情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
それでも、約束がある。
俺が失ったものを持つ二竜が、まだ手が届く範囲で足掻いてやがる。
それを手伝うのが、ある意味今の本当の願い、なのかもな。
[ちらと、琥珀が黒布に触れた。
その奥にある聖と水の気配に、薄ぼんやりと光は揺れる。]
ああ、そうだ。あの時俺は確かに、願いが叶うなら世界の理なんざどうでもいいと思っていたんだから。
[へらり、笑う。
琥珀の粒子から伝えられた朧気な感覚に。]
リーチェは、へいき。
……でも、エーリが、だいじょうぶじゃ、なさそう。
[笑みを向けられ、何時もなれば同じように仔も顔を綻ばせたろう。
しかし流石に相手の様子は尋常では無い事など、幼子ですら安易に予想付く。
僅かに眉を寄せたまま、僅か左に首を傾いだ。]
…どっか、いたい?
[冬眠。その言葉を聞くと少し嫌そうな表情になり]
霜柱が立つような事態にはなりたくはないのぅ。
そうなれば、封を破られた場合は己が力のみで抑えることになろうか。
[どこか自信なさげな声色となる。続く言葉には不思議そうにブリジットを見やり]
…眼鏡を、じゃと?
眼鏡……目、か?
何か特殊な力でもあるのか。
…うん、俺はまだ大丈夫。だけど…
[ふと思い出すのは、幼子が機械竜に向けた笑み。ゆっくりと膝を折り屈み込む]
でも、ユルがね、壊れてしまったんだ。
[彼女とユルは友達だと、言ったから。そう伝えた]
どうして…本当はどうしてだったのでしょう。
[王は「相性の問題」だと言った。
剣は「する気のない相手とは仮にも契約を結ばない」と言った。
だがそれが全てとは限らない。今はそう思うようになっていた。
独り言のような呟きには、やはり返すともない小声で]
剣には共鳴もありました。
やはり御師様でもお一人では…。
[震えそうになる声。だが奥歯を噛んで押し殺す。
それでは後悔しているだけで前に進めないから]
精神?アーベル様ですか。
…そういうこと。
[思い出す。剣のことを打ち明けてしまおうかと思ったもう一人。自分はどこまで愚かだったのだろう]
少しだけ、緩めてもらったので。
それとない不快感は感じるのです。
ただ、それ以上は。
[感覚を澄ませても、それ以上を辿るは結界に阻まれる]
…取り戻さなければ、というのもですが。
この不安定を戻すことも、今は必要な気が…。
[そこに掛かった声]
ダーヴィッド様。
本当に大丈夫なのですか…?
[髪の色が一部変じているのが垣間見え。眉を寄せる]
[基本的に、撫でられるのは色々と以下略なのだが。
今は、色々を案じる気持ちが強い事もあり、大人しく撫でられ]
煙草……って、あ、そーか。
兄さんの煙草って、色々と大事なんだっけ。
さすがに、その予備はここじゃ手にはいんねぇもんなあ……。
大丈夫ならいっけど、無理すんなよー?
兄さん無理すると、心配するとこ、多そうだし。
[すぐそこにも、と言わんばかりに視線を流し。
それから、異質とも感じる力の流れに、一つ、瞬く。
何か零れ落ちるよな、不自然な力の循環に]
……つか、ほんとに、だいじょぶ?
アーベルは自由に。
オティーリエは二つに分かれたいんだったな。
さぁて、王には王の深い考えが、って奴かね?
ザム爺に神斬剣が。エルザに聖魔剣が渡ったのだって、その辺に居たから適当に押し付けたんかもしれないぜ?
[へらり、笑いは常のものに戻る。]
どちらもお前さん、って結論じゃ収まらないんだろうな。
…さて、今は?
そいつを使って叶う願いか?
