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[二人の間を暫しの沈黙が包む。
暴れた女の爪が男の頬を掻き、赤が滲む。
女はそのままの体勢で呼吸だけを繰り返した。
ぎ、ぎ、と奥歯を噛む音を混じらせて。]
……は、
[自身の首へ手を伸ばし、
バンドを掴み。
髪の下、歪む赤い三日月。]
[声がした
けれど今の女にはその意味が
音が、何か、伝わってはいない
そして、引き寄せられ、抱きしめられる身体]
…ッ
[反射、身を捩り、抵抗しようとするも]
?
[半眼だった蒼が、僅かに開く。]
ゥィ、ゥィ……?
[声は矢張り、がらがらとしていて
呼ぶ名も確りとはしていない、けれど。
何事か、と抱かれたまま、蒼を瞬かせ。]
…?
[問われる声に 蒼が瞬く
意味がわからない、という声
周囲を見回して]
っ、
ここ ぁ?
[問う声
何故ここにいるのか、思い出せない]
[眸に正気の色が戻ってくる。
その華奢な身体からもこわばりは消えて……。]
ここは、僕の前だ。
[抱きしめる理由がなくなっても、
手は離さず……。]
それ以外は考えなくていい。
[おそらくはクスリの仕業で現れる狂気を、
思い出させる必要があるだろうか?]
[見回せば見回すほど、未知が絡みつく。
恐怖――。
女はせんせいに、ごめんなさい、と残し
その後から今までの記憶が、一切無い。
だから笑んでは居ても内心は酷く、乱れていた。
しかし、]
……
[ヴィヴィの抱擁と、声。
ゆっくり頷いて、 ありがとう と。
小さくがらがらのたどたどしい声が、
彼の胸元で零れた。]
カルメン……君は何も悪くない。
[ありがとう、という掠れた声。
それを撫でて、唇を寄せる。]
……休むといい。おいで。
[そして、その身体を支えながら、医務室のほうへ。]
[支えられる身体
彼を見上げ、息を、飲んだ
数値を見て、泣きそうになるのを堪えたから
だから、笑んで、ゆっくり頷いた]
……
[数値を心配、すればいいのだろうか。
私なんかに気を遣ってるからだじゃないと
怒ればいいのだろう、か。
わたしより、あなたが心配だから
おねがいだから、休んで欲しいと泣けばいいだろうか。
こうなっても、正しい事が、解らない。]
[頷きと、声。
同じ様に、頷きを返す。
医務室に入れば未だ残る、『残骸』。
夢は未だ夢のままなのだ、と厭でも知る。
暫し、ヴィヴィに沿って貰い休んだのなら。
やがて集合場所へと共に向かうだろうか。
向かったのなら、女は喉の調子から口を開きはしない。
黙して、常通りの振る舞いで、
みんなの話に耳を*傾けるだろう*]
[水を大きめのポットに入れる途中、
包帯に包まれた手を見下ろした。
傷がいつの間にか増えていた。怪訝そうに眉を寄せる。]
[見下ろす水面。映り歪み揺れる頸元――数値は20。]
ッ…――
[数値を隠すように押さえると、ポットを抱え足早に*集合場所へと向かった*]
─ 三階廊下 ─
[ダーヴィッドに問われ>>114、ゆっくりと瞬きをした。
縫合した場所に触れていた爪をおろし、]
痛む、方が健常に近いのだろう。
──痛みが減った。
私は比較的進行が遅い方だと思っていたが、
進行速度は一定では無いのだろうな。
今此処にいる者達が。
統率すべき、されるべき集団かは、疑問だが、
パニックや自滅は避けなければ。
[立場は、そう……誰かが口にした言葉。実験体のモルモットのような──監視され、選択肢を狭められた立場は同じ。頷いて、傷口にはもう触れないと、首を横に振り、心配顔のダーヴィッドに、]
そんな顔ばかりしてると、禿げるぞ。
[真顔で冗談のような言葉を言ってから視線をそらし、バンドの数値をエーリッヒに見せた。]
エーリッヒ。
このLV,パーセンテージなら、
まだ石化病用で無い薬物でも有効と判断しても?
[医師の卵であるエーリッヒの許可が出れば、薬品庫から取って来た普通の薬物を摂取するつもりで、尋ねる。身体を動かす事は避けようが無いが、貴重な石化病用の鎮静剤を使う事も避けたい。
気が付くと、ユリアンが部屋から廊下に来ていた。]
ユリアン。
私の頼みは、>>2:821
[>>117蓋が開かないように、わざと可動部分の一部を壊してあったタイピンの中身。それは中世の貴族が使用したポイズンリングのように、宝石の下に小さなボックスが有るもの。壊れたものを開けられるユリアンに、感嘆の声を上げる。]
有り難う、流石、だな。
ボックスの中身は、
[「見てくれて構わない」と言いかけ、今、見せる事でユリアンを巻き込むかもしれないと躊躇し止めた。また、秘密の 共有者 にユリアンを巻き込むのは──と。
そのまま手元で中身を確認する。おそらく、精製途中の薬物。]
これが、私の持ち込んだ荷物の唯一の残りになる。
ユリアンのあの箱は、ロッカーの中で何故か金属が熔解していてね。
放送、扉を封印した茨や。
ご丁寧に、屋上のヘリポートにヘリが用意されていた事。
人為的な気配のする──だが、惜しい喪失だ。
生きて一緒に出られたら、また注文したい。
[と、生真面目な顔で。]
― 回想 ―
[ブリジットとノーラがナイフを受け取るのを見ながら、
皆の先頭に立とうと、足を進める。]
ちょ。ひどいなぁ……。
僕も医師免許があるわけじゃ、ないんですけどね。
[責任を押し付けるようなハインリヒの言葉に(>>852)、
少し眉を八の字にするのは――少しだけの甘え。
それが、何かあれば話ますとの意思表示でもある。]
あはは。まるでベアトリーチェさんが、
ツヴァイさんの騎士みたいだね。
[盲目の少女が、研究員の人の手を引くのを見て、
少しだけハインリヒを揶揄う言葉を向けてから、3階へと向かう。
3階へ向かう際には、ぴんと意識を張り詰めて。]
……ピアノの音色?
