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[マイコの問いかけと、
アズマの答え。
また、聞いた話が、蘇る。
―――ころした。
子供にも似た、あどけない声が言葉を紡ぐ。
妙に、断片的な言葉ばかりが拾われる]
ソレって―――…
─職員室─
……っとに……制御……できなさすぎ……。
[中に入り、手近な机に手を突いて、息を切らす。
額に滲む汗を拭い、深呼吸を一つ]
ウミは……上?
[近くに気配は感じないな、と呟いて。
ゆっくりと、廊下の方へ向かう]
[自分を『おれ』と言うフユに僅かに目を伏せ]
……そう、ですか。つまり、考えたくなかった最悪の結果、って訳ですか
[そう呟くと、キッとフユを見つめなおし]
悲しいけど、先輩をこのまま放っておく事は出来ません
……死んでください
[そう言って引き絞った矢をフユに向けて放つ]
―校舎・一階廊下―
[階段を降り切れば、そこは職員室へと通じる廊下]
あれ、だれもいない…
[と、その先から届いた違和感。
否、それは焦燥感や嫌悪感に近い]
…ふぅん。
[立ち止まる。
その先を封鎖するかのように]
気をつけろ、ね。…善処は、するけど。
[どうかな、とマコトの言葉に小さく苦笑を零して。
マイコの問いに、僅か眉を寄せる。]
…俺が出来るのは、したのは──殺された後の事だから。
殺したのとは、大分違うと思うけど。
[あんな痛々しい状態で放置出来るよーな人間じゃないの俺は。
小さく呟きを相手へと返しながら
あぁ、やっぱり人前でやるんじゃなかったな、とぼんやり考える。
ショウの呟きには、気付かないままで]
[どれくらいの間、その闇に包まれていたのだろうか?]
[ふいに緋い緋い闇が晴れれば、真っ先に目に入ったのはふぅわりくるりと散る薄紅。]
[彼女は小さな笑みを浮かべて、薄紅へと手を伸ばす。]
[薄紅は、彼女の掌をすり抜けてさらに落ちていく。]
[その先を視線で追えば、大輪の緋の華が咲き誇っていた。]
悲しい?
そう、悲しいんだ。
悲しんでくれるのは嬉しいけど
[榎本芙由が平素そうしていたのと全く同じ口調で。]
それは出来無い相談。
[水月海の放った矢を、宙で掴んだ。]
弓矢っていうのは案外弱点が多いんだよ。
アンタの向いてる方向と、弓の向いてる方向を
よく見ていれば、何処を狙っているか分かるし。
矢だって無尽蔵じゃないでしょう?
[ショウの声は聞こえたけれど、アズマの返答には首を傾げるばかり]
死んだ後?
んー……ちがうかなぁ
[よくわからなくなって。
だけれど 彼は違うものだ と、頭の中にそれはこびりついて]
だって、そういうわけのわかんないことしておいて。
ほんとうに、人間なんですか?
[ゆるく首を傾げた。]
[一時、俯く。
それから、顔を上げた。
声は聞こえているのか、いないのか。
顔を、歪める。
マイコより前に出て、アズマに近づいて]
オマエが、―――そうなのか?
[疑心暗鬼は、深まるばかり。]
─校舎一階・廊下─
[外に出た矢先に、感じた気配。
研ぎ澄まされた感覚は、それが何かを端的に伝える]
……『憑魔』……。
[呟く周囲に、風がゆる、と渦を巻いて]
そこを……どいてくれ。
[ゆっくりと歩みを進め、そこに立つ者へと静かに告げる]
[鍵を開け、道場に入る。射場の脇に立てかけられた練習用の弓には目もくれずに、奥の倉庫に向かった]
…………
[ぐるりと見渡し、配置が二年前と変わっていないことを確認する。そうして、部員達が置いている荷物や、折れた矢を溜めこんである箱を退かすと、一番奥に置かれた、埃を被った桐の箱を引っ張り出した]
[力なく前に投げ出された足。]
[真っ白なTシャツは引き裂かれ、抉れてた左胸から滴る血。]
[青白く透き通る頬と青ざめた唇。そして、虚空を映す瞳。]
[ゆるく纏め上げていた髪は乱れ、さやかな月明かりを受け光る。]
そうだった……私は、殺されたんだっけ。
[そうして、声を上げ笑い出す。]
なんで、こんな単純なことすら忘れてたのかしら?
