80 夜天銀月
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― →前日/屋敷―
[復路の途中、往路は一度も躓かなかったシスターが三度に渡って転びかければ、男は溜息と共に説教めいた事を口にし。
その間に旅人には先に行かれてしまったかも知れない。もし待たせていれば、謝罪を口にした。
そして屋敷に辿りついて]
そうか。
暫く休んでおくと良い。
[不自然になりかけた呼び方>>74を気にした様子はなく、シスターには頷くのみで同行はせず。
男はその後暫く広間で過ごした後で、階上へ向かった。
己の個室に入るより先に隣室の戸を叩き、返答がなければ短い断りを入れて開く。
ベッドの上に横たわる姿>>123を確認したなら、中に踏み入ることはせずに扉を閉め、その場を去った]
(128) 2013/01/10(Thu) 21:21:23
─ 外 ─
…へ?
ギュンターさんが、狼に、食べられ…?
[カルメンさんの言葉>>125に、一瞬きょとんとしてもうた。
理解が追っつかへんかったんよ。
いきなり言われて飲み込めるはずがあらへん]
ベスん意識無いて、なんで。
あ、えと。
リアおるんやったら手ぇ足りるやんな?
うち、中で必要なもん準備しとく。
運ぶんはベスん部屋? それとも広間?
[問いかけの答え聞いてからうちは屋敷に引き返した。
まぁなんがあったんか理解しきれてへんけど、動かな]
(129) 2013/01/10(Thu) 21:21:46
研究生 エーリッヒは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 21:25:14
狼に?
[ギュンターへ向かう足が一度止まってから、カルメンのそばによると]
落ち着いてください、カルメンさん!
誰かベアトリーチェちゃんを!
[普段より少し大きな声でカルメンに話しかけ、
ベアトリーチェのことは男の人にそれは任せた方がいいだろうと呼びかける。
自分がいうまでもなく誰かが動いたかもしれないが]
(130) 2013/01/10(Thu) 21:26:11
― 外 ―
[玄関を出れば、肌着の上に直接コートという服装は当然寒い。
けれどそんな事を気にしている暇もなく、いくつかの足跡を辿っていけば、すでに何人も集まっていた]
なに、があった…の?
[先客たちに問う言葉が途切れ途切れなのは、雪の中を走ってきて息が切れているからか、寒さゆえか。それとも、雪を汚す血の色に驚いたからか]
狼…?
リーチェちゃん、意識ない…って?
[薬や包帯などが入ったカゴを抱えて、カルメンの言葉>>125にきょとりと瞬く。
すぐに誰かがベアトリーチェを抱えるのでなければ、まずそちらに近づいて様子を見ようかと]
(131) 2013/01/10(Thu) 21:30:37
え、えっと……ベアトリーチェさんの、お部屋の方が良いと、思います……!
[ローザの問いかけ>>129に少し考えてから、そう答えた。
彼女の精神的ショックや体調を想像するに、人の多い広間よりも個室の方が良いと思って。
そしてナターリエに声を>>130かけられ。]
だ。大丈夫、です……。
先程よりは、落ち着いています。
[しかしギュンターの遺体の方は、決して見ようとしない。
だから彼の遺体が、野生の狼に喰われたにしては不自然であることに全く気づいていなかった。]
(132) 2013/01/10(Thu) 21:31:15
― 外 ―
分かった。
[ギュン爺の遺体を横目で気にしながらナタ>>130に頷き、ビチェを抱えているカル>>132に手を伸ばした。
クロとも視線が合ったなら、小さく頷いただろう]
起きた時に一人だと怖がるかな。
[ロザ>>129の声も耳に入って、小首を傾げる]
(133) 2013/01/10(Thu) 21:33:28
狩人 ユリアンは、薬屋 ミリィがビチェの様子を見るなら、邪魔はせずに少し待つ。
2013/01/10(Thu) 21:35:54
― →ギュンターの私室前―
[翌朝、男が部屋を出たのはシスター>>123よりも少しだけ遅く。
階段の前で一度立ち止まり、下ではなく上へ行く方へと足を掛ける。
家人のスペースである屋敷の三階へは、毎回ではなかったが、主に本の貸し借りの為に何度か訪れていた。
幾つか扉の並ぶ中で、真っ直ぐに家主の私室へと向かい、扉を叩く]
ギュンター殿、いらっしゃいますか。
[中に向かって呼びかけるも、返答はない。
外で叫び声が上がったのはその頃だったか]
(134) 2013/01/10(Thu) 21:38:54
─ 朝/自室 ─
[結局、その日やっていた事と言えば、請われればお茶を淹れたり、屋敷の備蓄を改めて確かめたり、と言った日常の延長戦。
フィールドワークに出れない分、できる事は限られている。
その分の時間は、今までの観察日記をレポートという形で纏める、という形で埋めいたものの、どか身が入らず。
結局、自分がいつ眠りに落ちたのかも──わからぬまま。
ただ、どこかで嵩んでいた疲労のためか他に理由があるのか。
眠りは思っていたよりも深く。
悲鳴>>97が聞こえても、すぐに動き出せるほどの覚醒には到らなかった]
(135) 2013/01/10(Thu) 21:40:11
─ →屋敷内 ─
了解や!
