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─自宅/朝─
[戻ってきた所を出迎えてくれたのは、心配そうな表情の師で]
……御師様……あのね。
[宿で起きた事。
自分の事。
それらを話して。
……師は、どこか固い表情でそれを聞いていたものの、話が終わると一つ、息を吐いた]
「……それで、お前はどうしたい?」
[投げられた問い。それに、僅かに目を伏せる]
……よく、わかんないけど……何もしないのは、嫌……だから……。
……あれ、持って行っても、いいです……よね?
[伺うような問いかけに、師はああ、と頷いた]
ありがと、御師様。
あ、それでね。飴玉、持って行っていい?
[肯定に安堵しつつ、ふと思いついて笑顔で問う。師はやれやれ、という感じで息を吐くと、用意しておく、と頷いた]
……ありがとっ!
[にこ、と笑って。自室へと足を向ける]
多分…。
自警団の人が話してたのを聞いた限りじゃ、ランディの家にパトラッシュが居て、見つかったと知るや一緒に逃げたって…。
きっと、何か知ってる。
[俯いた顔を僅かに上げて]
パトラッシュが人狼じゃないか、って言った人が居る。
疑いが広まればそれは力となりその対象を排除しようとする。
人狼だと言わなくても、それに繋がるような言動を伝えればそれは起こる。
自分達と少しでも異なるものを排除しようと…。
[紡がれた言葉はどこか沈痛な雰囲気を含んでいて。表情が読み取れるならば苦痛に歪んでいただろうか]
[自室に入り、着替えをして。
新しい着替えを用意した後、机の上の小箱に向直る]
…………。
[しばしの逡巡の後、それを開いて。
中に納まっていた深い紫の天鵞絨に包まれた物を手に取り、ぎゅ、と抱きしめる]
同じには……したくない……もう、嫌だから。
[呟く表情は、いつになく真摯だろうか]
[部屋を出て師の所に戻ると、テーブルの上には飴の詰まったガラス瓶。
それを手に取り、荷物に入れて]
それじゃあ、宿に戻るね……え? その前に?
[具合を診せて行け、という言葉に。
反論の余地はなかった。
そんなこんなで、疲労と風邪、という診断と薬をもらった頃には、既に時間は昼過ぎ。
宿に戻ろう、と自宅を後にすれば村の中は相変わらず騒々しく……詰め所の方は特にそれが酷いような気がした]
あの子……大丈夫、かなぁ……。
[そんな、不安げな呟きをもらしつつ。ゆっくりとした足取りで、宿へと]
そっか。
じゃあ出てきたら教えてくれるかな。
[少し口篭り]
あの、ごめんね。
あたしも余計なこと言っちゃったんだ。
その、パトラッシュの声がって。
[ごめんなさいと]
[顔を伏せたまま謝って]
自分達と違うものを、か。
やっぱり怖いからなのかな。
[窺い見た顔は]
[とても苦しそうで]
これから。
どうなっちゃうんだろう…。
[カランという音で、宿屋の扉が開かれた。
正直、誰がこようとどうでもいいことではあったのだが、それでも、入ってきた人物には目を見開いて]
―――エリカさん!?
[思わず、立ち上がってエリカのそばへと駆け寄る]
具合が悪くて養生していたはずなのに、何故、外に?
ああ。いえ。そんなことより、熱は?下がったの?
[エリカの額に手を当ててみると、やはり、まだ熱は引いていなくて]
下がってないじゃない!
