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― →浴室―
[軌跡の残る廊下を何処かぼんやりと歩いて行けば、途中でフォルカーとは擦れ違ったか。
衣服の赤は見えたものの、回転の鈍い頭で問いを発する前に少年は歩いて行ってしまった。
追うことはせず浴室に入り、数刻後には冷たい水を浴びた。
今はいない彼女に、此処で髪を纏めて貰ったのはほんの数日前]
…なんで、あの子が。
[片割れを失った花は、今や残された女を縛り付けるように胸の下までその蔓を伸ばしている。
けれど掠れた声と共に零れた一筋は、決してその所為では*無かった*]
―階段―
[つむいだ言葉の意味を問われれば、はっと我に返り何でもないといかにも嘘臭く答えるだろう。その後水を求めて下へと降りる。ライヒアルトの方はなるべく見ないようにしたら、再びちくりとした痛みに襲われた。先程より痛みが弱いのは、一旦は務めを果たしたからだろうか。
台所でだいぶ減った水瓶を覗きこむと、半開きの勝手口の向こうから声が聞こえてきた。オトフリートとハインリヒと気付くも、話す内容は今朝の事かと予想がついたのですぐに離れた。今はそのことについて話すも聞くも気分になれなかった。]
……頭冷やしてくるかなぁ。
―浴室―
[呟き向かうは、浴室で。少しぼんやりしていたから、先客がいることになど気付かなかった。
先に湯の温度を見ようかと、禁断の扉を開け―――]
…………。
キャ―――!!!
ごごごごめんなさ――いっつ!!!
[見えた人影が何者か脳が認識するまで幾数秒かかったのは、風呂に咲く場違いな青い花に目がいったからだ。きっと。たぶん。
その後今までで一番甲高い悲鳴をあげて、一目散に*逃げ出した。*]
―エルザの部屋の前―
[ハインリヒがこちらの言葉に頷きローザを部屋に連れて行く、
しばらくして出てきて、イレーネにローザのことを任せている姿が見えた。
こちらの部屋の方を確認するイレーネと、一瞬視線があったかもしれない。
その様子から細かい話は聞いているのだろう。
階下の騒がしさにも初めて気付いたとき]
ダーヴィー…お前…大丈夫か?
[階下に気を取られているうちに、気付くとダーヴィッドの姿。
部屋の惨状から、それを見た後の反応を想像したが、それは常とは違うものだった]
違う…?
おい・・・。
[向こうは完全にこちらに気付かない様子で、何かに取り付かれたように階下に向かっていった]
なんだって言うんだよ…。
[呟き、自分を見上げるウェンデルに気付く。
止めるべきだったなと思ったのは、ウェンデルが部屋の中の様子を見た後、
先ほどダーヴィッドが向かった先、階下に降りていく。]
ウェン…大丈夫かあいつも…。
[あわただしい朝はまだ終わりそうもなく、ついでオトフリートの姿が見えた。
覗き込む様子は止めず、漏れでた呟きには]
ああ、階下の様子もなんか騒がしいんだ。
ユリアンのことも気がかりなんだが、向こうも気になってた。
オトフも大丈夫か?皆つらそうだ…無理もないが…。
[返ってきたのはいつものように大丈夫だという言葉、水を飲むというのにはそうしたほうがいいと頷いた。
階下に降りるオトフリートを見送る。]
[ユリアンのことも気がかりだったけど階下の様子もやはり気になった。]
ユリアン、聞こえてるかわからないがちょっと下の様子見てくる。
あっちも騒がしいみたいだ。
[一応声をかけてから、階下へと向かっていった。
その後ろ、誰かが新たに部屋に近寄る気配を感じたが、自分はすでに階段を下りていたので戻る事はしなかった。
階下に見えたのは自分と同じ苗字の人物、ただしその命の灯火はすでに消えていたようだが。
