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見習いメイド ネリー は 書生 ハーヴェイ に投票した
書生 ハーヴェイ は 村長の娘 シャーロット に投票した
墓守 ユージーン は 流れ者 ギルバート に投票した
逃亡者 カミーラ は 村長の娘 シャーロット に投票した
流れ者 ギルバート は 村長の娘 シャーロット に投票した
語り部 デボラ は 村長の娘 シャーロット に投票した
酒場の看板娘 ローズマリー は 語り部 デボラ に投票した
文学少女 セシリア は 村長の娘 シャーロット に投票した
村長の娘 シャーロット は 語り部 デボラ に投票した
ごくつぶし ミッキー は 語り部 デボラ に投票した
教師 イザベラ は 村長の娘 シャーロット に投票した
踊り子 キャロル は 語り部 デボラ に投票した
双子 リック は 流れ者 ギルバート に投票した
村長の娘 シャーロット は村人の手により処刑された……
次の日の朝、教師 イザベラ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、見習いメイド ネリー、書生 ハーヴェイ、墓守 ユージーン、逃亡者 カミーラ、流れ者 ギルバート、語り部 デボラ、酒場の看板娘 ローズマリー、文学少女 セシリア、ごくつぶし ミッキー、踊り子 キャロル、双子 リックの11名。
―集会場の外―
[集会場のドアを開けた途端、若い女の悲鳴が聞こえた。
それが誰のものであるかを察して、ローズマリーは目をぎゅっとつぶる。
どすん、と後ろから柔らかいものがぶつかってきて、声を上げた。
追いかけてきたリックだった。]
…ふぅ…びっくりさせないでよ、ね。
[連行されるシャーロットの泣き声は止まらない。
エレノアの顔を思い出し、ローズマリーの顔は曇った。
振り返らないように海のほうへ道を急ぐ。リックの手を引いて。]
(PL
うわ、先生が来たのですか。
お疲れ様でした。
上では全然話せなかったので、下ではたんまりよろしくお願いします(笑)
さて、結果がどうなるのかを楽しみにしつつ、お風呂入って寝ますね〜。
今日は業務中に気が付いたら寝ていて、とても危険でした orz
後で処刑RPを書きに参ります。ではでは。)
[自警団が集会所へ踏み込み、開票を行っていく。
”公正な投票の結果”少女を連行して行き、やがて彼らはローズマリー達を無視して外の闇へ消え海を渡って行く。
ちりちりという音がして、ぷつんと明かりが消えた。
また、ちりちりと音がして明るさが戻る]
/中/
あら。また喰われた(笑)
シャロお疲れ様。
私も、貴方ともっとお話したかったわ。
私はもうRP入れる必要もないし、嘆きの島からのんびりと教え子達を見守ろうかしらね。
[リックの小さい手のぬくもりを感じる。
島のほうから、金切り声が小さく聞こえた。
音と温もりのギャップに、少し意地悪い気持になった。
私は今――割と幸せだ。]
[肩に手を置いたシャーロットが連行されて行く。彼女への票が一番多かったのだと。この場に居る者達が投票したのだと言う事が分かっていたので、やり場の無い感情を何処へぶつけて良いか分からずに、思わずしゃがみ込んだ。]
[シャーロットが連れて行かれて暫く経ち、明かりが消えて、またついた。
びくん!と身を震わせる。
喉から漏れるのは、海を渡る風の音だ。
耳をふさいで、しきりに首を振る。]
…おこっテる…ほえてル…きこえ………
[後は聞き取れぬ異国の言葉になり、酷く痙攣して机にしがみ付いた。]
─集会場─
[自警団員達が会議室に入ってきて、投票箱を逆にする。誰が投票したのかを、丁寧に書き記して、彼らは一斉にシャーロットを見た。
いやいやをするシャーロットの両側を固め、手錠をかけて銃を突きつけて、彼らは嘆き島へゆく。
残された容疑者達が夫々の反応を見せる中、突如、昨夜と同じように停電が起こり───再び、灯りがついた時には]
[イザベラの無残な]
[会議室の床に血が広がる。]
[光の戻った室内で倒れていたのはイザベラ。
カミーラと話そうとしていた彼女(教師だった筈だがこの村で学校へ通っていないネリーとは然程面識がない)はいま言葉無く床に血を広げている]
―海沿いの道―
[静けさを取り戻した夜の海。
そのとき、後ろの集会所から一際大きな叫び声が聞こえた。
複数人の、驚く声。
自警団を呼ぶ怒号も聞こえてくる]
まさか…また?
[ギルバートの顔が思い浮かんだ。
リックと顔を見合わせ、とっさに来た道を走って戻る。]
[老婆は目を瞑る。『その時』を予測していたように]
むかしむかしあのときは、この闇に怯えたものだった。
けれど今はもうこの婆に、恐れるべき何ものも残っちゃいない。
ただできるなら、この婆のかわりに誰の命も……
[シャーロットが連行される姿より、外へ行ってしまったリックとローズマリーに意識を奪われていた。
二人が無事でありますように。あの銀のナイフが二人を護ってくれますように。
それだけを祈っていた。
明かりが消え、再びついたとき、倒れていたのはローズマリーでもリックでもなくて、一瞬安堵した。
すぐに、自分を殴りたくなった]
[闇が落ちて光が戻り、老婆は自分の願いの1つが叶い、1つが失われたことを知る]
……頑張ったね。坊や。
ミッキー・イストー。友だちを守るため、よく勇気を出した。
胸を張りな。
例えおまえの選んだ友が人狼だったからといって、おまえは人間として間違った道を選んだわけじゃない。
[シャーロットがつれていかれるのを、ただ、見る。
姉を守るためなら。
家族を守るためなら。
サーカスの人たちにこんな事態を教えたくないから。
そして、停電が起きる。
カミーラの声がする。
彼女と話していたイザベラが。]
……シャーロット。
シャーロット。
……すまん。
すまん。
すまん。
俺が……。
[後は言葉にならなかった。連れていかれるシャーロットの後姿を、泣きながら見送った]
[停電。]
[血の、匂い。]
[吐きそうになりながら……心に、サーカスの男の面を刻む。石を握り締めた]
ハーヴェイって、そこの、そいつ。
そいつは、人間だ。安心していい。
いいが……狼は、見つからない。
[壁際に佇んでいた彼は、停電になってもそこまで慌てる事はなかったが、昨夜と同じように背筋の毛が逆立つような生温い空気を感じた。
点灯してすぐに目に入ったのは、赤い血の色だった。床を流れて広がる、その中心には先程までカミーラと意思疎通を図ろうとしていた、──]
…
[目を強く瞑って、また開いた。]
[くったりと机に突っ伏した。
ぼんやりと焦点の合わない瞳には、目の前の血の色は映っておらず。]
…あノひと おおかミ……。
[それでもたどたどしく、伝えようとする。]
[明るさに目が、慣れた。見たくはないが……倒れているのは]
……先生!
なんで……さっきまで。
[セシリアが駆け出そうとしていた。思わず、腕を掴む]
[紅い海を見ながら、そっとその場にしゃがむ。
自分が人間だったという声も聞こえていたが、
そっと海に沈む彼女に目を伏せた。
それだけ。
それから、カミーラの様子を見て、声を聞いて。]
……おばあさんとカミーラさん。二人が言うことが本当ならば、シャーロットさんは人狼だった。
二人が嘘をついているのなら、人間だった。
そういうことでしょうね。
ミッキー、おまえは確かに人間さ。
あんたが守りたかったのは、シャーロットと、やっぱりネリーだったのかい。
そうか、イストーの子も本当に、狼を見分ける耳を授かってたのか。
ただその力が強すぎたのか、それとも狼たちが、あまりに身近な者だったからか。
なんとも奇遇なお話だったねえ……
[戻ってくるリックとローズマリーを見て、ほう、とため息をついた。
安堵している自分が、たまらなく嫌だった]
中に入っちゃだめだ。
[二人に言うけれど、声は力ない]
……昨日と同じなら、大丈夫でしょうけど。
[感情を抑える。微笑が浮かぶ。
ただ、濃茶の瞳が、よりいっそう、暗くなる。]
サーカスに戻りますね。
[軽く、頭を下げた。
恐らく、明日の分も、デボラは書き記しておくだろう。
本当に見分ける力があるのだとしても、嘘をついているのだとしても。
戻ってきた二人と、入れ違いになるように外へ。
自警団の人に襲撃されたと伝え、*集会所を出た*]
ミッキー、あ、ありがと・・・。
デボラさん、ミッキーが確かに人間ってどういうこと?
ミッキーは狼の正体を知って協力するものだと?
[毛布のふくらみをじっと見つめたまま。。。顔をあげようとしない]
[カミーラの声を聞きとがめる。たどたどしいが、英語だ]
狼…?
シャーロットを、あんたは人狼だと。そう言うんだな?
[心のどこかで、やはり、と思っていた]
[目の前でユージーンがイザベラに毛布を掛けるのが目に入る。デボラの流れる様な諭す様な語り部独特の声と、ハーヴェイの(ミッキーが人間だと告げた)やはりキャロルには表情が乏しいと思える淡々とした声が、耳を流れて行く。]
…………。
[毛布を掛けられたイザベラに近付いて、無言で傍にしゃがみ込んだ。]
ネリーは、嘘をついていなかった……。
[シャーロットがいなくなって判明した事実。安堵の心持は確かなものであったが、それでも手放しでは喜べなかった]
ネリー……。風邪、ひくなよ。
[ネリーに昨日借りたコートを手渡すと、無言のまま*個室へ戻っていった*]
…
イザベラさん。
[少しだけ毛布を捲り、目が開いたままなのを認めると瞼を閉じてやり、毛布の裾で顔の血を拭うと、また毛布を元通りにした。]
[低く呟いた]
もしデボラを信じるなら、あと一人の人狼はネリー。
もしミッキーを信じるなら、人狼とその仲間はデボラとカミーラと、もう一人…。
[オレは、護らなくては。
クラークの分まで。ローズマリーとリックを。
でも、二人は本当に人間なのか…?]