〔詰め所の中で待っていたのは、自警団の団長。お互い洟垂れ小僧の頃から知ってる奴だ〕
〔顎で部屋へと入るよう指示される〕
〔ランディが入ったところで、団長が人払いの指示をする。幾人かの血気逸った団員が不満の声を漏らすが、団長の意思が変わらないのを確認すると、しぶしぶ退席する〕
〔かちゃり、と鍵をかけ、部屋の真ん中辺りまで連れてこられたところで、ため息が聞こえた〕
…俺が何考えてるか、バレちまったか…。
〔命を粗末にするな、馬鹿野郎、と睨まれた〕
あ、ええと。
[まくし立てられる言葉に、ちょっときょとん、として]
……どうしても、一度、家に戻らなきゃならなかったから……。
[ぽそぽそと言えば、カウンターの向こうから、だから言わんこっちゃない、といわんばかりの視線が投げられて。
それに、ぅー、と恨みがましい声を上げるが状況は自業自得、助けは望めなくて]
[作業小屋から岩伝いに大きく迂回して、村の中心を避けるようにして丘へ。
昨夜のように追いかけっこが始まったものの、物影に隠れてやり過ごしたりしたお陰で、丘近くまで逃げてきた頃には自警団員の気配は後ろには無かった。
ランディに教えられた坂を見つけ、程なくして洞穴を探し当てる。
落ちかけた陽、烏がぎゃあぎゃあと鳴き騒ぐ声をバックにして、その場所はいかにも不気味な様相でその口を開かせていた。]
あのおっさん、なんでこんな場所知ってんだろうな……。
[ちょっと呆れたように呟いて、洞穴の暗闇を覗き込み。]
ちっとお邪魔するぜぇ、っと。
[一応声をかけて、中へと入る。
洞穴が返事したらイヤだなあ、でもそんな話どっかで聞いたよな、なんて、思いながら。
洞穴の中は土っぽくて、空気は少し冷やっこかった。
ひとまず丸まる。遠くでまだ、人々が自分を探して騒いでいる声が聞こえた。]
[何かを言い募るエリカの目を見つめ―――そして、ため息を吐く]
どうして、クローディアといい、貴方といい、治ってもいないのに治ったとか嘘をついてまで、無茶なことをするの・・・。
無理をして、倒れて、その時に悲しむのは、周りの人間だということに・・・何故、気づかないの!
[悲しげに、シャロンが目を伏せた]
[フランからの告白には、そっか…、と声を漏らし]
やっぱりあの時聞いてたんだね。
確かにパトラッシュは喋れるよ。
でも、だからって人狼だって言うのは間違ってる。
人狼は人にだって化けるんだから。
パトラッシュが何をしたって言うの?
誰かを襲った?
その気なら、部屋に招き入れてた僕が先にやられてるはずだ。
パトラッシュは人狼なんかじゃない。
[俯いたまま言葉を紡ぎ]
パトラッシュは違う…。
もう大切なものを失うのは嫌だ。
[その言葉と同時に瞳は真剣そのものになり]
僕は彼を信じる。そして、護る。何があっても…。
〔灰皿が目の前に突き出される〕
〔ありがたく受け取って、いつもの仕草で一本吸う…ややあって、ぽつりと呟く〕
俺は別に、あの犬っコロが人狼じゃないとは思ってない。
奴が俺以外襲えないような状況にして、ちゃんとした証拠が残ってからでも構わないかと思ってた事は認める。
〔ゆっくり味わうように吸い、細く長く紫煙をくゆらす〕
惨劇が終わるまで、殺し殺されがどうせ続くんだろ?