[カルメンさんから部屋に>>132っちゅー返答聞いて、了承の返事してから屋敷戻った。
ベスん部屋は遊びに行ったこともあるさかい、場所は分かっとる。
やから、桶に水用意したり、タオル取りに行ったり必要そうなもん持って屋敷の3階に上がってん。
ベスん部屋開けて机の上に持って来たもん置いて。
運ばれて来た時に場所分かるよう、扉は開けっぱなしんしといた]
あと用意するもんあったかいな…。
[ベッドはそれなりに綺麗に整えられとったけど、いちお手ぇ加えて直ぐ横に出来るようにしといた。
起きた時に水飲めるよう、水差しも用意しとった方がええかな。
そう思て一旦1階に下りてった]
(136) 2013/01/10(Thu) 21:40:55
修道士 ライヒアルトは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 21:41:57
― 外―
[ギュンターの血の紅が、雪の白に目立つ。
それに近づくのは何となく怖いけど、意識がないベアトリーチェが心配なので、近寄って。
ユリアンが待ってくれてる間に、手首や首筋、額などに触れて]
熱あるね…ショックのせい、かなぁ。
あ、ユリちゃん邪魔してごめんね。運んであげて貰える?
[今すぐここで出きることはなさそうなので、まず広間なり部屋なりへ運んで寝かせてからだ…と。
待ってくれていたユリアンに場所を開け、頼む]
(137) 2013/01/10(Thu) 21:43:28
薬屋 ミリィは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 21:45:05
─屋敷:三階─
……なん……だよ?
[裏手から聞こえてくる、幾つもの慌しい声。
中々目覚めぬ意識も、それでどうにか覚醒へと至り、起き上がる。
一度頭を強く振ってぼんやりとした感覚を振り落とすと、外套を肩に引っ掛けて部屋を出た]
……何が、起きてんだ……?
[事態を把握しきれぬ状況で、口をつくのは惚けた呟き]
(138) 2013/01/10(Thu) 21:49:29
―翌朝―
[ギュンターの私室をノックしようとした時
外から少女の悲鳴>>97が聞こえた]
………、……。
[只事ではないと思い、直ぐに声のした方に向かった。
その場にたどり着く頃には人が集まっていた。
ベアトリーチェが介抱されるその傍らには
紅く染まる雪、ギュンターの無残な姿がある。
驚愕に見開かれた男の双眸がその光景を映す。
呼吸するのを忘れたかのような時間が幾許か。
思い出したように、吐き出される息が白く烟る]
(139) 2013/01/10(Thu) 21:49:37
― 外 ―
ん。
[ミリ>>137に首を振ってから頷く。
ビチェを支えているカルの手に自分の手が触れる]
カルは大丈夫?
[聞きながらビチェを抱えて屋敷に戻ろうと立ち上がった]
(140) 2013/01/10(Thu) 21:51:47
[闇の中に、少女と同じ背格好の少女がいる。]
[その少女は、背を向けている。]
[これはユメだ、と少女は認識する。]
[背を向けた少女は、少女自身にあまりにも似すぎている。]
[誰だろう、と疑問に思っていると。]
[くるり、と背を向けていた少女が、ユメと認識している少女を振り返る。]
[もう一人の少女の姿に、少女は小さく悲鳴を上げる。]
[振り返った少女の肌は―見えるところだけではあるが―朱い、朱い薔薇とツルに覆われていた。]
(141) 2013/01/10(Thu) 21:52:52
[なにより、もう一人の少女の顔は、少女を鏡に映したようにそっくりだったから。]
[もう一人の少女の唇が動く。]
[それを見た瞬間。]
[少女の意識は光の中へと戻る。]
[アタシハ、アナタ]
[もう一人の少女の唇は、そう動いたのだった。]
(142) 2013/01/10(Thu) 21:54:24
お願いします、ローザさん気をつけて。
[震えるのは同じ、けれどもそれをなんとか押さえつけられたのは、まだ人の死に少しばかりみんなよりも慣れていたおかげだろうか]
ユリアンさんも、気をつけて。
そうですね、そばにいた方がいいかもしれません。
[お願いの言葉をかけて、ギュンターの方に歩み寄り、そっと目元に手を添える。
目を瞑り、小さく呟く聖句の後]
ご冥福を……
(143) 2013/01/10(Thu) 21:55:03
─ 屋敷内 ─
[水差し用意して、グラスをトレイに載せて。
あと足りんもんあったらその都度用意したらええやろ。
そう思てまた3階に上がってく]
狼、てぇ。
遠吠えしとったっちゅー話は確かに聞いた、けど。
[こんな近くまで来るもんなんやろか。
その手ん知識あらへんさかい、疑問は疑問のままで終わってもうた。
考えながらベスん部屋に向かってん]
