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― 宿直室 ―
[春の傍に寄ろうと立ち上がろうとして床についた手。
乾いた血の色を認め、その動きが止まる。
響を運んだ際に制服や手には彼の血がついていた。
このままでは辛そうな友の背をなでることも出来ない]
――…ン。
[着替えはあっただろうか。
教室になら、と意識が其方に向いた所で漸く廊下にある人影に気付く]
其処に、誰か居るの?
[少しだけ声を張り廊下の方へと声を掛けた]
─パソコン室─
…アタシ達、完全にゲームに組み込まれちゃってんだね。
終わらせないと、きっとここからは出られないんだ。
[RP村では良く隔離空間を作って人狼騒ぎを起こしたりする。
まるでその村みたいだと、心中で呟いた]
やんなきゃダメなのかな……。
ヤだよ、疑い合うなんてこと。
したくない。
[迷う態。きっとそれは誰しもが思うことだろう]
知り合い、ですか。高峰先輩と。
……じゃあ、入らないほうが。
非常口のところ、血で真っ赤で。すごくて。
きっと、酷いことに
[声を詰まらせての忠告。
先ほどから沢山泣いた。泣いたから。
はれぼったい瞳で目の前の2人をぼうっと見ながら言った]
─パソコン室─
……ああ、そーいうこったな。
[>>180 友梨に頷いて、手に握った携帯を見る。
全てが現実であるというなら、自分には『結果を見る』しかできない。
『結果を出す』ものはどこに居る。
巡るのは、そんな思考]
(……この編成で、相手にガチ思考があれば。
騙り出す可能性も、否定できんしな……)
[あまり考えたくない可能性を振り落とすように、ふる、と首を振り]
……そら、俺かてきついわ……知り合い多いし。
んでも、やらんわけには、いかん……ってのも。
あるんよな。
[疑いたくない、という友梨の言葉に、滲むのは、苦笑]
─パソコン室─
そうだね。
もう、始まったから、
[息を吐く。
横目で、友梨と慎太郎を見た]
……村が終わるまでは、出られないんだ。きっと。
[ポケットに手を入れる。
中に入っている携帯電話には、随分長い間触れていない]
― 宿直室 ―
[廊下側から返る声は聞きなれた幼馴染のもの。
微かに何処かで警戒していた心は薄れて]
――…蛍、だったのか。
[確認するように名を紡いで息を吐く。
佑一郎が彼女を此方へとよぶことはない。
けれど拒む言葉も発すことはなかった。
――知る権利は誰にも等しくあると思っていたから]
[中から声がした。
少し体を固くして。もう一歩だけマコトの方による]
………
[答えるのは、女の先輩がやったから。
自分は、特に声を出さなかった]
露島、先輩。
少しだけ、お話、いいですか。
[まだ、声に泣いた名残のがらがらは残る。
少し必死だった]
─パソコン室─
……終わるまでは、かぁ。
問題は、どーやって終わらせるか、かねぃ。
[>>185 横目でこちらを見る春陽の言葉に、は、と短く息を吐く]
システム通りだ、ってんなら、占い師もいてるんだろうけど。
……命かかってる状況で、ストレートに出てくるかもわからんしなぁ。
佑…
血、が。
[中に入り、何よりも先に目についたのは血まみれの幼馴染の姿で。
学長や春がいることにも気付かず、桜子の手も離して慌てて駆け寄った。]
…高峰、君の…?
[間近に見た佑の身体も服も、目立った傷はなく。
そこでようやく、彼の血ではないことに気付いたものの、これだけの血がつく程の出血だったのだと察すればまた、声は悲痛なものになった。]
― 宿直室 ―
[半ば開いた扉の向こうから聞こえるもう一つの返事>>187。
桜子の声がして、扉の方へと目を凝らせばその姿が映る。
蛍子の言葉>>190に一度伏せられる眸]
一人じゃ無かったみたいで、少し安心した。
[ゆると顔を持ち上げて横たわる響の傍らに座ったまま
蛍子と桜子、二人の姿を認める]
春陽くんから、聞いて、此処に来たの?
[知らせにいったはずの彼の名を紡ぎ問い掛けた]
─パソコン室─
……占い師、ね。
[慎太郎の言葉>>189を聞いて、
一度彼から視線を外し、ポケットの中を見た]
ねえ真崎、
もしも、だよ。
[言いながら、再び視線を向けた。
口調だけは、あくまで何気ない風に]
……もし、おれがそうだって言ったら、どうする?
