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正義の使者、ねえ。
……いるんですかね。
[はて。]
まあ、いつか死ぬだろうとは思いましたから。
色々遺しておいたわけですよ。
確かに、少々急き過ぎましたが。
さて。本日はこれにて。
ちょいと屋敷で覗いてきたい場所がありますので、ね。
また、いずれ。
[恭しく会釈をして*ぼわんと消える。*]
その方が美味だからですよ。
苺も、練乳をつけたりケーキにした方が美味しいように、
人間も生かしたままじわじわ痛めつけて貪った方が美味しい。
事切れたら早く喰わぬと味が落ちるもので。
せっかくの機会、楽しまずにいつ楽しむと?
一口でぱくんじゃつまらないでしょう?
[ 物云わぬ亡骸と成り果てた少年は仄暗いランプの光に照らされ、流れる緋色は敷かれた絨毯にジワリジワリと染み込んでいく。其れは恐怖と狂気が人々の心に沁み込んでいくが如くに。仰向けに横たえられた少年の瞳の濁りを交えた緑玉が未だ薄く覗いているのを見留めれば、そぅと其れを閉じさせる。最期に少年が見たのは憎悪の焔に燃える情景だろうか。]
……メイ?
部屋、戻っとけ。後は、任せて。
[ 永遠の睡りについた少年から薄紫の瞳から涙を零す少女へと視線を移して紡ぐ言葉は、此の様な時でも――或いは、だから――無器用なもので、唯、静かに声を掛ける。*僅かに揺らめきを持つ其の双瞳を彩る色は、何の感情を示すか。*]
…そう、ただ殺すなど本当にもったいない。
トビーはきっと良い味だったでしょうに。
[聞こえた声に*くすりとわらう。*]
あぁ……
[悲しいとわたしは思う
なぜこんなにも苦しまなければならないのだろう
苦しむのは自分だけでよかったのに
いつしか闇の中でわたしは形を取る]
ん……わたしたちは痛みも快楽として覚えようとするのよ
傷つけられるのは……慣れているもの
[だから
優しい人は好きで]
……ナサニエルさん
[聞こえぬとわかっていても、
闇の中にいる彼を*よんでいたかった*]
「怒りも憤りも痛みも全て、受け止めてあげるために私は居るの」
…あの娼婦もそう言ったな。
あなたを悲しむあまりに、
仔は憤りをぶつけて死に、
男は憤りをぶつけて殺した。
彼も、彼も、僕のように。
しかしまあ、死者の世界とはどんなものかと思っていたのですが。
意外に生前の感覚と変わりませんな。
あ。幽霊同士ならつかみ合い出来ますかね。あは。
[*からから笑う*]
そう、人は…己のこころのうちの、
己だと認めたくない部分を悪魔と呼び、
己では果たせぬ願いを神に託す。
誰も堕さず、誰も救わぬというのに。
[白い獣は*歌い続ける。*]
─広間─
[呼びかけに、緩慢に顔を上げてそちらを見る]
う……ん。
[こく、と頷いて、それだけ告げるものの。
不安や、諸々の感情に基く無意識だろうか、手が、伸びて。
縋りつきそうになるけれど]
……っ……。
[それを押し止めるように走る、微かな痛みに、その手は左の胸へと置かれる]
[不自然な動きに気づいてか、訝るように名を呼ぶ青年に、なんでもない、と早口に返し]
……部屋……戻る……。
[呟いて、立ち上がる。今は、自分は独りの方が、いいと。
そう、思えたから。
それでも、立ち去り際]
ハーヴェイ……。
ハーヴェイは……しなない……よね?
[思わず、問いがこぼれて。
でも、答えを聞くのは何故か怖くて。
逃げるように二階へと駆け上がり、部屋に飛び込むと、感情の赴くままに、しばし、泣きじゃくって。
そのまま、いつか、眠りに落ちていた]
─二階・自室─
[そして。
翌朝]
……ん……。
[弱々しい朝の光。
それが眠りを破って目覚めを呼び込む。
前夜の一件の疲れが残るためだろうか、目を開く時に警戒心はなくて]
…………あ。
[開いた目。
異能の視界。
そこに映るのは]
神……父……様?
