75 花を見上げて君はわらう
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[はっと、述べられた言葉にレイスを見る。
目を見開き、喉が鳴った]
……何、言って……
[レイスは彼女の兄だ。
何を言い出すのだ、と、口の中で思わず声を転がす]
(146) 2012/05/14(Mon) 23:07:37
[キリルの傍に近づく幼馴染たちを止める様な事はしなかった。
カチューシャの手に在るものには覚えがあって、僅かに目を開いたけれど、それだけだ。]
(147) 2012/05/14(Mon) 23:07:49
[偶然、同じもの、であればよかった。
キリルが髪飾りはちゃんとあると答えてくれれば。
でも、キリル>>143が肯定するから、泣きそうな顔になる。
イヴァンを殺したレイスが、キリルに殺されるのを望む言葉も聞こえて。
一度瞳を閉じる]
――……
[聞きたい事はあったはずなのに、複雑な気持ちがあふれて言葉にならない。
ただ、もう一度キリルに向けた瞳が、酷く哀しい色を浮かべていた]
(148) 2012/05/14(Mon) 23:08:08
[ゆる、と首を振る。
再び外をゆけば猟銃を肩にかけ歩くミハイルを見つけた]
ミハイル…!
[呼びかけて、駆け寄る]
イライダが、人狼に殺された。
[イヴァンに続くイライダの訃報。
心が麻痺してしまいそうなほどの悲劇が続く]
(149) 2012/05/14(Mon) 23:08:35
[こく。と、喉が鳴った。
ああ、と無意識の裏側で本能が思う。
月はどれほどに、歩を進めただろう。
紅い月の刻限まで、あとどれほどの刻だろう。
───その言葉、叶えられるまではどれほどだろう>>144]
(150) 2012/05/14(Mon) 23:09:25
兄貴はボクに、
……イヴァンだけじゃなくて、兄貴まで失わせようというの。
[声は、ひどく平坦に響いた]
(151) 2012/05/14(Mon) 23:10:55
――…カチューシャたちが心配だ。
[ぽつと呟けばミハイルも同意してくれただろうか。
彼女らをさがし、漸く、彼女たちの居る其の場所をみつける]
(152) 2012/05/14(Mon) 23:11:59
―イライダの自宅へと―
[もう、全て知らされているだろうか。
だとしたら自宅へはいないかもしれないが。
いつも出掛けているのを知っていたから、墓地の方を先に回ってきたが、そこにはイライダの姿は無かった。
誰かとすれ違うこともなく、イライダの自宅の前まで来て、扉が開いているのに気付いた。]
おい、不用心だな。昼だからっ…て…
[荒らされたような室内。嗅ぎ慣れた血の臭い。
横たわる、イライダ。
一目見て分かる。これは獣の仕業だと。
けれど、昨晩彼女が施錠するのは確かにこの目で、耳で確認した。]
(153) 2012/05/14(Mon) 23:12:42
………、
[兄から視線を逸らした先、カチューシャと目が交わる>>148
その瞳に浮かぶ色に、軽く眉を上げた。
脳裏に警鐘鳴らすものがある]
…、道端にでも落ちていた?
[殊更に、何気ない風に首を傾げた]
(154) 2012/05/14(Mon) 23:13:20
なぁ…イライダ。
これが、俺の答えなんだ。
地獄へ堕ちたらよ、二度とお前とは会えないだろうから…。
今謝っておく。
…すまない。 俺、殺すわ。 ―――キリルを。
(155) 2012/05/14(Mon) 23:13:29
ユーリーは、メモを貼った。
2012/05/14(Mon) 23:14:36
…ユーリーか。
[イライダの自宅を出た後、キリルの姿を探して歩き回っていた。
ユーリーの口から訃報を聞く>>149までもなく、そのことは知っていて。]
――さっき、見てきた。 俺、アイツを止めるけど。
邪魔するなら、今だぞ?
