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[ひとしきり踊って気分転換すると、ゆっくりと降りてゆく。
いい匂いがしてくる厨房、の隣の食堂の方が窓は大きいので]
おやつタイム?
[空気読め、に近い様子で窓から覗き込んだ。
地面から少し浮かんだまま。頭の上には牡丹色ちびふわ一匹]
ああ、なるほど。ケーキはいいなあ。
気分転換も必要さね。
[ゲルダの答えに、にこぱと笑って、視線が向かうのは仏頂面の誰かさんやらだったりして]
ん、そーだ。気分転換といえば…
[何やら思い出した様子で、厨房の隅っこの床下収納をがさごそごそ]
おお、発見したさー♪
[手にしているのは、数本の瓶]
え、そうなんですか…珍しい事、じゃないのかなぁ?
えと、私、火炎に入れられるときに、先生に早めに使い魔決めた方がいいって言われたんですけど…。
[火炎と氷破を選考した異界人には、この世界の事のサポート役やら孤独感やらを埋めるの兼ねて使い魔を進めているらしいのだが。
ちょっと口篭っていたら、人の気配。
用務員さんがやってきて、寝床の事を教えてくれた。
学校の近くに家がある生徒は一時帰宅しているが、それ以外の寮生は校内に泊り込んでいるとのこと。]
あーそっか…そこくらいしか泊まる場所ないよなぁ…。
[後で眠くなったら行こうかなと。]
へぇ…色々やってたり、気を遣ったりしてるのねぇ
[結界の強度など調べもしなかった。そんなこと寮母がやっていると思っているのもあったが、そりゃ鬱憤も溜まるわねぇと、先ほど豪快に魔法を使ったエルフはおっとりと思ったりしつつ、使い魔と主の様子を普段通りのとろんとした眼差して見て]
まぁ…何かしてもしなくてもここ魔法学院だから何もしなくても勝手に増えていくし、外部干渉は外部に出れない以上諦めてコアというのを探してみるしかないのかしらねぇ?
[ベッティやクロエが何か色々言っていたのは軽く聞いていたけれどいまいち把握しておらず]
何もないところからこれるはずないから…どこか入り口みたいなものがあると思うのだけどねぇ?
[少し考え込むようにぼんやり呟く]
精神科ってえっと…上位古代魔法!
じゃウェンデル先輩、けっこう学校に長くいる人なんですね。
[そんなに年上には見えなかったので、少し驚いたように見て。魔法の説明やらはふんふん頷きながら聞き入った。
本やらで見聞きするよりは、実戦の方がやっぱり為になるし面白い。
悪戯、には軽く首を傾げた。鏡が写す中心人物にはまだ幸いな事に気づいて居ない。
気づいたら変態度が三割にアップしていただろう。頭の中で。]
んー、向こうから結界にどうこうするのも駄目だけど、こっちから向こうに何かするのも駄目なんだ…。
みーてーるーだーけー。
[とじー。半円の鏡を覗き込む]
[ふわふわ達よりも、大方色は濃いものの、バリエーションは負けない程に、色とりどりの液体に満たされた瓶には、それぞれ手書きらしい古びたラベルが貼られている]
ええ、と、これは、ゼルるん向きかな?
[にゅっと抜きだしたのは、濃いルビー色…「柘榴酒」と書いてあるのは近くで見れば判るだろう。どうやら、料理や菓子用に蓄えられた果実酒コレクションを掘り出したらしい]
甘いものは、幸せのもと、だからねぇ。
[にっこり笑いながら言って、冷めたスポンジ三段スライス。
イヴァンの視線が向いた先には、こちらもやれやれ、と言った様子の視線を向けて。
カスタードクリームとモカクリーム挟み込み、全体をモカで包んで、マロンクリームで飾りつけ。
出来上がったのは、ホールサイズのモンブラン]
発見、って……何よ、それ?
