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っ! ロランっ!
[大きな水音と車椅子が倒れる音が響いた。
それはきっと森へと近づいている人たちの耳にも余裕でとどくほどで。
足元に置いた籠はそのままに、あわててロランのほうへと駆け寄った]
大丈夫?!
…ん。
[当のロランは少し呆然といった表情で目を開き。
濡れた足を見て、ぱちぱちと目を瞬いた]
あ、…ん、ごめん、ちょっと、眩暈。
大丈夫…うん。
[痛い、等よりも驚いた、という感情が先に立つ様子で
そのまま、カチューシャへと顔を向けた]
…――吃驚、した。
[息を吐いて、肩を竦める。
車椅子から落ちる事など日常茶飯事だが、
ここ暫くはずっと無かったから、驚いてしまった]
車椅子、こっちに寄せて貰っても良い?
世話かける、けど…
[告げて、そこでやっとチリと痛む肘に気づき。
腕を持ちあげて見ると、どうやら擦り剥いた様子で。
薄い白いシャツの肘が破れ、赤が滲んで居た]
眩暈って……、大丈夫なの?
[重ねての問いには大丈夫、とびっくりした、という言葉がかえり。
川の中、特に酷い怪我をしている様子には見えないからほっと吐息を零した]
ほんと、びっくりしたよ。
よかった、ついてきてて。
[しみじみと呟きつつ、倒れた車椅子を起こし]
うん、というかそれぐらいしか出来ないけど……
[川の中の幼馴染を抱き起こしたりとか車椅子に移動させたりなんてできるわけがないので。
車椅子をおさえるのが精一杯。
ロランが肘を気にする様子に視線を向けて]
あらら……痛そう……
[滲んだ赤に、痛そうに顔を蹙めた。
そんなやりとりのうちにユーリーとかミハイルがくるかもしれなかった]
―自宅―
[子供の頃から遅くまで起きていることが多い僕は、朝が苦手だ。
起き出すのはいつも、食事の準備が整う頃になる。
妹が食事を作り出した頃はそれはもう酷いものだったが、回数を重ねる毎にまあ食べられる様になり、それからも少しずつ上手くはなってきている。
けれど今日は良い意味でいつもと違っていた。パンもふっくら焼けていて、いつもより数段美味しいとさえ思う。
何かあったのだろうかと思いながら顔を上げると、]
……?
[何故だかまじまじと見られていた。
何だろう。とは思いながらも、問われなければ味の感想を話すことは無い。
ただ見ていたなら、パンを口にした瞬間に少し目を瞠ったのは分かったかも知れない。]
そう言えば昨日、イライダ姉さんに会った。
今度お前に化粧品をあげようって。
[思い出してそう言えば、何となくそわそわしだしているのが分かった。やはり興味はあるのだろう。
もう19だし、よく見せたい相手もいる。]
折角だ。やってみたらいいだろう。
[迷う素振りのキリルにそう勧めた。半分は面白がってだが、半分は真剣だ。]
何人分必要になるかしら…
[二人の二日酔いが出会うことになるとは知らず、少し苦笑気味だったりもした。
チークもマスカラも、アイシャドウも。色々と説明をし、不安げな様子に、慣れるから大丈夫よなんて笑う。]
自分からしちゃっても良いのよ?
背伸びして、ちゅってね。
[赤くなる様子にからかいの言葉も。
家に戻って化粧を出しながら、驚きの言葉に笑う]
こういう商売だったから、ね。
それに此処に戻ってきたら、向こうのものは手に入れ難いし。
捨てるのももったいないから全部持ってきちゃったのよ。
[そんなことを言いながら、色々と教えて。
春色のやわらかいリップをつけた彼女に、笑って頷いた]
うん、とっても可愛い。
[それから、ふと、ちょっと待ってねなんて言って他の小箱を取ってくる。
白い小花が幾つかついている銀色のピンを、取り出して]
これもつけてみる?
きっと驚くでしょうね。
――もともと可愛いのに余計なことしなくていいって、後で私、怒られちゃうかしら。
[そんな風に言って、笑い]
お茶、飲んでいく? それとも早く見せに行きたい?