─パソコン室─
ま、そーゆー事なんだろな。
[>>191 人狼役は進める事を決めた、という言葉。
そも、拒否権があったのか、というのはわからないのでさておいて]
……なんもしなけりゃ、文字通りのお先真っ暗、だろな。
[は、と、幾度目かの息を吐いて。
唇を噛み締める友梨の様子に、僅かに目を細めた]
(……さすがに、ここは違う……と、思いたいけど。
こればっかりは、わからんからなぁ……)
[死なせず確かめる術が自分にあればいいのに、と。
そんな事を考えた矢先──聞こえた、言葉>>194]
……は?
川島、それ……。
[問いの何気ない口調とは対照的に、思わず、声が裏返る。
春陽を振り返る、その表情は、かなり間が抜けていた]
あ、ぁ、うん。
マリーちゃんから、佑が高峰君探しにいったって聞いてた、から。
真崎君とキユリちゃんに、お留守番お願いして。
佑たちを探しにって出てきたところで、川島君に会って。
そしたら、本当に高峰君が…殺されたって、言う、から。
[血に塗れた幼馴染の傍ら、赤く染まり盛り上がったシーツにようやく気付いた。
森と学長がいることも分かったけれど、それよりも、シーツの下に誰がいるのかが聞かずとも判ってしまって。]
…本当、なんだね。
[絶対に、死体は視界に入れたくなかったから。
不自然なまでに、宿直室の中は覗かない]
[サクラとケイコが中に入るのを確認して、マコトを見上げた。
唇を噛んで、真っ赤に腫れた目の奥には少し冷たい光]
[彼の返答を待つ。
もし諾と返事が得られたら、ここから少し離れた教室に連れ込んで、短い内緒話をするつもり]
[血、と幼馴染が紡げば少しばかり困ったような色が過る。
続けられた言葉に、ゆると頷いて]
……全部、響の、血だよ。
一階の非常口で、響を見つけたんだけど
ボクが行った時には、もう……
[親友の死を言葉にするのはやはり躊躇われた。
眠っているかのように横たわる彼へと視線を流し]
蛍ちゃんも、桜子さんも……
辛いなら、無理に見ない方がいい。
[ポツと紡ぐ。
問いの答えを桜子から聞けば、そう、と小さな返し]
─パソコン室─
[振り返った慎太郎の顔>>197は、珍しくも間抜けなものだった。
川島は少し瞬きをしてから]
……だから、もしもの話。
[苦笑いになった表情からは、本気か冗談かは判別し難いだろう。
それが本当か嘘か、も]
ほら、本当の村じゃ、対立陣営ばっかりだったからさ。
信じてもらえるのかなって、思っただけ。
― 宿直室 ―
マリーちゃんは無事に戻れたみたいだね。良かった。
一人にしてしまったから……気になってたんだ。
[響を見つけた直後は動転してそこまでは頭が回らなかったが
現実を受け入れるうち彼を殺した誰かが近くに居たかもしれない、と
そんなことに漸く思い至り送らなかった事を後悔もしていた。
蛍子が紡ぐ名、一つ一つに相槌を打ち]
――…そ、か。
他の子たちは無事だったんだね。
[僅かばかり過る安堵]
残念ながら、本当、だよ。
[悪夢のような現実を肯定すれば知らず柳眉が顰められる]
― 宿直室 ―
[気付けば目の前に影が下りて頭部に触れる柔らかなぬくもり。
一瞬何が起こったか分からずに言葉を失う]
――……ッ、
[直ぐ傍で聞こえる幼馴染の声。
状況を理解すれば微かに身動ぎ]
ありがと、蛍ちゃん。
[初めに紡ぐのは彼女の心を感じての感謝の言葉]
でも、さ。
汚れちゃうから……、……
[ダメだよ、と唇だけで紡ぐけれど彼女には映らぬか]
[宿直室に入って、理解できなかったことは二つあった。
一つはこれが現実なのかどうか。あともう一つは]
(なんで俺、わかったの)
[理解できたこと。……それも、二つあった。
一つは高峰の死。そして]
─パソコン室─
……もしもの話、なぁ。
[>>204 数度、瞬いてから向けられる苦笑を半目になって見返す。
視線はどこか、探るような、鋭さを帯びたもの]
確かに、村じゃ対抗だったり、黒出したり出されたり、だったからなぁ。
そこだけ見たら、すぐに信用は難しいかも知れん。
……とはいえ、真っ向疑うだけじゃ、始まらんのも事実だし、なぁ。
[彼の言葉がただの冗談でないなら、春陽が『どちら』であるのか。
見極める術は、手元にある──何かしら、犠牲を伴うものではあるが]
……ま、仮にお前がそうだとして。
信じられるかどうかは、『結果』次第だぃな。
(諏訪は、人間)
[確信する。目には何も見えないけど、確信できる。諏訪は人間だ。
でもなぜ、それがわかる?]
