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─ 村の通り ─
うん。
でも、見に行きたかったから。
[そう言って、口許に微笑を浮かべたまま一度瞳を閉じる。
手当てを>>186と言われると、ゆっくりと瞼を持ち上げながら、ゆるりと首を横に振った]
このくらいなら、大丈夫。
痛みもほとんど無いし、ね。
[強がりでも何でもなく、そう思ったがために紡いだ言葉。
再度手当てを勧められたとしても、僕は平気と言ってその場を収めようとした]
二人は、家に帰るところ?
[問いはアーベルが持つ荷物を見ながら紡がれる。
買い物帰りだろうから、と判じての言葉だった]
11人目、洗濯女 クロエ がやってきました。
―崖に近い家の前―
よっと。
[洗濯したものをピンと張られた糸の上に広げる。]
…このくらいの風だったら今日中には乾くネ。
[洗濯したものの一つであるシーツに目を向ける。
…美しい白だ。
空の色にも映えて、ご機嫌に目を細めた。
共同井戸の前にいるヘルムートとは、すれ違っていたようだ。]
[役場に記載された物にはこう書かれていた。]
────────────────────────
■名前:クロエ=アルカン Chloe=Alkan
■年齢:21歳
■職業:洗濯女
■経歴:
生まれも育ちも村育ち。
頼まれれば誰の洋服でも洗濯する。
洗濯物の乾きの問題で崖に近い所に一人で住んでいる。
両親は19歳の時に他界している。
両親はクロエが生まれる前に移住してきた。
クロエ自身は、楽器を奏でる事が好きな父と、
それに合わせ踊ることが好きな母、としか知らないが、
それぞれの特技を手習い程度ではあるが受け継いでいる。
────────────────────────
― 教会 ―
[どれくらいの間沈黙は続いただろうか。もしもフォルカーに何か話しかけられればそれには応えたが、動いていたせいで空腹を覚えてきた。
そういえば、備蓄は林檎しか無い。
『少し出てくる』
フォルカーにはそう、外に出ると手話交じりで伝え、外に出た。
特に留守は頼まない。寂れた教会に家捜しに来る物好きはいないだろうし、盗まれて困る物はない。隠してある一つを除いては。]
[とりあえず洗濯物が飛ばないようにしながら、
残りを全て干していく。
全てを干し終えると、腕を目一杯上に伸ばしてから下へと下ろす。]
あとでフォルカーの所に新しいのが出てないか聞かないと…。
[洗濯物を入れていた籠を持つとそれを置きに家の方へと向かう。
家へ入り籠を置けば、そのまま宿の方へと足を向けた**]
― →村の通り ―
[不在時ゼルギウスが尋ねて来る可能性があるが、こちらで会うかもしれないし、最悪不在でも物を置いて行って貰えれば問題はない。
礼は次に会った時にすれば良いと、そんな事を考えながら村まで出歩くと、何やら子供だまりが見えた。
その中心に、明らかに子供でないのが居るのに気づくと、何やってんだと思いながらそちらへ足が向いた。
声はかけずに、とんと肩を叩いてからオトフリートに気づかせて。
片手を反対の手の下に通し『何やってんだ』と、問いかけた。]
─ 村の通り ─
家に帰ったら、そうするよ。
ありがとう。
[再度の忠告>>193に感謝の言葉を述べて。
虚ろな瞳を細めて微笑む。
アーベルのお陰で、と聞くと、ああまたなんだ、と口煩くされているらしい食料品店の店主のことを思い出した。
自炊しなくなってさっぱり行くことの少なくなった場所だったけれど、食堂できちんと食事している分、店に行ったらきっと僕はまだマシな対応を受けることが出来るだろう]
そっか。
…アーベルのお陰で、かぁ。
……二つで1セットのペアアクセ。
組み合わせると別の意匠になるもの…。
うん、良いかも。
[真顔で頷かれたのを受けて笑んだ直後。
二人の在り方にインスピレーションが湧いて、顎に手を当ててぶつぶつと呟いた。
表情が真面目なものになったけれど、虚ろな瞳のせいで空虚めいた表情となる]
[ライヒアルトには軽く会釈。
手に持った縦横20p程度の木箱を見せながら。]
いちおう、薬は一通り揃えてきました。
少々事故で大惨事になってしまったので、次の補充は少し遅れてしまうかも… 大事に使って?