その周りには、自衛団員の姿と、他にも人がいたかもしれない。]
ライヒ…、殺されたのか…。
[すぐに傍にいた自衛団員からことの顛末を聞き、
フォルカーが通り過ぎる様子に気付く、視線を送るがかけられる言葉はない。
その姿にはどこか確かな強い意志は見えた。
再度視線はライヒアルトの方に、自衛団員伝いにダーヴィッドが違うと言っていた事を聞く]
ここでもか、なんだっていうだダーヴィー…。
[叫び声が誰のものか。振り払った手は誰のものか。こちらを気遣うような声は誰のものか。全てが脳に届きながらも認識にまで行き届かない。
ただか細く。身近にいたエーリッヒにも届かぬほど小さな声で呟く。
昔々のこと、小さかったときのこと、初めてあったときのこと。遊んだこと。冗談を言った、嘘をついた、泣かせた、謝ったこと。異常なほど克明とされている記憶の言葉]
…笑っとけ。
笑っときゃ嫌なことが一つ消える。いいことが一つ増える。
[それは一時、自分が両親を亡くして村かは出る。その別れのときにいった言葉だったか。今までよりもはっきりした声はエーリッヒの耳にも、他に誰かいたらその者にも届くだろうが、それは気にせずにゆらりと起き上がる]
……今何時ごろ…ん?…エリ兄…ぁあ
[そういえば先程気遣うように自分の名を呼ぶ声が誰だったか思い返すように呟く]
傍にいてくれたんだな。ありがと
ついでだから弔うの手伝ってくれね?
ローザやダーヴに頼むのは酷だしよ
[幼馴染連。ダーヴは既に言わずもがな。ローザもそういえば悲鳴の後倒れるような音があったからそれも同じ]
ところで…後ろでドタバタしてたみたいだが、何があったんかな
─外・勝手口─
……旦那様って、あのですね。
ったく……揃いも揃って。
[人の気も知らないで、というぼやきはごく小さなもの。
それから、ふる、と首を横に振る。
紫煙を見つめる瞳に笑みはない。
だから、こちらも居住まいを正す]
確かに、珍しいかもしれませんね。
けれど、今は細かい事を気にしちゃいられませんから。
[真白の視れた相手である、という事。
今は、それが何よりも大きな意味を持つ]
幾つか、聞いておいていただきたい事があるんです。
……人である、と確信できたあなたに。
[ほんの少し潜めた声で告げた言葉。その意は相手にどう届くか]
―浴室―
[突然開いた扉に、こちらも顔を向けたまま数秒停止。
殆ど無意識のまま、手はまっさきに痣を隠そうと動くのだが、更に響く甲高い悲鳴に驚いた]
なッ…
お前が叫ぶな莫迦!
[突っ込みと共に傍にあったタオルを思い切り投げ付けたが、届いたのか如何か。
ともあれ相手は逃げ去ってしまったので、溜息を吐きながら脱衣所へ向かう]
…とはいえ、アイツでよかったと言うべきか。
[言葉には深い意味はなく、気にしているのは他よりむしろ蒼花の方。
服を身につけながら呟く]
後で説明するのが面倒臭いだろうが…
[未だ何処かぼんやりしているため、ダーヴィッドが誰かに話すかもということまでには思い至らない。
呟きながら着替えを終え、浴室を後にする。
水で身体は冷えきっていたが、目の腫れは大分*引いていた*]
─二階・ローザの部屋─
[目を覚まさぬローザの傍らで、膝に顔を埋めてじっと動かぬまま。意識の表層と深層が二転三転入れ替わる]
……護りたいものを、護る。
それだけは、”絶対”。
[それだけは揺らがぬ決意。けれどその方法が定まらずに揺れ動いた。時折胸を突き刺すよな痛みに苛まれ、強い嘔吐感に不快を覚える。膝を抱えたまま、物理的に胸を押さえ、口を押さえ、一旦考えるのを止めて治まるのを待った]
―エルザの部屋の前―
[自分は小さい頃のユリアンを知らない。
だからその言葉が意味する事は詳しくはしらなかった。]
ユリアン…?大丈夫…か…?
