87 紅の宴─人喰らい・鬼殺し─
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はい。そうしましょう。
[横目に見てきたキリル>>81に、私は視線を合わせず頷いた。
口元の笑みのぎこちなさに気がついてしまったから、刺激しないよう静かに、静かに。緊張しながら部屋まで戻った]
(+5) 2013/09/10(Tue) 21:09:13
― 回想/客室 ―
[ふかふかの布団も、もう安らぎを与えてはくれなかった。
眠れないまま、毛布に包まり体を縮こまらせて時を過ごす。
『宴の始まりに饗されるもの』
饗されたものはどうなるの?
始まりの次はどうなるの?
何も気づけないほど鈍感であれば良かった。
けれど私は、この先に絶望を感じてしまった。
『他者を殺さなければ、生き延びられぬ』
その他者も、きっと同じに動くだろう。そうなれば力弱い私はどうなるか。ゲームの開始の宣言>>2:#1がなされる前から、その恐怖に囚われてしまった]
(+6) 2013/09/10(Tue) 21:09:46
オリガは、メモを貼った。
2013/09/10(Tue) 21:13:10
― 回想 ―
[女主人の死が伝えられた時には疑心暗鬼の虜となっていた。
武器庫の話を聞いても、これも誘導かもしれないとすぐには行くのを躊躇って。
騒ぎが聞こえても近くまで行くのは躊躇って。
結局何も動けないまま、私は再び部屋に閉じ篭る。
訓練されてでもいない限り、人は長く緊張し続けられない。
一人でいると、私の意識は時折揺らぐ。
それは「ゲーム」に巻き込まれた者としては最悪の動きだと私が知るのは、声も出せずに命の源を抉り出された後だった]
(+7) 2013/09/10(Tue) 21:13:43
― 一階・室内庭園 ―
んー?
……聞かなくてもわかってんじゃねぇの?
[目の前にいるのは、相変わらず優男の風体で。
見た目だけなら心臓を抉って喰らうような存在には見えない。
けども、アレは獲物だ、と、あの時左目に焼きついた青を見返す。]
(85) 2013/09/10(Tue) 21:14:06
あんたを……。
―――鬼を、狩りに。
[右手が鉈を抜けば、澄んだ音が響いた。]
(86) 2013/09/10(Tue) 21:14:38
― 客室 ―
死んじゃった。
[あれほど死ぬのは怖かったのに。
死んでしまったら、淡々と自分の死体を見ることも出来た]
保存する意味あります?
[発見してくれたサーシャ>>45と合わせて首を傾げる。
死の間際の記憶は薄い。冷静であれるように思うけれど、私は私の死を受け入れきれていないのかもしれない]
薔薇の花、綺麗。
[脈絡もなく呟いてしまうくらいだから]
(+8) 2013/09/10(Tue) 21:23:07
キリルは、メモを貼った。
2013/09/10(Tue) 21:29:29
─ 一階・室内庭園 ─
いやあ、そこはやっぱりきいとかないと、さぁ。
[返された言葉>>85に、へらりと笑って軽く言う。
音を立てて引き抜かれる鉈。
告げられた、端的な目的>>86に、青が氷の冷たさを帯びた]
……直球、ねぇ。
俺以外は、眼中ない、って感じ?
[揶揄の響き帯びた笑い声を漏らしつつ、手は懐へと滑り込み]
(87) 2013/09/10(Tue) 21:30:32
んでも、生憎と、さ。
──狩られるシュミは、ねぇのよ、俺。
だから。
[言葉を切る、同時、身を沈めて]
……抵抗は、させてもらうぜっ!
[低い姿勢から短剣を抜き放ち、足を狙って切りつける。
牽制の横薙ぎ一閃、当たる当たらぬに関わらず、一度地を蹴り距離を開けた]
(88) 2013/09/10(Tue) 21:30:40
― 客室 ―
死体は綺麗とは言えませんよね。
[オリガ>>63の声が聞こえて、私は廊下に顔を向けた。
サーシャ>>71が戻ってきてシーツを掛けてくれたら、未練の糸が絡み付いているかのように重かった足下が、フワリと軽くなった]
ありがとうございます。
[向こうからは見えない二人に淡々と頭を下げて、私は屋敷の中をユラユラ彷徨い始める]
(+9) 2013/09/10(Tue) 21:38:02
― 地下→客室 ―
[結局その>>53後、メーフィエはひとり、自身の客室に引き返した。
あれからどの程度の時間が経ったのかは――窓の外の変わらぬ暗さもあって――はっきりとは知れなかった。
何処かへの深追いを避けるかのような行動は、丁度ジラント>>54に返されてしまった言葉に従うように。
無理をするな、などのような諌め言は、他に誰に言われたものだったか――。
ベッドの上で幾らか身を休めてから。
やがてメーフィエは鞘に納めた剣を抱え、立ちあがった。]
(89) 2013/09/10(Tue) 21:43:58
メーフィエは、メモを貼った。
2013/09/10(Tue) 21:44:39
[ 冷たい青にぞくりとするけども、それは恐怖ではなく。]
はっ……
とびきり上等の獲物がいるってのに、よそ見してる暇なんざねぇ。
[笑い返す。
懐にすべりこむ手、途切れた言葉。]
っと……!
