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[薙ぎ払いの一撃を腕で受け止める。その腕は鋼のように硬く、刃の進行を止める
交差しゆっくり振り向くと]
ダって、二対一なンて面白クないモん。アリアが一デも二でモ、ねー♪
そレに、アリアおなカ空イてるのー。ペコペコなのー
もう我慢デきないのー♪
[そう言うと、再び飛び掛る。今度は先程よりも早いスピードだ]
君より上でも同じ事だろうさ。
内に狂気を潜めているのは。
・・・だってそれが、生きる事だものねぇ?
死を避けるのは「生まれてしまった」から。どうしようもないのかもよ?
・・・それすら操れれば、良いのだけれど。
[少し寂しげに呟く。ふぅ、と溜め息を一つ吐いて。只淡々とした眼差しで闘いを見つめ]
さて、今度は誰が堕ちてくるのかな?
[狂気、という言葉にくすり、と笑んで]
ああ……確かにそうだ。
……生まれたからにはどうしようもない……のかな?
今までは、死を忌避するつもりはなかったんだけど、ね。
[あの時だけは、それが、どこか。
無意識に在ったのだろうか。
今となっては確かめる術もなく、それに意味はなく]
それを操れるようになったら、完全にヒトを超えられるかもね。
……あんまり、面白くはないだろうけれど。
[小さく呟いて。碧の瞳を戦いへと向ける]
誰が堕ちるか……さて、最後に天上に座すのは、どの星か?
[くすり、と。楽しげに笑みながら。
やみいろの碧の瞳は、*生命の交差をじっと見つめて*]
申し訳ありませんが、私には既に心に決めた方がおりますので。
貴方に夢中になられても困るのですよ。
[髪の結わきを解いたかと思えばそれはぐんと伸びてこちらを捕らえようとし、ワンテンポ遅れたが為にその髪は自分を捕らえ強く締め上げる。
みしり、と骨が軽く軋む音に僅かに息が詰まり僅かに顔は歪む。
けれど、数拍おいて。男は──微笑んだ]
やれ…髪は女性の武器と言いますがこんなに夢中になられたのでは、ね。
折角ですからこちらも手のうちを少しだけ明かしましょうか。
光栄に思ってくださいね?これで使うの、まだ三度目なんですから。
[一度目は両親の前で、彼等を巻き添えにして。
二度目は宝瓶の座主の前で誓いをたてた時に。
──男は、すっと小さく息を吸い込むと声を発する]
──【其の刃、蒼天貫け】。
[たったその一言、それだけで変化が起きた。
床に突き刺さったスパイクは刃となり、双魚と処女の合間を渡る髪の一点目掛けて、それ自体が【髪を断ち切る】という明確な意思を持ったかのように動く──]
/中/
や、こっちも落ちるところだったから、気にせずにー。
さて、さすがにここ二日の睡眠時間3時間モードは堪えてるんで、今日は早めに撤退……お休みなさいっと。
[腕から伝わる硬い手応え、僅かに眉を寄せる。
振り向き様に、チラリとリングへ視線を寄越せば、
僅かに欠けた刃を見て取れ、小さく溜息を零す。
見た目からして、ただの獣では無いとは判っていたが]
──、見事に相性が悪いですね。
[元々、対人間用の技術だ。
自らにも随分な負担が掛かる為に、使いたくは無いのだが。]
……そうですか、食は全ての生物に平等に与えられた
第一の欲求ですからね。
[其れはさぞかし大変でしょう。
獣の言葉に、右腕裏に潜ませていたナイフを掌へと滑り落とし。
飛び掛ってくる相手を、今度は避けようとせず姿勢を低く構える。
素早く相手の懐へと潜り込もうと]
[伸びた髪は一気にジョエルを締め上げる。
その動きを止めたことで僅か息をつく。
手の中に戻したリボンを繰ろうとして]
何…
[その微笑には勿論警戒を覚えた。
だが髪を解けば即座に目の前の男は動くだろう。
そして、響いた声の質に顔色を変える]
――ッァッ!
[直後、スパイクが髪を一気に「断ち切」った。
別段髪そのものに神経が通っている訳ではない。
しかし残り少ない力を割いていた場所を断ち切られれば、力に乱れが生じるのは避けられず。
拘束していた力が一瞬、完全に緩んだ]
[するり、とそれはまるで雪がとけるかのように解かれるだろうか。
は、と息を吐き出したかと思えばその腕はそのままの流れで左の手を大きく振るう。
そこから繰り出されたワイヤーは彼女を捕らえようと]
[マイルズは今度は避けようとせず迎撃の態勢
アリアは叩き潰そうと右手を振り下ろすが、それをマイルズはスルリと避け、懐に飛び込む]
わ、びっくリ。速イんだ
[そう言うと、たとえ斬られようと構わず左腕を振り回す]
[力が抜けたのを感じて息を呑む]
――【 lie…
[能力をまだ全然制御出来なかった頃、その力を使うために使っていた言葉。
急いでそれを紡ぎ…終えようとしたその時]
……!