[ぼんやりと頭を上げると、中空をじっと見ている。
視線が、キャロルの前を通り、ミッキー…セシリアと通り過ぎ、そして海の方角へ。]
[イザベラの亡骸に近づく資格が、自分にはないと思った。
襲われたのがリックでなくて、ローズマリーでなくて良かったと一瞬でも考えた。
自分は、ひどい人間だ]
…優しいな…
[ユージーンとキャロルを見て、羨むように呟いた]
ミッキー。こんな話を知っているかい。
むかしむかし、神様のお遣いが国中の勇者を集めて、一人を天の使者として召抱えると告げた。
われもわれもと、みなが声高く名乗りを上げたさ。
集められたのは世のため人のため、立派な行いをした人たちばかり。
雄雄しき戦士、高潔な騎士、心深き賢者……
けれど最後に選ばれたのは、誰より非力で臆病者の少年だった。
英雄たちを羨ましげに眺めるばかりの、小さな小さな少年が。
その子がその場に招かれたのは、ほんとにちっぽけな理由だったのに。
ただ一度、友だちの危機を見捨てられずに、自分が悪者になって小さな嘘をついた。それだけ。
でもね、所詮は神さまから見れば、一人ひとりの人間の強いの弱いのなんて、大した違いじゃなかった。
誰より非力で誰より弱虫だからこそ、小さな勇気を振り絞ることは難しい。
その大きさを、神さまのお遣いは評価したんだ。
……むかしむかしのお話さ。
[先刻のデボラの言葉。
ざらざらした辞書の表紙。]
…先生が生徒を守る様な人だったから?
それとも、カミーラと言葉を交そうとしていたから…。
わかんないわ。
カミーラさんと話をしようとしたから…ですか?
[それもしっくり来ないように感じたけれど。
カミーラの呟きが聞こえてくる。]
笑っていた?
[死を悲しむ人々の中に入れずにいる。居たたまれない]
…また、上の部屋使わせてもらう。
用があったら呼んでくれ。
[逃げるように二階へあがる。
窓から見える嘆き島を見つめて低く呟いた]
キリエ エレイソン(神よ哀れみたまえ)…
この婆から皆に、ひとつだけ我儘を言わせてくれないか。
今日だけ、この婆のことを信じてほしい。ネリーの魂を送れば、それで狼は全ていなくなる。
もしも明日また誰かが犠牲になったなら、そのときは婆を殺せばよかろう。
皆が不安なら婆からでもいいが、そうするとまた一人、誰かが死ぬ。
もうそんなことは見たくない。
[考えておいてもらえないか、と言い残し、デボラは*居室へと引き上げていった*]
もしも、この人が本物なら。
しゃべれない方が、人狼には都合が良く無い?
[笑っていたと言う言葉に、胸を突かれた様に押し黙りかけ──、沈黙を挟んで言葉を続ける。]
何処から来た何者で、何故霊が見えて…、この街に流れてきた理由や怪我の理由が分からない方が、みんなが疑って都合がいいじゃない。
能力があると言ってる人じゃない人が、利害関係のない人が、カミーラの味方になるなら…。
一瞬、そう思ったの。
考え過ぎで意味が無い事かも知れないわ。
[キャロルの言葉をききとろうと、紅い唇をじーっと見る。]
…やだ、ノひと こワい イたい
デも……
[その後の言葉は聞き取りにくいものになり、うまく伝えられないのをもどかしそうにしている。]
[首を振る。
ギルバートに続いて、デボラが言葉を残して二階へ上がって行く。]
あたし、誰が人狼だかわかんないわよ。
でも、さっき…そっか。
ネリー、ミッキー、シャーロット。
婆さん、カミーラ。
…って線がふたつに分かれたんだね。
[もどかしそうな様子のカミーラに、]
痛い、怖い。…嫌ね。
あんた、何でも良いからもっとしゃべりなさいよ。…ね?
[パラパラと辞書を捲り、今、それ以上の質問の言葉が思い付かずに*顔を伏せた*。]
デボラお婆さんに何故言い返さないのでしょう。
[ぽつり。
イストー家のお墓に参りに来たミッキーのある日の姿を思い出す。片手に何時ものように大きなお菓子の紙袋と、それと大きな花束を持って、母親のお墓の前に供えていた姿。]
カミーラさん…
[彼は、シャーロットに投票はしなかった。
けれど、彼にはシャーロットにほぼ投票されるであろう事は分かっていた。
どうしたらいいのか、分からなかった。
彼は投票しなかったけれど、他の人は投票をして間接的に殺しているのだ…。]
カミーラさんは、どうして海に倒れていたのですか?
[キャロルから辞書を借りると、「海」と「倒れる」を探し出して、指差しながら尋ねる。]
[はっ!と突然顔をあげ、立ち上がる。]
ナシィン!!ナサァク!!
[うろたえたような、何かを探しているような様子で辺りを見回し、
外へ駆け出そうとする。]
…ァ………。
[また、喉がヒュウと風切り音を立て、苦しげに床へとうずくまる。]
掻き毟ると傷になります。
落ち着いて。
落ち着いて下さい。
[彼はカミーラと視線を合わせようとする。
それから、掻き毟ろうとする手を留めようとしてみた。]
─集会場・二階─
[彼は、キャロルがカミーラの体に毛布をかけるのを見つめる。先程、船の絵を描いた紙とペンは、カミーラの傍らの小さな机に置かれていた。]
ナシィン…ナサァク…
[何度か口の中で繰り返してみた。]
誰かの名前でしょうか?
[答える声はなかったけれど。
ふと、彼は最初にカミーラが倒れていた時の事を思い出す。自警団の青年が抱き起こしていたけれど、あの時も、聞こえなかったけれど、カミーラの口が動いて何かを言おうとしていたような気がした。
その事を、彼はキャロルに伝える。]
−図書館−
イザベラ先生…
[読んでいた新聞紙から目を離す。昨日は出て来なかった涙が頬の上から下へ通過する。
新聞には昨日の投票結果も乗っていた。イニシャルで表記されていたが、全員の名前を知っていれば誰が誰かはっきり分かった。
窓から光が差し込んで。
葉をつけない木が小刻みに揺れていた。]
投票…しちゃったな。
[デボラの言う事を全て信じれば…
ネリーに投票するとこの連続殺人は終わる。旅人、自警団長、先生、…シャーロット。
終らなかったら?
ミッキーも殺されてしまったら…
嫌な想像を振り払うように足早に学校へと向かった。]
―(回想)集会場、昨夜―
[集会場に入る。嫌な温度を感じる。
人々が見据えた先に、赤い、有機的な――
教師が横たわっていた。
既に絶命している。
キャロルが慕っていた、あの――]
…見ちゃだめ。
[後ろに居たリックを一歩遅れてとめたが、時既に遅し。
リックは蒼白な顔で、何か叫んだ――ような気がした]
[教師の死。
少なからず居る彼女の教え子、元教え子に与えた影響は大きいだろう。
顔にはださねど、皆の心境がわかるような気がした。
ネリーがシャーロットの幽霊を人間と言った。
デボラがミッキーを人間とたたえた。
ミッキーがハーヴェイを人間と言った。
カミーラは…シャーロットを狼と言ったようだった。]
つまり、イストー家の2人とシャーロットに対峙するのは、魔女と人魚とあと誰か…ということね。
…この期に及んで、そんな判定が何の意味を成すものなの?
[イザベラの遺体に近づくキャロルとユージーンを見て、そう呟く。
あの人のどこに、襲われる所以があるのだろう。
なんだか判定云々騒ぐことが、とても不遜なものに思えた。
自警団が実況見分を終え、イザベラの遺体を運ぶ。]
[憔悴しきった顔で、人がまた一人一人と去って行く。]
「今日だけ、この婆のことを信じてほしい。ネリーの魂を送れば、それで狼は全ていなくなる。」
[そういい残してデボラは居室へ去って行こうとした。
堪らずその後ろ姿に、問いかける。]
イストー家の…2人がグルになっているのでしょうか?
イストーの2人が犯人ならば、勿論それで巧く行く。
だけど、それはあまりにも――出来すぎている。
第一、イストーの2人が犯人ならば、ミッキーは今日、誰かを狼と糾弾する筈ではないですか?
貴女の言うようにミッキーが「犯人一味の人間」ならば、ネリーを見殺しにするのでしょうか。
いくら使用人だからと言っても――ネリーは、あの子の家族だもの…!
[家族だもの。
意図せず、叫ぶような形になってしまった。]
[ばたん。音を立ててデボラの居室のドアが閉まった。
結果で全てを悟れと、そういわれた気がしてやりきれない思いになる。
放心したように壁際にへたるネリーを見やる。
キャロルとユージーンが、カミーラとコミュニケーションをとろうと試みる。
コミュニケーションを取れていたイザベラを失ってしまった今、語学が苦手なローズマリーにはカミーラとの疎通は困難に思えた。
確認したいなら――デボラお婆さんを問い詰めることから、だ。]
[寒い。
なのにじっとりと汗ばんでいた。]
…。
[休んでしまったデボラとミッキーの居室のドアを暫く見つめる。
踵を返す。
ローズマリーは海辺の教会へ*向かった*]
─回想・二階廊下─
[カミーラが答えようとして喉を掻きむしる仕草。キャロルが止める前に、ユージーンが止めた。カミーラを二階の部屋に運び、廊下へ出てからユージーンと会話する。]
>>61何かと伝えようとしてた?
何かしら。口がきけない呪いが掛かってるみたい…ね。彼女を人魚姫って言ったのは、デボラ婆さん…。
「呪い」なら何か理由があるんでしょう?
