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― 自室→広間 ―
[エルザはまだ起きてきて居なかった。集まる人々の不安と苦悩は、男の隻眼にも用意に見て取れて]
血の匂いがするな…誰か、死んだか?
[笑みは消して、問いかけた**]
―回想(昨夜) 広間―
とりあえず頼んでみよ。
話してみないとはじまらないしね。
[と迷惑でないかと案ずるブリジットに>>127にいったところで、アーベル>>126がこちらへ来る。理由はブリジットの調子を心配してということだろうが、理由を知っている...は特に気にせず、ただ自力で説明するだろうなんて思っていたのだけれども]
いや、そりゃまあ大したことじゃあないけども
[とこちらを助けを求めるように見上げるブリジット>>130に言わないと多分伝わらないぞ。と言おうとして、いう間はなかった。
案の定ブリジットの額に手を当てたりするアーベル>>133に]
あーっとだな。アーベル、本当に何もないぞ。
ブリジットから入浴の可否について聞かれていただけだしな。
[たどたどしい説明をするブリジット>>136だけではと思い、端的に事情を説明したところでアーベル>>137も合点が言ったらしい]
ぁあ、俺らがいくわけにもいかんもんな。
[思考としてはブリジットの感情は捨て置いた薬師的視点が大部分を占めているがそれを強制するきもなく。もしも何かあったならば、初動という点では遅れるし、とほぼアーベル>>137と同じ思考をしつつ]
やっぱそうなるよな。ってことでいこっか。ブリジット。
[よって結論はやはりそうなるよな。ということだったらしい。
踏ん切りのついたブリジット>>140とともにナターリエの元に説明のためにと向かう。]
[ナターリエに用があると察すると場所を空けてくれた、ライヒアルト>>145へと軽く会釈してブリジット>>141がナターリエに頼んでいるが、明らかに言葉が足りないぞと内心突っ込みつつ]
ブリジットは生まれつき体が弱いので、入浴にも注意が必要なのです。ですが、さすがに俺やアーベルが一緒に居るわけにはいかないですし、それだと何かあったらとブリジット一人だと不安なので、できればブリジットが入浴する際、傍にいてもらえないでしょうか?
[とナターリエ>>144に説明。請け負ってくれるとのことにありがとうございますと感謝し頭を下げた。
そしてすかさず注意点を聞いてくるナターリエに]
えっとですね。できるだけ身体を冷やさないように…そして長風呂も厳禁。
難しいかもしれませんが急激な温度変化を与えないように気を遣っていただけるとありがたいです。
また、様子が変だと感じたら無理をさせずに、呼吸が苦しそうになったら、ブリジットは緊急用の発作の薬を持っているでしょうからそれを飲ませてください。
[過保護ともいえるほどの説明に感じたかもしれないが、最悪の場合なんてものが来るよりましという考えのもと、ナターリエに説明を終え]
一応俺は広間にいますので何かあったら呼んでください。
[と最後に締めくくったところで、悲鳴>>180が聞こえた。
それにアーベル、続いてエルゼ、そしてナターリエ向かっていったが...は向かわなかった。もしもブリジットが残ったならば悲鳴の後一人にしておくのはまずいだろうし、そうでなくとも、悲鳴の質が、なんとなくだが、ブリジットがGではじまる黒いやつを見てしまったりな悲鳴だとか、なんだかそういう種類のように感じたのもあった。
クレメンス>>160が仲裁したりやらなんやらで、やはり人死にのような事件でもなかったらしい。
その後もしばらく、少なくとも二人が入浴を終えるまで広間へと…偶然というでもないがライヒアルト>>177や、他にも広間へ居た面々と過ごし、夜になると部屋へと戻っていった]
―回想終了―
─外→厨房→広間─
[立ち尽くしていた時間がどれくらいかは、わからなかった。
足元にすり寄る真白の猫が、しきりと鳴くのも上滑りするようで。
唐突過ぎる、三度目の、肉親の喪失。
それを、どう捉えればいいのかがわからなくて、呆然としていた所にかけられた、声>>162]
……にい、さ……。
[背を撫でる手の感触が僅かに感覚を繋げて。
数度、瞬いた。
中に、という言葉に同意するよに、真白の猫が高く鳴く]
…………。
[それでも、すぐには動けなくて。
翠は虚ろに、赤黒く染まったひとを、追って。
それがそれたのは、再度の呼びかけ>>164と、直後の、猫の哀しげな声が耳に届いてから]
……わか、った。
[短く答え、促されるままに中へと戻る。
途中、ゲルダとクレメンスのやり取りをぼんやりと聞いて。
撫でようと伸ばされた手>>176は、避けなかったのか、避けられなかったのか。
理由がいずれであるにせよ、触れた手に外気に晒されていた金の髪の冷たさが伝わるのは変わらない。
広間まで連れられ椅子に座らされると、真白の猫が膝の上に飛び乗り、いつもの澄まし屋らしからぬ様子で身を摺り寄せてきた]
……ん……だいじょう、ぶ。
[短い言葉は、猫に向いたのか、それともホットミルクを差し出すゲルダへのものか>>179
カップは両手で受け取るものの、すぐに口をつける事はなく。
ぼんやりと、温かなしろを見つめていた]
─朝/広間─
[問うた後、ゲルダが何か微妙な目で見て来た>>179。
何だよ、何でそんな目されなきゃならんのだ。
ちなみに悲鳴で起きはしたが行動に移すのが遅かっただけだぞ。
お互いの間に妙な間が空いたが、ゲルダは近付いてきて事情を説明してくれた]
………は? 爺、が?