[迫り来るワイヤー。
避けるだけの余裕は無かった。
咄嗟に身体を逸らせるものの、ワイヤーはそれをも凌駕して]
[死の恐怖が過ぎる、避けられぬという確信と共に。
強い香気が立ち昇る。
惑わすような甘い香り、だが制御はされぬままに散ってゆく]
動きが遅くては、この世界で此処まで上り詰めませんよ。
[貴女もご存知でしょう?
小さく笑みを零しながらそう言葉を返し。
するりと懐へと入れば、リングの刃を腹部に振り抜こうとするものの。
入ったかの手応えが判断出来ない内に、振り回される左腕に
軽く身体が弾き飛ばされ、壁へと衝突する。]
……ッぐ、
[僅かに呻くものの、ゆるりと立ち上がり。
白銀の獣へと、再び向き直る]
───!
[力で、というよりは遠心力を利用した鋼糸は強い香気ごとミュウの体を首、腹部、胸部の三点で断ち切る。
肉を断ち切り、骨すら落とす深いな手応えはを感じれば、ワイヤーを大きく一振りして血を払い]
…さよなら、盟友。
[見開いた琥珀色の瞳をそっと指で伏せれば血に染まる胸元に隠れたカードの一端を見つけ、それを引き抜けばカードに付着した血液で白い手袋が赤く染まる]
…まさか、自ら禁じた力に助けられるとは、ね。
[ぽつりと呟いて双魚のカードは白手袋で血液を拭い去ってからポケットにしまう。
そしてマイルズとアリア──カレンだった者に視線を向けて]
[ワイヤーが身体を引き裂いてゆく。
香気と共に意識も散ってゆく。
消え去る直前、思考を通り抜けてゆくのは。
『…見なくて、済んだな…』
ただ、それだけ閃くように通り抜け。
その意識は完全に*闇に散った*]
[マイルズを弾き飛ばすものの、寸前に振り抜かれた一撃により腹部の傷が開き、激痛が襲う]
いったぁァァァぁィィぃぃっ!!
痛い、痛イなぁ……クスン
ふぇー、ヤっぱりカレンちゃんが言うヨうにスピードなのカナ?
そうナんだ、それジャぁ……
[そう言い、スッと眼を閉じると再び体が変化。膨らんでいた腕はスリムで長く鋭い爪、そして足はカモシカの様にスリムながら筋肉の詰まったものに]
スピードもぉどぉー♪
[それは偶然振り向いた瞬間視界に飛び込んできたもう一つの戦い。
壁に強く体を打ちつける姿に思わず悲鳴に近い声をあげる]
───マイルズ!
[いつからか呼ばなくなった彼の名前をとっさに呼ぶ。
呼んだところで彼の痛みが和らぐことはないし、自分がかわってやれるわけではないのだが]
[腹部の傷を視界に止め、僅かに安堵の息を零す。
親指の腹で、僅かに血の滲んだ口唇の端を強く拭い。
荒く呼吸を零す中、相手の変化に一つ息を呑んで。]
…──本当、相性が悪い。
[更に原型を変える相手に、思わず苦笑と共に呟きが落ちる。
その声に、僅か自嘲も含まれて居ただろうか。
ゆるりと視線を向けながら緩く腕を挙げ、
再び相手へと構えを取って]
ンじゃ、行くよぉ
[そう言うと、ジョエルを超える常人離れしたスピードでマイルズに迫る]
微塵切リぃー♪
[肉薄すると、多方面から両手の爪による斬撃を繰り出す]
───、ッ!
[素早く目前へと迫った相手に、目を見開き。
辛うじて間合いを避けようと、一歩後ろへと下がる。
襲い来る斬撃に、素早くリングの刃を収めると横向きに構え。
辛うじて左の爪を弾き返す。右は、握るナイフで応戦するも
右から繰り出される攻撃までは全て防ぎきれずに]
[右手はハイペリオンリングに防ぎ切られるが、左手は一撃を弾かれるもののマイルズの右半身の数箇所をザックリと削っていく]
ふゥん、結構ヤるんだネ。でモ……
[そう言うと、マイルズの体を中心軸に回転。後ろに回り、厄介な得物を持つ左腕を取ろうとする]
───ッ、…!
[削られていく身体に、ギリ、と噛締める。
衝撃と攻撃の深さに、僅かよろめいた隙に背後を取られる。
しかし、左腕を狙われている事に気付くと、
ガチン、と鈍い音を立て、収めていた刃を後ろへ弾き出し
その伸ばされる腕を避けようと]
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