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[届け物もあるし料理の手間も省きたい]
[布を巻いただけの左手に視線を落とす]
[切れてしまった傷薬を貰いに行くのは先になるか後になるか]
だから急がなくていいよ。
[顔を上げて微笑みかける]
[キノコ畑へ向かうゲルダに右手を振って見送った]
[それからギュンターに挨拶して白雪亭へ向かう]
もう一匹仕留めるとなると…。
[狩場の事を考えながら歩く]
[かなり高い場所や足場の悪い場所を思い浮かべて]
[ふと次の語り部になる少女の顔も浮かんだ]
[好奇心に輝く瞳が印象に強い]
やはり連れてはいけないな。
[苦笑して呟く]
[中には特に攻撃的になるものや毒持ちだっているのだ]
[ちなみに余談となるが]
[先日余った小蜥蜴をパン屋に譲った犯人は]
[それがまた被害者(?)を出していることなど]
[何一つ知らない*ままである*]
─洞窟奥・苔の小広場─
[下には緑のふわふわした苔。
周囲の壁には、ヒカリコケ。
そんな苔の広場はお気に入りの場所で、そこに住む色とりどりの殻を持つかたつむりもやっぱりお気に入り。
やや、奥まった場所にあるから、一人でここに来るのにいい顔はされないのだけど]
……と、いうわけなんだよ。
ひどいと思わない?
[岩の上に現れたかたつむりに話すのは、先のこと。
勿論、かたつむりは我関せずな風に触覚を伸び縮みさせているだけ、だけど。
それこそ、話している方は気にした様子もなく、籠の中のビーズを糸に通して、外して、を繰り返す]
─食堂「白雪亭」─
(わいわいがやがや)
はいはーい、今日のスープと蜥蜴の丸焼きお待たせー。
そっちは今持ってくるからちょっと待ってねー。
[今日も「白雪亭」は大繁盛のようである。]
[通して、外して。
幾つかを通して、色の並びを見て、また外す。
そんなことを幾度か繰り返して]
ふにぃ。
これだと、綺麗かな?
[透明から、紫へと移り変わる珠の流れを編み上げて、小さく呟く]
後で、レェねえにみてもらおう。
……それじゃ、ディは戻るんだよ。
[細工を籠に戻して、かたつむりに声をかける。
かたつむりは、応えるようにゆっくりと触角を伸ばしたり縮めたり]
―ユリアン宅―
[イレーネに同意を求められた時には、言葉なく首肯で示した。
しばらくして彼女が慌ただしく帰って行くのを横目で見送り、カップを空にして]
長居したな。
[薬用と新作キノコの包みを抱えて立ち上がる。
念の為もう一度中身を確認し]
また来る。
[家主に告げて、残る数人にもちらと視線を向けてから、親友の家を後にした]
[苔の小広場のある場所は少し奥の方。
途中には、小さな流れを飛び石して渡る所もある。
とん、とん、とん、と。
テンポ良く飛び石を越え、流れを越える。
もっと小さい時にここで足を滑らせ流れに落ちたのは、当人は忘れたい話]
ふに、っと。
そうだ、ご飯、考えないとだ。
[流れを渡った所で小さく呟き、どうしようかな、と思案顔]
ふに……ルゥねえ、戻ってるかな。
それとも、ティのとこにいこうかな。
[言いながら、手当てをしてもらった手を見る。
ぐう、ぱあ。
握って、開く。
手はもう、普通に動かせそう]
にー……。
[まだ少し、思案しながら、取りあえずは広場の方へと歩き出す]
―「白雪亭」前―
[帰宅の途中、通り掛かったのは食堂の前。
盛況の様子は外からでも分かり、僅かに首を傾けて考える素振りをした]
寄るか。
[そう長くない間を経て、扉を潜る]
[広場までたどりついたところで、また手をぐう、ぱあ。
糸紡ぎの師に無理しないように、と諭された事を思うと、今日は大人しくした方がいいのかもしれない、などとふと思って]
……うん、ご飯はティのところに行こう。
[結局、落ち着いた結論はそこ。
とてとてとてとて、と道を進んで向かうのは、食堂方面]
─回想・ユリアン宅─
[ゼルに求めた同意が肯定されたのを見れば、ん、と微かに微笑んで。
エーリから、乾燥したのは要らないと聞けば、へぇ…と小さく声を洩らした]
思う通りの色出すにはそこまでしなきゃいけないんだね。
勉強になるよ。
じゃあ、ユリアンから多めにもらってくと良い。
[そう言って微笑んだ。
その後慌てて出ていくことになるのだが。]
─回想・了─
─食堂「白雪亭」─
(からんからんからーん)
はーい……あ、ゼルギウスさんいらっしゃーい。
開いてる所に適当にすわってもらっていーですかー?