[そう語る声は、自分でも驚くほど低く…。抑揚のないものだった。]
(156) 2012/05/14(Mon) 23:18:19
ミハイルは、メモを貼った。
2012/05/14(Mon) 23:20:18
[キリル>>145の問いに、ふるふると頭を振った。
手の中にある、汚れのついたちいさな髪飾りに視線を落とし]
――お兄ちゃんが、……死んだ近くに、落ちていたんだって。
……ねえ、キリル……止められない、の……?
[何気なさを装う幼馴染に、ぽつぽつと答える。
立ち止まった位置は、それでもキリルを信じているからか、近い。
視線をあげて、じっと、キリルを見つめた**]
(157) 2012/05/14(Mon) 23:20:20
ロランは、メモを貼った。
2012/05/14(Mon) 23:20:28
カチューシャは、メモを貼った。
2012/05/14(Mon) 23:21:00
え。……?
[平坦な声。>>151
対して洩れた声は、酷く間の抜けたものだった。
僕は憎まれていると思っていた。もう要らないのだと思っていた。
彼女の手に掛かれば、それが償いになると思っていた。]
…… だって、お前、僕は……ッ
[それが独り善がりな考えだと、思いもせずに。]
(158) 2012/05/14(Mon) 23:22:19
ミハイルは、メモを貼った。
2012/05/14(Mon) 23:25:09
マクシーム兄さん、の……?
止めるって何を、
[未だユーリーの告げた言葉は聞いていない。
聞いていないということに、なっている。
だから分からないという風に、カチューシャを見た。
その表情に、眉を顰める]
(159) 2012/05/14(Mon) 23:25:23
『それなら安心』
[そっとささやくように、空気が揺れた。
次いで意識が見るのは、己の体を見る、レイスの姿>>105]
……なんで謝るのかしら。
私のほうが、謝らなきゃダメじゃない。
[声も届くでもない。頭をなでようとしても、触れられるわけもない。
そっと苦笑を刻んだ]
(+11) 2012/05/14(Mon) 23:25:24
――…。
[止める、とミハイルは言う。
男はそれを止められない。
否、何処かで覚悟していた事だったから]
邪魔はしない。
僕も、――…止めたいと思うから
手伝うよ。
[ミハイルの腕は確かなのを知っている。
手伝う余地はないかもしれないと思いつつも
腰のナイフにそと手を宛がい]
(160) 2012/05/14(Mon) 23:26:58
…────、分かってる。
[兄の言葉に、呻くように小さく返す>>158
分かっている。恋人を殺したのは、紛れもないこの兄だ]
でも兄貴は、兄貴なのに
…っ、どうして、
[勝手な言い草だろう。既に3人を手に掛けた。
それでも問わずにいられなかった。
ふる。と、無意識に首を横に振る]
(161) 2012/05/14(Mon) 23:31:06
『ありがとう』
[花畑はゆれる]
[愛する人の足元で花たちが歌う]
『キリル、キリル、どんな君でも大好きだよ』
『どうか全て心のままに』
[ふわり、寄り添うように香が立ち上る]
『ユーリ、ごめん』『ごめん』
(+12) 2012/05/14(Mon) 23:34:27
…ユーリーが?
[ぽつ。と、カチューシャの唇がユーリーの占いの結果を告げた。
それを険しく見返して、眉を顰める。
幼馴染へ向ける声は、ひどく尖った]
…そんな出鱈目、信じるの…?
[ざわりと血が騒ぐ。
…まだ紅い月は、その姿を見せてはくれない]
(162) 2012/05/14(Mon) 23:35:35
ロランは、 キリルに話の続きを促した。
2012/05/14(Mon) 23:35:49
カチューシャは、 キリルに話の続きを促した。
2012/05/14(Mon) 23:35:52
…そか。 急ぐぞ。
[「手伝う」
その言葉に、ユーリーの肩を軽く叩いた。
彼の手を汚させるつもりは無い。
だが、止められていたら少しは揺らいだかもしれなかったから。
じっと前を前を見据え、主を喪った、イヴァンの自宅へと向かった。]
(163) 2012/05/14(Mon) 23:36:05
ミハイルは、 ユーリーに話の続きを促した。
2012/05/14(Mon) 23:36:46
ミハイルは、イヴァンの畑の方から話し声がするのに気付いた。
2012/05/14(Mon) 23:38:14
どうして信じるの?
