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[短い謝罪は、一度ならず二度までも背を借りる事になった幼馴染へ向けたもの。
彼とて、カレンたちからの報せには衝撃を受けているだろうに、と思いつつ。無意識、掴まる手には先ほどよりも力がこもったやも知れず]
[施療院にたどり着き、カルロスから話を聞き>>181、こちらの知る事も伝える。
さすがに、ここではラウルも大人しく、その点では安堵されていたかも知れないが]
……そう、かい……。
まったく……自分が悪いワケでもないだろうに、あの子は……。
[エリカが自分に謝っていた、という話に、苦笑して。
寝てる間にちょっかいかけたら承知しないよ、と突っ込みを入れつつ、具合を診るから来い、という育ての親である薬師の言葉に従い、病室の一つへ]
……やっぱり、このままだとマズイ……かねぇ、せんせ?
[病室で、疼く翼胞を診せつつ、問う。
こちらの事情を知る、数少ない人物はそうだね、と言い切った。
せめて、普段から四翼を用いなければ、との言葉に、零れ落ちるのは嘆息]
ま、今のまんまじゃどうにもなんないし……わかったよ、使うようにする。
[今は、両親の言いつけを守る事よりも大事な事があるから、との言葉に薬師は無言で頷いたろうか。
無理をおしでないよ、との言葉を残して出て行ったその気配が切れると、背を診せるためにずらしておいた小袖を直し、小さくため息をつく]
……兄さん、ローディ、頼むよ。
[言うまでもないだろうけどね、と呟きつつ。
包み込む疲労に導かれるまま、*眠りへと落ちた*]
[眼が開きかけるも、眩しいか、また閉じた。
さらにその上から、覆うように、
ゆるりと持ち上がった腕額に乗せられる]
―――……、
[違う、と否定の言葉は短く。
先を続けようとして、咳が出た]
ん、まあ…そう言うことになる、のかな。
起きた時に一人だと、また無理をするんじゃないかって。
…そう、思ってさ。
[エリカを見る眼差しには、庇う様な色を混ぜ。
静かに、低く響く声には、微か咎める視線を向けど、口を挟むことは無い]
−回想−
………面倒な。
[短く呟き、気を失った子供を横抱きに抱える。
このまま放置して海風に当てておくのは流石に気が引けた。
そのまま小屋に入り、ベットに転がす。
出されたままのましろの翼が目にまぶしいくらいに白い。
それに反して、背の布はうす汚れ濡れた色をしていた。]
…………。
[無言のまま古びたシャツを出し、翼をこちらに凭れさせて着替えさせる。四翼用のスリットは大きく、出したままの翼もなんとか通す事が出来た。
もう一度ベットに転がし、汚れた服を手に外へ出る。簡単に洗い、外へ干した。海風が朝までに乾かすはずだ。]
リディちゃんと、…ジョエル、か。
[翠流の言葉に、二人の顔を思い出す。初めて、ジョエルの名を口にしたのが今ということに気付き、表情は渋い]
…まさか、アンタさ……。あの2人、疑ってんの?
朝から、冗談キツイな…。
[水鏡の中の光景は、いまは施療院に変わり、そこに運び込まれた者、付き添う者の姿を順に映し出す]
女には本当にマメだな、あの馬鹿は。
[寝ずの番を勤めるカルロスには、そんな身もふたもない感想をぼそりと。それでも、いくらかいつもよりは、声は和らいでいたかもしれない]
〜回想〜
夕食会は楽しかった。
……まぁ顔を出してくれない人もいたし、本来の目的はその顔を出してくれなかった人の中にいたのだけれど、逆にそれが私にほっとさせたのも事実だ。
オーフェンは私に似すぎていた。
彼の両親はどうしたのかわからないが、私の両親が亡くなった事故は私の力の暴走だった。
気づいた時には家は燃え上がり、目の前には血と墨でぼろぼろになった両親が、リディアは悪くない。リディアは悪くない。と、囁きながら私の頭は頬を優しく撫でながら逝った。
何故罵らない?
何故恨まない?
何故訴えない?
