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―浴室―
ありがとう。
[道を譲ってくれたエーファに笑いかけながら、リネン室でタオルを借りて浴室に入った。
身体は忠告通りに拭くだけにするとしても、顔はたっぷりと水を使って洗うことにした。
何度も何度も洗ったが、満足はできなかった]
……はあ。
[熱い息を零して、諦めたように首を振る。
濡れた前髪から水玉が幾つも飛び散った]
人が伝えてきた物は例え尾鰭がついていようが、ちゃんと意味がある。
…そして、身のうちに流れているものもな。
『祝福されし使徒』ならいるだろうよ。
確実にな。
さて、あんたは俺に何を期待している?
俺が『祝福されし使徒』であることか?
[真面目な響きを帯びた声音に同じように真面目な声音で問いかけた。]
―厨房→広間―
[勝手口の扉が風でガタガタと音を立てている。
つ、と視線をそちらに向けるが扉を開けようとは思わなかった
天候が悪くなってきていることだけを感じ柳眉を寄せる]
今夜は嵐かしら。
[激しい風雨となればなかなか寝付けないかもしれない。
先ほど見つけてきた瓶の中身が役立つ時も近いか。
グラスとともに酒瓶を持って広間に行こうとすると
遠目に自衛団長の姿が見えた。
入り口近くに陣取るその姿は見張っているように感じられ
入り口から遠いカウンターの席へとひっそり移動する]
そう、だな。
研究者として……感情を全て廃して言わせてもらうなら。
隔離空間、という『場』は築かれている。
『人』が揃うのであれば、後は『時』次第、かな。
[言いつつ、翠は一瞬、窓の方へ]
……もっとも、この空じゃ、月齢確かめようもないけど。
― 一階・廊下 ―
[確かリネン室も奥だったかと、思いながら歩けば双子を見つけて軽く手を振った。
やっぱりフォルカーはこっちだったか、とはちらりと思ったり。]
よ。2人揃って立ち話はいいが、長引くと冷えるヨ?
[と言いながら、近づいていく。]
飯まだの奴は、早い所広間に戻んないと食べそびれるよ。
食欲無くても、ちょっとは詰めとくと後に響かないだろうさ。
[滞在が長引くと、余計に食欲はなくなっていくだろう。
人狼騒ぎが起きようがおきまいが、閉鎖空間に閉じ込められれば次第にそうなってくるはず。
そう思いながら言った。]
―浴室―
落ち着けよ。もう。
[顔を拭くと、そのタオルを冷水に浸した。
兄が知ったら顔をしかめただろうか。
火照ったを強く拭っていく。こちらはベタつきが取れればそれで満足なので、そう長くは時間をかけなかったつもりだ]
― →広間 ―
[さすがに外の風は冷たく、すぐに中に入る。
ふっと息を吐いて、それから、温かい飲み物でもいれようかと再び厨房の方へと向かう。
自衛団長がはいってきたのはそのすぐ後か。
振り返るが、あまり気にせずそちらへ向かい、カウンターのそばで話している二人へと視線を向ける]
「祝福」?
[クレメンスへと疑問の声を投げてから、ヴィリーへと視線を向けて]
あ、そういえば名前うかがっても?
僕はゲルダ・エーベルヴァインというんですけれど。
[もしかしたらエルゼリート宛の手紙の差出人で、見たことがあるのかもしれないが、そんなこと知る由もない]
[向こうから誰かが来るのに気づき、それがアーベルだとわかると向こうは挨拶を。
こちらはそちらをちらりと見るだけに、続いた言葉には]
わかってるよ…。
[先ほどのこともあってアーベルの方を見ないままそう答えていた]
エーファ、いこ。
[そのままアーベルから逃げるようにして、エーファをつれて広間に行こうとした]
……う、ん。
[フォルカーには頷きで返して]
[まるで逃げるような動きだとは気付く余裕もない]
[ぴったりとくっつくように、言われるままに広間へ向かおうと]
[自衛団長が入ってきたことには...は気づかずにエーリッヒの話>>496を聞く]
ってことは、俺だってもしかしたらどれかのうちの何かだって可能性があるってことか。
[力の現れかたという点も、人狼にも色々なタイプが居るという点、のどちらだとしても。そして一拍おいて問いかけたことへの答え>>497にそうかと一度目を閉ざす]
俺も職業柄、感情を廃した考えは持ってるつもりなんで、プロがいうならそうなんでしょう。とはいえ、職業柄見るまで信じないってのはあるんですがね。
ま…時があるなら近々なんでしょうね。
[そしてそんな現実的思考故にか、全部、自衛団は用意しているのだろうこと想定した。
事件から集められた日が三日、今日で四日目。「時」は本日か、明日か。逃げ出されることも考えられるだろうことより近々であろうと]
―浴室―
[湯を使わなかった浴室内はあまり温かくないかもしれない。
服を着直している途中で外に人の声が増えた気がした。
女性なら場所を空けなければと身支度を急ぐ]
ケープもまだあった方がいいか。
[あったかくして、というナータの言葉を思い出し、もう不用にも思えるそれも羽織っておくことにした]
― リネン室→浴室 ―
[リネン室からタオルを数枚引っ張ってくると、その足で反対側の浴室へと向かう。
使用中の札はかかっていないが、中に人の気配を感じた。]
多分ライの兄さんだよネ。
おーい、まだ使用中?