(俺、誰なの)
そんなの、気にしないで良いから。
[汚れるからという幼馴染みには首を緩く振り、暫く抱き締めたままでいたが。
どうなるのだろうという桜子の声に、佑を離してそちらをみた。
森や学長にもまだ声をかけていなかったことにもようやく気づき、白い顔をしたまま申し訳なさそうな表情を浮かべ。]
学長、森君…ごめんなさい、私、取り乱して…
[ポケットの中には携帯電話。電池がきれて、何も言わない。
しかし、届いていたメール。システムメッセージ。
そこには確かにアズマの役職と、何かのセットがあった。
それをアズマが操作することは不可能なこと。
人の手に制御されないシステムは、
デフォルトを機械的に占っていくだけ。]
桜子、ちゃん…大丈夫?
もう、外、でようか?
…森君も、顔色、悪いよ?
[桜子と春の顔色が先程よりも悪いのに気付くと、自分も多分同じなんだろうと思いながら二人を見つめ。
手で触れては朱が移ってしまうかと、声をかけるのみで留まった。]
― 宿直室 ―
――…………。
[触れる幼馴染の温度が心を落ち着けてゆく。
ゆっくりと離れるぬくもりを追うように眼差しを蛍子へと向けた]
蛍は、もう少し気にすべきだ。
ボクも蛍ももう、子供じゃない。
一応、ボクだって、男なんだよ?
[案じてくれたのは確かに嬉しい。
けれど、彼女に妙な風評が立つのは望まない。
もう大丈夫だというように微かな笑みを浮かべ諭すような言葉を紡ぐ]
―パソコン室―
『結果』ね、……うん。
[友梨のすがるような目には答えず、変わらない苦笑いを返すだけ。
鋭さを増した慎太郎の視線を、正面から受け止めた]
やっぱり、難しい?
真崎は人間だ、って言っても。
[ポケットの中に手を入れる]
[春の言葉>>212が何処かで引っかかっていた。
如何して彼が自分に縋るような言葉を紡ぐのだろう。
友達、だから――、と言うのは少し強すぎるように思える言葉。
対等ではない。
学年が違ってしまったからか、
それとも間近に迫る卒業という二文字がそう思わせるのか。
春の心の内までは知れないけれど
何か思い詰めている気配だけはひしひしと伝わったから
春へと案じるような眼差しを向けた]
─パソコン室─
占い師は単なる白黒判定機じゃあないが、やっぱちゃんと結果出してなんぼ、ってーのが俺の持論なのはしっとろーに。
[>>216 探りの視線を正面から受け止める春陽の言葉に、僅かに口の端を上げて笑む]
……ま、編成が編成だからなぁ。
この状況で全員に占COまわすとか、できるわきゃないから、対抗が出るかどうかも確かめられんけど。
すぐに信じきるのは、やっぱ、難しいて。
[ポケットに手を入れる様子に、僅かに首を傾げつつ。
内心では自分の手札を出すかどうか、その是非を慎重にはかっていたりする]
─パソコン室─
[問いへの答えは無かった。
尚も言葉を交わす春陽と慎太郎を交互に見遣る]
(しんちゃん、はるっちを信じて無い?
…ガチじゃそう簡単には占い師出て来ないってことなのかな)
[ガチに疎い頭では眼に見えたものを信じてしまいそうになる。
RP村ではPL視点で役職を明かすことも多いため、あまり疑う必要が無いことの方が多かった]
[リアル人狼をしなければいけないと言う状況。
慣れない推理と言う作業。
セオリーなんて知るはずもないから、何をどう考えれば良いのかすら解らなくて。
ただ二人の会話に耳を傾ける]
― 宿直室 ―
[幼馴染の驚いたような顔>>220に瞬きして]
それって如何いう意味なんだろう。
[悩むように柳眉を顰める。
ゆる、と気を取り直すように一度首を振り]
女友達や恋人にならやってもいいけどね。
ボクらが幼馴染だって知らない人も居るだろうし
誰かに勘違いされたら蛍だって困るだろう?
[ずれた答えに更に諭す言葉を重ねた]
―パソコン室―
……まあ、そうだよね。
[言いながらポケットから取り出したのは携帯電話。
軽く操作した後で、画面を彼に向ける。
開かれているメール画面にはただ一言『人間』とあった]
白増やすだけじゃ、意味ないしね。
見つけないと。
[携帯はすぐに閉じられて、元通りにしまわれる]
……あ、
今の話、とりあえず内緒にしといてね。
[続いた言葉は慎太郎だけでなく、他にも向けたものだった]
― 宿直室 ―
[春>>221に名を呼ばれ其方に眼差しを向ける]
そうだね、戻ろうか。
――…あ、その前にちょっと教室に寄って良いかな。
このままだと血の匂い、パソコン室にまで持ってく事になる。
着替えておきたいんだよね。
確か、教室に予備の弓道着置いてたはずだから、さ。
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