一言でも私を憎んでくれればそれだけで心は軽くなっただろうに。
……でも、お父さんもお母さんも何も言わなかった。
だから御婆ちゃんの家に引き取られた時、私は自責の念で失語症になっていた。
一年位か? 部屋から一歩もです、引き篭もっていた。
恐らく……その様子は人に怯えていたオーフェンと同じだったのだろう。
時間が経過し、生命体の根幹である生きる事を渇望するようになった私は、絵を描きながら御婆ちゃんの本屋を手伝い始めた。
その時、配達に向かった森のはずれにあるあばら家で、私はオーフェンに会った。
そして外からそんな様子をみた感想は、ただ『気持ち悪い』だった。
生理的嫌悪感。
本能と感情が入り混じったそれが全身を駆け巡り、多分だけれど私の瞳には侮蔑と軽蔑の感情が色を浮かべていたと思う。
そして同時にこうも思った。
『あ、ここでオーフェンを助ければ私は少しだけでもお父さんやお母さんは偽善者ってなじってくれるだろうか?』
そうとう歪んだ感情だと思う。
でも、事故以来燻っていた私は、そう思う事で、事故の清算を少しでもしたかったのかもしれない。
それから強引にでもオーフェンに話しかけるようになった。多少の強引さは、失語症から復帰した私の性格として認知されていたので大した軋轢もなかった。
ただ、この性格は自分にあっていたのか、ジョエルの職務第一頑固さ第二みたいな性格とは徹底的に合わなかった。
もちろん、内面であって表面上はある程度は仲良くという感じは一貫して演じていたが。
[微かな、本当に微かな声を耳に、勢い良く立ち上がる。
咳き込む様子に眉を顰め、上体を起こして背をさすった]
大丈夫か…?あんまり、無理して喋るな。
何か、飲む物持ってくるから…。
[スティーヴに視線でその場を任せ、早足で部屋を出て行く]
[アヤメの様子が目に入ると、思わず嘆息]
お前はまったく人のことは言えない。俺もだが。
ああ、クローディアにだけは、これ以上何もさせない。例えここに虚の力が及ぼうとも。
[その可能性は少なからずあると思っていた。虚を清める力を持つのは巫女のみならず、この結界樹そのもの。結界樹の力と巫女の祈りが今は強力な護りの陣となっているが、虚の力が強まれば護りの力が及ばぬかもしれない]
−施療院−
[ベットに横たわる動きを黙って見下ろす。
否定の声は掠れて細い。だが確かに耳に届いた。]
……そうか。
もういい、ゆっくり休め。
[咳き込む様子にそう告げて、カルロスに目を向ける。
咎める視線をまっすぐ見返した。]
…なるほどな。
だがそんな顔で側にいられたら安堵して休めまい。
…………お前も少しは休むんだな。
[皮肉か忠告かわからぬ響きで告げて、扉へと向かう。
だが出て行く直前、振り返ってカルロスを見た。]
……ケイジを、お前の【主】を、どう思う?
まァ……
俺は、なにも、しりませんよ?
付き人殿が封じ込められたことも、いま初めて知ったくらいですからね
[飛び立つ姿を見送った。狐の下に笑みを引いて。]
[とりあえず、そんな内面の感情がごちゃ混ぜになっている状況で食器を洗っている時、台所の窓の外に長老のところで働いている使用人の人が立っていた。
何度か本の配達でお目にかかっていたので、すぐに何事かと外に赴くと、次の瞬間私の意識は暗転していた]
う……ん。
[どこからか聞こえてくる聞き覚えのある呟き声に、...の意識は混濁した状態のまま覚醒した]
こ、こは?
[全く見覚えのない空間に、柔らかい草のようなもので作られたベッドのようなものの上に横たえられていた体を起こすと、声が聞こえてきたと思われる方へ飛んでみた。
すると、そこには姿が見えなくなっていたクローディアと、水鏡のようなものを覗き込んでいるジョエルの姿があった。
とりあえず、ジョエルは置いておき――]
クロちゃん! クロちゃんクロちゃんクロちゃ〜〜〜ん!