え、ちょっと待て、それマジかよ。
[声を落として告げられた内容に、オレはどこか呆けたような声を上げた。
少し声がでかくなっちまったから、ゲルダに目で怒られたかもしれない。
…あ、エーリッヒ居たのか…。そりゃ怒られるわオレ、うん。
済まなそうな表情になりながら、小声でゲルダに爺がどこで殺されたかを聞いた。
……うげ、ゲルダの部屋の真下って。
オレの部屋からも近ぇじゃねぇか。
そうか…、とゲルダに返すとアイツは厨房へと入って行った。
んー、どうすっかな、見に行ってみるか否か。
つか、殺されたって、誰に?
結局オレはそれを確かめるために外へ行ってみることにした]
―朝/二階→広間―
[どうにか着替え終わると部屋を出て下に降りた。
昨夜の広間は穏やかだった。苦手としているゼルギウスといても、特に何を感じることもなく。談笑すら出来て。>>193
冷めても美味しいお茶を片手にした平和な時間が流れてから、まだ一晩しか経っていないのに。同じ場所の空気が、今朝は重く感じる]
……ギュンターさんが。
[丁度ゲルダがエルゼリートに説明をしているところだった。>>197
真っ先に見たのはクレムの姿で。
それから恐る恐るというようにエーリの方を窺った]
─広間─
[階段付近で交わされるやり取り。
他に音のない空間では、遮るものもなく。
届いた言葉に一瞬、肩が震えた。
ぎ、と唇を噛み、それから]
……なんで……なんだよ。
[零れ落ちたのは、掠れた呟き。
やや伏した翠は、先ほどよりも、暗い──否、冥い]
―広間―
[辺りを見回すが自衛団員は宿屋に戻ってきてはいないよう。
エーリッヒを気遣うクレメンス>>194とライヒアルト>>198を
交互に見遣り少し考えるような素振り。
ゼルギウスが此処にいれば何かあっても大丈夫だろう、と
女は玄関へと向かう]
私、詰所に行って自衛団長さんの事を知らせてきます。
[広間に居る者にそう告げて宿屋を出る]
―広間―
[突然に肉親を亡くすことの辛さは実体験で知っている。
だから逆に掛ける声が見つけられなかった。
一度向いて逸らされた視線に、困ったように俯いた。>>201]
えっ、ナータ。
危険だよ、今一人で行ったら!
[人狼がいるこの状況で。
それを知らせた自衛団員だってどんな反応をするか。
慌てて後を追いかけようとした。>>202]
[男が階下に降りた直後に、エルザが階段に姿を現し、近くに居たゲルダが声を潜めて事実を告げる。男にその声は聞こえなかったが、エルザが外へと向かった後に、同じ事実をクレメンスから聞いた。エルザは、恐らく殺された団長を見に行ったのだろう、とも]
あのじいさん、殺しても死にそうになかったけどなあ。
[最初に零れた感想は、どうにもその場に相応しくはなかったろう。一応声を落としてはいたが]
俺も見に行ってみるぜ。こうなると自衛団がどう出るかも気になる。
[さすがに次に出た言葉は、真面目な響きを持っていた]
[追いかけようとするおとうとを一度振り返り]
でも、知らせなきゃ。
それに危険なのは誰しも同じことでしょう?
[誰かが危険に晒されるくらいなら自分がそうなった方が良い。
そうすれば少なくとも自分が後悔することはないから]
ラーイは待っていて。
病み上がりは大事にしないといけないのよ。
[常と変わらぬ様子で留める言葉を向ける]
―朝 二階の自室―
……ってぇ。なんだ?
[まどろみの中で、悲鳴とも唸りとも思われる声>>153に起き上がり、頭を揺らす。
昨日は寝る前に薬学の本を読んでいたためか、頭がすっきりせぬと、昨日厨房からもってきた水差しより、コップに水を注ぐ]
[男が外に向かう前に、ナターリエが動き、その後を追ってライヒアルトも動こうとする]
いや、お前さん達、どっちもあぶねーって。
[やれやれと肩をすくめて、二人より前に、外に出ようと戸口へ向かう]
[そして動きが止まる。
揺れる水面を眺め、息を飲み、後ろへと振り返って。そこに壁があるだけだというのを把握して、もう一度水へと目を移す]
…気のせい、だよな。
[寝惚けていたのだろう。こりゃ重傷であるなと、水を飲む]
―広間・玄関近く―
それはそうだけど。
どうしてもナータが行くっていうなら俺も一緒に。
[扉近くまで行って反論し、留める言葉に困った顔をした。>>205
ナータは時々頑固にもなる。殆どは折れて受け入れてくれるけど]
ヴィリーさん。
はい。お願いします。
[彼の方に頭を下げて足を止めた。
ナータはどうするのか。一人でないなら、まあ。自分が折れておくべきかもしれない]
─ →宿屋外 西壁─
[場所は聞いていたから直ぐにそこへ向かう事が出来た。
オレは出入り口から出て宿屋の西側へと回る]
……これ、か?
