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─ 集会場 台所 ─
[銜えた煙草を短くしながら、手際良く皿や使った器具を洗って行く。
その終わり際、皿を下げに来たローザに気付くと]
おぅ、ギリギリセーフだな。
[にっ、と笑いかけて皿を受け取り、さっさと片付けてしまった。
ローザには先に戻って良いと告げて、煙草が完全に短くなるまでは台所に居座る]
集会場に拘留なぁ。
着替えとか持って来なきゃなんねぇじゃねぇか。
[団長が来る前に一度戻ることも頭に入れつつ、吸う余地が無くなった煙草を竈の中に放り入れた。
それから台所を出て、地下へ続く階段があるエリアまでやって来る]
─ 集会場 広間の茶猫 ─
[出たかった、と言えば出たかった。
主に、置き去りにした飼い主に抗議するために。
そんな茶猫の心理は、きっと誰も知る由ない。
ともあれ、扉が開かれる>>220と、茶猫、しばし扉と少女を見比べ思案の体の後。
とん、と降りて、玄関へとするり、抜け出した。
その先にもう一つ扉があるのは、失念している]
なぁにー?フーくん。
[何か言いたそうなミハエルに>>223笑顔で首を傾げるが、ホットミルクの所望があればそちらに意識が優先される。]
はいはーい。
んっ、だけど先に荷物置いてきちゃおっか。
いちにいみっつもあるとお邪魔になっちゃうだろうし。
[盗難の憂き目に遭うとは思っていないが、物がなくなった時に人を疑う要素にはしたくない。何で呼ばれたんだっけ、との言葉には苦笑を返す。全く持ってその通りだ。]
美味しい匂いはするしのどか−、よね。…何だかなぁ。
あ、お部屋何処借りる?あ、私は当然隣ね。
[尋ねると、さっさと荷物を三つ手にして部屋に置いた。
それからホットミルクを作ろうと、いそいそ台所まで向かって行く。]
―集会場 玄関―
あ、出たっ。
[するりと抜け出して行った猫>>226の後を追いかけて、ベアトリーチェも扉を潜る。
広間に通じる扉を閉めれば、ささやかな密室空間の出来上がり]
開けるー?
[タオに近づきつつ、出たそうな素振りを見せたなら外への扉を開ける心算でいるが。
外で話している猫の主人たち>>219>>227>>228が入ってくる方が、もしかしたら早いかもしれない**]
─ 集会場 外 ─
[楽しみに、というブリジット>>227の滲ませるものに、幾度目か、息を吐いた。
聴くのが楽しみ、と言ってくれる相手には、聴かせるのも楽しみ、というもので。
その機会がこんな形で奪われた事に、悔しさが滲まぬ道理はなかった]
……もう、24ですよ、俺も。
いつまでも、子供の心算ではいられません。
[しみじみ、と呟くアマンダ>>228に苦笑して。
二人から同意を得ると、黒の外套の裾を翻しつつ、集会場の扉を開けて]
─ 集会場 玄関 ─
……って。
何、してんだ、お前……っとと!?
