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[そうして進んだ先は、どうやら三度目の正直だったらしく。
前を行くリディが不意に足を止めて両手を広げたのにあわせ、とっさに立ち止まる。]
・・・うわ、良く気づいたね。
さすがだな。
[見事に罠をかわした少年に短くも深い賛辞を送る。]
"─…我が願いに応えよ 全てを覆い凍り尽くせ─"
[目を閉じ精神を集中し、穴を被うように振った手の動きにあわせて氷が張っていった。
まずは自分が飛び乗って強度を確かめた後、二人に手を差し伸べる。]
カル姉もベル先輩も女の人で、ボクは男だからね。
女の人守るのは男の仕事だし、どっち優先とか足引っ張るとかはなーいの。
[カルメンたちから言われたことにはそう返事をして。
二人が自分より劣るとかそんなことを思ってるわけではなく、さんざっぱら白猫から女の子は大事にしなさいと言われまくった結果染み付いた性分らしい。]
[感心するベッティに笑いかけながら]
ありがとうございます。
でもほめたって何も出ませんよ。
[そう冗談めかすように言ってから]
普段は、大人の事情というものがあるのですよ。
ただの、こだわりに過ぎないのかもしれませんけどもね。
[ベッティの疑問にはそう*答えていた*]
いや、さすがに何回も発動するとこ見てればね。
むしろベル先輩の時には気付いてなきゃ駄目だったんだよ。
あ、足元氷で滑らないように気をつけてね。
[ベルから賛辞の言葉を受ければ嬉しくはあるものの、微妙な顔をしつつ。
二人が穴の上を通り過ぎるまでは補助できるように。]
あら。まぁ。
[魔法を使うと精神力を消費するのは基本ですよね。
でも気分は分かる気がしてベルの辞退>>214にクスッと笑い先へ。
進もうとしたらリディに止められた]
流石よリディ。
ふふっ。どこかの騎士様みたいねぇ。
私も守られるだけの価値があるよう頑張らなくちゃね。
[発見と、氷の橋作成にも小さな拍手をして、差し出された手を借りると落とし穴の上を通り抜けた。
それが教育のたまもの、とまでは知りません。
でも『当然よ』みたいな白猫の声を茶虎猫は聞いたかもしれません]
[すかかん、と立て続けに放った槍魚も目標を捕らえることなく、虚しく壁に刺さる。]
あるぇ〜?
「エーリ、狙いが甘い」
うるさいなぁ。むぅ、仕方ない。作戦変更
[そう呟くと、ダッとモンスターの方に駆け寄り]
噛み砕け、『魔海侯(カルカロクレス)』
[言葉と同時。マントの下から飛び出したのは、巨大な鮫の顎(あぎと)。
その場に居た(07)のモンスターが食い千切られることに。]
>>216
でっすよね。
[なーんて返事をしながら壷を持った女の人の石像を選んでみたり。]
ま、やれるとこまでやってみますかー。
[とか気楽にあられを喚んでみたり。]
[氷の呪文により穴が塞がれ、先に進んで手を差し伸べる姿に口角を少し上げる。
男女の肉体的精神的な性差は生物としてしかるべきもの、というあっさり認識ゆえに気負うことなく手を乗せた。]
リディくん、紳士だね。
[自分自身にきびしめの発言をする姿には微笑だけを返して。
両手が長く塞がっては悪いと、気をつけつつも躊躇なく移動した。]
《翔べ、白羽》
[先程の様な大技ではなく、簡単な詠唱。
白い炎の球が弾き出され、すぐ近くに迫っていたモンスター数体を掠めて飛んだ。
命中はしなかったけれど、怯ませるのには成功したみたい]
……うおおっ!?
[直後、目の前にいた数匹が鮫に喰われていった。
……正直ちょっと怖かった。たぶんご主人も]
……おぉー。
[半分近くが一気に削れた気がする。]
『まぁまぁ、ってとこか。』
次はオーヴァンやる?
『お前が、頑張れ。』
えーーー。
[なんてじゃれあってるよ。]
─最奥の部屋─
「”うむ、頑張るのだぞ”」
[石像を選ぶベアトリーチェに声をかけ。ディルスタンとベルデザンカイトはその様子を見守る]
[ちなみに石像を破壊し切ると、自動転送機能によりダンジョンの外、次元によって繋がれた寮傍の果樹園辺りに出るとか。勿論、隔離結界内なのでそこから他への出入りは出来ないが]
騎士って程のことはしてないけど、ね。
つかカル姉は別にがんばらなくても今のまんまで充分だと思うけど?
[カルメンの言葉には照れくさそうにしつつも真顔でそう言いつつ、二人が無事に通り過ぎるのを見届けた後自分も氷を渡り。
ベルからも紳士だね、と微笑まれると居心地が悪そうに頭を掻いた。]
そんなんじゃないよ、ただほら、女の人に怪我させたりしたら駄目だろ?ってだけ。
[これも常日頃白猫から耳にタコが出来るほど言われていること。
まさか白猫に全て見られてるとは思ってもみないこと。]
タコさん来い、来い。
[とか言って出てきたのは見た目:オル○ロス。]
『お前さぁ、もうちょい見栄えいい奴を喚べよ。』
[とはオーヴァンの弁。]
あらぁ。
守ってくれるのなら、その人の役にも立ちたいってものよ。
ねぇ?