[からかい混じりにたずねた**]
……あ。
[そう言えば足りない薬草があった、と思い出したのは、妹の姿が見えなくなってからのことだった。
出掛けるついでに頼めれば良かったのだが、仕方ない。
目的のものは森に向かわなければ取れないから、簡単に支度をして家を出た。]
…実は、二日酔い。
[さっきあれほどからかっておいて、と肩を竦め。
ぐい、と身体を腕の力で川から引きあげた。
ぽたり、肘からの血が膝に落ち、眉を少し顰めてから、
カチューシャが車椅子を起こしてくれるのに小さく礼]
世話かけてごめん。
助かった。
[あ、と、顔を向けるのは彼女が居た香草の生える場所。
籠が置き去りなのに、指を指した]
[村のはずれ。
木々生い茂る森が目前という場所まで来ていた。
奥へと足を踏み入れようとして、高く大きな音が遠く響いた。
微かに水音も混じる。
音のした方へと自然と足が向いた]
―― →川辺 ――
[駆けつけてみれば車椅子から落ち水に濡れるロランと
車椅子を押さえるカチューシャが見える]
何があったんだ?
[肘に滲む赤が見えたから
大丈夫かとは聞かずロランの方へと歩み寄る]
……二日酔いって、もう。
そんなんで川に入るとか……ほんと、一緒に居てよかった。
[まったく、とため息をつく。
さんざんからかわれたことよりも、心配のほうがつよかった。
ごめんという言葉には小さく首を振って]
え? あ、ああ……
ロランが車椅子に戻ったら取りに行くね。
[ロランが示す方向にちらりと視線を向けて、大丈夫というように言葉をかえす。
やってきたユーリーに、ほっとしたような顔を向けた]
ユーリーさん、よかった。
ロランが転けちゃって……
―回想・篝火そば―
へぇ…思ったより、……ガキじゃねぇんだな。
[ロランの眉間にうっすらと皺がよる>>35。
そう、見えた。
篝火のせいで少しの変化も浮き彫りにされたのだろう。
「ガキじゃない」と言い張っているよりも、自分の至らなさ、未熟さや無力さを認めている方がよほど大人だ。
諦めているのであれば、また別の話ではあるが。]
『煙草なんざ、覚えてもいいことねぇぞ』
[何年か前に強請られた時には、まだまだ子どもだと思っていたのに。
いつの間にか彼も自分も、結構な時を重ねていたことに気付く。
二年前に集落を出たオリガ…ユーリーの妹も、ここにいる三人と同様に年を重ねているのだろうなと、煙を吐き出しながらふと思った。
彼等のような年頃は、数箇月で全く違った表情を見せるのだから。]
[広場を抜ける。篝火が未だ組まれたまま其処にあるのを、目の端に収めた。
そうして森に向かおうとしていた時だった。
静かな集落にはよく響く、大きな音。]
何だ……?
[あまり良い予感はしない。
方向転換して、そちらに向かうことにした。]
…でも、手だけ、だし。
[カチューシャの溜息は、少しだけ眉と肩下げて。
俯いて、上目で彼女を見上げた]
ん、大丈夫。
…ユーリーも何か用事があったんじゃないの。
[歩み寄る姿に、ふると頭を横に振る。
それでも助け起こしてくれるなら、
カチューシャが起こしてくれた車椅子に身を収めるのに
手を貸してもらうのを遠慮する理由は無い]
[転んだ、と応えるロランに少しだけ困った顔をする。
二日酔いなどと聞こえれば軽く肩を竦めて]
仕方ないな。
[自分が差し入れた葡萄酒もまた要因の一つだろう。
ならば言うべき言葉を失ったかのように呟いて
ロランの横で濡れるのも厭わず膝をつき、肩を貸す心算]
ほら、つかまれ。
[ロランへと声を掛けて。
カチューシャの顔に安堵の色を感じ取れたなら
ふ、と目許を和ませた]
もうっ、そう云う問題じゃないの。
もっと酷いことになってたかもしれないのに。
[だけ、とかいうロランに叱るような言葉をかえす。
それでも、上目遣いで見つめられれば仕方無いなあと肩をすくめた。
ユーリーがロランへと肩を貸すのをみながら、不安定な川原で車椅子をささえる役をする。
音を聞きつけたレイスの姿が見えれば、ユーリーが来たときと同じように安心した顔をみせた]
そろそろ木苺がなっているかと思ったんだが
まだ少し早かったみたいだ。
[用事と言えるか如何かもしれぬ答えをロランへと紡いだ。
少し奥へ行けば実っているものもあるかもしれぬが
さすがこんな時に森の奥へ入るのは躊躇われたよう]
――嗚呼、いいところに来たな。
[レイスが現れれば、
足場の悪い場所で車椅子を支えるカチューシャを目で示し]
そちらに手を貸してくれると助かる。
力仕事は男の役目、だろう?
[悪戯な笑みをレイスへと向けた]
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