[扉を開けて、目に入ったのはうろうろと落ち着かない茶猫と少女>>231の姿。
出てからの事は当然知らず、茶猫に向けた言葉はその跳躍によって遮られた]
……な、何なんだよ、一体。
[飛びついてきて肩の上に陣取り、にー、と不機嫌に鳴く茶猫に、口をつくのは惚けた疑問]
じゃ1階にしよ。お風呂も台所も近いし。
[二階に上がる苦労は要らないだろうと、開いている部屋に荷を置いた。ゼルギウスが選んだ部屋の体面と、その隣。客室番号でもあればCとかDとか呼ばれるだろうあたりだ。主人は自然、入り口からは奥側にする。]
あらそうなんだ。
じゃ後でお礼言っとかないと。
[荷物置く間、ミハエルにパンケーキを食べさせてもらったと言われて、壮年だった男の顔を思い出す。向こうはあんまり覚えていないようだが、こちらはしっかり覚えていた。
懐かしい味に、ふうんと相槌打ちながら。]
案外、同じ人に作り方教わったとかかもねー。
[さらりと言った言葉は、正解に近い所だろうか。]
─ 集会場 台所前室 ─
わ。
[丁度台所に入る前、そのさっき話題に出てきた男と出くわし>>235可愛らしく目を丸くする。道を譲ってくれるようなので、どうもと礼をまず返し。]
あ、そうだ。
フーくん、じゃない。フリードリヒ様にパンケーキ焼いて頂いたそうで、有り難うございました。
とても喜んでましたよ。
なんだか懐かしい味がするー、って。
[先ほど言われたままの感想を、ほぼまるっと笑顔で伝えた。
主の喜びは素直に自分の喜びにつながるのだ。]
─ 集会場 外→玄関 ─
ごめん、それもそうよね。
[苦笑するライヒアルト>>233に眉を下げて謝った後、ブリジットの顔に少し笑みが戻ったのを見ればこちらも表情を和らげ。]
そっか、それじゃ早いとこ誤解をとかなきゃねぇ。
しかしまぁ、皆大きくなっちまって。私も年取るわけだ。
[件の兄さんまで容疑をかけられていると知らず、解放された後で会いに行くというブリジットの肩をもう一度軽く叩いてから、苦笑を浮かべてぼやいた。
浮いた話が無かった訳ではないが、気が付けば独り身のまま三十路半ばになっていた身としては、下の世代の子達を見る目はつい微笑ましげなものになってしまうのだ。
ともあれ、集会場の中に入ろうと玄関の扉を開けるライヒアルトの後についていったのだが。]
おや、タオに…ベアトリーチェ?
あんたこんな所で何してんの。
[悪戯好きなこの少女まで容疑者だと知れば、憤りを通り越して呆れてしまい絶句した後。]
…ほんとに、手当り次第なのねぇ。
[溜息混じりに呟いた声には呆れも入っていたが、それだけ手掛かりがないのかという気付きも交えたものだった。]
─ 集会場 玄関→広間 ─
……ええ、と。
一体……。
[何があったか、問いかけたなら少女からの答えはあったか。
答えを得られたなら、なんとも言い難い面持ちで肩の茶猫を見る事になるだろうが]
まあ……とりあえず、中へ。
[ここにいても、冷えるに変わりはない、と暖かい空間へ一同を促して。
広間に戻ったなら、空気の温もりに状況も忘れてほっとしたように息を吐いていた。**]
―集会場・玄関―
[入り際、最後に聞こえた言葉>>239には一つ瞬いた。
此方から見るに、仕事に懸命なアマンダは何時も素敵に映っていたので。
それを上手く言葉には出来ず、少しもどかしげにも成ったか。]
タオも、元気そうだね。
[猫が不機嫌そうな理由>>234は解らない。
唯、主とその肩上に陣取る猫の二者の様子は、微笑ましく思えて密かに笑うが、]
…此処は寒いから、中に入らない?