[祈りをしているクローディアに飛びつくのだけは雰囲気から強制的に停止する事に成功した]
[エリカの弱った様子を見れば、眉を顰める。思わず水面に手を伸ばし、その手に触れようとすると水鏡が揺れて映し出されていた光景は波紋の中に消えた]
すまない…
[彼女の痛みのほんの一端ではあったが、知っているのは恐らく己だけだというのに。届かぬ手のもどかしさに、拳を握った]
[休めとの言葉には、視線を逸らし答えない]
動き続けていた方が、自分は楽だったりするからね…。
[呟く言葉は自嘲にも似て。冷たい水を注ぎ、部屋の近くへ。
問われた言葉に、酷く不快さを顕にした]
どう…って。だ、い、き、ら、い。としか言えないが。
そう言うことを聞きたいわけじゃないだろう?
−回想−
[小屋の外を回り、地に残された白い羽根に手を伸ばす。
折れも毛羽立ちもしていない、ましろの一枚。]
…………。
[無言のまま懐に入れ、小屋へと戻る。
椅子に腰掛けたまま目を閉じ、*浅い眠りに付いた*。]
[元気そうと苦笑をもらしたジョエルに、頬を大きく膨らませて]
元気じゃないもん!
長老ったら、あたしに暴力ふるって気絶させている間に、ここに連れてきたんだよ!
[自覚すると痛む首筋を擦りながら、怒りがじわじわとこみ上げてくる。
と、自分が意識を失う前に使用人と襲撃者が口にした言葉を思い出した]
……そういえば、私がクロちゃんの力になるかもしれんってどういう意味なんだろう?
[己の血筋を理解していないため、...には謎の言葉だった]
なるほど、そういう理由もあったわけか。
[リディアの言葉に、一人頷く]
それにしてもあのくそじじいも混乱してるとしか思えんな。
いくら巫女の血筋だと言っても、お前とクローディアでは力の質も性格も違う。ここに送り込んでまで何をさせようというのか。
[なんだか各方面に酷い感想だった]
まあとにかく、気の毒だったな。お前は虚に囚われたわけではなさそうだし。俺が居れば暴力くらいは止められたかもしれないが、このていたらくだ。
冷たい身内を持った身の不運と思って諦めてくれ。
[カルロスが戻ってくるまで扉に凭れ、待つ。
動いていた方が楽との言葉は否定できず、口の端だけ歪めた。]
………当たり前だ。お前達の関係に興味はない。
近くにいるならば、変化も判るかと思ってな。
[不快さを露にした顔に、顰め面を向ける。
エリカに付き寝ずの番をする姿が堕天尸には見えず、問う事にしたのだとは言わない。]
巫女の……血筋?
ナニソレ?
[それが力の暴走の一旦だったかも知れないのは、...はわからなかったが……]
って、ジョエルんも何気に毒舌ね? でも、その感想は同意だよ!
大体虚にとらわれるって、私がそんな事になるわけないじゃない! もう! 長老の目って節穴以上に悪くて頭もさいっていレベルに酷すぎだよ!
[と、そこまで愚痴をこぼして、はたと気づく事があった]
……そういえば、何でジョエルんがここにいるの? クロちゃんが居るって事は、ここが結界樹の中なのはわかるけど……
[人がいなくなった後、狐は長老の居場所を聞く。
そして向かい、口にしたことば。]
リディア嬢は、ざんねんながら。
お名前を聞いたので、彼女がどうかと考えてしまいましてね。
あァ、夜も遅いので、では、失礼。
[それだけ言うと、外へと向かい、ふと立ち止まる。]
――それでも、虚の使徒とやらに、良いプレッシャーになったと思います。
俺は、長老殿を責めはしませんよ?
[今度こそ失礼、と、まるで演技のように頭をさげて、空の上へと。
戻る先は自宅。部屋の中、あえて片付ける人はいないのだから、朝方見たカルロスの反応もしっかりと残っていた。皺のよったシャツを拾い、狐はわらった。]
お前は俺と同じ、というには少々遠いが、巫女の遠縁だ。知らなかったのか?