[とは外から扉を叩いて中の様子を伺う。
別に開けても良いのだが、万一女性だったの時も考えて一応の礼儀は弁えた。]
―一階・廊下→―
[エーファがついていくのを確認しながら、広間に向かう。
いつもと変わらない様子のアーベルには少しいらついて、エーファにはその様子が伝わっていたかもしれない]
エーファと俺はもともとは一つだったようなものなんだから、自分の力に頼るようなもんだ。
[途中、よくわからない論理を展開させていた]
─広間 暖炉傍─
[団長から目を逸らすと、オレは分からないながらもエーリッヒとゼルギウスの話を聞く。
仮定の話は仮定でしかねぇよなぁ。
でも研究職って仮定で先に考えるのが仕事だっけ]
うーん……分からん。
[やっぱ頭がついてかねぇわ、うん。
そんな状態で居たら、何か視線を感じた>>510。
うっかりそっちを見てしまう]
─厨房─
[エルゼやフォルカーについて口を出した事に対してアーベルの反応はからりとしたもので。>>476
それについて口出しすることはなく、ただ微笑みを返事とした。
食べられると痛いだろうしと言われれば、痛いのも嫌ね、と眉をひそめて苦笑した。
けれど、アーベルに話をねだることを言われるとその表情は知らず和らぎ。>>477
今でも彼の話を聞きたがるのは本当だから、話をすることは好きだと言ってもらえればやっぱり嬉しそうな笑みに変わった。
そしてナターリエ達と共に厨房で食器を片付けに入り。
ライヒアルトやクレメンスも厨房に来たのを見れば挨拶をして、出ていくのも見送り。
片付けが終わった後、お風呂に向かうらしいアーベル>>488を見送り。
そういえば、と自分もお風呂に入りたいなと思ったものの。お風呂などの温度差が激しい場では発作が起きやすい為、屋敷では急な発作に備え必ず誰かが側についていた。
けれど此処は屋敷ではなく、まさかアーベルに頼むわけにもいかない。
かといって女性に頼むにしても、発作が起きた時の対応をお願いするというのもはばかられ。]
……どうしようかしら。
─広間・暖炉傍─
[カウンターの方から漏れ聞こえるやり取りに、ほんの一瞬、翠を向ける]
……さすがというか、なんというか。
[人狼の伝承の多くは、何故か教会に多く伝わっている。
だから、クレメンスがそれについて語る様子に、ふとこんな呟きが零れた]
ん、ああ。
……無自覚、っていうのも、ないわけじゃないらしいが。
ま、個人的には、現状命預けてるとも言える相手がそうじゃない、と思いたいけど。
[>>506 ゼルギウスの言葉に頷いて。
職業柄、という言い方に、苦笑する]
ん、まあ。俺も、現実として目にするまでは、ここに、っていうのは、信じたくはないね。
……『時』を示すのは、月の満ち欠け。
満月って、いつだったっけ……?
―浴室―
はい。
もう出ますから、どうぞ。
[アーベルの声に扉越しの答えを返す。>>511
札を掛け忘れていたとはまだ気づいていない。
まだケープは手の内で濡れた前髪も拭いきれていなかったが、同性ならば多少の時間は同室しても問題ないだろう]
─厨房→広間─
[とにかく何時までも厨房にいるのもなんだし、とひとまず暖かい広間へと移動して。
ゼルに相談でもしようかと思ってあたりを見回せば、入り口近くにいる自衛団長の姿が目に入って。
その表情は険しく、まるで自分たちを見張っているような視線に無意識のうちに眉をひそめた。
その姿を視界からはずすように視線を動かせば、窓がガタガタ言っているのに気付いて。]
……風、強くなっているのかしら…
嵐が、来るの?
[そう小さく呟いた。]
―一階・廊下→―
一つ……
[やや後ろをついて歩きながら]
[フォルカーの理論を聞いて、目を伏せた]
…… だったのに、なんで、かな。
[何が、かは口にはしない]
[前を行くフォルカーに届いたかどうかも分からない]
ルカねぇ、大丈、夫?