[床下から現れた瓶に、きょとり、と瞬き]
―寮 自室―
[すぴすぴ眠るエーファのいる部屋は平和なものでした。
ほかの部屋とは違ってふわふわはぜんぜんいないのです。
いいえ、正確には時折入ってはくるようなのですけれど‥‥‥]
「そのコアってのが何なのかさっぱりだけどね。
調べられそうなお嬢さんは結界の外だし」
[鴉が肩を竦めるような仕草をする。
ボルシチの具は食べ終えたようで、デザートの洋梨を頬張りながら]
「んむ? 入口って、ふわふわが入って来てる入口ってこと?」
[呟かれた言葉が飲み込めなかったのか、疑問を口にしてカルメンに訊ね返した]
[部屋を見回すと、他にもふわふわが何匹かふわふわ浮いている]
一体、キミ達は何処から入り込んでくるの。
これじゃあ、本気でふわふわで窒息死しかねませんね。
[菫色の首根っこを離すと、菫ふわふわはふよふよ楽しげに...の周りを踊りまわる。しばらく...はその『声』を静かに聞きていたが、やおら立ち上がって身支度をし始めた]
ん、気分転換には丁度いいと思ってさー
ゼルるんとかは、甘いものだけじゃ食い足りねえだろし。
[酒瓶を数本とグラスをいくつか、両腕に抱えて、かちゃかちゃ音をさせながら食堂のテーブルに運んでいく。今にも宴会を始めそうな勢いだ]
[よくよく見たなら、発掘されたのは酒瓶で]
あー……なるほどね。
ゼル先輩は、確かに、うん。
[談話室での献血騒動を思い出してちょっと遠い目などむしつつ。
出来たケーキをトレイに載せて、自分も食堂へと]
[食べている当人‥‥‥当ふわふわ?は、
ベッティが連れていたのよりも濃いあお。
手のひらサイズのその子は、
ごはんを終えるとエーファをつんつんつつきます。]
‥‥‥ふにゃ。
[もぞもぞ。
起きだして、みじたく。
あおい子はその懐にもぐりこみます。]
[ずばりというか、まぁテレビとか言ったら知ってる人知ってるだろうとは今更だったり。]
え?は、はい!もう慣れました!
[元気一杯に言ってみたものの、目がちょっと泳いでます。
手に持っていた紅茶を飲み干しては入れてもらいを三回くらい繰り返し。半月の映像の中の人達が各々談話室から去っていくのを見て。]
わ、私そろそろ寝てきますね!おやすみなさーい!
お茶ご馳走様でした!
[わたわたっとしながら、その場をぱたぱた後にした。]
[おなかが空いたので、食堂へと向かうのです。
部屋の外はやっぱり、ふわふわだらけ。
よくよく見ますと、その辺りに漂うだけなのと、
どこかへ向かおうとしているのと両方とがありました。
後者はたぶん、ひとの部屋に潜りこんでいるのかしら。]
[傍で聞こえる鴉達の会話はなるべく聞かないようにして。
肘をついた状態で周囲を見やる]
[しばらくして厨房からイヴァンとゲルダが出て来るのが見え。
運ばれて来るものに視線を向けるも、専ら視界に入っているのはゲルダの持つケーキ。
無意識にケーキの行く末を視線で追っている]
[...が部屋の外に出ると、菫色のふわふわも...の頭の上にのっかりちゃっかりついてくるようだ。廊下を漂う甘い匂いに、...はふらふらとその匂いの元・食堂に向かう]
あーーーっ!!
[唐突に声を張り上げる。
視界の先にはイヴァン。
…の腕に抱えられた幾つもの瓶]
ねね、花梨。花梨のあるっ?
あ、もちろん、ゲルダのケーキも食べるよ、うん。
[組み合わせのアレさもなんのその、窓から中に飛び込んでパタパタと二人の近くへ。途中で頭から床に牡丹色がコロリと落ちたが気付くはずも無く]
そう…ね。クロエちゃんも何かいってたけれど…ふわふわはどんな基準で選んだのかしら?