何か事情があるのか。
それが人狼だからなのか。
[>>45デボラのネリーから先に処刑してくれと言う言葉を思い出し、]
あたし、デボラ婆さんは何者にせよ…すごく本気だと思うから。
自分の目指す所の為に強く動いてるから。
その真剣さを信じる事が出来ない。
きっと信念の為になんでもすると思ってしまう。
─回想・二階廊下─
逆に、ミッキーは。
本当に、見える力があるなら──。
皆に、誰にその力を使って欲しいのか…聞くべきだったと思う。
シャーロットが殺されようとして、一番身近なネリーが身近でない者になってしまうかもしれない…。そんな状況じゃあ二十歳にもならない子には無理だと言われそうだけど、でも、だからこそ……。
ネリーも。
わかんないわ。ネリーとミッキーが、婆さんより上手く振る舞ってくれないからと言って、安直に偽物扱いしていいのか。でも、ギルバートの言った、シャーロットは狼を探してる様に見えないと言う言葉は…、あたしも少し。
力を最大限に使う為の最善策とあたしが思うことを、ミッキーがしなかったと言う点についても、少し不信を…。
[そこまで言ってからユージーンと離れ、休む事にした。]
─嘆き島─
[嘆き島にはエレノアのお墓は一応作られている。
Eleanor Ainsworth。
先日、銃の暴発事故で亡くなったシャーロットの母親のお墓。
確か、人狼事件の最初の被害者が出たのと同じ頃に亡くなった筈だった。
最初は、自警団も結びつけて考えていなかったけれど、暫くして人狼事件と何か関連があるのではと調査をし始めて埋葬が遅くなり、弔いはまだ完全に済んでいない筈だった。彼の記憶が正しければだけれど。
シャーロットは、その頃、雑貨屋の仕事を幾日か休んでいたようだけれど、気丈に振舞っていたように思う。
Ainsworthの名の墓は他にないから、シャーロットの父親は恐らくこの村で亡くなったのではない事は知っていた。
彼は、お墓を暫く見つめてから処刑台の方へ向かう。
僅かに血臭が潮風に混ざっているように思えたけれど、きっとそれは錯覚だろう。
処刑台には血一つない。
けれど、それが反対に寒々しさを与えた。
ごう、と風が吹く。
処刑台がある嘆き島の丘の中腹から本土を振り返る。
船着場には船が泊められ、白い鳥が数羽上空を飛んでいる。森の近くには、サーカスの宣伝であるカラフルなバルーンが冬空の色に負けじと浮かんでいた。]
─回想・午前─
[再び、父親の元を訪れようと集会所を出ようとした時、自警団の一人に呼び止められる。キャロルの父親が吐血し、本部ではなく隣町近くにある自警団系列の病院に移されたため、街から出る事が禁止されている容疑者には面会は無理である事。]
…婆さんの事を、聞こうと思ったのに。
「…わからんのだ。
お前が人狼だとは思えねぇが、俺でも判別がつかねぇ。
(だから)もし、お前が人狼ならさっさとここで死ね。
人間なら、人狼を殺せ。
その手で──。」
[当時を思い出すのが苦痛だったのか、キャロルと話すのが苦しいのか、呂律が回っていなかった。ただ、ダニエルは過去に親しい人間も人狼も殺したのだ。そして母親を助け、自分も生き延びたのだと、それは理解出来た。
ローズマリーと話をしようと思ったが、自警団によれば教会へ向かったと言う。リック、ギルバートと三人、固まって何か事情ありげな様子が気になっている。]
あたしは、どうしようか。
─嘆き島─
[墓地管理小屋の代理の人に聞くと、アーヴァインとイザベラの埋葬は検分が終わってからすると自警団は言っていたようだった。彼らは荒々しくていけないね、と代理人が話すのをじっと聞いて、頭を下げて小屋を後にした。
また、本土に行かなければいけないのだろうか。
ここから本土を見ていると、集会場で二人が襲われた事が遠い話のように思えたけれど、彼の後ろに見える処刑台はそれを遠いものとさせてくれない。]
…
[わらてた。
イザベラは…カミーラと話そうとしていた時、どんな表情だったろう。思い出そうとしたけれど、あの時は辺りの騒然とした気配と空気から一歩距離を置くようにしていたから、二人に注視はしていなかった。
カミーラが言ったのは、何時のイザベラの表情(かお)だったのだろうか。
少なくとも、襲われる時に笑っていたとは思えない…]
−舞台−
[火の輪をくぐる人の姿。燃え盛る炎の中、生還を果たす演目。
袖から眺めながら、彼は口元だけで微笑った。
ここを守るためなら人でも殺そう。
少し話したからといって、彼は仲間だとは思わない。
昨日、シャーロットを殺すと、わかりながら名を書いた。
彼女が人であれ狼であれ……狼だと思って名を書いたが……もし人だとして、彼はサーカスという家族に害が及ばないなら良かった。]
お婆さんが本物ならば、彼女を殺せば終わるだろう。
そうでないなら、ミッキーが生きていれば、すぐに見つかるだろうね
[一人も二人もかわらない。
たとえ誰を殺しても、彼は他の誰より苦しまない。
…自分が殺されるかもしれないとは思っても、大切なものを守れるのなら…
不安も恐怖もなかった。否、あったのかもしれない。それでも彼は感じなかった。]
[舞台が終われば、姉がテントで待っていた。
唯一の肉親は彼の変調にまっさきに気付く]
「なにか隠してるわね」
さぁ。
[自警団には口止めしてある。それをよかったと彼は思う。
彼女はやがて怒って、テントの戸に手をかけた。]
姉さん。これ…[ピアスにふれながら]…は、姉さんのだ。
おれが死んだら、約束通り。
灰にしてばらまいてくれ。
「……馬鹿じゃないの」
[そして扉はしめられる]
[海へと出る道をゆく。この間とおなじ場所にさしかかる。
臨む島で処刑されたのだろう。
しかしそれは、ころされたものよりはるかよいだろう]
舞台の上で死ねるのだから
[呟くと、どこへゆくか考えた。集会所にはあまりゆく気がしない。]
―(回想)集会場、昨夜―
ぁ、ぁ…
[言葉が出てこなかった。
逃げ出したくとも脚が、身体が動かなかった。
その後に覚えているのはタダの赤色。
その後の記憶は曖昧で会議室の椅子に座っていた。]
−集会所二階・昼過ぎ−
[結局眠れないまま朝を迎え、そのまま漫然と昼になる〕
昨日のこと、その前のこと。振り返って調べなおさないとな。誰かの話も聞きたい。
[正しい結論にたどり着くことでしか、護るべき人たちは護れない。
だが、リックとローズマリーは、それぞれ本当に人間だろうか…。
その問いを避けることは出来なかった]
サーカスでも見に行くか。
[誰にともなく呟いた。ハーヴェイも舞台だと言う。冷やかしに行ってやるとしよう。きっと嫌がるだろうけれど。
しかし、一人で行くのも…。
…リック。
いや、少年は来ないような気がする。
…ローズマリー?
それこそクラークに怒られそうだ。では誰も誘える人など…]
[なんとなく、瞼の奥に艶やかな金髪を思い浮かべていた。その名前が、知らず唇からこぼれる]
…キャロル。
[こんなときにデートに誘ったら、彼女は怒るだろうか?]
―集会所二階→教会―
[人のいない教会で、一人ぼんやり考えていた。
もしデボラが本物の見抜くものなら、話は簡単だった。ネリーを嘆き島へ送れば、すべては終わる。
確かに上手くいきすぎだ、と思う。自分は安易な回答に飛びついているのだろうか?]
-嘆き島-
[ごうごうと風が鳴る。波が打ち付ける。
それは眠れない魂たちの声。
-ワタシハヒトヲコロシタ
--コロサレタ
嘆きの声は次々と生まれ、岩にぶつかり、潮騒にかき消されても途切れることはない。]
私はどうしてここにいるのだろう。
私はいったい何者なのだろう。
記憶がはっきりしない。
[逆からものを考えてみる。
デボラが偽者で、人狼かその仲間だというのなら、立て続けに人狼を見つけて見せるだろうか?
仮に上手くことが運んで、今日、霊を見るものであるネリーを文字通りの「生贄」に出来たとする。だがネリーを陥れたと同時に、デボラの嘘はばれる。
そうなればデボラとカミーラは嘘つきとばれて嘆き島に送られることになる。
あえて冷たい言い方をする。
…それは、損得勘定から言えば、ひどく損な交換ではないだろうか。
たった三人しかいない人狼とその仲間のうち、二人もの命と引き換えに、シャーロットとネリーを陥れたかったというのか?]
[デボラが偽者の能力者なら、こんなことは割に合わない気がする。
オレは見てきたから知っている。
人狼が何より恐れるのは、見抜く力を持った者だ…クラークのような。
デボラが偽者ならば、ミッキーを人狼と言いそうなものだ]
[島に打ち付ける風と波が、声が、自身の思考をかき乱す。
嘆きの声に呑まれそうになる。
このまま、こうしていればきっと自分もこの声に混じって自己を無くしてしまうのだろう。
思い出さなければ。
私は誰を殺した? 誰に殺された?
覚えている。自分が殺意を持ち、誰かの名を書いたことを。
自分はその人に殺されたのだろうか。その人を殺したのだろうか。
答えはきっと、あの建物に。
波の向こうに。]
[だってそうだろう。
デボラの嘘がばれたとたん、ミッキーが真の見抜く力を持ったものだとみんなに分かる。
そうなればきっと、護る者の存在に怯え、人狼はミッキーに手出しできなくなる。
…やはり、おかしい。オレにはデボラが偽者とは思えない]
−集会所・二階個室−
[寝台の上で目を開け、ゆるりと辺りを見回す。
窓を開ければ、聞こえる潮鳴り。
微かな声で口ずさむ、遠い国の旋律。]
―岩場―
[暗い海の向こうには届かないだろうけれど、笛の音は細く闇に吸い込まれる。
海の闇は好きではない。]
……さて、今日、送る人、か
[名前は、迷うことはなくそこに書かれていた。
白い紙に黒いはっきりとした文字。]
もしも終わるなら。
お婆さんが、うそをついていないなら、これで終わるなら。
[そしてよしんば嘘をついていたとしても。
口唇から笛を離し、小さく呟いた。]
嘘が露呈すれば、もろく崩れてゆくだろうな。
[人狼は、人狼を探さない。
ただ、探しているふりをするだけ。
シャーロットも、ネリーも、ミッキーも。
不思議と、人狼を探すそぶりを見せなかった。ただ、己の不幸を嘆いて]
─図書館─
[司書に不審の目を向けられたが、彼は村の過去の資料を貸してもらう事が出来た。
昔々の物語。
まだ、嘆き島が今よりも大きかった頃の記録。
けれども、ある時を境にして、それより以前の記録はない。
司書に尋ねても、これ以上の記録はないようだった。
彼は、一枚の絵を眺める。
今の嘆き島と違う姿の過去の嘆き島の姿だった。のんびりとした風景を描いていて、島の両側が今よりも広い。]
デボラお婆さんは、どうしてカミーラさんの言葉が分かったのだろう。
[彼は呟いた。]
[ミッキーを信じられなかったのは、ハーヴェイを占ったせいもある。
ハーヴェイは、懸命に探していたのに。あの凍ったような微笑、それだけを理由にミッキーはハーヴェイを占った。
…適当過ぎはしないか。]
─図書館─
[長巻物に記された、デボラの語った物語。
勿論、過去と現在を混同しているだけだったのかもしれないけれど。
1人の余所者が波打ち際に訪れて…
カミーラが倒れていた時は、湿った風が吹いていただろうか?
よく覚えていない。
けれど、月が青白く砂浜を照らしていたから、雲は出ていなかった筈だった。
魔物は海から訪れる。
けれども、魔物は里に住んでいた。それは人の間にいた人狼。
鬼は海から来なかった。ずぶ濡れで運ばれてきた娘は魔女ではなく、人魚だった。
人魚が打ち上げられた夜に、島には血の雨が降る。島を惨劇から救ったのは旅人だった。]
[微かに笛の音が聞こえた。楽しい旋律のはずのそれはどこか物悲しく、波の上で震えている。
その音をしるべに海を渡る。
知っている。知らないけれど、知っている。
彼だ。暗い髪の中性的な青年が桟橋で笛を吹いている。
名前は思い出せない。けれど、知っているとわかる。
彼が自分を殺したのだろうか?