[広間のすぐ近くまで来た時、代わりに掛けた言葉は]
[いつもと違う姉の雰囲気を察してのこと]
─広間 暖炉傍─
[視線を向けたらゲルダが笑った>>519]
???
[良く分かんねぇけど、笑いかけられたんで、へらりと笑い返した。
…ん? オレ何かしたか?
そんなことを考えたけど、少し前に聞こえたエーリッヒの疑問>>516に視線はまた二人へと戻る]
ん?
満月ってとっくに過ぎて無かったっけ? あれ?
[今月ブルームーンじゃないなー、とか思ってた記憶があるんだが。
違ったかな]
ごめん、記憶あやふやだわ。
教会にそういうのが多いのか。
[エーリッヒの言葉>>516にそうなのかと呟く。とはいっても感想はそれ以上はないけれど]
ん、安心しろ。俺は薬師だ、見習いだけどな。
ま…こんな事件関係なくとも薬師は信頼されにゃ話にならんからなぁ。
[こんな事件など関係なく時によっては命を預かる立場なため、それはいつものことだとばかりに肩を竦めた。]
感情だけで言えば、数日して解散とか、他に犯人見つかったーとかっていうのが一番だ。
満月…いつかはわからない。…この嵐の後、雲が去った後に見える空が答えにはなるんだろうけどさ。
―カウンター内―
まったくだ。
[同意するように頷いて]
よほど信用できる奴なら言っても構わないだろうが、
どこからどう伝わるか分からないからな。
[参ったもんだよ、と小さく息を吐いて。]
場合にもよるだろうよ。
だが片割れが食われても、占う者次第でどうにかなってしまうことがあるらしい。
[朱の花の痣が目覚めたきっかけもそうだった。]
―→広間―
なんでなんだろうな……
[ぽつりとつぶやく言葉は奇しくも妹と同じような言葉。
自分は妹の言葉が聞こえていたわけではないが]
ん?俺は大丈夫だ。
別になにも、問題はない。
[広間つく前、妹に尋ねられればそう答えてから広間へと入った]
あれ、過ぎてたの?
まあ俺だって時折しか見ないしなぁ。
仰ぎ見た空の記憶があってもいつ頃の空だったかだって曖昧だし、最近曇ってること多かったしなぁ。
と…まあ似たようなものだね。
[とエルゼ>>521に答える。だがやはりか、きっと近々なのだろうとは思ったけど口には出さなかった]
─広間・暖炉傍─
ああ。
大抵は、説話的な扱いされてるんだけど、教会発祥の口伝とかは多いみたいだね。
[>>523 ゼルギウスに軽く頷いて]
……見習いでも、俺にとっては、頼れる存在ですから。
[滅多に口にしないような内心を零したのは、もしかしたら不安定さの表れなのかもしれないが、それはそれとして]
確かに。
……早いところ、過ぎ去ってくれればいいんだけど。
[そう、言った矢先、窓が激しく揺れる。
直後に玄関が開き、慌しく団員が入ってきて、団長に何事か耳打ちしているのがちら、と見えた。
団長は難しい顔で何事か指示を出し、団員はやや、困惑した様子で再び外へと出て行く]
……なんだ?
― 浴室 ―
あ、やっぱりライの兄さんか。
じゃ失礼するネ。
[声がして、中の人物を確認出来たことと返事が返った為に、遠慮なく扉を開けた。
その前に使用中の札をかけておくのは忘れずに。]
そういや、使用中の札かかってなかったけど。
気をつけないと、誰かと鉢合わせするよ?
[と札の事を知らせておいた。
そうして先に浴室をあけて、あまり温まっていない様子に一度群青色が瞬く。]
あれ、あんまりあったかくないけど。
ぬるい湯使った?
[体調悪いのに大丈夫かい?と、ライヒアルトが浴室を出る前に尋ねてみた。]
―広間―
[満月について交わされる言葉が聞こえくる。
入り口の方に陣取る自衛団長をチラと見遣り]
……また難しいお顔。
[流石に自衛団長が条件揃わぬ場に孫を寄越すとは思わない。
条件が揃ってしまったから仕方なく呼び寄せた、と思いたかった。
少なくとも女には、団長が無情な人には見えていなかったから]
あんな所に居て、寒くはないのかしら。
もう、御歳なのに。
[聞こえればまだまだ現役だと怒られてしまうだろうか。
カウンターに腰掛けたまま何気なく独り言ちた]
[教会についての話にはへぇ。と簡単な反応を返しつつ、続く言葉には少しだけ照れ臭そうにもして]
うん、頼ってもらえるぶんがんばるさ。
[それを誤魔化すように軽い調子で口にして、早く過ぎ去ってほしいものだと同じように頷こうとしたところで、慌しい自衛団員の足音に気づきそちらへと目をやった]
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