[思い切り自分のせいなのだがそれは言わないでおく。]
― 教会 ―
[組んでいた手を解いて振り返る。
同じようにしていた修道士>>176が誰に祈りを捧げているのかなんて分かるはずもなく。変わるはずがないと思い込んで笑った]
はい。
僕もそろそろ戻らないとだけど。
[出かけるという修道士>>194を見送ってから祭壇に向き直った。
目を閉じてゆっくりと息を吸う]
Ave Maria......
[まだ変声期を迎えていない歌声は教会の中に淡く響いた]
─ 村の通り ─
ん、ああ、それはねー……。
[子供たちから向けられる疑問。
それに返すときは、なんでかんで、楽しげにも見える。
普通に答えを返すときもあれば、逆に問い返して己の考えを述べさせたり。
いつの間にか盛り上がっていたの所かけられた声>>196と、肩を叩く感触。
片眼鏡の奥、深緑の瞳を瞬いて、ぐるり、と周囲を見回した。>>197]
やあ、リーゼ嬢、それにライヒ。
邪魔なんて事はないよー?
見ての通りの、質疑応答のお時間、だけどねー。
[にこり、と笑ってそれぞれに返す。
生憎、手が荷物で塞がっていたので、ライヒアルトが読み取りやすいように、と口調はゆっくりとしたものにしていた]
─ 村の通り ─
[考え始めると没頭してしまうのは僕の悪い癖。
けれどその間は悪い癖が出ているなんてことを微塵も分かっていないから、しばらくはぶつぶつと考えを呟いていた]
先に組み合わせた方の意匠を考えた方が良いかな…。
そこからまた独立したアクセサリになるように二つに割って…。
[そんな状態だったから、二人>>201が離れようとするなら気付くのはだいぶ遅れることになるだろう]
― 教会→村の通り ―
[歌うと「女の子みたい」と笑われるから、最近では他の子供たちといるときは滅多に歌わない。
人の少ない時間の教会によく来る理由のもう一つがこれだった]
窓だけ閉めてこう。
[歌い終わると礼拝堂の中を見回して呟く。留守番までは頼まれなかったから、扉と窓と閉じるだけ閉じて帰り道についた]
― 村の通り ―
[ゼルギウスから説明と共に>>199木箱を片手で受け取り礼を動作するも、参事と唇を読むと怪訝そうな顔をする。
まさか自分でやったとは知らない為、『大丈夫か?』と手話を取ったが、問いかけるような表情の方が伝わりやすかったかもしれない。
大事にと告げられれば、承諾するようにこくりと頷いたが。
オトフリートの、常よりやや緩めの弁は>202読み取りやすい。ついでに周囲を取り巻く子供らの言葉の殆ども目が拾った。聴覚が駄目な分、視覚は人より研がれている。中には口調が常人と違う自分を恐れている子供もいたが、特に気には留めなかった。
両手に抱えた物を見れば何処へ行ったかは知れ。
『どやされ帰りの寄り道か』と片手で仕草した。]
― 村の通り ―
ヘルさん?
[宿に戻る途中で心ここにあらずの人>>203を見つけた。
いつものことかもしれないけれど、怪我もしてるようだったから気になって名前を呼んでみた]
できたら質疑応答にいれてほしいと思って?
庭のハーブ棚にあったものなんだけど、これ、母さんのメモによれば喉に良いはずなの。
実際のところどんなものかなって。
食事療法みたいな気の長いのが多いから、これで治療はじめるとしたらハーブの栽培量を増やしておかないといけないし。
[未だ原型を保ったままの葉を1枚取り出して見せてみます。]
使うとしたら裁断しちゃうけど、葉っぱそのままの方が見てもらうにはいいかなって。
[唇を読めるとの話だから此方からの意思疎通には問題がないはずだと思う。とすれば、そのまま意味は伝わっているだろう。
手話はハッキリとはわからなかったが、心配されているらしいニュアンスは理解できた。]
仕事が増えそうだけど、だいじょうぶ。・・・と思いたい。
心配するような事態ではないのでご安心を。
[アレを片付けるとなると気が重いが自業自得。]
お茶がなくなっちゃったのが少し痛いかなぁ・・・。
─ 村の通り ─
[考え込む間にゲルダとアーベルは去り>>207。
次に意識を戻したのはフォルカーに声をかけられて>>206からだった]
え?
