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―明け方/森―
[わずかな寒さに、葉がひらひらと樹から飛ぶ。
朝の光を受けると、きらきらと輝くだろう。
苗床は樹の根本に、丸くなって眠る。
*力は制御されているようだ*]
―「Kirschbaum」3階客室―
……さて、これからどうするか。
[部屋からぼんやりと窓の外を眺めて呟く]
「お好きなように」
[呟きに、白梟が素気なく返してきた。
苦笑]
投げやりに言ってくれるな、相棒殿?
「あなたが相手ですから」
……さよで。
……ま。
慌てて騒ぐ必然はあるまい。
今の所は。
「あってから、では遅いのでは?」
それもまた、世の理の一端。
[さらりと言いつつ、微かに笑む。それから、ゆっくりと立ち上がり]
さて……そう言えば、広場に時計があったな。
せっかくだから、『挨拶』でもしてくるか。
[どこか冗談めかした口調で言いつつ、部屋を出て。
階下にいる人々と軽く言葉を交した後、*広場へ向かうだろう*]
[小さく息を吐いたハーヴェイになにか用があって来たのではと訊かれてベアトリーチェははたと手を打ちました。部屋に戻るというダーウィッドに手を振り見送ると、椅子によじ登ります。]
ああ、うん、そうだ。
なにがあるのか、ハーヴェイなら知っているかと思ったんだよ。
[曖昧な問い掛けにハーヴェイは「さあ。」と言葉と返すばかりです。その返答に満足したわけではないでしょうが、ベアトリーチェはそっかと*肯いたのでした。*]
[最後に陶芸家の工房、勝手口にある油瓶に油を注ぎ、ふうと一息つく。
今日の作業は終わり。いつもならこのまままっすぐ家に帰ってぼーっとするところだが…
ここにきて初めて、少し町をうろつこう、と思った。]
…いい、匂い。
[吸い込まれるように、匂いのする方角へと歩いていった。]
[彼女が見つけたのは、良く熟した苺が山積みになった果物屋だった。
果物屋の親父さんも、彼女の事をどこかで見た事があるとは思いながらも思いだせないようであった。
黒くて長いスカートから銀貨を取り出すと、手の平に少しだけの苺を買って彼女は墓場の近くの自宅へと*歩いて行った*]
−北東部・森−
[アマンダは、顔を覆う皮膜に気付いて目を開ける。
何も、見えない。]
千花、退いて。見えない。
………。
千花、寝てるの?
[千花の返事はない。両手ではがして、頭に乗せる]
ばいばい、ミハエル。
[起きているのかどうかわからない精霊に、一言告げ立ち上がる。
千花を落とさないよう、バランスを取りつつ森を後にした。]
−東通り→広場−
[アマンダは頭上を気にしながら、のんびり歩く。
胸に下げた大粒の玉が、一緒に揺れる]
「待って待って! 見せて!」「きれいきれい!」
静かに。千花が寝ている。
[アマンダを追いかけてきた子供達に、指を口に当てて黙らせる。
頭を揺らさないようにベンチに座り、玉を見せた]
[歓声が上がるのを、再び黙らせる。
怒ってはいない。顔には嬉しそうな微笑]
きれいな子達だろう?
小さな子達が、集まって融けて眠って、玉になった。
「あたし三日月の子が好きー!」「あたし兎! 誕生日にパパにお願いする!」「あー! あたしもー!」
ありがとう。楽しみにしてる。
[未来のお客さん達に、手を振って分かれる。
頭を動かさないように視線を向けて、指先で三日月と兎を撫でる]
きれいだって。よかったね。
さ、いこうか。千花が…重たい。
[茶色の目を細めて、嬉しそうに笑って立ち上がる。玉達が煌く。
千花が起きるまで、Kirschbaumで*岩清水タイム*]
−→Kirschbaum−
-自宅-
えぇ。構いません。
[爺と机に向かい合って話す彼女の表情は、いつも通り無表情で何も読み取れない。
爺の息子が、なにやら一攫千金とかなんとか言う噂をききつけて、ここシュリセルの町に来るとか。
この狭い小屋では2人でも厳しいのと、一応年頃の娘だから(見た目であるが)という爺の配慮で
彼女には暫く町の宿にいてほしい、という頼みだった。]
いえ、お金は要りません。
貯めたモノがありますので。
[しきりに謝る爺に、少し、口の端だけ笑って]
大丈夫です。
こちらこそ、お邪魔になっていてすみません。
では、Kirschbaumという宿に行こうと思います。
また来て良かったら、呼んでください。
後、もし良かったら、仕事には来てもいいですか?