[アマンダの問い>>239に少女から返事は有っただろうか。
ともあれ外と繋がる此処は矢張り冷えた空気に満ちていたため、
ベアトリーチェに視線を向けた後、先へ続く扉を開いて広間へと移動しようと。]
─ 集会場 台所前室 ─
[ついでが建前である事には気づくはずもないが>>241、懐かしい、に返した反応は何というか、ちょっと妙な感じはした。
喜んでいる。喜ぶ事自体は別に問題ないのだが。
何というか、この場で喜ぶというのはちょっとひっかかる。]
(美味しいって言われて喜ぶのはわかるけど、
懐かしいって言われても、普通なら聞き流すわよねぇ。)
[懐かしさに見出す喜びって何ぞ、と。
何か出かかった気はしたものの、長く足を止める訳にはいかず。]
フリードリヒ様の母君様が焼いてくれた物みたいだって。
良かったらまた焼いてあげて下さい。
こんな状況ですし……きっとお慰みににもなりますから。
[そうもう一言伝えてから、メイド然とした礼を取って、台所へと向かった。
牛乳探して行き来した後、所望の物を作ればミハエルの元に運ぶだろう**]
─ 集会場 台所前室 ─
俺の作ったもので良けりゃいくらでも。
ご所望の時に声かけてくれりゃ焼くぜ。
[そんなことを言うのは実は孤児院の中では珍しいこと。
おやつが食べたいと子供達にせがまれることはあれど、決まった時に決まった数だけ作り、食いっ逸れたらそれは間に合うように来なかったその子の責任、と言うのが常だった。
尤も、普段は孤児院に居ないユーディット>>245がそれを知るかは定かではないが。
母親が焼いたものに似ている、と言う話には敢えて触れることは無かった]
ああ、何か作るなら材料は下な。
地下に備蓄庫がある。
[何を作るかまでは知る良しもなかったが、台所へと向かう背中に声をかけ。
その後に広間へと向かって行った]
─ →集会場 広間 ─
[西側の扉から広間へと入って、先ず目に飛び込んだのは]
………自衛団全員ぶっ飛ばして来た方が良いかね?
[妹の友人であり、昔何故か懐かれたアマンダの姿と。
孤児院開院当初に世話をすることになったブリジットの姿。
蟀谷をひくつかせながら、かなり本気な声色で物騒なことを*口走っていた*]
[ミハエルから返答は得られただろうか。
けれど手を伸ばすより先、扉の向こうから>>247保父の姿が見えたなら、動きを止めて目を見開いた。]
……クレム兄さん?
[幼い頃から長い間、世話に成った彼をそう呼ぶのは昔から。
"父"と呼んだ時期も過去には在ったが、やんちゃな部類の友人に揶揄されたため今に至る。保父当人が自分に父などと呼ばれた瞬間どんな表情に成ったかは、残念ながら覚えていない。
――等と一寸、過去の回想に逃げた思考を現在へ引き戻す。]
自衛団員さんに…目は付いてるの…?
村をちゃんと、見てるの。…嗚呼もう、馬鹿。
[自衛団に対する幼稚な悪態を吐き出した。**]
ええ、どうぞ。
たしかブリジットさん、だったかな? 久しぶり?
[以前、孤児院で見覚えのある顔に記憶を辿り、挨拶しつつチョコレートの箱を差し出す。
中には、普通のチョコレート、ボンボン、アーモンド入り、クルミ入り、マカダミアナッツ入り、ホワイトチョコなどが入っているもよう]
―集会場 玄関―
[広間ほどは暖かくなく、外ほど寒くもない、そんな空間でうろうろする猫を眺めていると]
わ……あっ。
[外へ通ずる扉が開き、寒い空気に身を竦ませる。
その一瞬の間にタオが消えた、と思いきや、入って来た主人に飛びついているのが見えた]
タオったら甘えんぼー。
[猫の真意は知らず、そういう風に見えたらしい。
修道士の肩から垂れる尾を掴もうとすれば、流石に止められただろうか。やはり悪気はないが]
タオ追っかけたら、扉かりかりしてたから、開けてあげた。
[求められた説明>>242としてはこんな答えを返した]
あ、リジねーちゃん……どーかした?
[修道士の後から誰か入って来たのにも勿論気付いて、ひょいと顔を出して確認。
呆然とした顔のブリジット>>236に、不思議そうに首を傾げた後で]
来いって言われたから来たの。
嫌だって言ったら怒るんだもん。
[アマンダの問いかけ>>239には、やはりむすっとした顔になって答えたのだった]
[程なく広間の中に入っていく大人たちを見て]
……くしっ。
うん、行く。
[ブリジット>>243へ答える前に一つくしゃみを挟んでから、後に続く。
上着は広間に置きっ放しだったから流石に冷えたらしい]
―→集会場 広間―
わ、いいなっ。
[入ればミハエルの呼びかけ>>246に振り向き、ブリジットに差し出される箱>>252を見れば、目が輝いた。
ついさっきまでの不機嫌もころりと忘れたよう]
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