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[屋敷に戻るを、良しとした訳ではない。
なれど、この地から出でる事は叶わぬ私に往く処などなく――彼の御方も此処におられる事になるのであろう]
……ふぅ…
[零れ落ちるは、諦観の吐息。
俯いた私は、鼻をくすぐる草と花の香りに誘われ、草原へ身を横たえる。
痛みが和らぐまで…せめて屋敷まで歩けるようになるまで。そう思いながら緩やかに瞼を閉じる。
自然に包まれて眠るのが常な私のその姿が、行き倒れているように見えるかもしれないなどとは、*露の一滴ほども思う事なく*]
[コツ、]
[コツ。]
[透明な壁を叩けど、開く気配は無く]
[触れても][押しても][変わりは無い]
……入れない。
[殴りつけても無意味とは悟っているからか]
[呟き見つめるのみで][それ以上は何もせず]
[夢。夢を見ている]
[それは私にとっては見慣れてしまったもので]
[見ることしか出来ない]
[私の過去の記憶の再生]
[鬱蒼と茂った森の中を少女が駆ける。彼女は私。後ろから追ってくるのは、幼馴染の少年。名前は──もう忘れてしまった。ただ、その右手首に光る銀色のブレスレットが鮮明に記憶に焼きついている。今はかけっこの途中。目指すは龍神様の祠。村では収穫祭の準備が大詰めを迎えている頃だろうか。ああ、もうすぐ祠だ。かけっこはいつも私が勝ってきたんだ。だから今日も……]
[それは楽しかった思い出。忘れたくない記憶]
[鬱蒼と茂った森の中を少女が駆ける。彼女は私。後ろから追ってくるのは、見知らぬ青年。名前は──知るわけもない。ただ、その右手に光る血に濡れた鋼の爪が鮮明に記憶に焼きついている。今は逃走の途中。目指すは龍神様の祠。村では一方的な虐殺が大詰めを迎えている頃だろうか。ああ、もうすぐ祠だ。かけっこはいつも私が勝ってきたんだ。だから今日も……]
[それは私の憎しみの思い出。忘れてはいけない記憶]
< いつのまにか、夜でした。
猫は すこし さむくなってきて、移動しようと目を開けます。しかし海とは違ったあおい瞳は、あらあら。潮が満ちて、自分のまわりが、砂じゃなくて海に囲まれてしまったことを、知りました。
うーん、と、首をかしげて。
猫はのびをすると、ぱたぱた、羽根をはばたかせました。ぱたぱた、ぱたた。小さなからだは、かんたんに、そらへと持ち上がりました。
ぬれたくなかった わけじゃありません。
ぬれてもよかった けれど、その腕の布がぬれるのは、あんまり好きじゃありませんでした。 >
< ぱたぱたた。
空をとぶ猫は、やがて、中央部にたどりつきます。とびらは あけっぱなし。閉めようなんて、思いません。
だって、そこは海のにおい。
とても気持ちが良いのですもの。
通路にたどりつくと、かしかしかしかし。何度か頭をこすって……それから、なんだか変な感じではありましたけれど、はじめて見るへんな たな の上に乗っかりました。
すやすやすや。
まあるくなって、* ゆめのなか * >
……っ!!