[立ち上がる様子に声をかける。
こちらの名を呼び礼を言うユリアンに]
いや、たいしたことじゃない。
ああ、構わないぞ。
[ユリアンの申し出に頷いて、聞かれたことには自分が聞いた話を伝えた。
フォルカーがライヒアルトを殺したということを、階段の下を示しながら。]
ぅーん…大丈夫とは言い難いかもしんないですが、いつまでもこのままでいていい状態じゃないし…
それになんていうのか…似合わんでしょ。色々と
[軽く手を振りながら答え、エルザを背に抱えあげる]
ぁーあ。軽くなっちゃって…って、フォルカーが?ライのやつを……こうなってくると…仕方ないのかな…
[説明を聞きながら階段を降りて玄関から外へと向かう]
― →外―
似合う似合わないの問題じゃないと思うけどな。
[エルザを背負うユリアンの後に続きながら、軽くなってという言葉には思わず視線をそらしたり。
あまり見てはいられない光景だったから]
ああ、詳しくはしらないが階段を下りたところに…
[階段を下りていけば自然とその死体は見る事になるだろうか?
玄関から外に向かうのに、後ろからついていく]
―勝手口・外―
ああ、俺も同感だ。
打つ手に悩んでる暇はねえ。
[細かいことは気にしちゃいられない。それには煙をふう、と吐いて頷いた。
が、次いで聞く言葉には]
人であると確信…?
なんだか妙な言い方するな…。
[言い方に抱いた疑問を口にしながらもそこで初めてオトフリートの方を見た。
記憶と現実の混在は冷たい外気と経過した時間が鎮めていた。
裡にはやり場のない憤りを抱えながらも、向ける視線は冷静そのものだった]
─外・勝手口─
……今は、手段は選んではいられないですからね。
[それでも、叶うならば最善を選びたい、という意思はあるが。
状況は、それを許してはくれないのもわかっていて]
妙な言い方って。
言った通りの意味しかないんですけれど。
[向けられた、冷静な視線を受け止めるのは静かな翠]
……自らの力……『真視の血』による呪。
御伽噺に曰くの、『見定めるもの』の力によって。
あなたが、人である、という事を、確かめさせていただきましたから。
[返す言葉もまた、静かなもの]
……まあ。
いきなりこんな話して、信じろ、っていうのも無茶かもしれませんが。
ははっ。そこはそういうことにしといてくださいって。
そうやって納得したんですから。
[血塗れになることも厭わず背負ったのでなんだか酷いことになりつつも、階段から降り、一度ライヒアルトの遺体をみれば瞑目だけした]
―外―
ぁー…うぜ
エルザの好きな光景ってどんなとこだったっけかなー。
ついでに俺が来やすそうなとこ
[自衛団員の様子が慌しい上に、血塗れの様子に注目が集まる。それを鬱陶しそうにしながら、近くの倉庫からスコップをもって、周囲を軽く見て回る。]
エリ兄?ここでいいと思う?
[目をつけたのは針葉樹林がまだまばらいで生えている。日も月の光も遮らぬ空けた地。
雪景色の中で光を浴びた光景はなんとも皮肉めいていて内心では苦笑する]
[自衛団員の様子には敵意的な視線を思わず向けたり、
向こうもこちらに必要以上に近づきはしない。もっともこっちの行動を見逃すつもりもないようだったが。
同じくスコップを手にしながら、空けた場所に着くと聞かれた言葉に]
俺よりは、ユリアンの方がエルザちゃんについては詳しいと思うけどな。
ああ、ここなら綺麗な空がいっぱいに見られるな。
[ユリアンの言葉に頷いて、スコップを持つ手を直し]
悪くないチョイスだとは思う。
よし、じゃあここで決定
いや、エルザのことはそりゃ知ってるが、女の子のことにしついてはエリ兄のほうが知ってるかなーってね
[少し冗談めかしながらも、エルザをそっと横たえて、土を掘っていく。]
人一人いれるの掘るって大変だよなー…ところでエリ兄って人狼?