[思わず首をかしげる。まあ意思疎通が少しでき、契約もできる魔法生物とはいえふわふわの理屈まで全てわかるはずはなく、洋ナシをほおばるのを見ながらも]
ええ、その入り口よ。…私の部屋締め切ってたのにふわふわがいたのよねぇ。でもね…どんなものでも無から現れるなんてことはないと私は思ってるわよぉ…機鋼学科だってマナが必要なように…ね。
アーデルハイトさんが転移でも出れないといっていたけれど…特殊な方法で空間をねじ切って入ってきてるのかしら…だったらそのゲートを壊したり逆にそこに放り込めたりすれば…
[いつものおっとりとしたお姉さんではなく魔法使いの顔で答えてからはっと気づきまた普段通りになって誤魔化すような笑み]
仮説よ。それに本も開けれないから知識も正しいかわからないけどねぇ〜ふふっ
おはようございます、
えっと‥‥‥飴の、せんぱい?
[とてとて、駆け寄ってクロエに御挨拶。
名前も学年も聞いていませんでしたから、あいまいな呼び方。]
そっちのふわふわもおはよう。
[まずは、柘榴酒を少し多めに注いで、ゼルるんの前に置く、瓶も一本そのまま脇に置いておいた]
ほれ、ゼルるん。確か柘榴は血の味に近いとかって聞いたことあっから。これならおやつ代わりになるかもしんないさ。
[続いて、他の瓶を取り上げようとしたところへローザの声]
よう、ローズ!花梨な、確かあったぞ、ああ、これこれ。
[グラスに注いで差し出した。既にウェイター状態です。カクテルも作れと言われれば作れるかも]
[テーブルの一つにこと、とトレイを置く。
ケーキに向いてるライヒアルトの視線に気づくと、思わずくすり、と笑みを漏らし]
って、あんたは落ち着きなさいよね……。
[パタパタとやって来るローザには、呆れたような言葉を投げ]
えーと、今、何人いるんだっけ?
[ケーキナイフ片手に首傾げ]
[声をかけられて振り向くと、ペンギンの少女がいた。
丁寧に挨拶をされたので、...も深々とお辞儀して挨拶]
おはようございます。「飴の先輩」って・・・まさか僕の事?
僕はまだ入学したての一年生だよ。
大地学科の、クロエ・ド・ジャルジェ。
えっと、君は・・・
[こちらも自己紹介をしてないので曖昧な返事。
菫色のふわふわはぴょんと...の頭からエーファの頭に飛び乗った]
わぁい。
ありがとう、イヴァンさん!
[完全にはしゃいでいる。翼も仕舞わずぱたぱたり。
グラスを受け取るとゴクリと一口]
ぷはーっ!
[見ようによってはとても親父くさい反応で、ご満悦]
あれ、一年生?
それじゃ、わたしと同じだ。
わたしはエーファ、流水学科の一年。
よろしく。
[飛び乗るふわふわを目で追ったけれど、
頭上では見えませんから上を向こうとして、
ふわふわを落としかけて、わたわた。]
わわ。
お腹空いたから、食堂行くところなんだ。
クロエもいっしょに行く?
「基準までは分かんないなぁ。
俺らはふわふわじゃないしね」
[洋梨を食べ切ると、鴉はおどけるような口調で言って。
続くカルメンの説明に青年の代わりに熱心に聞く]
「あー、それライの部屋でも起きてた。
けど見てない間にされてるからなぁ。
仮にゲートが開いてたとしても、それを見つけるのは難しそうな気も
ただ、結界の外に人を追いやるくらいの力を放出出来るみたいだから、空間捻じ曲げるってのは出来るのかも知れないな。
……ってライが考えてる」
[重要な話は聞いていたらしい。
告げ口をされたような形の青年が横目で鴉を睨み、加減した拳骨を一発お見舞いした]
ぁ。イヴァン君。私は果実酒ほしいわぁ
[抜け目なく聞いていてやっぱり他人任せに注文しながら]
今ここに居るのは7人ね。カヤ君は気絶してるけど。使い魔は三人かしらぁ。
いないのはクロエちゃんとペンギンの子と寮母さん…かしらね
[とゲルダに。他は話に聞いてないからいないものと思っている]
[呆れ顔の幼馴染にもニコニコ笑顔。
大好物というものは誰にもあるのです、はい]
やっぱりほら、楽しみってのは無きゃダメなのよ。
何かあったときのやる気にも影響するでしょう?