[ハッと目を見開く。全身からは汗が滝のように流れていて、シーツをぐっしょりと湿らせていた。
無意識に左手はベルトでグルグル巻きにされた右腕の義肢に。
彼女にとっての喜怒哀楽のすべてを一度に見せられるこの夢は、何度見ても]
…………不快。
─西部エリア・広葉樹林─
[ふと、途切れていた意識が戻る。
周囲に満ちるは、穏やかな影輝と生命の気。
既にその側を離れて久しいと言えど、影輝と生命は彼にとっては『器の親』の属であり、時空に次いで馴染み深いものであり。
それだけに、その感触は心地よいものがあった]
……っと……あれ、なんで、ここに……。
[しばし、心地よさに身を委ねた後、ぽつり、呟く]
[ふと肩に感じる重圧と頬に感じる冷たさにそちらを見ると、シノが肩の上に乗り頬をぺろぺろと舐めていた。
僅かに口元に優しい笑みを浮かべると、眼鏡を掛け、スッとシノを一撫でしてやる。]
……ん、大丈夫。
あー、汗かいたからまたシャワー浴びないと。
[そう言ってシャワーを浴びに*浴室へ消えていった*]
……、
[聳え立つ塔を眺めること暫し、]
[視線を逸らして外周区画を歩みだす]
[硬質な通路に、][無機質な空間]
[色は硝子を隔てた先に在るのみ]
[その中に][見つける][明澄な白]
…………猫。
[ぽつり。]
……練習の後、屋敷に戻らないで、散歩して……。
[で、ここに来て寝入ってしまった、と。
要約すればそういう事で。
傍らを見れば、未だ獣の姿を取る従魔は、身体を丸めてすやすやと。
その様子に笑みを浮かべつつ、開いたままの翼を緩く動かした]
[手を伸ばして、毛並みに触れる]
[ざらり。]
[前の時とは異なる感触が混じる]
砂?
[棚らしき物の上で眠る獣から、]
[開かれた扉の先へと目を移す。]
[微かに耳に届くのは雑音だろうか?]
……にしても、だ。
ファクトリーの異変……か。
機鋼竜が何かしら関与している可能性は、否めんが……。
[呟く刹那、異眸は鋭さを帯びて]
……今の機鋼竜は、肝心の『モノ』が、欠落している。
あるとしたら、本能的なモノだけのはずなんだが。
その状態で、一体、何ができるってんだ……?
−南東部:海岸−
[先ず目に映るのは、]
[照りつける太陽の光]
[青い空] [白い雲] [鏡の海]
……、
[Za....][Za-za...n....]
[断続的なその音色に惹かれたように]
[砂地に残る足跡は境界へ続いていく]
[揺らぐ水に踝までが浸り服裾を濡す]
[ぱち][ぱち]
[規則的に、二度の瞬き]
…………?
[浅さ故に濡鼠にはならずとも]
[少なからず水は被ってしまって]
[目にも入ったか濡れた手で擦る]
< うとうとと。
やがて猫のねむりは、すこし めざめに 近付きました。朝がやってきたのかしら。
機鋼の魔族――猫も名前を知りません――が猫をなでていたのも、ほんのりゆめうつつ、気持ちよかったから良かったのです。 >
ま、今、仮定と仮説でぐるぐるとしても始まらんな。
俺は、俺のやる事をやるまで。
[こう、声に出す事でループしていた思考を断ち切り。
ゆっくりと立ち上がり、翼を大きく広げ、数度羽ばたかせてから、完全に閉じる。
白が消え、金緑石にまとめられた髪がさらり、流れた]
……さて、セレス。屋敷に戻りますよ、と。
[気配で目覚めたらしい従魔に声をかければ、獣はこくり、と頷いた後、少年の姿を取る]
というか……ヴィンター、置き去りしちまってる、な……。
[怒られそうだな、と思いつつ、東へ向けて歩き出し]
―屋敷・屋根上―
…あう。
[マフラーが、風に煽られて、ぺちりと顔に当たった。
別に痛くないけれど、…今度は翻っても当たらないように巻きなおす。
一面の緑を眺めながら目を細めて、耳を澄ます。
草原を抜ける風は凄く穏やかだけど]
――やっぱり違う『声』だね。
似てるけど。
[似てるのは、流石機鋼界…ってことなのかな。
ぼんやりと、そう思う。やっぱり、何処か違和感を感じる]
< だんだん現実にもどってきたのでしょうか。
猫の耳はぴくぴくと動き、羽をいちど、大きく広げました。
あらあら、そんなに大きく広げたら…… >
[幾度擦れど鮮明にならぬ視界]
[それどころか余計に霞むようで]
……、
[海水の所為とは気付かず][眉を顰めるばかり]
[……ぎし、]
[僅かに身体が音を立てる][軋みは骨からか]
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