わからない。]
/中/
暇なのでRP入れてみました。墓下行くと暇になる(笑)。
てきとーにRPしつつ、墓下推理したいなと。
でもしばし離席〜。
[今日、嘆き島に送りたい者の名は、既に心に決めていた。本当に上手くいけば、これで終わる。
だが、同時に考えなければいけなかった。
…もしミッキーが本物だったときのことを。
誰を占ってもらうべきか]
─教会へ向かう海近くの道─
[教会へ向かおうとしている。
父親と会ってケリを付ける為には、この事件が解決し、かつキャロルが生きている必要があった。そんな日が来るのかと、気が遠くなりそうで、人気が無いのを良い事に煙草を銜えながら歩く。
自分が男が好きだと自覚してからは、教会へは行っていない。けれど、遠い母親が生きていて一緒に通った昔を思い出して、入る前に煙草を消した。]
─教会─
[少し狭い入口をくぐると人の気配がした。
はじめに暗闇があってそれから、ステンドグラスの光が見えるのは、神の荘厳さをあらわす為の教会建築の仕組み、ひとつの舞台装置なのだと言う。]
ローズマリー?
[カツンとヒールが響き、キャロルの声が反響する。]
―教会―
ん?
[響く声に思わず顔を上げ、ぽかんとした。]
え?
[キャロルの髪がステンドグラスを透かして光る日差しを浴びている。]
オレ、寝てたのかな…?
…ギルバート?
あたし、ローズがここに居るかと思って来たのだけど。ここでお祈りを?
[カツカツと踵を鳴らしながら、近付いて行く。]
[立ち上がると、人狼のことに集中していた頭が現実に引き戻された。
なぜか、この場にキャロルがいる。夢ではないらしい]
…こんにちは。
[少々緊張していた。ポケットに入れっぱなしのサーカスのチケットを握り締める]
─図書館─
[彼は、デボラの言葉と長巻物に記された内容を想起する。
墓荒らしの悪魔は、衛兵上がりの墓守が追い払い、
人狼として祀られた人間は鬼となり、社に住まう。怨みの声を響かせる。
だからこそ行う、鎮魂。
けれども、彼はモーガンから祭事の事は聞いていなかった。デボラによるとモーガンは、継がせない事を選んだという。
たった一度、アーヴァインの一族の中に狼憑きが出た事。「狼狩り」という伝承を、アーヴァインの先祖が見つけ出してきた事。
もしかして、過去の人狼事件の事の記録がないのは…
けれども、それは想像に過ぎない。
「狼狩り」は祭事だという。
決まった人数の贄で人狼に制約を与えるという。
分からない。そんな事は可能なのだろうか?
そして、デボラは本当に妖精から伝えられているのだろうか。]
…あ。
[大事なことを忘れていた。オレは自分のことばっかりだ。クラークの死を悲しんで、祈って。…昨夜非業の死を遂げたイザベラのためには、何一つ]
[緩やかに微笑する。]
…ううん。お祈りは小さい頃は通ったけど、12、3歳から教会には来ていないわ。
久しぶりだけと変わってないのね…ここ。
(父親の容態が良く無い事もあって)ローズと話したくて来たのだけど、話してどうなる事でも…無いかも。
[「あ」と言った事には不思議そうに。
そう言えば、と首を傾ける。]
ローズが塞ぎ込んでた理由。
あなたやリックと…関係があるの…?
普通なら聞いちゃ行けない事かもしれないけど、こんな時だから──少しでも信じられる人を増やしたいから……聞いてもいい?
―桟橋のそば 岩場―
……Like a diamond in the sky.
[ふと小さく歌の一節を口ずさんで、空を見上げた。
少し悩むように]
……おれは、人殺し、かな。
まあかまわないか。
[それからまた横笛を、手に取った。]
─図書館─
[イストー家の記録を探せば何か分かるのかもしれなかったけれど、生憎とそれは見当たらなかった。
もしかしたら、ミッキーの家にあるのかもしれない。
彼は、何度も考えたが、「狼狩り」が「鎮めの儀式」とは思えなかった。今もまだ、覚悟なんて到底出来なかった。
狼達の魂を鎮める事が出来るという祭事。
生贄となった人々の魂も鎮められるという祭事。
今、怨みの声を響かせるのは、人狼として葬られた鬼となった人の声だけ。
人狼の魂は既に鎮まり、社は社で鎮める事をしてはいた。
デボラが以前遭遇した祭事は、きっと狼の魂を鎮める為の祭事だったのだろうと思う。]
ローズマリーやリックのこと?
[少し、ためらうが、いずれ分かることだと呟く]
…オレはクラークの、クラーク=グラハムの友達<ダチ>…弟分だった。
この村の人なら、知ってるだろ。リックの親父さ。
−集会場→桟橋のそば 岩場−
[血の臭いがする集会場には何時までも居られなかった。
初めは気付かなかった臭いも時間が経つに連れ徐々に意識するようになって。
特に意味はなく何となく海を見ようと出たところで遠くにハーヴェイの姿を見付ける。
ただ、人が居るという認識だったが。]
[教会のステンドガラスを見上げて、打ち明けた]
オレはクラークに頼まれて、リックとローズマリーに遺品を届けに来たんだ。
クラークは死んだんだよ。ほんの数週間前…。
―桟橋のそば 岩場―
[笛の音は、先ほどまでの明るいパレードのような曲から、
故郷を思う歌へと変わっていた。
少し落ち着いたような曲。
ふと、視線を感じた。
笛を吹くのをやめて、ふりかえる。]
……ええと、たしか。
リック?
[調書の名前を思い出して、問いかける。]
─図書館─
[その祭事で、人々の魂が呪われてしまったのだという。デボラは正しく終わらせなかったからだろうかと、自分に問う。
それは、人を人狼として祀ってしまったからではないのだろうか、と、彼は思った。それだけではないのだろうか。理由は理解っているものだけではなく、他にもあるのだろうか…?
…分からない。
分からないけれど、デボラが言う「今回の狼狩り」は祭事ではないのだろうと、彼はまた思った。
そして、祭事のやり直しをデボラが望んでいたとしても、デボラ自身が嘘を言っているようにも思えなかった。]
復讐、って言っただろう?
クラークは人狼に殺された。そのときオレは、何の役にも立てないまま…
[話しはじめると、自分を抑えられなくなっていた。
とめどなく話した。クラークが占いの力を持っていたこと、人狼騒ぎに巻き込まれたこと、受け取った形見のこと。…リックに嘘つき呼ばわりされたこと]
―海辺 桟橋そば―
[少し考え、笛をしまうと。]
どうか?
[容疑者、とはいえ、まだ子供だ。
俯いてしまった彼に近づいて、後ろ手でほんの一瞬、仕込みをすると
ポンッ
と音がして、手の上に小さな花が乗っていた。]
―集会所・会議室―
[ 重い身体をひきずって、会議室へと現れる。ふらふらとした歩みはとても危なっかしい。]
……よう。
なんか進展は……
[ 近くの自警団員を捕まえて幾つか質問をしているようだ。]
わっわっ!
[素直に驚きまじまじと顔を見てハーヴェイのことを思い出す。]
あっ!
(この人は人間だってはっきりと解った人だっ!)
ぼ、俺…
何したらいいのかな?
[少しだけ近付き、話に耳を傾ける。
リックは調書を見て、小さい子どもが紛れている事に顔を顰めた。ローズマリーの知り合いだったと聞いて納得する。]
…形見を届けに。
銀のナイフ……。
銀は魔除けになると言うもの…ね。
[そして、ああ、父親はもしかすると小さな子どもも殺したのだろうか。子どもを見て顔を顰めている事が──昔にあったと思い出す。]
でも、誰が人狼か分からない。
…たとえ、子どもでも。
[顔を顰める。]
−集会所・会議室− (時間軸・不明)
[書き付けを続けながら、無意識にその口から言葉が紡がれる。はてしてそれを誰が聞いたか]
そう、それは始まらなかった物語。どこにも存在しないお話さ。
優しい坊やは鋭い耳を、その家に勤めていた働き者の女の子は、不思議な目を授かった。
みんなを恐い狼から守るため、神様がくれた贈り物さ。
けれどそんな二人の前に、意地悪な魔女が現れた。
魔女はまず二人の大事な友だちを悪魔だと、大人たちへ吹き込んだ。優かった先生も殺した。
そして次には、その少女こそ悪い魔女だ、殺してしまえと言い出した。
坊やは一人になった。でも坊やにはまだ、魔法の耳がある。
愚かな魔女は、自分の嘘におぼれて正体を現した。そして魔女の仲間のうちの一人も、もう知れている。
勇敢な少年はまず二人の魔女を滅ぼして、そしてあと一人残った魔物も見つけるだろう。
悪い魔女が人をたぶらかす嘘は、瞳の少女の命を奪った瞬間、全て失われてしまっているのだからね。
それは時間の問題。
だから、そう。この物語でも最後にはきっと、人間が恐い魔物を追い払うんだ。
滅びるのは悪い魔女たち、勇敢で正しい人たちが、悪い老婆を滅ぼしてめでたしめでたし……
……これがそんな、むかしむかしのお話であったら、どんなにかよかったろうね。
―桟橋そば―
何したらいいって……
それはおれに聞くことじゃないだろう?
[自分が言っては、「早く終わらせる」以外に何もなくなるから。
だが、少し悩みつつ]
自分が、人間だと、皆に認めてもらうとかかな。
あとは、人狼を見つけること。
まあ、そういうところだと思うけどね。
人狼を、あそこに送ればいいんだろう。
[島のほうを一度見やる。]
[全部話して、うつむいた。
何をしているのだろう、オレは。こんなことを聞かれたわけではないのに]
ああ。理屈では分かってる。
もしかしたらリックやローズマリーが人狼かもしれない。オレは、一度争いの場に居合わせた。分かってるよ。人狼はどんな嘘でもつく。
でも、疑わないで済めば、と願ってしまう…。
ギルバートは、人狼を探す姿勢があるか無いかで、人間かどうかを考えるのね。
だから、ミッキーやネリー、シャーロットは違うと。
…そうね。
あなたが昨日一生懸命質問する姿を見て、あたしはあなたを信じたいと思った。クラークさんの話も、そう言う理由だったなら。
もしそれでも、あなたが人狼である場合は。
自分が人狼だと言う記憶が無い…なんて、あんまり過ぎる時……とか、そんな不幸な場合だけかしら。
あたしは──、
[能力者に対する自分の考えを纏めようと、]
―屋敷・イストー家―
[昨夜、シャーロットが連れて行かれて(彼女は人間だった訳だけど)、停電が起こって、イザベラという教師(確かミッキーも彼女の授業を受けたとか受けないとか)が殺されて(アーヴァインと同じように)、デボラがネリーの事を狼だ、ミッキーがハーヴェイのことを狼だと言って
集会所から屋敷へ戻ったのは朝方。]
[それから淡々と一日の仕事を終え、屋敷を出る]
−桟橋そば ハーヴェイと一緒−
[ハーヴェイの言葉は聞いてても自分が言いたいことだけを勝手に言い放つ]
ぼく…思ったんだ。
昨日僕のとうさんが死んだって言った人に投票したんだ。
でも…
先生と…あのおねーさんが…。
とうさんは死んでなんかないんだっ!