…そうですか、ありがとうございます。朝に来ますね。
[少ししかない荷物を手早く纏め、彼女は自宅を後にした。]
-Kirschbaum-
[影の薄い彼女は、まるで初めて来た客のように扱われた。
宿帳を書いている間、手元を見ていたハーヴェイが少し片眉をあげた気がしたが、気にしなかった。
小さな荷物を持ち、彼女は与えられた最北の部屋へと*入っていった。*]
-Kirschbaum-
[千花を頭の乗せたまま、岩清水のグラス片手にのんびりしている。
途中、荷物を抱えて入ってきたイレーネとは一言二言言葉を交わしたかもしれない]
起きないね。はしゃぎすぎたかな?
[苦手なアルバイトの居ない時間帯。
すっかり寛いで、ハーヴとおしゃべりをする。
影輝王の力の隠匿が上手いのか、アマンダが気にしないからなのか、ごく普通の店主と客の会話だった。]
[アマンダは頭上の千花と、カウンターに睡っているベアトリーチェを見比べて笑う]
ベアも、はしゃいでいたの?
お客さん、増えたよね。
[首を傾けかけた拍子に、千花が身じろぐ]
―Kirschbaum:庭―
[宿を借りることに成功した昨晩。
目覚めたのは夕暮れ前。
庭へと楽器のケースだけ手に出て来れば桜の下までやって来る。
ぽん、とその幹に触れ]
──いい樹。
[小さく呟く。
そして楽器を取り出す。
漆黒のヴァイオリン。
やがてその弦に弓を滑らせれば柔らかな夜想曲。
そして次第に白い桜の花びらがまるで蛍火を纏うかのように淡く輝きだす。
──光源はすでに地平に沈むというのに]
[...は、シャワーを浴びてさっぱりして降りてきた。]
…夕食。
[いつもの、一番隅の席に座ってお勧めディナーを注文する。
外に目を移動させようと顔をあげると、お得意様の陶芸の工房の人が見えたので、軽く会釈をした。]
[アマンダが訊ねると、ハーヴェイは「なにがあるの」と誰彼問わず質問していたと、苦笑いを浮かべました。
名前を呼ばれたベアトリーチェがもぞもぞ身動きします。果して千花より先には起きられたでしょうか、けれども顔を挙げると金いろの髪はくしゃくしゃだし、緑の眼は蕩けて半分ばかり、頬にはへんな痕がついてしまっていたのでした。]
職人見習い ユリアンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(職人見習い ユリアンは村を出ました)
職人見習い ユリアン が参加しました。
―Kirschbaumー
[昨日遅刻した代わりに早めに店に入った...の目に飛び込んできたのは、マスターと歓談する『彼女』
一瞬固まりかけるも...はそっと二人から離れた位置の棚に飾られたグラスを磨き始める]
[出会ってから何年もかけで出来上がった、暗黙のうちの『彼』と『彼女』のルール]
[ずり落ちかけた千花を片手で支え、何かのケース片手に出て行く青年を見送る。
イレーネの会釈には微笑んで、もう片方の手を振って挨拶した]
そう、なにかあるんだ。少し心配。
大丈夫だよね?
[ハーヴに尋ね返せばベアトリーチェの身動く気配。
千花の方がお寝坊さん]
おはようかな? こんにちはかな?