[掠れた、声が、こぼれる]
[視えたもの。
それは四肢を損ないつつ、それでも、聖書を抱えた姿で]
─『聖書』を。貴方に託します─
[聴こえた声は誰に向けられたのか。
彼と共にいる事を好んでいた少女だろうか]
……ねえ。
ボクは……どうすれば?
[問いは、何者に向けて投げられたのか。
少なくとも、今、視えるものではないだろうけど]
……もう、誰も…………なくしたくない……よ。
[呟きの後、目が閉じられ。
開いた時には、視界はいつもと変わらないものに]
…………。
[しばしの、沈黙を経て。
準備を整えて、下へ。
重苦しい静寂の漂う館内を歩いて、*浴場へと向かう*]
-広間-
[開かれたままの扉から、室内へと。
彼女が騒ぎの現場にたどり着いた時には、既に少年は動いていなかった。
床に投げ出された小さなナイフ。血にまみれた少年を抱く男。
状況についていけず、目を瞬く。]
もう、誰も死なないって……
[人狼は死んだ。
では何故、少年は血に濡れて動かないのか。
”俺が殺した”
そう言った男を食い入るように*見つめた*。]
わたしたちはそういう生き物だもの
[それは彼の白い獣にはわかるだろうか?
わたしはそう思いながら、]
だから執着してはいけない
わたしはだれか一人のものにはなれない
……それが例え、わが子であっても。
……人が人を殺すのも
あなたが復讐にとらわれるのも
悲しいことだと思うのに……
わたしにはそれを*とめられるわけがないのだわ*
[気が付けば、]
[あの少年][トビーと言った][の泊まっていた客室に居た。]
[ぼんやりと寝台に腰掛け]
[あの少年が飛び出して行った時の儘の]
[寝乱れたシーツ][乱雑に捲くれ上がった上掛け]
[見開いた目で]
[宙空を虚ろに見つめる。]
[魂が身体を離れる瞬間、過ぎったのは――大好きな家族の顔。]
[それから、ぎこちなくも笑みを向けてくれるようになった、青年の。]
父さん…母さん…ねぇさ…………………おにいさん…
[それは声だったのか、思念だったのか。わからぬままに、混濁。]
[――感覚は、ひどく遠く。
否、身体を離れた魂に感覚はあるのか、定かではないけれど。]
………お兄…さん……?
[ふわり。浮いてるような、気がして。
視線を落とせば、空を(ボクを?)――虚ろに見つめる青年の姿。]
……ねぇ、どうしたの…?
[声を掛け、覗き込むけれど。
その瞳に映っているのは、壁と天井の繋がった部分だけで。]
『……こんなに近くにいるのに…、どうして?』
[そう思って――ようやく、気付く。まだ背の低い彼が、ベットに腰掛けた青年を見下ろすなんて、あり得ない事に。]
……あぁ。 ボク…死んじゃったんだ…ぁ……。
[あまりにもあっけない死への感想は、ただそれだけで。]
―ニ階・客室―
[ 目覚めは変わらず、余り快適ではない。朝早くに風呂を済ませれば薄手のタートルネックとジャケットに着替え、広間に出向くでもなく、客室の寝台に腰掛け昨日同様煙草を吹かす。揺らめく薄い白を見詰める黒曜石の双瞳も叉揺らぎを持つか、煙と共に吐き出される深い息。]
死なないよね、か……。
[ 昨晩、メイの口唇から零れた問い掛け。青年が答えを紡ぐ前に彼女は逃げる様に其の場を去っていったけれども、若し回答を待たれたならば自分は何と答えたか。死なない、と断言出来ただろうか――此の館において、死は身近だった。
数日前、ピアノの旋律を聴いた事が遠い昔の様に思える。麓からの救援は、未だ期待出来そうに無かった。]
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