自警団のオッちゃんが狼は嘘吐きだって言ってた!
だからあのオッちゃんが狼なんだ!きっと!
でも…
ぼく1人で言っても…
…甘えてるかしら?
それを言うなら、あたしはシャーロットを疑う事も信じる事も出来なかったけど。
[少し距離は空けたまま、ギルバートと並んで座った。]
―桟橋そば―
[子供の、言葉だろう。と思うも]
人は簡単に死ぬよ、リック。
だから夢の世界がほしいんだから。
[かすかな笑みをうかべ]
信じたくないことから目をそらすためにね。
……君も、そうなるのかい?
[そして、口をつぐんで]
君は、嘘だと思うんだね。気持ちはわかるけれど。
……うそつきが狼とは限らないよ。
おれは、うそつきだからね。
それに、狼がそういうことを言うとは思えないけどね。
狼なら、もうすぐ帰ってくると言えば、君が信じてくれるだろう?
─桟橋から集会場に到る道─
ユージーンさん。
こんにちは。いま、少し向こうへ
[島を指して]
渡ってみようかと思っていたところです。
……大きな進展はねえ、か。
[ 頭を振る。自警団員と話を続けた]
なるほど、俺が狼を探していないように見受けられていると、アンタはそう言うんだな。
……そうなのかもしれねえな。
俺は余所者から疑うことしかしてねえ。セシリアやユージーンを考える枠から外してる。……ネリーやシャーロットまでそう見られてるってのか?
じゃあ、カミーラって人やばーさんは……ああ、そっか。そうだよな。探す必要がねえのか。
余所者……。
表情を隠してる奴。あいつは違った。
俺の考えで、探していいものか。
他の奴の意見を聞かなくていいのか。
……今日もまた間違えたら。
先生みたいに……
えっ?
(そういえば大人はみんな嘘吐きだ…)
[思考を切り換えるかのように頭を振って]
ぼく…
一生懸命考えてたんだ…
ぼく…。
[また俯いてしまうが直ぐに顔を上げ]
みんなにちゃんと言わなきゃいけない事がいっぱいあると思うんだ!
でも、上手く言葉にならなくて…
[寝台の傍らに置かれていた食事に口をつけ、潮鳴りの音を聞く。
真っ赤に染まっていた海は、少しずつ暗くなっていく。
食べ残しの食器を持ち、静かに階段を下りた。]
-海辺・桟橋そば-
[笛を吹く青年に、小さな影が近寄って来た。
これも知っている。青年よりも、よく。
彼が私を殺したのだろうか。こんな小さな子供が、大女である自分を殺せるとは思えない。
ああ、そうじゃない。
大きさなど関係ないのだ。彼が、自分を殺したものならば。
少年が何事か叫んだ。彼の言葉は良く聞き取れない。
そういえば、前も彼は叫んでいた。何かを必死に。
”投票する”
そう、彼は他所から来た金髪の男に投票すると。]
分からない、って投げ出してしまったら、護れないと思った。
だから必死で尋ねたよ。自分の目が甘い誘惑に惑わされているんじゃないかって。
─桟橋から集会場に到る道─
ええ、お参りに行こうかと。
でもやっぱり止めました。もう死んでしまった人は何も応えても教えてもくれないし。
シャーロットと…イザベラ先生でしたっけ。彼女たちは貴方が埋葬とか、したの?
[ 自警団員から、約束の菓子の袋を受け取った。紙袋に詰まった大量の菓子はきらきらとカラフルで。子供が持つ夢のような色合いだった。]
[ 受け取って、そのまますぐに封を開ける気にはならなかった。そのまま、紙袋をテーブルの上に置いた。]
[ 視線を感じた。振り向く。カミーラという女だった。]
……よう。
いずれネリーを嘆き島へ送るつもりなら、どうしてデボラを先にと思うの?
ネリーを信じきるつもりがないなら、デボラを先に送っても、同じことじゃないかな。
─桟橋から集会場に到る道─
そうですか。
埋葬は、まだしていません。
イザベラさんは、まだ検分が終わっていないらしくて。
シャーロットさんは…
[分からないというように頭を左右に振った。]
[思い出した。
だから自分も名前を書いたのだ。殺したいと思った人間の名を。
殺したいと思ったわけではない。ただ、彼女の死により、能力者を名乗ったもの達がどう繋がっているかわかると、考えたのだ。
まるでゲームのように、彼女の命を扱って、自分は投票した。
だから、自分はどこにもいけずにここにいるのだろうか。
自分が殺した少女は、何者だったのだろう?]
[老婆はミッキーと自警団員の会話を見守りながら、ふと含み笑いをこぼした]
ククク……こんな話を知っているかい。
狼を誰より熱心に探してるのが狼だった、そんなお話。
ああ、むかしむかしのことさね
[自警団員はギョッとした表情でむせ返るが、どうにか平静な顔に戻ってミッキーとの会話に戻る。
うっすらと冷や汗をかき、背後の気配に向けて緊張を含みながらも]
―回想:午前中、海辺の教会―
[昨晩、錯乱気味の頭で訪れた教会は、当然ながら施錠されていた。
清廉な牧師の顔を思い出す。]
暫く海を眺めることで、心を鎮めた。
ここの海は昼間も美しいのだが、ローズマリーは夜の海が断然好きだ。
夜の海の静けさと怪しさ、そして怖さを堪能することが出来るのは、海の傍に住んでいる者の特権でもある。]
[そして夜が明けて――再び、ローズマリーは海辺の教会に来ていた。
老いた牧師がローズマリーに語りかける。]
─桟橋から集会場に到る道─
そう。
早く埋めてあげられれば良いのに。
…その様子じゃ、別に私の事を信じてくれている訳じゃ無さそうね。
[肩を竦めて、海からの風で乱れる髪をかきあげ]
…そうね。集会所へ行きましょうか。
ねえ、あなた昨日何で、ギルバートさんに…投票したの?
―回想:午前中、海辺の教会―
「お店はいかがですか」
…少し立て込んでおりましたので、殆ど居ませんでした。
容疑がないとはいえ、牧師様も気ぜわしいのではないですか。
[牧師はローズマリーの言葉を無視するかのように畳み掛ける]
「…あなたの身も危険ですよ」
ええ、解っています。
「貴女の愛する人が望んでいなくても、それをするのですか」
…愛した人は、もう。
それに、綺麗事だけで平和を願うことは出来ません、から。
[ なんとなく、和んだ。そんなことではいけないはずなのに。コイツは、敵だ。敵だ。敵なんだ。気を許しては、いけないんだ。]
……やる。
[ 袋の中からチョコレートを取り出して、差し出していた。]
今日送るも、明日送るも同じことだ。
…そんな発想があっさり出てくる自分が嫌だよ。だけど。
今日送るのがデボラ婆さんだと一つだけ確かなことがある。それじゃ殺人は止まらない。絶対に。
オレは、リックやローズマリーやあんたの亡骸なんか見たくないんだ。
―回想:午前中、海辺の教会―
[祭壇の中央に向かい、ローズマリーは祈りを捧げた。
信心深くはなかった。それは自分のための儀式だ。]
では…また。
[短く別れの言葉を告げ、ローズマリーは教会を後にした。]
う、うん…。
[ちょっと難しい顔をして]
ゲームとか…さ。
ようかいババァが言ってることが全部あってたら…
あの、ネリーって人を島に送れば終わりなんだよね?
でも…そんなに簡単に終わらないと思うんだっ
ぼく、ようかいババァもデブの人もどっちが偽者とかって全然解らないんだ…
で、でもっ!
何て言えば良いんだっけ?
えっと…うーん。
デキスギ!そう!何かデキスギだと思うんだ!
あたしが、ネリーよりも婆さんが怖いから。
…それと、もしデボラ婆さんが偽者だとばれても良い狼側の人間なら、人狼に都合の悪い人間が日数分殺されて、かつ人狼は二匹そのまま残るからよ。
良い場合より、悪い場合を考えるの。
[朝の日がまだ高くない。海から刺す日はとてもまぶしい。
嘆き島も、今日は綺麗に――見えた。
道中すれ違った自警団員と話をする。
ダニエルが隣町の病院に搬送されたとのことであった。]
キャロルは…平気かしら。
[キャロルも知っているという。キャロルとそういえば、話をしていなかった。
あの子が狼だとしたら――]
―回想:昼―
[BARに戻る。リックの姿はない。
スクランブルエッグを二人分作る。
食べる。
食欲はない。
考え事をしていた。]
キャロル、デボラ、ギルバート…
そして人間と解っているハーヴェイ。
話をしなくちゃ。
[店を開けたまま、ローズマリーは外へ*出た*]
─桟橋から集会場に到る道─
ネリーさんの事は…分かりません。
デボラお婆さんが話す祭事という事も。
[集会場への道をネリーと歩きながら、話す。
程なく、集会場が見えてきた。]
…
[ギルバートに何故投票したのかの問いに、彼は少し前の地面を見つめる。]
…ミッキーとネリーが本物の力を持つものたちで、デボラとカミーラが偽者なのだとしたら、それぞれ人狼と協力者のどちらだと思ってるんだ?
あんたの意見を聞かせて欲しい。
[自分の考えが素直に言えて興奮し始めて声が徐々に大きくなる。
ハーヴェイの反応も気にせずに一方的に]
それでね!
ぼく思うんだ!
これで終わりってさっ!人狼ってそんなに馬鹿なのかなって!
馬鹿って言うのがあってるか解らないんだけど…
こんなに簡単につかまるならぼくたち集められたりしないと思うんだ!
だってそうでしょ?
そんなにあっさりと見付けられるなら自警団のオッちゃん達でも見付けられるはずだよ!
[デボラが偽者だとして「簡単に全部の人狼を見つけた」なんて筋書きを書くものだろうか。
…それこそ信じてもらえないように思う]
でね!でね!
ぼくはようかいババァが偽者だと思うんだ!
[先程言った言葉は綺麗さっぱり忘れている]
それでさっ!
あのデブの人!
あの人って偽物でも本物でも人間なんだよね!?
あってる!?
あっ!
間違ってるかも!!
[その考えに、彼はなるほど、とおもう。
それでも自警団がという言葉には、]
それはないと思うけどね。
自警団の中に見分ける人がいなかったから、おれたちが集められたんだろうしね。
…その場合は、デボラ婆さんが協力者ね。
そうね、彼女がネリーとカミーラがシャーロットの霊について口にする前から、カミーラを大切にしている様に見えたのも…。
不可思議だったのかも。
でも、ミッキーは…どうだったかしら。
ネリーは、先にラインを作った事をハーヴェイに追求されていたわね…。
─集会場前─
[彼は、ネリーをじっと見つめて、更に問う。
ネリーの三つ編みが揺れ、ネリーの表情は見えない。]
なら───あなたが人狼だと思う人は、誰ですか?