あ、注文決まってるなら聞きますよ。
ちなみに今日のお勧めは、きのこの壷煮スープでーす。
[食器を下げながら、入ってきたゼルギウスに声を掛けた。]
―回想・自宅―
[親友同士のこと、さした遠慮もお互いにいらず。
ゼルギウスがキノコの包み当然のように受け取るのを、これまた当然のことのように。
ゲルダに伏せた内容は、ゼルギウスの付け足した一言で露呈したかもしれない。
イレーネからお代について言われれば]
ああ、そのときでいいや。新しいかごとかだと嬉しい。
[こちらの返した返答にはわかったと返された。
キノコの名前についてはミハエルのことが話題にあがり、彼女達が来たのはちょうどそんな時]
―自宅―
染色用のキノコ、ちょっと待ってて。
成長途中のは、畑の方になるかな。
自分で見てとったほうがいいだろうし、後でいいか?
[そう答えて、かごの一つ、いつもエーリッヒに染色用で渡している何色かのキノコをとってきた。]
ああ、一緒に持っていって構わない。
欲しい人が欲しいものをもらうのは当然。
[そう答えてかごの中に、新作のキノコを追加しておいた。
ミハエルやエーリッヒからもキノコの感想をもらえば]
生の方が人気か。
[イレーネが、ゼルギウスがそれぞれ帰るときには手を振って、軽い挨拶だけを返した]
んっ、また。
─ →洞窟─
[自分の店から半刻ほど歩いたところにある洞窟の中に足を踏み入れる。
数歩歩けばすぐにヒカリコケが辺りを照らしているのがわかり、周囲を品定めするようにぐるっと見渡した。]
…今日は、この辺りをもらっていこうかな。
[光の具合や苔の質などを見て慎重にヘラで剥がし、売り物にする分と私用で使う分とに分けて瓶に詰め。
ある程度つめ終わると、よし。と立ち上がった。]
これくらいで充分でしょ。
採りすぎてもダメにしちゃうしね。
[時間はどれほど経っただろうか、少し考えた後]
やっぱり、木苺取る時間はない、かな。
[残念そうに呟いた。]
―回想・キノコ畑の小屋―
[粉を運んでくれるというユリアンに>>167お願いと告げて。
蜥蜴の肉の事は、こくりと頷いた。
>>190クレームをつけにきたというゼルの様子とユリアンの反応から、ゼルがここに居る理由は納得いった。
また間違えたんだ、とは口にしなかったけれど目が語っていたり。
>>174イレーネの反応は、揃える側としては当然なので、うんと頷いて返して。
緑きのこの感想への反応に、周囲の奇異な視線と声を浴びながら。
なんとかもぐもぐ、ほとんど噛まずに飲み込んだ。流石に出すという選択肢はない。]
この青い感じ嫌い…。
草や苔の青さなら平気なのに…。
[おいしくないものはおいしくないと、むぅとそれぞれに視線を返した。
どうやら、みんなにはこれが美味しいものらしい。
先ほど別れた兄妹がやってきたのはその後あたりか。]
[そもそもここに来ると決めた時間も時間だったし、お腹の音もいい加減うるさくなっている。
それでも諦めきれぬようで、小さく溜息をついた。]
仕方ない、木苺はまた今度だ。
ジャムとワイン作りたかったんだけどな…。
[そんなことをぶつぶつ言いながら洞窟を出ると、後ろ髪を引かれる思いで自分の店へと戻っていった。]
─ 洞窟→道具屋 ─
─村の通り─
……ん、あ。
[食堂に行く途中、足を止める]
どうしよう。
先にじいちゃのとこに行った方がいいかな?
[じいちゃ、というのは、村の長のこと。
細工を作るのを頼まれていた事を、ふと思い出していたから]
―食堂「白雪亭」―
じゃあそれを貰う。
[ベッティのお勧めには悩みもせずにそう返し、空いた席を探す。
隅の一席を見つけてそちらに向かった。
机に片肘をつきながら店内の様子を見ている]
─道具屋─
[店の中に入るとバスケットを降ろし、手を洗ってから瓶の中に入っているヒカリコケが傷まぬように特製の棚にしまった。
カウンターにおきっぱなしだった茸も材料棚にそれぞれ収納して、それから使った道具などを所定の位置に片付けた。
根がものぐさなので、出しっぱなしを一度許してしまうともうしまえなくなってしまうのが解っていた。]
…こんなもんか。
さて、ご飯でも食べに行こうかな。
[ゲルダのパンで軽く済ませてもいいのだけど、と思いもしたが、木苺を諦めたせいか無性にお腹が空いていた。]
―キノコ畑の小屋―
[エーリッヒとミハエルには、小さく手を振って。二人が何やら茸を用意したり、緑きのこを食べたりするのを見ていたり。
きのこはエーリッヒにも好評らしい。生が、と言っていたので。]
…ユリアン、さっきの緑のきのこ、生で少し頂戴?