[辿り着いた先には白いシーツが掛けられていた。
おそらくこの下に爺が居る、のだろう。
発見時に血はだいぶ乾いていたのか、白に色が移ってはいないようだった]
…うげ。
[捲ってみて、見えたものにオレは左手で口元を覆った。
眉根がきつく寄る。
傷口が目に入って、すぐさま捲っていたシーツを下ろす。
白を被されたものの傍にしゃがみ込んだまま、しばらくオレは俯いていた]
[ヴィリーの声>>207にきょととして。
昨日の浴室での一件を思い出し思わず視線を外した]
――…今なら危なくはないと思います。
ほら、外は明るいですし。
[おとうと>>209の心をあねは知らず
小さな笑みを一度彼に向けてから]
ラーイはお留守番しててね。
直ぐに戻ってくるから、大丈夫よ。
[そう言いおいて前を歩き出すヴィリーの後をついて女もまた歩み出す]
[そして、ほんの少しの苛立ちが混じえながらも、いつもの薬師としての必需品を手に、一階へと降りる]
― → 一階広間―
…何があったんですか
[挨拶する気配もなく、疑問系でもなく。
誰にたいして問いかけたでもないが、周囲を見渡した後自然と、視線はクレメンスへと向けられた]
[ヴィリーの事は村に来て日の浅い人、と認識していたから
詰所が何処にあるか分からないかもしれないなんて思っていた。
だからこそ一緒に行こうとするのだけど]
……頑固でしょうか。
そんなこと、ないと思うのですが。
[へなりと眉尻を下げながら案内する心算で]
―自衛団詰所―
[駆ける事は出来ないがそれでも足早に村への道を辿る。
詰所では嵐への対応に追われていた自衛団員が一仕事終え
ささやかな休息をとっているところだった]
――…あの。
[声を掛けて彼らの注意を引く。
彼らが容疑者の一人である女である事に気付けば
その表情は険しいものへとかわった。
如何して此処に居るのか、と責めるような言葉が投げられ]
自衛団長さんが襲われ亡くなられたそうです。
ですから、……早く、来て下さい。
[そう告げれば詰所にざわめきが広がった]
― 回想/夜・浴室 ―
[パンチ一発でも飛んでくるものだとてっきり思っていたのだが。
フォルカーの反応>>181に、あ、これは何かマズイ?と気づいて小部屋に放り込んだら、小声で謝れた。
その様は少し妹の方とダブるものがあり。
それから事情を聞いたがだいたい予想してた通りで。
まーお前が悪いネと言いながらも、ぽんと一度背を叩いた。
それからまだ一人にするには心許無いフォルカーを送り届けるために二階へと上がる。
途中、大人しすぎるくらいおとなしかったフォルカーの頭を撫でてみた。
案の定気が張っていたのか、何時もとは違った反応>>182が返ってくる。
見たものが衝撃すぎたかネ、と呟きかけたが、ぶり返すとまたアレだったので黙っておいた。]
気にスんな。次から札には気をつければいいさネ。
お休みフォルカー、良いユメを。
[再びの謝罪にはそう笑って、お休みも告げて。
それから広間へと戻り、ゼルギウスやライヒアルトらに混ざるようにブリジットを待ってから就寝した。]
―自衛団詰所―
[最悪の事態に自衛団員の動揺は知れない。
自衛団の一人が女を捕らえようとその腕を掴んだ]
……ッ、そのような事をせずとも
私は逃げません……!
この足で逃げられるなど思ってもいません。
貴方だって知っているでしょう?
[腕に男の指が食い込むのを感じきつく柳眉を寄せる。
それでも言葉で説得を試みるだけで抵抗らしい抵抗はしない。
しても敵わないことを知っているし
下手に刺激してはいけないとも思っていたから]
─広間─
そりゃ、夜よりはずっといいだろうけど。
[明るければ人狼は大丈夫でも。
けれど弟妹の世話を言い付かった時のように。反論しきれず、溜息をついてナータも見送る羽目になった]
もう、子供じゃありません。
手が必要なら言ってください。
[処理というヴィリーに、深緑は鋭く光る。>>213
けれどすぐに言い直されたのでそれも一瞬で消えて。子供扱いされたことでムッとした顔をしながら、出かける背中に言った]
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