[ 自警団員との話を終える。彼は慌てて駆け去っていった。]
ばーさん……あんまり脅すなよ。
ただでさえ、ばーさんは見た目が怖いんだ。
[ 少しやつれた顔で苦笑すると、カミーラに向き直った。]
ええと……。
その人って、誰だ。
俺が狼って言う奴?
俺を狼って言う奴?
[ デボラの方に助けを求めるように目を向ける。]
ばーさん……通訳、お願いできるか。
俺には、よくわかんねえんだ。
[不意にハーヴェイの言葉が耳に入って]
えっ?
う、うーん。
[何処かで見た大人を真似して腕組み何かしてみる]
ぼく、なんか…
怖くてさ…
あまりみんなのこと見てなかったし話も聞いてなかったんだ…
ようかいババァが本物だったらさ…
あのネリーって人も…
連れてかれちゃった、あの人も…
もっと…なんか…
うーん…。何て言えば良いんだろう…
―現時間・集会場にいたる道―
ネリ…
[声をかけようとして止まった。
二人並んで歩いては居るが、冷静に殺気立っている空気を感じてのことだ。]
ギルバート。
あたしは、あなたより性格が悪いのね…。
ハーヴェイと言うサーカスの人を疑ったのは、彼が言葉を発するタイミングは自分と似ているんじゃないかと思えたけど、一見同じ方向を向いていても、意見が曖昧だと思ったからなの。
人狼なら殺されない為に、人間の振りをするでしょう。彼の動作が偽じゃないかって思った。孤立する者は、集団に紛れようとするわ。生き延びる為に仮面だって被るわ。
『あたしも人と違う好みを持ってるって、最初に気が付いた時、隠そうとしたもの。男の子が好きなのに、女の子が好きな振りをした…。』
[それは心の中だけで呟いて。
ギルバートに性別の事を打ち明ける勇気はなかった。]
でも、ミッキーは何を思って彼を選んだのかしらね?
質問をしたいなら、集会所へ戻るべきかしら。
[ミッキーの表情にくしゃりと笑って。恐い顔といわれたことなど、どこ吹く風]
よしきた。
……ああ、ちょっとお待ち。
娘さん、あんた昨夜、見事な腕をお見せだったねえ。
[ペンと紙束を用意し、そばにあった小机を引き寄せる。
ともに母語でない言葉を解した通訳のみより、こちらの方が早く伝わるものもあるだろう。
そして老婆は、二人の会話を繋ぎ始めた]
[キャロルの横顔をちらりと盗み見る。
もし、この騒動が長引けば、彼女がアーヴァインのような無残な姿に成り果てることもあり得る訳だった。
あるいは、シャーロットのように嘆き島へ…]
冷えてきたな。集会場へ行こうか?
─集会場前─
…今度はあたしの番ね。
あたしはもしかしたら、ハーヴェイさんが人狼だと思っていたわ。
あの人、凄く良い人。
でも、誰とも衝突しないで、誰にも優しくして、誰も”敵”を作らないようにしてるんじゃないかって。…ただの親切な人だったみたいだけど。
[ミッキーに向けて、諭すように伝える]
いいかい、坊や。
英語のままでも簡単な話なら、お嬢さんには伝わってる。
それに婆の知っている言葉は、この娘さんが本来話す言葉じゃない。
お互いに少しずつ知っているから使えるけれど、すらすらとは行かないさ。
だからいくら頑張っても、あまり難しいお話はできないからね。
工夫するんだ。
なるべく簡単な言葉で、どうやって思いを伝えるか。
…有り難う。
あなたは寒く無い?
[同じタイミングだった事に頬笑んで、遠慮がちにだが、ぽんとギルバートの背中に触れた。]
派手過ぎる好みなのだけどね…。
女にしたってシャーロットみたいに可愛い方が、普通は良いんでしょうけど。
ああ、ねえ。
あなたはあたしが怖くはないの?
─教会→集会所へ─
あ…
何でもないの。ごめんなさい。
[ばつが悪そうにネリーとユージーンに呟く。]
「ババァ2号!」
[リックの声がした。
思わず呟く。ナイスタイミング。]
リック、どこに居たの。
早く行きましょう。
[鐘の音が聞こえた。
自警団が鳴らす鐘の音だ。覚えている。
あの建物へ行かなくては。
そう、はっきりと意識したわけではない。ただ、少年と青年の後を追うように、集会所へ向かった。
自分が殺したのは何者か。真実は、そこにある]
―集会場・前―
[人がいるのに気づくと、少々気恥ずかしげにキャロルと距離を置く]
…なんだよそんなところに集まって。
中に入ろうぜ、中に。
[言いながら会議室へまっしぐら]
[考えて考えて、ゆっくりとペンを走らせる。]
'あなたはやさしいから、おおかみはあいつだといえない。
ねりさんもやさしいから、あなたをかばってうそをついた。'
[その後を書こうとして、指先が震える。]
[カミーラの説明を聞いて、頷きながら、ミッキーへ]
『友達をうしなうのが恐かったのか』、そう訪ねたのだそうだ。
確かに不慣れかもしれないが、使ったのは英語だよ。
耳を澄ますんだ。聞こうとしなければ、聞こえてこないものもある。
'ねりさんが あなたを みすてて いたら きっと ねりさんは にげられた。'
[そこまで書くと、ぐしゃぐしゃと線を引いて消してしまった。]
─集会所前─
[ギルバートが離れた事に気付いて、はっとする。名残惜しい様な、気恥ずかしい様な。借りたままの上着の端を少しだけ握りしめ──。]
…デートしたみたい。
[ぽつり。]
─集会場前→会議室─
今日は、おそらくきっと、ネリーさんが処刑されてしまうのに…そうしたら、あなたが本物だったら、何も分からなくなるのに。
−集会場・会議室−
[ローズに手を引かれて中に入り、ハーヴェイとの会話を思い出し頑張って声を出す]
みっ!…みん…な、ぼく、考えたんだ…
[ちょっと俯き始め]
ぼくはやっぱあのオッちゃんが狼だと思う。
名前は、えっと…
[何処かから全員の名前のメモを取りだし]
ギルバートって人。
ぼく、昨日はあんな理由で投票しちゃったけど…。
前に同じ事件に巻き込まれて生きてるって…
どこかでそう聞いたんだっ!
それってさっ!
狼だとおもうんだっ!
[集会所の中から、外まで響く声で、唐突に叫ぶ]
誰がババアだいっ! デボラ姉さんとおよびっ!!
……はっ。いけないいけない。むかしの癖が出ちまった。
若い子達に囲まれてると、自分が歳くったことを忘れちまうねえ。
[後半は照れくさそうに、頭をかきながら]
[独り言の様に、]
そう言えば、シャーロットがギルバートを人狼だと思うと言った言葉は、何をどう考えた末なのかが分からなかったわ。
あたしは、そうは思わなかったから。それはシャーロットが人狼だと疑う理由。
そう、物事が簡単なら良いのに。
カミーラは頑張っていても上手く話せない。カミーラと婆さんがもしも狼側なら、庇われている人は誰にも注目されていないのかも。
こわいな…。
キャロル。
もう一度尋ねるけど、誰に投票するつもり?
そして、デボラやカミーラが偽者なら、誰を庇っていると思う?
オレには、どうしてもネリーが狼に見えてしまって、凝り固まっているみたいなんだ。
キャロルの考えが聴きたい。
─ →会議室─
”答えられない”っていうのは酷いわね。
分からないって言っているのに。
でもあなたを調べて…貰うべきだと思うわ。
あなたは何を考えているのか分からない。
ああ。
[ 深く頷いた。彼女の意図は伝わった。たどたどしいが、理解は出来たと思う。]
なんとなくだがわかったよばーさん。
[ 改めてカミーラに向き直る。相手にわかりやすいように伝えるなどと、まともに考えたこともない。頭をひねりながらなんとか答える。]
俺は、友達が大事だ。
だが、それ以上に、自分が大事だ。
お前は、誰かが大事なのか?
[いきなり人が変わったように演説を始めるリックに驚いた。]
…あ、いや、続けて頂戴。
あなたの言い分を聞きたかったのよ。
人狼は人狼が誰か知っている。
「人狼が誰だと思う?」と問われたら──、人狼は。人の振りをしていても、上手く答えられないかもしれない。
―現在よりも少し前 外―
[リックの言葉を聞く。
子供なりに一生懸命なのだろうけれど、感情的になることなどほとんどない彼からすればそれはなんとも面白く感じられた。
内容は、困惑してしまうものだったけれど。]
それでもおれはネリーに投票をするんだけれどね。
これで、まだ誰かが襲われたら(それは自分かもしれないと思うけれど)、お婆さんがうそつきだ。
そうしたらそのまま、自警団に差し出してしまうのもありだしね。
[それから鐘の音。
連れ立って集会所に戻る。]
─会議室─
ネリーさんは言いました。
墓地は薄気味悪くないのか?と。
探偵をして探したいと───…
[だから、最初ネリーが名乗りあげた時に信じていた。]
こんな事、聞きたくないです。
投票もしたくないです。
けれど───…
[と、ネリーの声に。]
それは、私が人狼だと考えているからですか?
考えが分からない事と、
人狼だと疑う事は違うと思いますけれど。
[もし、昨日、自分が殺した娘が狼ではないのなら、なぜ、老婆は彼女を狼と言ったのか。
老婆は全てを語ってしまった。
彼女を、そして緑の髪の娘を処刑し、それでも狼に襲われる人がいたら、次は自分の番だ。
その間に仲間を生き延びさせる為?
自分が処刑されている間に本物の見分ける眼を持つものが狼を見つけてしまうとは思わなかったのか。
それまでに見分ける眼を持つものを殺すつもりだった?