[蛇と対峙することなく辿り着けたことと、
優しい音色に、少し詰めていた息を吐き出した。
ピキリ――その瞬間鳴ったのは、裡。]
ああ、イレーネさんが……。
[痛みを表情に出さぬまま、
瑠璃の眸が印象的な女性を思い出す。
どこか、記憶の端に引っ掛かる色――あれは誰だったか。
思い出せないまま休憩室へ向かうと、
果たしてイレーネの姿がそこにあった。]
――…。
[そして、ノーラによって示されたのは蛇。
自分が動くより早く、ユリアンとダーヴィッドが動く。
自分は動かなかった、否、動けなかった。]
はっ……。
[短い息を吐いて、レイピアの柄を握り直した。
視界の端で、ダーヴィッドがノーラを外へと運んでくれるのが見える。
少し安堵して、ファンシングの構えをとる。
構えた刹那――]
――…!?
[羽音が聞こえた。
その後繰り広げられる光景に、この時ばかりは弓があればと思った。
――この背の状況で引けるかどうかは怪しかったが。]
ユリアンさん、良かった。
[しかしながら、事態は好転し、一先ずの安堵の吐息を吐く。
再度痛む肺――深く息をするのが苦しいのだと気がつく。
けれど、その痛みなど、死の痛みと比べれば、どれ程のものか。]
イレーネさん?
[皆と同じよう彼女の名を口にしながら、傍へと。
自分より早く其方に人が集まるなら、叫び声をあげたノーラに、
その傍にいるベアトリーチェに寄り添う。]
くそっ…――。
[そして聞こえてきたイレーネの容体を告げる言葉に、
口汚い言の葉が一つ漏れた。
巡る思考は、切なくも聞こえるユリアンのピアノの旋律に乗って。
感じた違和感、医者としては何も役に立てない今、
そして――進行の早い自分の身体。
感じていた。また、酷く進行が進んだと。]
……あまり、良い結論には向かいません。
[やがてハインリヒに促される形で廊下に出ると、
彼の問いに、険しい顔で首を振った。
咳の止まらぬ様子に心配そうに相手を見る。
つられるように空咳が一つ唇から零れる。
ノーラが助けを求める声を上げるなら(>>118)、
手助けに向かい――アーベルの容態を知り、唇を噛む。
結論が一度皆が集まった方が良いとなるのに、
それに肯定しようとしながら、一度皆に背を向けた。]
……かはっ。
[隠れて、かみ殺すように咳を吐く。
手に零れるのは、紅混じりの砂。前より量が増えている。
もう片方の手で、首にあるバンドに触れた
――見ずとも数値が増えただろうことを悟る。]
副作用……なくは、ないかな。
[手に落ちた砂を握り潰して、下に落としながら、
振りかえりブリジットの問い(>>135)に、短く答える。]
おそらく、通常通りとはいきませんが、ある程度は有効かと。
ただ、薬の使用期限が切れてると思いますので、保障できません。
アルコールなどは大丈夫だと思うのですけど。
――使うのは、自己判断になります。
[続いて、ヘルムートの問いかけ(>>175)には、
まるで最後オペを承諾するか否かの判断を本人に促すような応えを返した。
後に聞かれる成分分析に関しては、「分からない」と答えるか。
研究室を直に見ていない為なので、後で見に行く気ではあった。
そして、皆の歩みに合わすよう、共に階下に降りると、
そこでリディの死を知ることになるか。]
リディ、さん……。
[ダンッ――と傍の壁を殴った。茨が手に傷をつける。
彼女の膵臓が悪いのは自分が一番良く知っていたのに。
例え石化病の数値が低くても、それによってなにかあるかも知れないとも。
もっと気にかけていれば……。
でも、気にかけていて自分に何ができただろう。
後悔と、自分の力のなさに歯噛みする。
自分より数値が高い人もいる、亡くなった人もいる……。
ここで自分が諦めてはいけない。
そう思いながらも、暫くは6の部屋から動けずにいた。]
―回想/了―
[階段を下り、2階までくると、リディのことを知る。ギュンターに向かっていったのを思い出して止まっていた涙が又滲んだ]
リディさん、具合悪かったんだ。
あんまり話したこともなかったの。
[悲しい、と言う気持ちと、皆がそうなるのでは、と言う思いがより増してくる。
アーベルの具合が悪そうだと聞くと、眉を寄せる]
アーベルさん、大丈夫、かな。
[2階6の部屋で邪魔にならないよう、壁に沿って立つ]
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