[真顔っぽいリディに苦笑しながら、同意を求めるのはベルの方。
頭を掻くのを見ながら手で軽く口元を隠した。
照れてるのを可愛いと思ったのと。
もう一つの視線が捉えている白猫の態度が可笑しくて。
でもあんまり笑ったらリディも困るだろう]
ま、今は出来れば全員怪我なく予選を抜けられるようにしましょ。
あはは、何か欲しくて褒めてるわけじゃないですからー。
[と冗談には楽しそうに返して。
大人の事情については、そうですか、とだけ口にしてそれ以上深くは聞かなかった。]
…ところで先生、ヴィー君何処いったんです?
[いまだふわだまりの中から出てこない竜のことをようやっと思い出すと、探さないとと慌てるが、イレーネ導師は大丈夫と先へ進みだす。]
いいのかなー…。
[まぁ13年来の相棒がいいって言ってるんだからいいのかな?
と納得する事にして歩き出した。
時間をだいぶ使ってしまった事もあるし。]
・・・そういう気遣いが出来るのがいいと思うんだけどね。
[あまり褒めると逆に居心地悪そうに見えたので、小声で呟いた。
カルメンには届いたかなと長い前髪の影で目配せを送る。
あちらからも同意を求める言葉が来ていたから、口角を上げて頷いておいた。
将来がとても楽しみな少年の教育が、誰の賜物かは知らないが。]
[走り出した瞬間、ピノ君がほんの少し跳ねた。
何かを感知したらしいのだが、それが伝わる事は無く。
ぐにゃ、とすぐ前を歩いていた導師の姿が歪んだ。]
あ、あれ……?
[と、次の瞬間]
えー、じゃあ鯨?
『でけぇよ、ここ(最奥の部屋に)入りきるかよ。』
[と冷静に突っ込まれたので、
セイウチでも喚んでみる。
結構楽しそうにやっている**]
[足元には気をつけて進んでいたんです。一応。
ええ。また落とし穴とか嫌ですしね。
ただちっこいまるっこい影が見えて、そちらに気を取られた一瞬でした。それも含めて罠だったら凄く嫌すぎますが]
…アッー!
[見事に3つ目を踏み抜きました。
魔力を感じた次の瞬間にはフワっと浮き上がって]
いや、だから、さぁ。
[カルメンの言い分もわかるだけに無碍に否定する事も出来ず、結果やっぱりちょっと困って頬を掻き。
そも男が口で女に勝てるわけもないのは常の理か。
怪我無く予選通過を、というカルメンの言葉に助け舟をもらえたような気分で頷きかけて。]
─カル姉?
カル姉…っ!!
[ふわり浮かび上がったカルメンに手を伸ばしたものの、届く前に彼女の姿は掻き消え空を掴むのみで。
カルメンに気を取られていたせいでベルの頭上に人影が浮かんだことに気付くのが遅れた。]
[リディの手が届く前にフッとその場から消える。
ベッティと入れ違いになったのは後で茶虎猫から知れるだろうか。
でもそれよりも今は。
大変な場所に出てしまったわけでして]
あらぁぁ。
[今度は狭い空間ではなかったけれど。
落下制御の呪文を使う時間的余裕の方が足りなさそう]
へ、わ
きゃあああああ!?
[いきなり場所が変わって、しかも空中に放り出されたのに気づくもあまりに急だったため詠唱も間に合わず。
そのまま下に居た人に突撃どーん。
何とか受け止めてもらえたようだが、暫く硬直していた。
ばくばく心臓が音を立てて、冷や汗が流れてゆく。
一緒についてきたピノ君は、そんな懐き主の様子も知らずに、ふよりふよりとのんびり落下。若干大きいのはテレポートの影響。]
[自身に起ったことに驚いて、もう一つの異変に気づくのは遅れ、]
わっ、ととと・・・
[反射神経には自信がないものの、落ちてきた場所が良かったのか持ち前の怪力で受け止め成功。
27%ばかり余計な力がかかってしまったのも不可抗力。]
びっくりした・・・大丈夫?
[とりあえずは目の前の人物の無事を確かめてみる。]
[鮫には若干怯んだけど、その後も炎を飛ばしたり結局直に殴ったり。
地道な攻撃の甲斐あって、周囲のモンスターも一桁台になったかなって頃]
……ん?
[ふといやぁな予感がした。
丁度ふわふわに潰される直前に感じたようなやつだ]
ベルせんp…ってうわ!?
…っ、ちょ、大丈夫!?
[ベルにカルメンが消えたと言おうとして振り向いた時には既に少女が彼女の頭上から落ちてきていて。
なんとか受け止められた様を見ればほっとしたものの、二人に怪我はないか声をかけ。
驚きで硬直してるらしい少女に手を伸ばし、立てる?と問いかけた。]
[勿論今の出来事もすべて白猫には見られていたわけで。
すぐ側で起きた出来事全てにおいて不甲斐なかった少年に痺れを切らしたらしい白猫は、茶虎の静止する間もなくだっと走りだし。]
『男のくせに何をやってるの!』
[という叫びとともに少年の無防備な背中に体当たりを食らわせた。]
[あっ、と思った時にはもう白猫>>244は飛び出していた。
茶虎猫もまだ状況が把握できてないので、目を丸くしたままとことこと近くへ歩いてゆく。
感覚的にとりあえずは無事そうなんだけど。うなぁん]
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