それならば、青い髪の娘を狼と言わない方が良かったように、自分には思えた。]
う、う…
ぼ、ぼく狼なんかじゃないもん…
な゛な゛んでしんじでぐれないんだよ…
[眼は涙でいっぱい]
ひっく、だ、だっで…
へ、へんじゃないが…なんがいも…
おおがみにあうなんでさ…
[一生懸命自分で涙を拭いながら]
だって。
人狼なら。
人間を処刑しても
構わないと思うでしょう、きっと。
でもきっと、あたしはあなたの本意が分からなくて、それで思い違いをしているのかも知れないじゃない。
シャーロットへ投票した人達の中にだって、シャーロットが人間だと知って、投票した人狼が居るかも知れないんだから。
[ギルバートに、]
最初に、婆さんが二番目に名をあげたまま忘れられ掛かっているセシリア。…でも、彼女は目立たな過ぎてちょっと分からない。話してない人が疑わしいのは当たり前ね。
[リックの声が響いてくる。]
あの子、昨日もあなたを人狼だと…投票したのだったわね。どうなのかしら。状況が変化しても新たな考えが浮かばないのは。(それはネリーにも当てはまるだろうが、今キャロルはネリーとユージーンの会話を聞いていない。)
[顔を顰める。
煙草を吸いたくなったが我慢をした。]
―そして今 会議室―
[リックの「ババァ」という口の悪い言葉に、女性は怒っていないようだったが。
中に入って、人の話を聞く。
すでに投票用紙には名前がかかれていたし、
彼はそれをそのまま、箱に入れた。]
[時々口を挟みながらもミッキーとカミーラの交流を見守りつつ、なんとなく外へ向けて声を投げる]
いいかい。サーカスの綺麗な兄さんは確実に人間だからね。
間違ってもあの人にだけは、絶対に投票するんじゃないよ。
[くすっと笑ってリックの頭に手を置く]
大丈夫。
わたしは、貴方が狼でないことを信じてるの。
あなた自身の言葉で、あなたが狼でないことを証明してほしかったのよ。
…さ、涙を拭いてちゃんとお話してちょうだい。
ギルバートが狼と思う?
それは、なんでかしら?
[ローズマリー自身も疑問に思っていたことだから。
リックの言い分を*聞きたかった*]
オレは、今日ネリーに投票するつもりだ。
でも、同時にミッキーが本物である可能性も考えなくちゃいけない。
その場合、デボラとカミーラが庇っている仲間がいることになるわけだけど…。
[デボラがいきなり唐突に叫んだのを見て、めをぱちくり。
それから、暫く考えて…今度は自分の口で言う。]
…うソつく よくナい おもウ。
[リックは昨日はどういった様子だったのか、今日は人狼を探そうとしている姿勢は感じられる気はした…と考えながら。]
でも、あたしもネリーを強く疑ってるわ。
だって、昨日質問した結果、何も納得してない。
婆さんを信じられないのは、あたしの弱さかもしれない。
[見分けてほしい人、という言葉に、首を傾げる。
子供の姿を見たのは、感情的だからわけがわからない、と思ったのかもしれない。
ネリーとユージーンの会話。カミーラと、デボラと、ミッキーの、会話(?)。キャロルと、ギルバートの会話。
色々と混乱してくるが。]
─集会場─
私は処刑をして構わないと、ネリーさんの前で言いましたか?
[彼は、尋ねた。
ネリーを見つめて、どこか哀しそうに。]
ネリーさんが私が何を考えているのか分からないというのなら、私もネリーさんが今何を考えているのか分かりません。
結局、ネリーさんは誰も疑っていないのですか?
デボラが本物の能力者なら、確かに出来すぎているとは思う。でも、それで人狼が得をするとはあまり思えない。
…セシリアがもし人狼なら、彼女を庇うためにデボラがあわててシャーロットに「人狼だ」と告げる…
そういうことって、あると思う?
私は、ローズマリーさんを占って欲しいと思います。
[と、ギルバートの声に彼は言った。
人狼だと思っている訳ではなかったけれど、殆ど疑う人が限られている中──セシリア・ローズマリー・リック──では、彼女を見て欲しいと思ったから。
と、そこまで言ってリックの大声が聞こえてきた。]
…
[頭を振る。]
[周囲を見回して、何とはなしに語る]
婆の占いは、もうただの余興だ。誰でもいいから手を挙げな。
それから坊やに誰を見てほしいかは、ちゃんと話し合っておやりよ。あの子たちを少しでも信じているならね。
何も言わずに選ぶことだけ任されちゃ、坊やだって可哀想ってもんさ。
─集会場─
言わなかったわね。貴方が嘘吐きで無い限りは。
疑ってるのは全員。昨日デボラさんへ投票した人は少し、疑ってるけど。デボラさんの嘘ってそのうちバレると思うから。…その時に、言い訳出来そうだから……。
………。
[確認するように言ってリックの声に閉口した]
[リックの大声に頭を抱える]
オレを疑うというのなら、話も出来る。納得してもらえるように努力もするさ。
だが、成り行き上でオレを殺そうとするのはやめてくれ。…おまえもだユージーン。
[リックの言葉と泣き顔に、苦笑する。]
リック?
わかったんならいいよ。
お父さんが死んだって聞いたとき、悲しかったんだろう?
嘘か本当かはおれは知らないけど。
君は、人を殺そうとしたようなものだからね。
そういう嘘を、ついちゃだめだよ。
[泣きながら、それでも懸命にハーヴェイに聞いたことを思い出しながら]
み゛み゛んな゛誰に投票するの…
み゛んな゛がネリーって人なら、あのオッちゃんを調べて欲しいよ゛…
[そういってギルバートを指さす]
じゃなきゃ、無駄になるってさっき聞いた…
[がんばって少しずつ泣くのを堪えながら]
リック。こんなお話を知っているかい。
狼が来たと嘘をついて人を騙したために、本当に狼に食べられてしまった子どものお話。
そう、それはむかしむかし……
[占って欲しい者。
…またよりによって、と眉をひそめる。
ネリーの言った言葉で、もしかして唯一といっていいくらい納得できた言葉だった。
「昨日デボラに投票した人が怪しい。言い訳できるから」
ああ、そのとおりだ。
人狼は知っているから。
ネリーを嘆き島に送ったその後を。だから、危ない橋は渡らない。
昨日デボラに投票した村の者はローズマリーとキャロル。
それに、リックは、どこまで本気でオレを疑っているというのだろう?]
[ほぼ泣きやんで]
ぼ、ぼくあまり他の人見てなかったけど…
あのオッちゃんは見てた…
狼は人に信用されようとするって自警団のオッちゃんに聞いたんだ。
ひっく
ババァ二号はあのオッちゃんのこと信用してるように見えるもん…
オッちゃんも信用されようとしてるように見えたんだもん…
ぼくはオッちゃんのこと狼だとおもってる…
オッちゃんにみんな投票するなら
ひっく…
[周りを見渡して、ローズは信用したいと思い始めていたせいか誰を調べて欲しいと決められずに、ユージーンを指さす]
この人…
リック。
[そこから先が言葉にならない。
もう、あまり時間がない。本気で疑っているのか、パニックに陥ったふりをしているのか。
分からないのでは、疑いを解くことが出来ない]
[ギルバートを指さして]
オッちゃんが人間だったとき…
ぼくは昨日みんなに解るように投票した…多分…
同じオッちゃんに投票した人がなんか気になる…
そう。
[リックの頷きに、少し、考える。]
……それじゃあ、もしおれが、君に、君のお父さんが死んだといっていたら、君はおれを疑っていたかな?
おれが、今、二人から人だと見極められていなかったら。
昨日、おれがそう言っていたら。
[自分が尋ねたものかとためらいながら]
つまり、リックはデボラとカミーラが偽者だと思うわけか。
…今は、誰を嘆き島に送って、誰を占って欲しいと思っているんだ?
[泣きそうになった子供に、内心は面倒がっているかもしれないが、
決して表に出すことはなく、微笑って]
難しいだろうけれどね。
[それからギルバートが質問したので、そっと口を閉じる。]
自分で煽ってなんだけど、どうにも忍びないね。
みんな人間なんだがねえ……どうして信じあえないものだろう。
そうさ、むかしむかしのお話でも。
ああ。変わっていくものもあり、ずっと変わらないものもある……
[疑いたくはないけれど、リックがいつまでも泣き止まないのが不可解だった。
もう、真剣に話し合い出来る時間はあまり残されていないのに]
リックが本気でオレを疑っているのか。感情的になっているのか。それが分からない。それが知りたい。
デボラが嘘をついているんだとして、
おれは、明日それがわかるなら同じだと思うけれどね。
嘘がついているのがわかったら、そのまま自警団に引き渡せばいいと思いますし。
[リックが大声で涙まじりの主張を始めたので、少し慌てた。が、周りの大人が巧く対処してくれているようだ。たまには大人の中で意見を言ってみるのも、悪くないと思う。]
…デボラさん。
[ローズマリーはデボラの前に歩を進めた。]
いえ。
……よくわからないが、聡い子だろうし。
難しいかもしれないけれど、この子もわかると思いますよ
いつか。
[彼がもたらした訃報を考えて、そうギルバートに告げた。]
[リックを取り巻く騒動が落ち着いたようなのを見て呟く]
誰かを信じるの(>>246)が一番難しい…。
ミッキー様とミッキー様が人間だって言った相手以外誰も信じられないって言ってしまえば簡単だけど。
嗚呼、人狼が二人しか居ないのなら、ギルバートさんはもしかしたら信じて良いかも知れない。
ギルバートさんが人狼なら他の人に肩入れする理由が無いわ。仲間はカミーラさんとデボラさんなのだから。それ以外の人間はきっと殺してしまうのだから。
…でも人狼なら人から信じられようとするかもっていうのもあるわね。でもそれって、人間でも同じじゃないかしら。
…もしかして。
デボラさんへ投票したという事は、昨日の時点でデボラさんを信じないという意思表示よね。
シャーロットへ投票したという事は、デボラさんを信じるという事かしら。
/中/
更新まで遊ぼうと思っていたけど、なんだか思考停止になって来たわ。
明日が続いていたら楽しいんだけど。
とりあえず、寝落ちしそうです。
…
[キャロルの視線を受けると、キャロルの肩口を見つめていたけれど、やがて顔を見つめる。]
…
[手の中の投票用紙は強く握り締められていた。]
[ハーヴェイをじっと見て、もう一度言う]
…ありがとう。
でも、分からないのは、むしろオレのほうだ。
ザルの目の上に残ったのは、一番疑いたくなかった人たちばかり。
占って欲しい人…。ローズマリー・キャロル・リック・セシリア…。
この4人のうちの、誰かだなんて。
セシリアならば、言葉を交わしたことさえない人だけど。この4人の中で、一番人狼らしくない。
セシリアが人狼なら、彼女が霊を見るものを騙ったほうがよかったはずだ。カミーラよりも。
人狼かどうかと言われたら…
分かりません。
それに、…
[キャロルにぽつぽつと話して、口篭った。
彼はまだ、投票用紙に名前を書けない。]
お嬢ちゃんという歳でもありませんけど…
[寂しく笑うが、デボラから見たら皆お嬢ちゃん年齢だと思いなおす。
デボラと話すのは初めてではなかったが、今――初めてこの語り部と接する気がした。
年配女性の前だと口調が畏まる癖は、いつまでたっても直らない。]
デボラさん。
私は矢張り、貴女を全面的に信用することは――出来ません。
何故ネリーをお選びになったの?
そして、その後何故シャーロットをお選びになったの?