そういう話を聞いている。
人狼が誰を襲うのかなんざ俺には見当もつかねぇが、奴の尻尾をつかむことが出来るなら、俺は…。
〔ジュリアの元に逝けるなら、悪くない〕
〔本心からの願い〕
〔しかし、口には出さず〕
別に無茶は……。
[言いかけた言葉は、目を伏せる仕種に途切れて。
ふる、と首を振って、ごめんなさい、と呟くように]
でも、今は、何かしていないと……。
[落ち着かなくて、と、呟いて]
ただ、甘えてるだけじゃ、また、みんな、なくなっちゃうから……。
[続いた言葉は小さくて。それでも、そこには確たる意思の響き]
うん…うん。
そうだよね。
[胸の中の不安]
[けれどそれを彼に告げることはできなくて]
そうだね。
大切なものを失うのは、苦しいよ。
[その言葉は]
[何かを押し殺すように]
[小さく呟かれて]
ディーノなら守れるんでしょう。
その、占いの力で。
・・・。
[その言い方は、前にシャロンがクローディアを問い詰めたときと全く同じで。
そして、それを止めることが出来なかったからこそ、今に続いているわけで。
だから―――なんとしても止めたかったが、その意思が生半可なことで止まらないことも知っていた]
・・・とにかく。
今は少しでも体を休めなさい。
無理をするつもりなら・・・少しでも体力の回復に努めなければいけないのですから。
[占いの力。確かに自分にはその力がある。だが]
…本当は、自信が無い。
僕は確かに人狼か人間かを知ることは出来る。
でもパトラッシュを助けるには人狼を見つけ出して、駆逐する必要がある。
村に人狼が居なくなったと分からせなきゃならない。
…でも僕はまだ人狼を見つけていない…。
調べた人は皆人間だった。
[その声には焦りの色が見える。人狼を探さないと…、そう呟いて不安げな表情を浮かべた]
うん、ちゃんと休みます。
御師様とも、そう約束してきたし……。
[ふわ、と笑って一つ頷き。それから、僅かに目を伏せて]
……肝心な時に倒れて、何にもできなかったら、また同じになっちゃいますから。
まだ、確実にいるんだ?
[不安そうな顔のまま]
[ディーノを見つめる]
それでも。
ディーノは力があるから。
……あたしは。
誰かを守る力なんて持ってないもん。
[自分の手へと視線を落とし]
[悲しそうに呟いた]
エリカさん。
貴方が眠るまで、私もそばにいます。
貴方達は、そんなこと言っても、本当に眠るまで油断できませんから。
マスター。
新しい水桶もらうわよ。
[言うが早いか、酒場の奥で常備してある水桶を一つぶんどると、エリカを促して、エリカの部屋へと]
ふぇ?
あ、でも……。
[起きてなければ、多分レッグがいるんだけどなあ、とか。
起きてたら怒られるなあ、とか。
そう考えると、ちょっと怖い物があるのだけれど、それもまた自業自得で。
いずれにしても、落ち着いていないとならないのは確かだから、と、それに続く]
〔それでも、お前の好き勝手にさせるわけにはいかない。これから、独房に入ってもらう、と、団長が重苦しく口を開く〕
〔そうしないと、騒ぎは収まりそうに無いから、と〕
…ま、しょうがねぇよな。
あ、ちょい待て。
一つ、頼みがある。
…外からの来訪者の中に、手品師がいるだろ。
あいつに、俺らの基地の場所を教えてやって欲しいんだ。
…その事によって悲劇が起こっても、ノブやリディアのように村の人間じゃない。
お前らの責任は少ないはずだ。
損な話でもないと思う。
…頼む!
〔団長は半ば呆れたような表情で〕
〔わかった、と言うと〕
〔外に控えている団員を招きいれ、「独房へ」と指示すると、詰め所の前で待っているであろうディーノの元へ進んでいった〕
[エリカの部屋に入ると、レッグが横になって眠る姿。
少しだけ呆れたが、そのまま無視して、エリカをベッドへと横たわらせて、絞ったタオルをエリカの額に乗せた]
・・・あ。
[気づけば、また手袋をしたまま水桶に手を突っ込んでしまったようで。
前回と同じく不快ではあったが、前回と同じように無視することにした]
リディアが人狼だったとしても、最低後1匹は居ると思うんだ。
僕の経験からだけどね。
[護る力が無い。そう呟くフランを見ると悲しげな表情で。僕は力があるだけ良いのか? でもその力をきちんと行使出来なければ、結局は──]
…誰かを信じる。
信じてあげれば、その人には少しなりとも力になれてるんじゃないかな。
周りから否定されても、その一人が信じてくれていれば、その人の力になってるんだと思う。
精神的に、助けて、護ってあげれると思う。
[上手く言えないけど…、と視線を前に向けて頬を掻いて]
[部屋に戻り、大人しくベッドに潜り込んで。
濡れたタオルの心地良さに目を細めるものの]
……あれ?
また、手袋外すの、忘れちゃったですか……?