ああ、フォルカー君。
…どうかしたかい?
[呼びかけ方が疑問系だったため、不思議そうに首を傾げる。
ふと視線を泳がすと、今まで話していた二人が居なくて。
あれ…、と小さく声を漏らして僕は空の手で後頭部を掻いた]
──ああ、またやっちゃったかな…。
[虚ろな瞳は地面を捉え、書置きされた文字を見る。
それを見てようやく僕は悪い癖が出ていたことに気付いたのだった]
─ →自宅 ─
[フォルカーがヘルムートを見つけたのは別れた後だったか。
もしも自分達と一緒のときなら、フォルカーにさっき振りだな、と手を振ってからその場を離れて。
途中誰かと会うことがあっても、余程のことがない限りは挨拶をするだけで家路につく足を止めることはなかったろう。
それ故に、旧抗道からは少し外れた所に作られた抗道近くの家に着くまでに余計な時間はかからなかった。]
ありがとう、アーベル。
疲れたろう、お茶でも飲んでいくか?
[そう言って見上げたが、幼馴染はどのような返事を寄越したろうか。]
─ 村の通り ─
……うーわー。
否定はできないけど、はっきり言うか、お前ー。
[確かに買い物=説教、の図式は定着しているが。
『どやされ帰り』という表現>>205に、ちょっとだけ渋い顔をして]
とと、こちらも質問ですかー?
[リーゼロッテの方に向き直り、見せられた葉と、向けられた質問>>208に、こて、と緩く首を傾げた]
喉の治療……ああ、昨夜眺めてた本に、その系列の薬草についての記述があったなぁ。
その葉っぱ、ちょっと預かってもいいかな?
萎れる前に、必ず確かめる。
[その用途の想像は容易いから、返す口調は少しだけ真面目になっていた]
─ 自宅 ─
心配しなくても大丈夫だぞ?
しばらく掃除は出来ていないし買い置きも切らしてはいたが、お茶の準備くらいはすぐに出来る。
[茶の誘いを断られたとしても、お礼を受け取ってもらう為にひとまず家に入ってもらおうと背を押した。
家の中で荒れているのは工房代わりに使っている部屋だけで、他は普通…よりも物は極端に少なく、在る物も整然としているのが学者とは違う所だろう。
料理もできないわけではなく、仕事に熱中すると料理に使う時間が惜しいだけで。
それも店主から口煩く言われる理由の一つ。**]
─ 村の通り ─
[彫刻家や加工師>>211は既に離れた場所にいて、声に振り向かれたなら軽く手だけ振ったりした]
僕はどうもしてないけど。
なんだ、またいつものか。
[不思議そうなデザイナー>>210に、それならいいんだと笑う。
視線を追いかけて地面の書置きを見て。会話中に向こう側にいってしまったらしいと知ってまた笑った]
今度はどんな素敵なのが出来そう?
[仕事が増える、や心配する事態ではない>>209、から、参事の意味を朧気に悟る。オトフリートが近くにいたせいも、多分ある。
なんと言うか、少し迷ったものの『…頑張れ』と仕草しておいた。
お茶、との言葉に視線が自然と友人を向いたのは、おそらく反射的なものだった。
オトフリートの渋い顔に口の端を上げて、『自業自得』と仕草する。
『そもお前の生活態度が悪すぎるのが問題なんだろうが。少しは改めろ。
自炊がし易くなる程度片付けたんだから、今は改善するチャンスだろうに。』
手話の通じる馴染みが相手。
軽い溜息と共に、長い言葉も遠慮なく、片手で伝えた。]
―宿―
[墓地を後にして宿に向かう途中。
商店の方向がにぎやかだったりしたような気がしたけれど、そちらに足を向けることはせずに。
宿に戻って荷を確認する。
依頼の品はたりるだけあることをかくにんしてほっと一息をつく。
すこし時間がたったあと、一階でお茶を飲みながら宿の親父さんと雑談していた]
─ 村の通り ─
ああ、うん。いつもの。
[フォルカー>>214に声をかけられた原因が別へ意識を飛ばしていたことだと知り、僕は自嘲めいた笑みを浮かべる]
どうにも、この癖は治らないね──。
[自嘲の笑みを浮かべたまま、空いた手で今度は軽く頬を掻いた。
丁度傷に当たってしまい、小さく表情を歪めたけれど、問われて顔を瞳を隠した柔らかな笑みへと変える]
素敵かどうかは分からないけれど。
二つで1つになるペアアクセのデザインを描こうと思うんだ。
ゲルダとアーベルを見てたら、ふと頭に浮かんでね。
ええ、もちろん。よろしくお願いしますね。
[葉を渡しておきます。]
私も他人のことが言えるほど健康的な生活はしてないけど… 此処は採掘場がメインだから屈強な人が多い印象はあるかな。
オトフリートさんは、は目立つかもしれない?