その答えは、物語の中に?
どのような答えを頂いても、頑固な私が納得できる術はなさそうです。
ユージーン。
投票をしたくない理由は、あなたが人狼で実はなるべく人を殺したく無いから。
なんて理由だったりはしない──わよね?
昨夜、イザベラが襲われたのはどうしてなんだろう?
護られている可能性の一番低い人だと思ったから?確かに控えめな人だった。だから、護る者に邪魔されず襲えると思ったのかもしれない。
だけど、それなら。
セシリアのほうが一層無口だったようにも思う。
貴女を信用する点がひとつあるとしたら――後に仲間となる、カミーラさんがすんなり出てきたところだと思います。
それも、異国の人が虐げられるのを予防するために出てきた、とは思えなくはありません。
凝り固まっているのは解るわ。
学も経験も無い私には、どうしようもないんです。
私が確固たる情報を得るために――今日だけ貴女に賭けてみるのは、間違いでしょうか?
[暫く考えて…ぽつり。]
ねりさン さいしょ だれミる はやくきめテほし いテた おもタ。
こまてル みえタ。
だれミる きまラなイ こまルひと …ミるひと と… ミられルこまルひと?
[キャロルの言葉に>>276、]
私は、ネリーさんを疑っています。
デボラさんを、今信じたいです。
それに、カミーラさんが昨日急に誰かを探す様子。
あれは狂っているのでも、人狼としての行動にも見えなかった……でも、分かりません。
私は最初、デボラお婆さんが過去の事と混同して、今の人狼事件をとらえているのだと思っていました。ネリーさんも本当に死者が見えると思っていました。けれど、カミーラさんが名乗り上げてきてから、違うのではと思い始めました。
間違っているかもしれません。
それでも、デボラお婆さんが嘘を言っているようにも見えません。
[投票用紙を箱へ入れる。ハーヴェイを見た。
運がよければ、自分の推理があっていれば、彼は死なずに済むはずだと思った。
だが、占って欲しい者の名前が決まらない]
キャロルさん…。
あなたの思う人狼のヴィジョンに、あたしが当てはまるってあなたが言うんだったらあたしは何も言う事は無いわよ…。きっと死ぬまであたしの事を分かるのはあたしとミッキー様だけだから。
それに、昨日の時点でデボラさんへ投票する事が目立つこととも思わない。”あたしは”そう思う、そういう事だから。
[漂ってきた煙草の煙を鬱陶しそうに払う]
そう、それで…何だっけ。
キャロルとローズマリーがデボラに感じた反感は、理解できる。
それに、その意見を持つ人は二人いる。
…ということは、少なくとも一人は人間だ。
人間が感じても、不思議のない感想だ。
ふむ。昨日も話した通りさね。
あの娘らの姿を見ていて、何処か気になった。それだけだ。あまり強い思いからじゃない。
どことなく責任感の強そうな気配はあったから。
まあ少しばかり、冷静に場を見れる狼かしらんとは勘繰ったさ。
そしてまた、仲のよさそうな様子から、人なら早く見ておいてやりたいと思ったのも、本当だ。
そも、両方が狼だなんて思いもしなかった。
もしあるとしたら、どちらかがもう一方の隠れ蓑として誑かされているのだと。
だからネリーが魂を見ると言ったとき、ならばシャーロットはどうだろうと気にしたのさ。
勿論むかしむかしの影じゃなく、目の前にいるネリーとシャーロットの姿からね。
[頭をぶんぶんと振る]
人と違うことを言うからって、人狼とは限らない。
だめだ。振り出しだ。
絞れない。もう一度考え直す。
>>289
そう、その言葉です。
私…デボラさんを信用している訳ではないんです。むしろ、かなり疑っています。これはクラーク―私の友人も言っていましたが、巫女の能力を持つ方の宿命とか。
しかし、これ以上、死体が出ないかもしれないという…その言葉が、わたしを誘惑するのです。
貴女はミッキーを人間と言った。
ミッキーが死ななければ、村が助かる。
それは、貴女側の理論でも同じことですよね。
デボラさん。
ご回答、有難うございます。
[宿題が思ったより難しかった・・・
遅く来たことに後ろめたさを感じつつ足早に会議室に入る]
こ、こんばんわ。遅くなっちゃった・・・
…ばぁちャん うソ いテない。
[それだけはきっぱり言い、もらった用紙に絵を描いた。
白いヘッドドレスを付け、エプロンをつけたおさげの娘。
クッキーの入った籠を、笑顔で差し出す姿。]
イザベラが襲われた。
一番護られていなそうだから…?でもセシリアはもっと無口で…。
しかし、彼女が人狼だとしたら、デボラやカミーラより逃げる能力は低そうだ。
仲間じゃ…ない?
…ミッキー。
あなたがもしも本当の力を持っているのなら。
私は…ユージーンを。
ユージーンに、あなたの力を使って欲しい。
[議論の邪魔にならぬように、小声を使ったつもりだった。]
[考え込んでいると視線を感じる。首を傾げる。
しかし声はかけずに考える。]
もしも、明日、襲撃が起きたら。
そうしたら、簡単に考えられるのが、お婆さんが狼。もしかしたら、強力な人間の助っ人。
……確実にミッキーさんは人であるならば。
ミッキーさんには今日はあの子を、見分けてほしい。
感情的なのが、どうもわからなくさせるから。
[リックが出て行くのを見て、つげた。]
ねえ。
デボラさんを疑っているのに。
それなのに、これ以上死体が出ないかも知れない道を選ぶって。ローズ、それはつまりあたしの名前をその紙に書こうって事よね?
デボラさんを信じていないのに。
時間がないわね。
[爪を噛む。皮膚が抉れて少し血が出た]
[ 各々の意見を聞いていたが、どうにも定まりそうにない。]
誰を、見ればいいんだ……。
セシリアは違う。そう、信じたい。
[昨日引き止めた時の、強張った顔。]
それから、リックも違うと……思う。
セシリアとリックは、見ない。
人間だと……そういう結果しか出ないと、思いたい。
今は人間を見る余裕はないからな。
[ローズマリーに、話がすれ違ったと気付いて>>279]
そう、結局のところは順番なのさ。
もし仮に、婆が嘘をついているとしよう。そうだとしても、あの娘にもはや役目はない。
婆と異国の娘、どちらが狼でどちらが人か知ったとして、何か得になるかね。
ミッキー坊やさえ生きていれば、いずれにせよそう、悪い魔女の仲間は明るみに出るだろうよ。
そして婆、異国の娘、働き者の娘にはもう、仕事がない。
ただいずれかの組が狼とその仲間であるという、その疑いを背負い続けるだけでね。
ならば、どちらが嘘つきであるかを、いま先に明かしたほうがよくはないかい。
それだけ信じることのできるものが増えよう。
仮に、この婆こそが悪い魔女であろうとも。
セシリアがもしも人狼ならば、カミーラが名乗り出ず、セシリアが名乗り出たほうがよかった。
…オレは、リックを占って欲しいと思う。
あの子は、まじめに話をすることから逃げているように思えてしまう。
ネリー。
デボラさんにも言ったけど、デボラさんのことを全面的に信じてはいないわ。
だけど、全面的に否定も出来ない。
信じるか否かの決着を、今日つけるべきと思った。
それが、貴女の処刑と同義であることは――
[視線を落とす]
私が申し訳ない、と思うのは間違っている気がする。
疑われることも、貴女の能力に、つきものと聞いた。
[クラークの顔を思い出す。]
ミッキーには、どういう人を人狼だと考え、具体的にどういった言動がひっかかってハーヴェイを選んだのか聞きたいわ。
──占いは、
[出て行ってしまったリックと悩んだ末。]
…ユージーン。
今さっき、俯いた事が……理由。
[いきなり飛び出したリックに驚きつつ、
今考えることを、考えなければならないことを発言しなければ・・・と考えた]
昨日、ミッキーはハーヴェイさんを占って、狼じゃないといった。
じゃあ・・・ギルバートさんを占って欲しいかな。
なんとなくだけど・・・
[自警団長が倒れていたときのことを思い出した]
何か冷静だし・・・。昨日ユージーンさんとリックに投票されそうだって、死んだらどうするんだっって言ってたし・・・。
二人だけだったのにね。
投票する人、もう決めてるよ。
単にいい方向に考えたいだけかもしれないけど。
[投票用紙を箱に入れた。乾いた、こすれた音がした]
[ リックを占わないと言った矢先に、リックをと希望する者が現れて、戸惑う。]
どうすればいいんだよう……。
あの感情的な様子は、俺から見れば人間に見えるんだが……。そもそも子供に感情的にならずに話をしろと言う方が、無理だ。
父親が死んだことを言うのを先延ばしにしていれば……あるいは。
…急かさないでよ。時間が無いのは分かってるんだから。
そう、デボラさんを信じる、信じないという意見を隠しているんじゃないか。そう考えることも出来るって事だったわ。
だからやっぱりユージーンさんを調べて欲しい。さもなくば、リック君を。
投票…は
大丈夫、ミッキーは、死なない。
彼に、ユージーンを判別して欲しいとお願いした。
「人狼を探していないから人狼」とは私は思わないけれど、けど、
あの人は――人ならぬものから、逃げているだけのように、私には思える。
[立ち上がり、紙を手に投票箱へ進む。デボラと並んで歩く形になった。]
感情的になるのは、人だけなのかな。
人狼というものは、人の真似をするのだから、それも出来ると思うけれど。
[ミッキーに尋ねるように。]
死という重要なことを先延ばしになどしたら、それこそ、
翌日も生きていられるとわかっている人に、おれは感じるけれど。
>>309
俺は昨日、言ったはずだぜ。
「嘘をつくのがうまいやつ」
「表情を隠すのがうまいやつ」
ずっと微笑ってた、ハーヴェイが怪しいと思ったんだよ。後は……あいつは、余所者だからな。
希望が一番多いのは、ユージーン、か……?
デボラさんへ投票していた人。
キャロルさんかローズマリーか選ぼうと思う。
…キャロルさんは、”私を”疑ってるって分かるわ。
ローズマリーは、私を疑っているの?
疑っているんでしょうね。でも、そんな理由で。そんな理由を使ってるんじゃないの。
[指で赤くローズマリーの名前を書いた]
ネリーの投票が、それこそオレには分からないんだよ。
ネリーとミッキーが本物の能力者なら、デボラとカミーラのどちらが人狼なのか、考えないなんて、不思議だよ。
…ねりさン やさシ…
デも、ねりさン おおかミ。…あノひと こわシた。
[たたんだ紙を投票箱に]
…ェザァン イマクゥ ァー ネグンィ ゥ ォヌソゥ。
イソロクゥ ァユカンァ イァネキォ。
…ウコャカン ダラティケ イノニィ……。
[うなだれて、ぽつり。]
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