お前の家が火事で燃えたと聞いた時は、もしや巫女の血筋を狙う堕天尸の仕業かと思ったくらいだ。
翠流と火は相反するもの、決して交わらぬ反属性だからな。
[そこまで淡々と説明して、何故ここにいるのかという問いには、思い切り溜め息をついた]
どうやら俺は、堕天尸にここに追いやられたということらしい。
我ながら、間抜けにも程があると落ち込んでいたところだ。
─施療院─
[光を感じて目を覚ます。小さく欠伸をして瞬いていると、ラウルがくるる、と鳴きつつ顔を覗き込んできた]
……ん。おはよ。
[短く言って、微笑む。
翼の疼きは大分治まっていたが、やはり、未だに残って]
ちょっと、出て来るか……。
[小さく呟き、ラウルを肩に乗せつつ、部屋の外へ]
……私ってクロちゃんの親戚なの?
え? 誰も教えてくれなかったけど……本当に?
[どうやらさすがに初耳だけあって、多少疑問に思っているが、それでも次の言葉に愕然とした]
……私達の羽の色って火苦手なんだ……。
だったらあの事故は?
あれって私の力の暴走じゃないの?
[力がたまたま火の元を直撃したという思考はぴたりと停止していた]
[スティーブに声を返しざま擦れ違い、水をエリカに渡しに向かう]
ほら、飲んで。
心配は…したけど、まあしょうがない事だし。
[微苦笑を零し、扉へと振り向く]
少し、スティーブと話ししてくるから、無理せずに休んどきな。
[ただ、落ち込んでいるジョエルには...が嘆息して]
だからちゃんと休んでしっかりやらないとってアレほど言ったじゃない!
半分は自業自得よ!
[と、頑固さに少し釘を刺した]
[時間はすぎ再び日の昇る時間に。
狐は屋根の上、羽根を広げて座っていた。]
さァて、次はどうするか。
鷹目殿の目もあるが――何とか成るだろう。
[まずは暇をつぶしに結界樹へと行こうと、立ち上がって翼をはばたかせた。]
変化…?アイツがそう簡単に変わるもんか。
下手をすれば、アイツは普段通りでも虚よりか性質が悪いんじゃないか。
[向ける言葉はにべもない。
少し、不審の眼をスティーブに向け、]
なんで…俺にまでそんな質問を?
アンタは、それほどにまでアイツを警戒してるのか?
ああ、ほんとうだ。
力の暴走?そんな話は聞いていないが。
そもそも、翠流は破壊や争いには向かない力だぞ。
守護天将の中では智将ということになっているようだがな。
おかげで俺も、護衛とは名ばかりの雑用係だ。
[そういう自覚だったらしい]
[施療院の中には、複数の人の気配。
顔をあわせれば、何か小言を言われるな……と思い。
子供の頃さながらに、近くの窓からひょい、と外へ飛び出す]
……樹の近くに行けば、少しはやりやすい……かな。
[呟きながら二翼を開き、ふわり、島の中央へと]
だって……だって……私が助けてくれた人がそう言ってた……。
あ……そういえばあの人は誰……?
知ってるのに知らない……ただ羽の色が普通と違うような……?
[記憶は混乱をきたして、少しその場に蹲った]
[蹲ったリディアの傍に近付き、顔を覗き込む]
羽根の色が違った?
お前は一人で火事の跡に残されていたから両親が外に逃がしたのだろうと聞いていたが、誰かが傍にいたのか?
まさか――
[飛行はやはり、どこか不安定。それでもどうにか、落ちずに島の中央、結界樹の根元へとたどり着く]
……あーあ。
この程度の距離で疲れちまうようじゃ、とても外になんて出られやしないね……。
[呟き、見上げるのは蒼穹。
幼い頃、その先にある見知らぬ地に抱いた憧憬は未だに強く。
それが『外から来たもの』に惹かれ易い気質に反映されているのは、当人以外は知らぬこと]
さて……と。
[呟き、意識を凝らす。
普段、隠しているもう一対の翼へと]
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