大差がない。
あの時疑われていたのが彼女でなく自分だったなら、女の力では抵抗もできず殺されていたかも知れなかった。
もう一人の青年が“こちら側”と知れた今、
今残っている人間の中で、彼が一番の脅威だった。]
[だから、今。
月の加護がある間に、倒してしまおうと考えた。]
[まずは大きな声を上げられないように、口元と鼻を片手で塞いだ。
今ならば暴れられても抑え込むのは容易い。
息が出来ないことで少しずつ抵抗が弱まっていくのを感じながら、
鼻を使って匂いを辿り、蒼い花の場所を探していた、その最中、]
―― ぐッ
[右の手の甲と言うべきか、今は前足と言うべきか。
赤い線が走り、血が零れる。遅れて痛みが来た。
その横で小さな音を立ててナイフが床へ転がる。]
[一瞬の間。
月によく似た色の獣の目が、彼を捉えた。
傷ついていない方の腕を振り上げて、その喉と、首に走る太い脈を、一気に切り裂いた。]
……まいったな。
[蒼花を食べ終え、いつものように毛布を遺体に被せた後。
左手で右手の手首を抑え、手の甲の傷を見る。
思いの他深く、人間よりは早いとは言え、完全な治癒には時間が掛かりそうだった。]
なんとか、誤魔化すしかないか。
[呟いて、その部屋を後にした。]
―― 宿泊施設・広間 ――
[後から思えば、明らかに自分が自分ではなくなっていたとわかる。
『聖花』に囚われた今、うちにある「ユリアン」の声は聞こえず
リディの戸惑う声も正しく届かない。
証拠はない。>>+25
だけど疑いを晴らすものもない。否
疑わしきものは殺すべきだと言う意志が、正しい判断を無くさせていた。
嫌だ、と呟くのは、恐らくは純粋な戸惑いで
だけど、それすらも今は「ユリアン」には届かない。
悲痛な声で名を呼ばれても。>+26]
リディ!
[呼ぶ声は強い意思を持って、ナイフに意思を込めて踏み込む。
向けられた火掻き棒は、それを止めるにはあまりにも弱く
それを避けた勢いのまま、胸元へとナイフを向けて
緋色が、散った。]
っ!!
[嫌な感触が手に伝わるのに息を詰め、力を込めた刃は
あまり大きくないとはいえ命の源を傷つけるには充分すぎて。
傷ついたリディが目を見開き声にならない声をあげても、その力は緩めずに。
力を失くしたその体が崩れ落ち、ナイフが抜けて緋色が流れ落ちる。
シスターの嘆く声>>5に、はっとして緋色に染まった自分の手を見た。]
/*
>>+27見た時点で書き始めていたので、単に遅筆なだけなのでした。
進めすぎちゃったかな、と言う気もしつつ。
[ともあれ廊下に出て、現場の方へ向かおうとしたが、]
ん。
[ふと足を止める。]
2人?
……3人、じゃなくて?
[ナターリエの力の事は未だ知らない。
ふと零した疑問は、当人の耳には届いたか。**]
─ 宿泊施設・廊下 ─
[ここまで聞こえてくる悲鳴>>73に、ほんの僅か、目を伏せる。
あー、これだけは慣れないわー、なんてぼやきは心の内に落として]
……まあ、そういう事、だよねー。
[出てきたゲルダの言葉>>81に頷いて。
その手に巻かれているものに気づいてひとつ瞬いた。
昨日、別れた時にはなかったはずのそれは、何を意味するのか。
先のシスターの叫びからして、彼女はまだ、見つけられてはいないと読めるのだが]
(ちょい、ヤバいかもなー……)
[仮に見出されていなかったとしても、綻びになるかも知れない、と。
そんな考えがふとね過った。**]
─ 宿泊施設・客室 ─
[ノーラが入って行った部屋から慟哭>>74が聞こえて来る。
廊下にまで響くそれ。
ナターリエまで、ぐっと唇を噛み締めた]
リディさんではなかったのだと思います。
襲われた人達は共通して毛布を被せられています。
それに、ユリアンさんの傷の付き方が、団長さんの傷の付き方に似ていました。
『人狼』が2人いたことも考えられますが…恐らくは同一人物によるものかと。
[ゲルダの疑問>>81にはそんな風に答える]
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