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うん、ナサニエルが見つけてくれたのよ。
大きいから持ち運び出来なくて、毎回ここに来なければいけないけれど。
……リィ?
…ああ、ネリーのこと、だっけ。
そう言えば教えてなかったわね。
[その名を聞いてふと、少し考え込んでしまった。夜中に為された惨事はこの目で見た。しかしそれを知らぬ振りをするべきかどうか、悩んでしまう。考える時間を得るためか、当たり触りのない返答を口にした]
まだ、終焉を齎す者は殺せなかったな
[ギルバートの声に、男はそう言いながら、彼を見る]
お前はとりあえず休んでいろ
――獣にやられたんだな
[死体を見れば、それはわかった]
[黒紅は細まり、ため息]
終焉の、獣。
殺さねば、私たちもこうなるのですね。
或いは、人の手によって。
[獣に裂かれた遺骸は、人によるものより確かに醜い]
[直視せぬ様、眼差しはずらしたまま]
そして、諦め、他者に担わせるのでは、無為の罪人でございましょうか。
[女の伏せた眼差しは何かを決意する態]
大丈夫ならば、よろしいのですが。
確かに……
これでやっと人間の出来ることではない、と言っていた意味が理解できましたよ。
[細められた目が歪むのは嫌悪か]
[恐怖か]
逃げるために『死ぬ』のは簡単だったが、それも癪だったんでな。
[安堵めいたものを滲ませる声。
それに返す言葉は、苦笑めいた表情と共に。
自決の否定は、己への枷。
選択を悔いぬためのもの。
自身にとっては、ただ、それだけで]
そんな立派なモンじゃない……とは、思うがね。
それでも。
そう思えるんなら……ただ、虚無たる様を望む何かには、抗えるって事だろ。
[ふ、と笑みを浮かべつつ、言う。
同時、紅蛇が城の方へと鎌首をめぐらせた]
[ほんの僅かな間。
少女の思考は知らず、その場に居たとも知らず。
淡々と、声は紡がれる]
気にしていなかったらいいね。
もう居ないから、訊けないけれど。
変な感じだ。
さっき、クー達が弔いに行ったよ。
[ナサニエルの言葉に、静かに首を振る。]
……分からない。
気がついたら、身体が勝手に動いていた。
ただ……彼の側に、誰も居なくなるのは、良くないような気がしたんだ……
彼の遺体が隠されてしまうかもしれない。
そう、思ったんだろうか……
[右目の瞼が、ゆっくりと降りる。]
とにかく、終焉からの使者は、まだ生きている……。まだ生きて、俺達の中で……殺人者は、次の獲物を狙っているのかもしれない……
……どうした?
[唐突な動きを訝るよに、問う。
器が城に。
紅蛇の言葉は端的。
言われて初めて意識した。己が器が、泉の畔から消えている事を]
……わざわざ、引きずって行かんでも……。
[また、苦笑が浮かぶ。
己が器を見つけた踊り手。
最後に交わした言葉が、ふと、意識を掠める]
そうね……え?
[言葉は自然と出た。尤も、疑問符は「訊けない」ことに対してではなく、「変な感じ」と言うことに対してだったのだが。ネリーの死を知るが故の疑問符だったかも知れない。しかしそれは別の意味にも取れるような物言いとなった。紅紫の両目がラッセルを見つめ瞬く]
……前向き、か。
[零れたのは、短い言葉]
こうなった以上、前向きも後ろ向きもないんだろうが……。
[ただ、虚しさに飲まれはすまい、と。
決意めいたものがふと、過ぎる]
護りの力、もう、どこにも届かんが……。
[言葉は、途切れ。
紅蛇の闇色の眼が、城の方へと向く蒼氷を見つめる。
物言いたげなそれに何一つ言う事無く、蒼氷は再び、*緋へと落ちた*]
……知らなかった?
強い臭いがしていたから、
てっきり、シャロも知っているかと思った。
ああ、でも、誰かは分からなかったかな。
[疑問の向けられた箇所は悟れず。
此方を見る両の眼を見詰め返す。
色を映さない瞳では、喩え違っていたとて、
理解出来なかったろうけれど]
私たちは、ネリーの弔いを。
[静かな声で告げ、十字を切る]
ハーヴェイ殿も、そうしなければなのですね。
[チリン]
[もの悲しく、鈴の音が響く]
やれやれ。それにしても、敷地が広かったのが幸いです。
哀れな犠牲者を埋葬するには事欠かない。
[ふう、とため息をつきながら。]
仮に、外に出ることのできない閉鎖空間に閉じ込められたとして、
死体とともに生活を営まなくてはいけないことを想像すると。
腐っていく死体を見ながら、朝の食事なんて。
ネリー……?