でもきっと、こんばんはだね。
[耳に届く夜想曲に、ようやく青年を思い出したか目を細めた]
[アマンダは入ってきた気配に気付いて、少し渋い顔。
けれど、美しい夜想曲と静かに離れた様子に文句は言わない]
「…クク」
…私の指は食べちゃダメ、千花。
[おいしそうな寝言と、寝ぼけて噛まれた指に溜息]
[しばし音色に目を細めてから、一階に降りて、店内の人々に軽く挨拶。
給仕の少年に、]
本日のオススメ、ダブルで。
[と、さらりと注文してカウンターへ。]
[ハーヴェイはやはり曖昧に答えを返したでしょうか。]
うん、こんばんわ。
夜の匂がするよ。夜の音が聞えるよ。
[ベアトリーチェはにこおと寝ぼけ半分に微笑いました。
お日さまは沈んだというのに、窓の外に見える光はあたたかさを感じさせます。音いろに合わせてぱたりぱたり足を揺らして、ゆらりゆらりと頭を揺らします。小さなくちびるからもメロディが零れてゆくのでした。]
[それほど長くない夜想曲はやがて終符を迎え静かに音が止み、そして桜の輝きは静かに、波が引くようにおさまる]
[弓を降ろし、ぽんぽん、と桜の幹を撫でる。
ふと視線のようなものを感じた気がして辺りを見回せば踊り場にある男の姿に気がついて軽い会釈]
[しばらくそうして居ましたが、音がやむのと同時にとんっと椅子からおり、銀の髪の女のひとをじいっと見ます。]
アマンダの、お友達?
[ようやく目覚めて、千花は文字通りアマンダの頭から飛び上がる]
「アンッ! アンアンアン」
はいはい、落ち着いて。大丈夫だから。
[千花はカウンターを所狭しと駆け回る。
ベアトリーチェのまん前を通り過ぎ、頬を尻尾が掠める。
ユリアンの傍にまで行って急ブレーキで棚を登り、イレーネの席まで飛んでった]
あーあ、食べられちゃうよ?
[きっと声は届かない]
[...は、不意に低い位置からはなし掛けられて驚いた。
首を向けると、爺が「神童じゃ」と言っていた、ベアトリーチェ嬢がいるのが見てとれた。]
…こんばんわ。
陶芸家は…お得意様。
大事な、ひと。
[...は無表情のままに少女に答える。
本人は、愛想良く笑っているつもりがあるなど周りからは全くわからない。]
[と、突然千花がものすごい勢いで机に乗ってきた。]
……イキが、いい。
[...は、持っているフォークを千花に伸ばした。]
[相方の名に反応し、アマンダはダーヴィッドに頷く]
そう、千花(ミルフィオリ)。千の花。
いい名でしょう? ダーウ。
[よく目立つ赤毛に笑いながら、勝手にそう呼ぶ。
きっとハーヴから逸話と名前を聞いたのだろう。
千花といえば、ベアトリーチェの問いに少し冷静になったのか、イレーネとベアを見比べている]
[そこへ伸びてくる銀の光。その先には何もない。つまり]
「ジ〜〜〜コッ、ジ〜コ!」
こらこらこら、本当に食べられたら困る。
ゴメンね、イレーネ。千花、寝ぼけてるんだよ。
[本気で威嚇する千花を急いで摘み上げ、イレーネに謝った]
[流れる夜想曲に合わせて無意識のうちにグラスを磨く手がリズムに合わせて動く]
[彼が一番上の棚にあるグラス――成長期が終わっていない彼が背伸びしてもぎりぎり触れない位置、に手を伸ばしたその瞬間]
[地震もないのにグラスが、
彼が取ろうとしていたそのグラスだけが、
がたりと揺れて棚から転げ落ちた。
まるで何か人為的な力によって押されたかのように。]
[スローモーションのようにゆっくりと落ちるグラスは、
ユリアンの伸ばした手の中に、予めそうプログラムされていたかのように綺麗に収まる]
マスター、この棚やっぱり傾いてない?
僕が物を取ろうとするとみんな落ちてくるよ。
えっ…?勿論、全部僕が受け止めてるから、
下に落として割ったものはないけど。
[「俊敏だから」と自慢する...にハーヴェイは微笑む。
すべてを知っている何もかも超越した笑みを]
[笑っているつもりなのをわかっているのかは定かでありませんが、対するベアトリーチェはいつものとおりに笑顔です。]
陶芸家ではないよ、アマンダだよ。
ベアトリーチェはベアトリーチェ=ブルーメンガルデンだよ。
それから、千花は食べ物ではないよ。
[お腹が空いているのかなと首をかたむけました。]
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