[足を狙う短剣は、鉈で払い除ける。
開かれた間合い。
逃すかと、男は踏み込み、胸元狙って鉈を横に凪いだ。]
(90) 2013/09/10(Tue) 21:48:30
[濡れている…]
[何もかもが、濡れているのだ]
[紅く鮮やかないろに]
(+10) 2013/09/10(Tue) 21:49:13
─ 二階/リディヤの部屋前 ─
……うん、そうだね。
終わらせないと。
[オリガ>>80に返す声は、そのための行動をすることを辞さないことを示す。
生き残るためにはそれしかないのだから。
リディヤにシーツを掛けてオリガの下に戻る途中、彼女から感謝を向けられた>>81。
けれどそれに続いた言葉に、僕の表情は真剣味を帯びる]
…………そんなことには、させない。
[ぽつ、と零す声は極小さいもの。
オリガにも届いたかどうか]
(91) 2013/09/10(Tue) 21:51:47
愉しみ……。
[問いの答え>>82を聞くと、幾許か思い出すための間が空いた。
あの時は一つに気を取られていて、あまり周囲に意識は向いていない。
思い出すには少し時間を必要とした]
違うと思った、か。
漠然とした感覚、なのかな。
[やはりジラントの言っていたことに似ていると思った。
彼もその理由は分からねど、『鬼』の所在を知ることが出来ていた。
ただしあちらは、生きている者の中から見つけたようだったが]
とりあえず、『鬼』はまだ死んでない、ってことだよね、それ。
誰がその人をころしたのかは、知ってる?
[あまり思い出させたくないけれど、状況を知っておいて損は無い。
詳細は口にされなくとも、誰が手をかけたかは知ることが出来たか。
聞いたことは頭の隅にしっかりと刻み込んでおく]
(92) 2013/09/10(Tue) 21:51:53
サーシャは、メモを貼った。
2013/09/10(Tue) 21:52:18
― 階段/三階近く→ ―
[驚いただけ>>24とオリガさんは言う。疑う事も無く頷いた。
そう言えば死体はどうなるのだろうか。メイドが片付けてくれるのか、それともこれも“ゲームに関わる事”だから放っておかれるのか。
どっちにせよボクがどうこうする気はなかったけれど。
ベルナルトさんの名乗り>>66にはもう知ってると笑って、ボクはいつも通りの――姉の名前を名乗って。
最後にもう一度遺体を見てから、オリガさん>>37に頷いて階下に向かった]
籠?
あ、はぁい。
[二階まで来てから、左腕にあるそれを部屋に置いてくるという彼女と別れて、ボクはそのままもう一つ――二つ、階を降りる]
(93) 2013/09/10(Tue) 21:59:11
[血の海の中から、ゆらりと仄白い影が起き上がる]
長かったね。
[ゆらゆらと揺れる影は、ベルナルトに殺されたモノと似た姿をしていたが、その貌に張り付いたような笑みは無く、瞳は静かに凪いでいる]
だけど、漸く終わった。
(+11) 2013/09/10(Tue) 21:59:34
― 武器庫 ―
[誰かとすれ違う事は多分、無かったと思う。
武器庫はメイドの言った通り開け放たれていて、すでに何かしらは持ち出されているらしかった]
うぅん。
どうしよっかなぁ。
[『他者を殺さなければ生き延びれない』
とはいえ、さっきのベルナルトさんたちみたいな立ち振る舞いは、ボクにはとても無理だろう。
やたら目立つ大きな武器だってきっと引き摺るのが精いっぱいだし、逆に目立って危ないだけだ]
(94) 2013/09/10(Tue) 22:00:09
─ 一階・室内庭園 ─
あらやだ、熱烈。
俺ってば、あいされてる?
