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[それでもなんやかんやと宿の用事をしていればあっという間に時間が立ってしまい。
浜へ行く前に、自警団長>>107がやってきた]
はあい、いらっしゃいませー。
あれ、団長さん、どうしたの。
[なんだかコワイ顔をしている団長に首をかしげ。
父親に話があるといわれて振り向く。
調理場からでてきた父親とのやりとりをききながら]
え……?
[御伽噺?と首を傾げてしまったのは致し方ないだろう]
─ 広場 ─
ベルくん、要領いいから大丈夫だとは思うけどねぇ。
[案じはすれど、こんな思いもあるから心配しすぎる事はなく]
ほんとにね……。
鉢植えは、また植え直せばいいけど、家はそうも行かないから。
[家が無事で、という言葉に、うん、と頷いて]
んーん、困った時はお互い様、でしょお?
しばらくは、絵描く暇もないだろうから、できる事はしたいんだぁ。
じっとしてると、気持ち、塞いじゃうしねぇ。
[感謝の言葉に返すのは、冗談めかした口調の言葉。
白猫が、同調するようににゃあう、と鳴いた]
― 広場 ―
あ、カル。
そちらは、シスター・ナターリエですか?
[広場に出ると、カルメンと修道女が話しているのが見えた。
シスターとは初見だと思ったが、神父様から貰った手紙で島に派遣された修道女がいることは知っていた]
浜は相当の被害が出ているようですが。
家や教会は大丈夫でしたか。
[カルメンとも話すのに口調が改まっているのは、シスターに向けてでもあるからだった]
─ 広場 ─
そうですわね、きっと大丈夫ですわ。
[カルメンの言葉>>113に緩く頷いて、続けられた言葉にもう一度感謝するように微笑んだ]
ありがとうございます。
その時はクラニアも遊びに来てくださいましね。
[カルメンに同調する声を上げる白猫に対しても微笑み、一度しゃがんでその頭を撫でようと手を伸ばす]
……あら?
初めまして……ですわよね?
[かけられた声>>114にしゃがんでいた状態から立ち上がり、名を知る様子に首を傾いでゆるりと瞳を瞬かせた]
教会は壁に傷を負いましたけれど、大事には至りませんでしたわ。
ご心配ありがとうございます。
[問いにはそう答えて、緩やかな笑みを青年へと向けた]
でもじゃあ、アベにーの船とかも大丈夫かな。
あとベアねーちゃんと着いたかなぁ。
[どちらも今は知る術がなく。
ぼそっと呟いて海の向こう側を見た。]
─ 黒珊瑚亭 ─
……ぁ…?
[眠りが途切れたのは、朝と呼ぶには強すぎる日差しが顔にかかったせい。
2、3度瞬きするも昨日の疲れは結構身体に染み込んでいたようで。
嵐が過ぎた後の浜の様子を見に行かないと、と思いはしても暫く起き上がる気力が沸かず。
ようやっとベッドから降りて部屋を出るまで、そう短くない時間が経っていた]
ふぁーあ…
おはよう、ユー坊。
部屋ありがとうな、よく眠れた。
じゃ、俺はこれで…って、飯?
あー…まぁ、用意してくれてんなら、食べてくよ。
[階下に向かい、看板娘に挨拶を済ませてそのまま外に出ようとしたら朝食を出されて>>109。
用意してくれているなら無碍にするのも、と席について食事を取っていたら聞こえた声>>107に顔を向け]
― 浜 ―
……はい、お久しぶりです。
ご無沙汰してすみません。
[思い出して貰えたらしいことに、安堵したような吐息をひとつ]
12年前は、まだ子どもでしたから、ね。
背も小っちゃかったし。
ゼル先生は…お変わりなく。
お元気そうで安心しました……お会いできてよかった。
[大きくなった、と紅玉を細めて呟かれれば、
何処となく気恥ずかし気に、小さく頬を綻ばせるも。
ゼルギウスの手が止まったのに気づいて、瞳を瞠った。]
治療中に、すみませんでした。
[続く処置中はこれ以上邪魔をしないよう、ゼルギウスの方から
話し掛けて貰えれば返事をしつつ、治療を見守った*]
― 広場 ―
おっと失礼。私はヘルムート・ルーデンと言います。
10年前まではこの島で、教会の世話になっていました。
シスターのことは、神父様から手紙で教わっていたもので。
[首を傾げたナターリエに>>117頭を下げて名乗り]
君は教会で暮らしてるのかな?
俺も、昔は神父様のお世話になってたんだ。
[ロミと話す時には、腰を屈めて視線の位置を合わせるようにしながら話した]
そうでしたか。
壁の応急処置は昔もやった覚えがありますね。
カルのところが大丈夫そうなら、神父様を手伝いに行きましょうか。
[立ち上がるとナターリエに微笑み返して、教会のある方へ視線を向けた**]
― 浜 ―
[カヤがムキになるのも想定の範囲だったか
男はからりと笑って]
からかって悪かったな。
風にビビらないくらい強いなら
ロミがビビってる時は守ってやれよ。
[別の意味で恐怖の一夜をカヤが過ごしたとは知らず
そんな事を言ってみせた]
一応親父のがな。
繋ぎ方がまずかったなら仕方ないな。
カヤに結び目確かめてもらっとけばよかったな。
[残念そうな声に僅か目を細める。
理不尽な中にも響きにはカヤの心が感じられるようだった]
─ 黒珊瑚亭 ─
あれ?
爺様、こんな朝早くにどしたん?
[こちらの問いかけのに返される言葉はあったか無かったか。
耳に入ったやりとりに、ユーディット>>110と同じく首傾げ、怪訝な顔になって]
カヤが騒いでんのはいつものこったけどさぁ。
爺様まで言い出すとは思わなかったな。
[人狼に対して落とし穴を掘ってる少年との会話を思い返しつつ、呟く。
昨日、見上げられながら問われたこと>>69に返した答えは
「掘るなとは言わないけれど、同じ失敗繰り返すだけなら止めとけ」
だったが。
そういえば何故あんなに失敗を繰り返しても落とし穴を作り続けるのかは聞いたことがなかったな、と逸れかけた思考は新たに声が聞こえるまで引き戻されることはなく]
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