[とある幼馴染も似たようなものだが、あれだけ食堂で見かけるのだからあの店に顔を出してはいないだろう。
そもそも自給自足の多い場所で食料品店を頻繁に使う人間もそう多くはないはずなのだ。]
何方か食事を作ってくれるって人とかいないの?
─ 村の通り ─
[『自業自得』。伝わる意図>>215に、思いっきり、眉がよる、が]
……片付け……。
[拾った単語に、目が泳いだ。
先に作り出した、二階の惨状。
あれを見られたら、またうるさいだろうなあ……と。
言葉に出してはいないものの、奇妙に遠くを見る視線は、何かやらかした、と端的に伝えるだけのものだった]
ありがと。
[どうやら事情に概ね気づかれたようだと苦笑する。]
まあ、あの家ほどじゃないから。
[ちらりと学者さんへと目を向け。]
明日までには何とかしたいところかな。
―自宅―
[人々と別れて家路についた後、手に入れた食料品をそれぞれの場所に仕舞う。
作業を終えて一息吐いたところで、はたと振り向いた]
そういえば、服、溜まってた。
[家が洗濯物を干すには適さない場所にある為、汚れ物はそれを職業とする者に頼むことが殆どだった。
溜まった衣類を籠に入れて、上から布を被せて見えないようにし。
父親に再び家を出る旨を告げ、外へ出た]
ああ、はいはい。
[とりあえず手を空けないと、と荷物を下ろし。
受け取った葉>>218は、ポケットから出したハンカチで包んでから、しまい込んだ。
同時、片づけがあらゆる意味で急務になったな、などと思いもしたが、それはそれ]
あっはっは。
いたら、少なくとも小言言われるような事態にはなってませんよー?
[最後の問いには、乾いた声でこう返した]
― 村の通り ―
…………。
[嘆息したりしながらも、普通に会話、もとい手話は続けていたのだが。
目が泳ぐ様に、じとんと翡翠が半分落ちた。
直前呟いた単語>>219は、しっかりと目が拾っている。
遠くを見るならその顔を、じぃっと半目で睨んで追った。
言葉にも仕草にもしないが、てめぇ、と顔がしっかり物語っていた。]
─ 村の通り ─
[睨まれている。睨まれている。>>223
あー、やばいなー、とは内心にだけ落とした。
いや、あれは不可抗力だったのだが、そうなった過程は、突っ込まれるに足るもので。
二人の間の奇妙な沈黙に、取り巻く子供たちが首を傾げ、やがて]
『そーいえばせんせー、なんでさっき二階の窓から出てたのー?』
[子供の一人が、こんな疑問を投げかけてきて、完全に固まった。
二階の窓から出る=書斎の入り口が使えなくなっている、の図式は。
まず間違いなく、言わずもがな]
─ 村の通り ─
でも消えちゃう前に捕まえないといけないんでしょ?
どうせなら場所を選んで降ってきてくれればいいのにね。
……大丈夫?痛い?
[頬を掻くデザイナー>>217の顔が歪むのが見えて心配そうに見上げたけれど、すぐに柔らかな笑顔が見えたので安心してしまった]
二つで一つになるデザイン。
……恋人用?
[墓地でした会話が思い出される。
ゲルダとアーベルと聞いて何か想像を逞しくしていた]
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