[濡れた手袋に気づいて、きょとん、と瞬き]
…そうなんだ。
[俯いたまま小さく呟く]
誰かを、信じる。
[顔を上げて]
[ディーノの横顔を見る]
信じていることが…力になる?
[困惑の表情]
[今は誰を信じればいいのか]
[まだ悩んでいる]
そうすれば…。
あっ。
[何かを言いかけた時]
[詰め所の扉が開いた]
確かに、暑いですけど……。
[にしても、不自然な感は否めなくて。
暑いと言いながら、全てを閉じ込めるようないでたちをしているのも、違和感はあるのだが]
…………。
[肩に、他者に見られたくないもの──人狼の爪痕を持つ身であるが故か。
その理由を問うのは、ためらわれて]
[視線を上げたところで一人の男性が近づいてくるのが見えた。こちらに向かってくる様子に少し身を硬くする]
え、と…何か…?
[恐る恐る訊ねて。少しの沈黙の後に告げられた言葉は村はずれの丘近くにある小さな洞穴の場所。ランディからの伝言だ、と付け足して男性は踵を返す]
ランディから…?
あ、ちょっと待って!
ランディは、今…?
[呼び止め、ランディはどうしたのかと訊ねる。それに返って来たのは一言]
独…房?
何で、そんな。
[全てを言い切る前に相手が言葉を紡ぐ。あいつのためだ、と。それを聞いてそれ以上は何も言えず。こちらがこれ以上問いかけないと知ると、男性はそのまま詰所へと戻って行った]
[不自然な言葉に、エリカが当然のように不信感を煽られたようで、シャロンは小さく肩をすくめた]
あら。
忘れちゃったかしら?
あの時と同じ冗談を言ったつもりだったのですけど。
[思い出すのは、クローディアが倒れたときに一緒になって看病してくれたエリカの姿]
そして、答えもあの時と一緒。
手袋をしていたのを忘れていただけよ。
この手袋も、衣服も、私にとっては第二の皮膚と同じですからね。
・・・下を見ても面白くないわよ?
あまり、人に見せられるようなものではないですから。
[ランディは、ここで夜まで待てと言った。
けれど、夜になれば何か動くだろうか。
あの様子だと、今現在ランディもそう自由に動ける身分には居なさそうだ。]
ディーノのことだけでも、聞けるかと思ったんだがなぁ…。
間が悪ぃったらありゃしねぇ。
[洞穴からは空が見える。曇った夜空。今日は、星が見えない。
それを頭を上げて見上げ。]
俺のせいで誰かが殺されるのは、もうイヤなんだよ…。
[暗い空の向こうの、誰かに話しかけるように。]
俺だけ助かっても、しょうがねえだろう…?
[空は応えない。梟が静かに鳴いているだけ。]
あ……そう言えば、そうでした。
[その時の事を思い出して、妙に納得しつつ。
続いた言葉に、一つ、瞬いて]
見せられない……?
……それなら……無理に、見せなくて、いいと思うです。
[言いつつ、無意識の内に左の肩をぎゅ、と掴む。
鋭い爪の痕があるから、それが余りにも奇異だから、他者と距離を詰めることに抵抗があった幼い頃の自分。
シャロンが、他者と距離を取ろうとするのは、それと近い心理なのだうろか、と。
ふと、そんな事を考えて]
洞穴…。
[ランディからの伝言。それが何を意味するのか。しばらく考え込んで、一つの可能性が頭に浮かぶ]
…僕、ちょっと行って来る。
[前を見据えたまま立ち上がり、横に座るフランに告げた]
そうね。
誰にだって見せたくないもの。知られたくないもの。
それは当然のようにある。
全て見せることが信頼だなんてことはない。
見せないからこその信頼もあるのだから。
だけど。
どうしても苦しくなったときには。
誰か。
一番信頼できる人に、全てを明かしてみなさい。
貴方が信頼できる人なら、きっと、どんなことも笑い飛ばしてくれるはずよ。
私にとってのクローディアがそうであったようにね。
・・・喋りすぎたかしら。
もう眠りなさい。ゆっくりと。安らぎを。
貴方がいい夢を見れますように。
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