[一歩、近づく。距離は大分近い。]
―東殿・氷破の部屋―
一応、あまり干渉が大きくない術式で、フォローはするけれど……
今の封術式よりも、効果は薄れると思っておいて。
霜柱でも良いなら、もう一度掛けるけど。
[ザムエルにはそう答え、今度は二竜へ改めて見向かい]
あの仔……アーベルの瞳は、"こころ"を覗き見るの。
それを抑えるために、私が封印のレンズを作って、彼に与えたのだけれど……
眼鏡を掛けていない状態……赤紫の瞳を見つめたら最後。
彼の精神術――例えば、動くなとか、眠れとか。
精神に直接作用する術を掛けてくるだろうから。
[困ったように、精神竜の目に関する情報を伝えた]
―東殿/氷破の部屋―
[それは誰かの、または何かの瞬きの瞬間だった。夢とも言えぬ一瞬の意識の空白を渡り、青年は氷破の部屋へと現れる]
――…動くな!
[窓を背に、既に赤紫の瞳が室内の三竜を見つめる]
それを聞くにゃ、封印をどうにかして、出てきてもらうっきゃねーよなぁ。
[小声の呟きに、さらりと返す。
わからぬならば、わかるための手段を探すのみ、と思うのは前を目指す疾風の気質故]
……爺ちゃんは、無理しすぎなんだよ。
抱え込んで、無茶して……。
もうちっと、やりようってモンがあるだろーに!
[具体的にどうすれば、と問われたら答えられるかは怪しいが。
そして、精神の竜、という言葉がエルザに何を思わせたかは、知る由もなく]
不安定は、確かになー。
バランス色々、めっちゃくちゃだし。
まだ?
でも、だいじょうぶじゃ、なくなっちゃう?
…だめだよ?
[心配げな様子を隠す事無く、
眼の高さが近しくなった機竜殿へと真直ぐに視線を向ける。]
――ユル、こわれちゃったの?
…どうして?
[告げられた言葉に、幼子の眼が僅か驚愕に見開いた。
短期間と謂えど幼子にとって、あの小さな機械竜が友で在ったのは事実。
元々変化に乏しい筈の仔の表情は、機竜殿の言葉によって間違いなく消沈していた。]
…また、やすんだら、げんきになる?
いや、霜柱は勘弁してくれぃ。
老体に冷えは聊か辛い。
[ブリジットの言葉にゆると横に首を振る。僅か苦笑が漏れた。続くアーベルの力についてを聞くと、難しい表情となる]
”こころ”を見るとな?
…流石は精神の竜と言うことかの。
かなり厄介じゃのぅ、それは…。
赤紫の瞳を見ねば良いのじゃろうが…。
[相手が見せようとしてくるのならば、難しい話であろう]
……泣きゃいいのに。
泣けるんなら。
吐き出さなけりゃ、いつか、崩れちまう。
< 乱雑な口調とは裏腹に、仔を愛しむ母に似た、
しかし寂しさを帯びた様子で微笑を浮かべる。
紡がれる言葉に眼差しは揺らいだ >
影は、影。
丘の螢火より生まれ、旧き記憶の覆いとなるだけのもの。
それに己はないのだから二つの願いは同時に叶う筈もない。
己が在ると識らなければ、願わずにいられたんだろうに。
< 其処で一度、言葉を切る >
―東殿・氷破の部屋―
――!
[その刹那。咄嗟に眼前へ、氷の壁のようなものを作り上げる。
封印のレンズと同じ理論で作り上げるが、いかんせん急ごしらえなそれは。
完全に赤紫の瞳を遮断することは出来ないだろう。
三竜を覆うように氷壁を作り上げるも、あとはそれぞれの、それこそ"精神"次第か]
[突如として響く声。反射的にそちらを見るは幸か不幸か]
アーベル…!
[現れた人物を察し、次いで思い出す今までの会話。極力視線を合わせぬようにずらし相対せんとす]
「こころ」をねぇ……。
[ブリジットの説明に、ナターリエが思いっきり不快な表情をあらわにした]
まるで、服を着てるものの下の裸を覗くようなもんじゃない。
盗撮とかその手の類ねぃ。
いやはや。
変態趣味では、一歩負けましたねぃ、大地の。
[おどけた顔で、思いっきりバカなことをザムエルに言った]
―――ま。それはともかく。
[そして、すぐに真剣な表情に戻ると]
ブリジット。
見つめられたら、なのねぃ?