(144) 2013/01/10(Thu) 21:58:42
どなたか……親しい方が、側についていてあげるのが良い、ですよね……。
[一人だと怖がるかなというユリアンの言葉>>133に、そう返して。
クロエの表情も時々伺いながら、アメリアがベアトリーチェの容態を診てくれるのを見守る。
そしてユリアンが手を伸ばしたので、自分は少女から手を引く。]
ぁ。
……だ、大丈夫です。歩け、ます。
[こんな状況だというのに、手が触れたこと>>140に一瞬どきっとしてしまった。
そして返事をしてから、(歩けないって言ったら運んでもらえたのかしら……?)と、馬鹿なことを考えるのだった。]
(145) 2013/01/10(Thu) 22:00:41
― →ギュンターの私室―
[少し先に来ていたらしき鍛冶師>>139とは入れ違う形となる。
階下に向かう彼の後は追わず、部屋の中に向かって呼びかけたのだが]
先程の声は、……ベアトリーチェ君、だろうか。
―― まさか。
[声が返らない事と、部屋の主の孫娘の悲鳴。
少し考えた後、はっとしたように顔を上げて。
失礼しますと形ばかりに呟いた後、目の前の扉を開いて中へ踏み入る。他人の私室に勝手に入るなど、普段ならば考えられない行動だった。
扉は完全には閉められていなかったが、準備の為慌ただしく動いていればすぐには気付けなかったかも知れない]
(146) 2013/01/10(Thu) 22:03:56
[少女が目を開いたのは、ユリアンに抱き上げられる頃か。]
ひっ、ぁ…!
や、やだぁ…!
…お、じぃ、ちゃ…!
[祖父の死と、発熱の影響か、少々パニックを起こしていたが。
宥められると、徐々に落ち着きを取り戻す。]
(147) 2013/01/10(Thu) 22:04:04
─ 屋敷内 ─
……とりあえず。
下、行くか。
[ここに立ち尽くしていても仕方ない、と。
状況を把握するべく階下へと足を向ける。
水差しを用意したローザの姿>>144が見えたのは、その途中で]
……何か、あったのか?
[どう聞くかしばし悩んで、結局投げかけたのは、直球の問いかけ]
(148) 2013/01/10(Thu) 22:10:28
― 屋敷 三階 ―
ん。
[カルの返事を聞き、集まっていた人達に頷いて。
立ち上がったらビチェ>>147が目を覚ました]
大丈夫。
部屋に戻ろう。
[宥めるように声をかけて、あやすように一度揺すった。抱いている腕に力を入れて大股に屋敷へと戻る。
玄関も誰か開けてくれただろうか。三階に真直ぐ向かう]
(149) 2013/01/10(Thu) 22:11:30
─ 屋敷内 ─
あ、エイリ。
[水差し倒さんよう気ぃつけて歩いとったらエイリ>>148に遭遇した]
んと…うちもよぅ把握出来てへんのやけど。
ギュンターさんが、狼ん襲われた、て。
ベスも意識無ぅなっとるらしくて、今、部屋ん運ぶ準備してん。
[ギュンターさんのことはっきり見たわけや無かったさかい、伝わった情報だけエイリに教えた。
うち、しっかり眉尻下がっとったと思う。
状況把握し切れてへんのもあって、困惑しとるような表情やったはずや]
(150) 2013/01/10(Thu) 22:15:39
[なんとか立ち上がり、恐る恐る辺りを見回す。
赤く染まった雪と、綺麗な剣と、そして──。
両手で顔を覆い、指の隙間からギュンターの遺体を薄目で見る。]
……や、やっぱり駄目……。
すみません、私、先に、戻ります……。
[遺体の前で故人の冥福を祈っているナターリエを見て、ひそかに凄いと思いながら。屋敷へと戻りかけて。]
あっ…。
[少女が目を覚ました>>147ようだ。少しパニックになっている様子に、息を詰めて見守り。少女を運ぶユリアンから少し離れて後に続き、屋敷へと戻る。]
(151) 2013/01/10(Thu) 22:18:50
― 前日/橋のあった場所 ―
故郷の姪っこの土産にするつもりだったんですけどね。
まあでも土産は他にもありますから。
[>>49ライヒアルトの懸念に答えて、旅人は笑った]
都会の方じゃ、こういう派手な色合いはあんまり流行らないんで安く買えたし、私は好きな色なんですよ。
ほら、白い雪にも良く映えますしね?
[余計な解説まで付け加えたのは、アイデアを認められた様子が旅人なりに嬉しかったからかもしれない。作業を終えて帰る道すがらには、何度かつまづくシスターを気遣う修道士の様子を目にとめて>>128何やら、にやにやと笑ってみたりもした]
(152) 2013/01/10(Thu) 22:20:44
狩人 ユリアンは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 22:23:07
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