[雪をどかし、土を掘り堀りしつつ世間話風に聞くが、殺意だとかそういうのはまるで感じないだろう]
―自室―
ん……ぁ、れ?
[気を失ってからどれくらい経っただろう。
目を覚ませば、そこは自分に割り当てられた部屋のベッドの上で。
状況がわからず、幾度か瞬いた。
けれど、すぐそばについていてくれたイレーネに気が付けば、自分が気絶したからだ…と納得して。
やっぱり、夢じゃなかったんだなぁ…と。小さく吐息を零す。]
………おはよ、イレーネ。
ついててくれたんだね、ありがとう。
[ベッドの上に起き上がり、そう話しかける声は、いつもと大差ないだろうか。それとも、かすかに震えてるだろうか]
じゃあ、掘るか。
大事なのは個人の好みだとは思うが。
[頷いた後に、呟くような言葉を言いながら、
スコップを地面に埋める]
それだけ、命の重さがでかくて、人の一生は大変ってことだろう。
[掘り進めながら言葉を返し質問には]
ユリアンには俺が何に見える?
[質問に質問で返した]
―勝手口・外―
ふうん。俺の事を確かめた、ねぇ…。
ま、何だって余所モンが一番怪しいのはセオリーだからな。
おかげで俺は無実の民となったわけだ。
[ありがとよ、と短く続けてくわえた煙草を指に挟む。
人狼の他にも力に目覚めた者がいるらしいことは耳にしていた。
普段ならバカげていると一蹴するが、人狼がいるとわかっている今はそうは思わなかった]
だからって俺だけはいサヨウナラってわけにもいかねえんだろう?
で、他には。俺のほかには誰か確かめたのか?
あんたの様子から見りゃ、肝心要のは見つかってなさそうだが。
[問いながらとんとん、と煙草の尻を指で弾く。
はらりと灰が雪に斑をつけた]
─二階・ローザの部屋─
[何度目かの深呼吸の後。目覚めの声を聞いて、膝から顔を上げた]
…ローザさん。
ハインさんに、頼まれて。
何か、飲むもの持ってくる?
[礼にはハインリヒの名前を出して、こくりと頷く。いつも通りのように見えて、そうじゃないように感じ。飲み物が必要かと訊ね、首を傾げた]
そだな。
…ま、本当はエルザの家の近くだとかもう少し場所選びたかったが、あいつらに触れさせると思わず殺したくなりそうだしなー
[幾分いつもの調子でそんなこといいながらも命の重さという言葉には黙って頷いて]
ん?奴隷商人に間違われたやり手の商人?質問に質問で返すってずるい。
[求むのとは違う答えをいう...とてずるかろう。
ただしばらく、手を止めずに土を掘りながら、周囲を、自衛団員との距離とかを見てから]
ま、味方なんじゃね
[それでも言葉を届かせぬ用心のままに言った]
―自室―
ハインさんに…そっか。
[頼まれた、という言葉に少しだけうれしそうな表情を浮かべ。
すぐに先ほどみた光景を思い出して、表情が曇る]
んー…ホットで蜂蜜レモンでも飲みたい、かな。
一緒に広間に行こうか?