[一応言い訳にもならないなにかは返しつつ。
あっさり一杯飲み終わって、イヴァンから二杯目を貰おうと。
空きっ腹とかそういうのはどうでもいいようだ。本人は]
うん、果実酒がほとんどだけどな。んーと…
[カルメンに声をかけられると、色からして甘ったるいピンク色のピーチ酒を選んでグラスに注いで、差し出す]
ほい、カルメラ、これでいいか?(突っ込み役は不在だった)
んー、結構いるなあ。
まあ、大きめに焼いたから、何とかなるか……。
[カルメンの返事にちょっと考え込みつつ、慣れた手つきで十等分にカットする。
こういう手際の良さは、実家の母親の仕込みの賜物か]
……食べたいなら食べたい、って素直に言わないと、多分なくなるからねー?
[焦るライヒアルトの様子にまた笑いつつ、そちらは見ずにこんな事を言ってみたり]
[上を向いたエーファに菫色のふわふわは頭からすべりおちかけ、ぽんと跳ねてなんとか踏みとどまる]
そうなんですか。同じ学年でしたのね。
宜しくお願いしますね、エーファさん。
[お腹が空いて食堂にというエーファに、にこりと笑う]
僕もいい匂いにつられて、丁度食堂に行くところだったんだよ。
一緒に行こう。そうだ・・・
[ポケットの中をごそごそ漁ると、取りだしたのはドーナッツ型の小さな黄色い飴]
パイン飴あるけど、食べる?
食堂に行くまでの腹の足しにはなるかもしれないよ。
[今度はしっかりと握れる人型の手に飴を渡した]
[帽子の上からでも真白の龍のクールダウンは効いた。
むしろちょっと冷えすぎた]
…ふ、くちゅ!
[すん、と鼻を袖で擦って天井を映してる目をパチパチ。
常緑の瞳をキョロキョロさせながら起き上がった。
無意識に手は頭の上のひえぴた龍に伸びる]
あれ、どうして寝てたんだろ?
そうねぇ。…でもなんかご機嫌そう。地下は窮屈だったのかしらぁ
[窓を見る。やっぱりふわふわ飛んでたりはねてたりで]
あら?そっちでも?
…多分私たちにはわからない術式なのでしょうねぇ。わからないものは理解も、感じることも出来ないものだもの。見えるものだけで世界が成り立ってるわけじゃないものねぇ…
[ライヒアルトが拳骨を落としたり、ゲルダを見て焦ったりしてるのにはふふっと笑みを浮かべつつ]
でも埋まる前に放り出してくれるならそっちのほうが安全かしらねぇ。
あ、ありがとぅ。イヴァン君。でも、私の名前は、カ ル メ ン よ
[ふふっと。名前を間違えたことを優しく咎めるように笑みを向けて、グラスを受け取りちびちびしながら、ケーキを*楽しみにしている*]
楽しみないと、ってのはわかるけどね。
[自分もそれで、ケーキ焼いた訳ですから]
それにしても、食べずに飲むのはやめときなさいってのに。
[一気飲みの上にお代わり請求するローザに言いつつ、とりあえずカットしたケーキを一つ、差し出した]
うん、ありがとうっ!
[イヴァンにも満面の笑み。そのまま軽く抱きつこうとしたりして。
まだ酔ってはいません、多分。ハイにはなっているけれど。一応親愛表現なだけ。家ではけっこう当然に交わされていたので]
う、あ…。
[ゲルダの言葉に焦りの色が見え隠れ。
言うか言うまいか逡巡した時]
「羽のお嬢さん、俺らにもケーキ頂戴♪」
[ばさりと鴉が宙を舞い、ゲルダの方へ行って申請。
その様子に青年は安堵の色を宿した]
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