こちらが、相手の目を覗き込む必要性すら、無いと。
うん、ごめんね。ユルは俺を守ろうとして壊れちゃったんだ。
[詳しい話はしない。けれど嘘もつかない。沈んでしまった幼子の頭を生身の右手で撫でる]
治してやれたらいいんだけど…駄目かもしれない。
[ぼろり、と腐食したメタルの欠片が床に落ちた]
ま、触媒使えればなんとかなるさね。
アレは炎を制御するためのもんだし。
[たいした事ないさと薄く笑み、エルザの顔の刻印に気づく。]
緩めた、か。
…あのときみたいに、流されんなよ?
[決意の表れにも思えて、これからすることを止める言葉はいえなかった。]
そうですね。
もっとやりようがあったのやも…。
[或いは狭い中でも必死に逃げ続けるとか。
だがそれは考えてももう詮無いことでしかない。
疾風の前向きな意識がなければ囚われたかもしれないが]
剣も本来の在り方以外を強制されているから、かと推測はしています。本来ならば、我君とて表に出されることは無い物ですし。
もしそれが聖魔剣や神斬剣にも当てはまるならばですけれど、契約者はもう一つの鞘みたいなものですから…。
[はたして、先ほどあげた疑問は、答えを聞くよりも早く、結果を知ることが出来た]
[―――ぴき]
[それは、アーベルの力のせいなのか、それとも、ブリジットの力の余波か。
ナターリエの体が、凍らされたように重くなる]
……まずったかな。
今は、ただ。知りたい。
影で在りたいと思ったのは、属に縛られていたからか。
己で在りたいと思ったのは、彼女を写していたからか。
己が分からない。
< 近付く生命の竜へ、鎖を巻いた手を差し伸べる。
奪うならあっさりと奪えよう >
……いっそ、剣など壊れてしまえばいい。
そうすれば、きっと、理も乱れ、この影から解放されるのだから。
< 何時しか、口調は写しとは異なるものになる。
歪な願いを受けた聖魔の石が、軋むような高い音を鳴らした。
それはまた、神斬の石にも届こうか >
そのためにも、早く外に出れるようになりたいですね。
[笑みで返されてしまえばそれ以上は追求もできず]
…はい、今度こそは。
[だから自分も淡い微笑を浮かべてみせた。
左手の朱印も白く変じている。その手を胸に当てて]
……エーリが、あやまることじゃ、ないよ?
ユル、えらかったんだね。
エーリが、だいじょうぶなら、ユルもよかったんだよ。
[頭へと触れる手を拒む事無く、仔の視線は真直ぐに機竜殿へと注がれたまま
告げられた言葉にはふると一度小さく首を振った。
友のした事が間違っている等と思わぬ、況してや機械竜にとって大事な者の危機で在ったのだろう事を思えば尚更。]
…だめ、なの?
[落ちた欠片に気を取られたか、視線が床へと下る。
何事かと機竜殿を再度見上げ――仔は何を思ったか、欠片を拾おうとしゃがみ込んだ。]
―東殿/氷破の部屋―
[封印を司り、青年の目を押さえるレンズを作っていた氷破の部屋。彼女が目覚めていたならば一筋縄ではいかないのはわかっている。
だからこそ、力そのものを押さえる腕輪と、一定の力の操作をする指輪を外してきたのだから]
――…っ!
[氷壁へと隠していた鱗を投げつける。青い光は同質の氷となり、高く澄んだ音を立ててぶつかり合った]
…んで…剣は…結界の中じゃ?
[それもまた、共鳴と呼べるのか?剣の力を負の方向に受ける身体が、床に崩れる]
ベアトリーチェ…離れ、て…
[触れること能わぬ力ある剣の呪いに等しい波動、傍にあるだけでも幼い竜を害するかもしれない、と]
…っ!
[機竜殿の声にか、びくりと肩が跳ねる。
苦痛げな声に対する困惑と、心配が入り混じる眼で幼子は相手を見やった。]
――エーリ、だいじょうぶ?
だれか、よんでくる?