ツカサ。
[廊下に出てきた影。
マコトの姿をまっすぐに見据えて]
やだ。
じゃましてほしくないし。
[渦巻き始めた風に眉を顰めながらも動かない]
[マイコの言葉に、一瞬、言葉が詰まる。
人間なのかなんて、──自分が聞きたい。
決して「人間」が持ち合わせる事の無い力を持って、
それでも、自分が人間だという保障も、無い。 けれど、]
……少なくとも、
…俺は人間を辞めたつもりは、無いよ。
[ただ、短くそう告げて。
と、歩み寄るショウに、緩く瞬いた。
如何したのかと、問う前に発せられた言葉に
僅かに、目を見開いた。]
───、センパイ?
――これは現実?
いや……現実であろうと非現実であろうと、彼女に殺された、それが真実、か……。
[不思議と平穏な気持ちに包まれる。半身ともう生きて逢えない、ただその事だけが悲しかった。]
[箱の紐を解き、中に収められた一本の弓と、五本の矢を取り出す。それは二年前、自分自身が部に寄贈した弓矢だった]
[弓は、竹の弦を強く巻き付け、強度を増したもの、矢には競技用では有り得ない、返しのついた鋼の鏃がついている。刀で言えば真剣…本来は観賞用…或いは、特別な祭事にのみ使われるものだ]
ああもうまったく。つくづく化け物じみてると言うか
じゃあ、避けられないように工夫するだけです!
[そう言うと前ダッシュしながら次弾装填。発射]
[未だ人間以外のものがいるという認識は薄い。
しかしその腕の中でなくしているから、そういうものがいるのだろうとは思っていて。
ただ、それが人の姿をしているかもしれないなど、本当は今まで思っても居なかった。
のだが。
ショウの動きを見ながら、思う。
アズマの力を思い返す。
*何にせよ、弱い自分に出来る事は、情報をあつめて、はかなくするだけだ*]
[舞い散る桜に抗う様にふわり、桜の樹の天辺に立ち、地上の喧騒を眺めながら。]
もしかして……私はもう、何処でもいけるの?
[そうして、樹を蹴り塀の外へと向かう。遠くに街の灯りが見えた。]
やだっていったよ。
[ニコリと微笑む。
どこか無邪気にすら見える笑み]
ここをとおさないのは、ヨウコの、のぞみ。
じゃましないでほしいのは、音色の、のぞみ。
だから、どいてあげない。
[そこで小さく首を傾げて]
ミヅキせんぱいだって、じゃましてほしくないんじゃない?
あんなにしんけんだったんだもの。
人から生まれて、
人に憑くモノ―――
ソレが、“犯人”なんだろ。
なら、今こうしているヤツらの、
誰がそうかなんて、わからない。
[冷静に考えれば、
きっと、彼は違うとわかった。
それに、違うと信じられたはずだった。
少なくとも、…昨日までなら。]
[捕えた矢を、床に捨てた。]
化け物、ねえ。
悲しくなる。
[次弾は、先程よりも身体の近く
顔面の目前で、二本の指に挟まれて止まる。]
寮とはいえ同じ部屋で暮らしたっていうのにね。
[ガラス片は、握り締めると榎本芙由の手に食い込み
血が廊下に滴った。
接近してきた水月海にガラス片の鋭い切っ先を向け、
細い腕が風を切るほどの速度で投擲した。]
殺したのとは違うって、
でも、ソレじゃあ、
誰が、やったんだよ!!
[無茶区茶な問いかけ。
手にしたままだった懐中電灯が落ちて、
大股に歩み寄り、自分よりずっと高い位置にある
後輩の胸倉を掴もうと手を伸ばす。
仔犬が鳴き声をあげた。けれど、ショウには届かない]
真剣……か。
確かにね。
[ふ、と。
掠めるのは、笑み]
自分で決めた事なら……なおの事、俺の手出しは邪魔かもしれない。
[だけど、と。こぼれるのは、小さな呟き]
……護りたいのが、俺の望み、だから。
―寮―
[人の気配の無くなった寮はとても静か。]
いざと言う時に動けない…
そうじゃ、ありませんでしたっけ。
[振り返って手のつけられた様子のない食事を見つめ。ぽつりと呟いた声も妙に大きく聞こえた。]
……ま、いいか。
[目を伏せ。
それからゆるりと、扉に向けて歩みを進めた。]
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