[笑いながら紡ぐ言葉は、冗談めかした響き帯びる。
初手の一閃が払われるのは想定内。
踏み込んでくる一閃は、ぎりぎり、身を逸らして避けるものの、僅かに掠めた刃先が胸元を浅く裂く。
青が裂かれ、微かに紅が滲んだ。]
んでも、鉈振り回したおっさんにあいされても、ちょーっと喜べねぇかなっ!
[逸らして崩れた体勢を、無理に立て直すことはしない。
そのまま倒れて後ろ手をつき、弾みをつけて向こうの左側へと転がると、足払い狙いの蹴りを放った]
(95) 2013/09/10(Tue) 22:00:20
─ 二階/リディヤの部屋前 ─
[誰が『鬼』かは知れない。
《ルール》が刻まれた今、生き延びる為に
全てを警戒しなければと思っているのに
こんなにも近くあるサーシャに対して警戒心はない。
手を差し伸べてくれた時、手を重ねた瞬間に信じる事を選んだから
もし彼の手に掛かるなら、それも本望だと、思う。
終わらせないとのサーシャの言葉>>91に同意の頷き。
殺す覚悟も殺される覚悟もその時はしている心算だった]
――…サーシャさん?
[微かな響きを拾えたのは半分程度の音。
聞き返すように名を呼んで眸は不安そうな色を湛えた]
(96) 2013/09/10(Tue) 22:00:24
ジラントは、メモを貼った。
2013/09/10(Tue) 22:00:37
[『彼』は、しばらくの間、屍体の傍に佇んでいた。オリガが「視た」>>18のも、或は『彼』だったかもしれない]
そう、プラーミヤもノアも、眠っているんだね。
[今はもう、二つの心を動かす血と痛みは、この世界には届かないから、それは当然のことだった]
(+12) 2013/09/10(Tue) 22:04:50
何かもっと、爆弾とか……は、流石に無理かなぁ。
[なんてことを呟きながら、結局選んだのはナイフ数本。
一撃で殺すのは無理だろうけど、小さいから隠しやすいし。というよりボクが扱えるのは多分これくらいしかない]
動かないで終われるなら、それでいいんだけど。
ダメかなぁ。
[ゲームを作った人が聞いたら怒るだろうか。誰だか知らないけれど。
小さく欠伸をして、ボクは武器庫を出た]
(97) 2013/09/10(Tue) 22:07:38
ええ、漠然としたものです。
第六感、に、近いのかもしれません。
[口では説明できないと困ったように目を伏せる。
第六感はきっといちばん近い言葉。
魂の色がみえる、なんて、それこそ不気味だろうから
そんな言葉で誤魔化してしまうのは嫌われる事を怖いと思うから]
『鬼』はまだ健在。
――あのひとをころしたのは、……
[サーシャの問い>>92に、一瞬、間があく]
ベルナルトさん、で――…、争った時にでも怪我をしたのか
アレクセイさんが、手当てを、していました。
[様子を見ていただけのキリルの名は
その時は言う必要を感じなかったのか口にはせず]
(98) 2013/09/10(Tue) 22:08:55
ああ、あいしすぎて、あんたしか目に入んねぇよっ。
くそったれ!
[ほんの僅かな手応え。踏み込みが浅かったかと舌打ちすれば。
飛んでくる足払い>>95。
踏み込んだ右足は逃げ遅れ。]
―――うぉっ!?
[前のめりに崩れる体制、右足に走る痛み。
ならばと地を凪ぐように鉈を横に振るい、その勢いのまま横に転がった。]
(99) 2013/09/10(Tue) 22:13:31
― 大広間→二階 ―
[それからお腹が空いたから大広間に行って、食事の後少しうとうとしてしまって――気がついたら結構経っていたような気がする]
あ、そうだ。
[ふと思い出したのは、さっきもちょっと話題になった薬の話。
確かあれを持ってきたのは――]
リディヤちゃんに、聞いてみよっかな。
[オリガさんが飲んでいたものは、良く効く薬らしい。ああいうのがあるなら、もしかしたら毒とか置いてるかも。
リディヤちゃんがメイドに場所を聞いて断られていたなんて知らないから、そう思って椅子から降り、二階を目指して歩き出した]
(100) 2013/09/10(Tue) 22:14:57
[ユラリユラリ。
紅い月が昇ったままの屋敷の時間は曖昧で。
何より私は死んでしまったから、時との関わりも変わっている]
……ワタシノ コエガ キコエマスカ?
[最初に聞いたコエを思い出して、私は呟く]
(+13) 2013/09/10(Tue) 22:18:11
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