[この兄さんほんとにだいじょぶなんだろか、という疑問は取りあえず抱えたまま]
やり方なんて、それぞれだけどさ。
この方法だけが絶対、なんて、よっぽどじゃなきゃねぇんだよ。
可能性なんて、作るも潰すも、自分次第なんだし。
[エルザに返す言葉は、水鏡に映る精神の竜へも向けられて]
……気にいらねぇヤツには使われたくない、とか、そんな感じ?
だとしたら……。
[今の状況は、かなりヤバイ、というのは想像に難くないわけで]
……ちっ……。
[手を出せない苛立ちから、舌打ち一つ]
[霞む視界に、翠樹の仔が、崩れた欠片に触れようとするのが見えた]
触っちゃ、駄目だっ!
[声は弱った者とは思えぬほど大きく、空気を震わせた]
……まだ、少しは時間あるかねぃ。
[体はうまく動かない。
だが、まだ少しは力を使う余力もありそうだ。
それに、アーベルが氷の壁を崩すまでの余裕も]
よいしょ……と。
[ブリジットを真似るように、氷の壁の裏側に、水鏡の壁を生み出した。
少なくともこれで、視線はさえぎることは出来よう。
うまくいくならば、跳ね返すことすら出来るだろうが、そこまで望むのは高望み過ぎるだろう]
[離れた場所で鳴りし高い音。それは耳ではなく意識へと届く]
──っ!
何じゃ、今の、は。
[悲鳴にも似た音。突如なる腕輪の共鳴。対たる剣が、軋む音]
何が起きておる…!
[先程まで感じられなかった対たる剣の共鳴を感じる。未だ腕輪が不安定であるのは変わらぬが、あちらからの劈きに腕輪が反応した。アーベルを前にして、視線が惑うように移ろう]
[―――どうにか、間に合ったかな?
そのような思いを抱いて、ナターリエの体が、眠りを欲して、崩れ落ちる。
元々、オトフリートとの戦闘で、ほとんどの力は使い果たしている。
少しは弾除けや、囮になれたのなら儲けものだ]
……後は、任せるわよー……。
…けん?
――…くびかざりの?
[機竜殿の言葉に、幼子が何かへと反応したかの様に顔を上げる。
ポツリと呟いた言葉はしかし其れも一寸の事、床に倒れた姿を見やれば
幼子の表情は、今度こそ困惑が狼狽へと変わる。]
…っ、エーリ!
えーり、…
[触れるなと謂われれば、硬直するしかなく。
幼子にはどうすれば良いのか判らぬ、ただ眉を歪めた]
[古傷開いたとか、そういうのはとりあえず置いておくとして。]
…く!
[突然の揺らぎを感じて、顔を上げる。]
軋んで…歪んでる?
―東殿・氷破の部屋―
[丁度、心竜の話を出し、対策を思案中だったのが幸いしたのか。
氷破の竜は、立て続けに術式を放っていく]
一枚じゃ防ぎきれないのは、分かってる!
[両の手の内から、凍気が溢れる様に毀れ出る。
ナターリエが、水鏡の壁を氷壁の内側に張るのを見て]
二枚目――、
[二竜を少し下がらせた後、再度、氷壁を広げる。
より硬く、広げるようにして。
一枚目の氷壁は、音を立てて崩れようとするだろうか]
三枚――!
[三枚目の氷の壁を生み出した所で、その場に膝を着く]
ザムエル……、もう、これ以上は持たない……ッ、
退いて……ッ!
……なに?
[直接、剣の力を捉える術はないが、しかし。
大きな力は、母から継いだ力にも触れ]
なんか……よくねぇ兆候来てる?
……虚竜王、キレなきゃいいんだけど……。
[そもが八つ当たり。
ねこまっしぐらが連続で決まる確率は、果たしてどれほどのものかと。
そこがちょっと、心配だったりする]
…くびかざり…?
[痛みに意識を奪われそうになりながら、しかし無機の半身はまだ崩れ切ってはおらず、幼竜の声を性格に認識する]
ベアトリーチェ…きみ、剣を、知ってる、の?
[不安が頭をもたげる、もしや、何かの間違いで、この幼竜の手に剣が?]
あれは、とても、危ないんだ…ユル、は、そのせいで…だから…持ってるなら…
[言葉は途切れ途切れに、幼竜に意味は伝わるか]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新