[やっぱりパンに使ってみたくて。
自分で地雷作る事になるのは分っていたが、それでもやっぱり頼まずにはいられないのは、意地というか、職人魂だった。
先に戻るというイレーネとゼルギウスを手を振って見送り。
ユリアンの>>178荷物を運んでくれるという申し出は、ありがたく受ける事にした。]
あ、運んでくれると嬉しいな。少し早く戻らないといけないし。
[レナーテへの配達用のパンをベッティに回してしまったので、一度取りに戻らないといけないし、長パンも焼き終えてなかったので。]
と、その前に…
さすがに着替えた方がいいな。
[出来る限り汚さないようには気をつけていたが、洞窟の中で採取作業していたため多少土っぽくなっており。
軽く着替えてから、改めて食堂へ向かおうと店を出た。]
─ 道具屋→食堂「白雪亭」 ─
濃い目か、難しい料理のことはベッティとか、得意なのに任せたほうがよさそうだ。
[とりあえずは、配るときは生で、乾燥したのはその味次第かと思いながら、
エーリッヒはいろいろと食べなれてるなぁと、一瞬視線はゲルダの方にいった。
お返しの話になれば]
ああ、窓の掛け布の染め直し、お願いしたい。
[そろそろ色落ちしてきているのが、ここからでも見えただろう。
ゲルダからキノコを頼まれれば]
えっ?あ、いいけど。
[ゲルダにもキノコを渡しながら、新作パンにせよ味見は大丈夫だろうかと思ったり。思ったけど口にはしなかった。
普段から他人に地雷作ってるし、たまには自分で踏むのもいいだろうと]
―村の通り―
[途中で呼び止められて寄り道]
[いい加減身体も空腹を主張し始めた]
おや。ユーディ?
[だが目当ての食堂に着く前に人影を発見する]
また転びでもしたのか。
[本人は立っているのにそんな感想を口にした]
─食堂「白雪亭」─
はーい、了解。じゃあちょっと待ってて下さいねー。
[そう言って一旦奥に引っ込むと、食器を水に浸けて、新しい食器にスープを盛る。
さらにゲルダから貰った丸パンを添えると、]
はーいおまたせ。パンはサービスしとくよー。
[そうして、ゼルギウスの席へ料理を持って行く。]
─村の通り─
……ふに?
[どうしようかなぁ、と考え込んでいた所に聞こえた、声]
むー、今は、転んでないんだよっ!
[ちたちたと手を振り回して主張するものの。
そこに手当ての後が見えては、説得力は低下しようというもの]
─ →食堂「白雪亭」途中 ─
[食堂にむかって歩いていると、二人の人影がみえ。]
レナ、ユーディ。
そんなとこで立ち止まってどうしたの?
[首を傾げて問いかけたのは、ユーディがまた転んだのかとも思ったため。]
─ユリアンの家─
[差し出されたお茶を半分ほど胃にいれたところで、ユリアンと薬師の間の空気にこきりと首を横に傾いだ。]
……うん? ユリアン、ボクに仕事だろうか。
名前?
[飛び込む直前にされた会話ははっきりとは聞き取れず、ユリアンへは不思議そうに首を傾げ、やはり此方を意に介さないように見えるゼルギウスには、何事か言わずともむすりと口をへの字に曲げてそちらを見るだけに留め]
食用になるのかね?
染色用にも? ……ふむ。それはとても働き者だ。
[ひとつ食べてみても良いかと持ち主のユリアンに目で尋ね]
うむ。エーリ兄とは昨日も一昨日もその前から、
ずっと今日のこの時刻も大の仲良しだ。
兄で大事な家族で、先ほど大事な約束をしたところだ。
──"星"の絵を貰うんだ。
[そう言って、にい。と、柔らかい笑みを浮かべてくれるイレーネに、嬉しそうに笑った>>193。]
ふむ?
[イレーネの言葉を疑う気配もなく、籠からひとつを摘み、ぽい。と、口にほおり込み、きゅむきゅむときのこ独特の食感を噛むのは慣れたもの。]
─村の通り─
今は、ね。
[手当ての後を見て微笑する]
[どこか揶揄うような口調]
怪我を増やしてないのならいいよ。
ああ、イレーネ。
[掛けられた声に振り向く]
ユーディが立ち止まっていたから声を掛けていたんだよ。
また怪我でもしたのかなってね。
私は白雪亭に向かっていたところだ。
[示した籠は届け物のしるし]
[ついでに鳴った腹の虫は二人に届いてしまうかどうかの小さな音]
─村の通り─
あ、レェねえ。
[聞こえた別の声に、そちらを振り返って]
ご飯食べにティのとこに行くか、先にじいちゃのとこに行くか、考えてたんだよ。
そしたら、レテにいが、転んだ、言うんだよ。
[酷いよね、と同意を求めるものの。
イレーネが同じ思考を持っているとは、気づいていない]
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