[すぐ隣の部屋は、まだ血の朱に染まっているのだろうか。
なんとなく、あまりゆっくりここに居たくもなくて、そう言って首をかしげる]
─外・勝手口─
まあ、俺の力を信用するなら、という前提での無実ですし。
自衛団の様子からして、それだけでは解放は無理でしょうね。
[短い礼に、浮かぶのは、苦笑。
続けられた問いには、ええ、と頷いた]
最初は……人狼を探すと言うか、本当に、そういう状況なのかを確かめる、という意味合いが強かったので。
一番、意識を向け易かったミーネを。
そして、お察しの通り、肝心要は見つかっていません、ね。
正直言って、当たりがつかない、というのが現状です。
[感情のフィルタも多少はあるだろうが、予測もつかないのが現状。
エルザが襲われた、その理由もわからぬため、推測が立てられなかった。
理由の一端に朱の聖花の存在があったとしても、それを知らぬ身には数える事も叶わなかった]
─二階・ローザの部屋─
え、でも。
[一緒に行くと言われ、大丈夫なのかと縹色を瞬く。理由を聞くと、それもそうかと思い直し、頷き返した]
立てる?
[膝を抱えていた状態から足を伸ばし、床につけ立ち上がる。ベッドに寄ると、ローザに手を差し伸べ訊ねた。支えにするには背が低く、頼りにならないかも知れないが]
家の近くか…、確かに難しそうだな。
[自衛団員の様子を見てからそう返して]
ひどい言われようだな。
[今はその言葉に怒ることも何もなく]
俺はずる賢く生きるように、子供時代に鍛えられているんだよ。
[そう返して、土を掘る手は同じく止まらず、
けれども、ユリアンにだけはかすかに動きが止まりかけたのが見えたかもしれない。
ユリアンにしか聞こえないであろう小さな声で]
味方…か……何か知ってるような風だな。
―二階:自室―
[己以外は誰もいない室内。
服を着替え、染みのついた衣類は火を点けた暖炉に放り込んだ。朱い炎の中に、暗さを帯びた赤は消えていく。
蘇芳色の双眸に その色彩を映していた少年は、寝台に腰を下ろして目を伏せた。
唇が動き、吐息が零れる]
[幾つも「言われてみれば」というものがあった。
けれどそれはヴェールの向こうの思い出ばかりで]
ユリアン、そんなに記憶力良かったの。
私、忘れちゃってることばかりだわ。
[小さく呟いたのは、その一言を聞いてから]
『笑っとけ』
[遠い遠い記憶の中から鮮やかに思い出された一言。
ゆっくりと顔を上げる。
泣き笑いのようにだけれど唇がゆるく弧を描いていた]
―自室→1階広間―
うん、大丈夫。
ちょっと驚いただけ、だから。
[頷いて、イレーネの手を借りて立ち上がる。
特にふらついたりはしないが、子供特有の体温の高い手が心地よくて。
嫌がられなければ、手をつないだままで広間まで行こうとするだろうか。]
ぉお。やっぱりか。どういう育てかたかは知らないけどだろうなーって思ってたよ。
だから直球で聞いたしね
[特に悪びれもせずに言うと、同じように小声で返す]
知ってるといえば知ってる。知らないといえば知らない。かな。
範囲は教えないけどね。
さって…こんだけ掘れば大丈夫だろう
[人一人入る大きさの穴ができあがると、スコップを地面に突きたて、エルザを抱き上げ土に納める]
後どんだけこれをすることになるんだか………
[悲しいような受け入れているような嘆息を零し、土を被せていく]
次は…蒼かなぁ
[独り言のように呟いた言葉は届いたのかどうか]
―勝手口・外―
[解放はされないだろうとの言葉にはそりゃそうだ、と苦笑し、
最初にヘルミーネを確かめたと耳にすれば意外そうに見返した]
…へえ、そいつはどうも、驚いたね。
ま、反証の意味でなら一番近しいヤツを見るだろうな、俺でも。
[灰を落とした煙草を口にし、
肝心要は見つからず当たりもないとの言葉にわずかに眉を寄せた]
とはいえ、残ってんのはもうこの村の連中だけだ。
少しでも疑ってかからなきゃ、最悪の結果が待ってるだけだ。
[そいつはわかってるだろう?と言外に含め、視線をオトフリートから煙の先へ]
子供にまで人殺させている。
一刻も早く終わりにさせなければ…あいつが壊れちまう。
[ファルカーのことを暗に示唆し、苦々しげに]
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