ああ、あの、メイドさんか……。
彼女も、獣に?
まだまだ若かったというのに……。
[琥珀色の瞳を微かに曇らせた。]
え、ええ。
[咄嗟に、知らないことにして答える]
そう、だったのね…。
匂いは、昨日のイザベラの料理で鼻がやられてたのかも知れないわね。
ちょっと、気付かなかったわ。
[適当なことを言って誤魔化す。瞳を見つめ返されるとほんの少しだけ息を飲んだ。ラッセルが瞳に色を映さないのは知らず、僅かに緊張はすれど今は元の色であるために取り乱すことは無かった]
それで、クインジー達が弔いに行ってるのね。
…後で祈りだけでも捧げようかしら。
あの子には少し世話になったもの。
[ふ、と瞳を伏せ呟いた。それから小さな扉を閉め、廊下へと出ようとする]
私は行くけど、ラッセルは?
死体を弔っていただけだ
ネリーが終焉の使者かと思ったから、殺した
[それだけだ、というように]
[男にはそれ以上の感慨などないようだ]
――まあ弔うか
いつまでもここにいるわけにもいかないだろう
マダム・イザベラ。
フリークスショウだけは、今は勘弁ですね。
殺されてしまった人々には申し訳ないけれど、我々は殺されたとは……。
……ベルって、料理できたの?
[心底驚いたというように、眼が見開かれた]
オレは、いいや。
きっと、虚しくなってしまうから。
[シャーロットが通り易いように身を引き、
ゆるゆると左右に首を振る]
[クインジーの言葉に右目を見開き、唇を開いた。]
ネリーが終焉の使者だと思ったから……殺した?
何故だ?
彼女に何か「手掛かり」があったのか?
終焉をもたらす者のニオイを、感じたのか……?
それでも、死者に触れた手で食事をするのは変わらないのではありませんこと?
早めに終わらせるに越した事は無いのでしょう。
[そうして、僅かだけ切った指先を見つめる]
[また薄くあかが滲んでいた]
ネリーは。獣ではなく、
[答えは当人の口から出たので告げる事なく]
彼岸と此岸を明確に分けるという意味で、
埋葬行為を行うという指摘ですね。
なるほど、大変高度なご指摘です。
[ギルバート本人にそのような意図があったかわからないが、
深読みをするようにほうほうと頷いている。]
その「齎す者」とやらが見つかるまでは、
連日の埋葬ですね…ひどい労力になりそうです。
[そう言いつつ、ネリーの亡骸の近くへ寄る。]
[とはいえ、流石に全てを落としきることはできません。
一番赤の広がった――恐らくは殺害現場なのでしょう、その場所だけは何とか薄くなったようです。
すっかり赤く染まった水が揺れています。]
……壊滅的だったわ。
[イザベラの料理の腕に関してはその一言に留めた]
そう…。
それじゃ、私は行くわね。
[無理に引っ張って行く理由も無いため、空けてくれた場所を通って出入口へと近付く。一度首を横に振るラッセルを見てから、廊下へと出て行った]
己には、生きている誰が終焉を齎す者かはわからないぞ
わかるのは――死したものが終焉を齎すか否かだけだ
[ギルバートへとつげる]
こんな自体、真夜中、一人で外に居たからな
力の無い女なら、部屋にこもりでもしているかと思ったんだが――
まあ、違ったがな
なにやってんだよ、オイ。
そんなふらふらして廊下をずぶ濡れにされちゃ迷惑だぜ。
[ネリーがバケツを用意して拭いていたからニーナも出来るかと思えば見ているだけで危なっかしく、文句を言いつつ結局は手を貸す。それもバケツを下ろすまでの話で拭く方には感知せず。顎に歯形の残る親指を当てて目に映る光景と別のことを考える]
[階段へと向かえば廊下に広がる黒ずんだ紅を拭き取るニーナと、手伝わず眺めて居るだけのような不精髭の男の姿があった]
[夜中よりは薄くなった紅。それでもあの時の光景はありありと思い出される。その光景を打ち消すように一度瞳を閉じ、一呼吸置いてから彼女らの横をすり抜けようとした]
なるほど、な。
殺した側から、うら若き娘の何かを探ったのかな?
あくまで想像の域は越えないが、なかなかグロテスクな光景だなぁ……。
殺した者を何とか探ったのならば、それなりに頭の中に入っていくが……
[ギルバートの琥珀色の目は、少しずつ色を失い、口許は緩く開く。]
もし貴方が、探る為に乙女を殺したのなら、貴方の行動は魔物の仕業と変わらない……
そうだろう?クインジー殿……
土を盛るお手伝いはいたします。
[ネリーの元に行く人の背を、歩み、追う]
[男手が必要だと言いたそうに青の男を見る事も忘れず]
[ここに来る前出て行った者達の姿と獣の爪と牙が裂くや振るわれたかどうか。明らかに害しやすい目の前の少女が生きている理由。獣はどこに――誰を隠れ蓑にしているのか。
思考の時間は思っていたより長かったらしい]
…あ゛? 終わったのか。
[汚れた水を運ぶのも面倒と手近な部屋の窓を開けて外へと赤い水に触れぬよう捨てる。埋葬の人々の様子の異様さを入る風の匂いで察し、低い声が出る]
なんかあったな。良くも悪くも手がかりになるか。
[空のバケツをニーナの傍に置き、階段を降り始める]
[立てた膝の上に、スケッチブックを乗せた。
未だ何も描かれていない頁を開き、皺の寄った紙を広げる。
ポケットから取り出した鉛筆の先を置き、線を重ねていく。
形作られていくのは、人の輪郭。
されど、誰かと判別出来るようになる前に、止まる手。
息を吸い、吐き出す。
再び動き始めた手は乱雑に、絵を黒く塗り潰した。
手までに色が移る程に重ね、ふと力を抜く。
鉛筆はからりと床を転がっていった。
眼差しすらそれを追うことなく、
左腕に手で添え、眼を閉じた]
……、変なの。
[*じくりと、熱*]
探るためにわざわざ殺す馬鹿がいるか
生きるために殺した、それだけだ
お前は自分が生きるために他人を殺すのを嫌がるかもしれないが、
己は己が生きる為に――生かす為に他人を殺すことに、なんら抵抗を覚えない
今更一人も二人も変わらないからな
[笑う]
番人から聞いていなかったか
死者が、終焉を齎す者だったか知る者がいると――
[赤い水が外を落ちて行くのを見ていました。
遠くの色彩はぼやけてしか見えず、ちらちらと動いているのしか分かりません。]
何か…?
[かたん、と軽い音がして横を見ると、バケツがあるのが分かりました。
手元に引き寄せます。]
[ふと、横切って行く青が見えました。]
…シャーロット?
[何気なく名前を口にして、けれどそれが届いたかは分かりません。]
……いいや。念のために聞いておこうと思ったまでさ……。
もし貴方が「探る為に殺す」ような人間だとしたら、たとえ神からどんなに強い力を与えられた存在だったとしても……話を聞くだけでも御免だね。
ああ……。確かに番人殿がそのようなことを言っていたね。思い出した。冗談半分で聞いていたからね。
貴方がその「死者を見分けられる」方なら……どんな方法で其れを見分けるのかな。
そして、俺にその「見分ける」現場を見せてくれることは、できるかな……?
正直、ただ話を聞いただけでは、眉唾もので……信じにくいんだ。俺の周りにいる紳士淑女の皆様は既にご覧になったのかもしれないけれど……少なくとも俺は、大切なシーンを見逃してしまったようで、ね。
[クインジーの右目を、じいっと見つめる。]
ハーヴェイ殿の分の穴もお願いいたします。
[そう、青の髪を持つ男に告げて]
[女はもう一人に向き直る]
ネリーを穴へ。
足を持っていただけますでしょうか。
[女は頭の側へとまわり、作業を進める]
[土を被せ、その姿が見えなくなるまで]
やれやれですよ。その議論は、先ほどもナサニエルさんが
行ってきましたし、疑えば何でも疑えるでしょう。
[首を竦める。溜息。]
私は、埋葬のお手伝いに来たのです。
議論が尽きるのが早いか、亡骸が腐るのが早いか。
埋葬を行わないのであれば、私は失礼しますよ。
[そのまま、すたすたと城内へ向かっていく。]
ふらふら立ち歩いていると、殺される対象になるそうですからね。
どこかに閉じこもって、時間を潰していることにしますよ。
[もうひとつ深い穴が出来る頃、女は話し合う二人に声を掛けた]
ハーヴェイ殿を運んでいただけますか。
このままと言うわけにはいかないでしょう。
見るだけだから何も変わらんが?
[ギルバートの問いに、動揺の欠片もない]
少なくともお前達からはなにも変わらない
己の目だけが見る
幻みたいなもんだろうな
で、立てそうか?
[問いかける]
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