カチューシャは、ユーリーよりボクが信じられない?
……髪飾りだって。
あの時、カチューシャの傍に行ったでしょう。
多分その時に落としてしまったんだ。
それだけのことで、ボクを疑うの?
…あの時、マクシーム兄さんと
最後まで一緒にいたのはリトヴィノフさんだよ。
彼がいつの間にか襲われていたって言ったんだ。
それを誰か確かめたと思う?
誰も一人も、確かめてなんていないじゃない。
───あの人が犯人かも知れないじゃない。
(164) 2012/05/14(Mon) 23:38:58
キリルは、メモを貼った。
2012/05/14(Mon) 23:40:03
(+13) 2012/05/14(Mon) 23:40:10
それ、は。
[問い掛け。何と返せば良いのか分からない。
守る為だなんてもう、言い訳にしか過ぎなかった。
あの日僕が拾った髪留めは、妹のものだとカチューシャは言う。
それが本当なら、彼は違ったのだろう。奥歯を噛み締めた。]
…… 間違えたんだ。
莫迦な間違いをした。
[妹から僅かに視線を外して、それだけを言った。]
(165) 2012/05/14(Mon) 23:41:42
[ふと、目を眇めて空を見る。
雲が薄くかかるそこに、赤は見えず。
星がチラホラと、隙間から見えるだけ]
…――、
[キリルが言葉を紡ぐのを、横で聞く。
車輪を握る手に、力を籠めた]
(166) 2012/05/14(Mon) 23:42:09
[必死に言葉紡ぐ様子は、
人狼の焦りに見えるか人の混乱と見えるだろうか。
周囲を狂おしく見渡す。
同意を求めるように、視線が辺りを彷徨った]
…カチューシャ、ロラン。…兄貴、
(167) 2012/05/14(Mon) 23:42:49
ミハイルは、猟銃を構えて、ゆっくりと声のする方へ。
2012/05/14(Mon) 23:43:25
[花の香を幽かに纏わせたそよ風が、キリルを背後から抱きしめるみたいにひらひら花びら舞い散らせて、それでも風はすぅと吹き抜けるだけ]
(+14) 2012/05/14(Mon) 23:44:27
……間違い?それで?
それで兄貴はイヴァンを殺したの。
───…イヴァンを殺してしまったの。
[服越しに硬い鋏を押さえる。
お守りのように、鋏と香袋を服越しに握った]
(168) 2012/05/14(Mon) 23:44:53
(+15) 2012/05/14(Mon) 23:45:32
[キリルの言葉に、そっと手を伸ばし
答えの代わりに彼女の腕に触れた。
ふと、他の気配を感じて、視線を巡らせた]
…?
[遠くで、狼の遠吠えがする]
(169) 2012/05/14(Mon) 23:45:55
[肩に触れる手にふっと表情を緩める。
昔はもっと大きく感じられたミハイルの手。
積み重ねたものの違いはあれど大きさだけであれば
もうさしてかわらぬものとなっていた。
促す声に頷き、向かった先で
状況を直ぐに把握することは出来ない。
キリルとレイス、カチューシャ、ロラン。
キリルとカチューシャの距離の近さに
男は思わず柳眉を寄せる]
(170) 2012/05/14(Mon) 23:47:55
ロランは、メモを貼った。
2012/05/14(Mon) 23:48:04
ユーリーは、メモを貼った。
2012/05/14(Mon) 23:49:36
────…、
[触れる手の温もり>>169
それに思わず目を見開いた。
じわりと涙滲むのを、瞬きで必死に堪える。
遠く、狼の遠吠えを聞く。
───その吼え声に、心落ち着く心地がした]
(171) 2012/05/14(Mon) 23:49:45
……嗚呼、そうだ。
[絞り出す様に言った。>>168言ってから、顔を上げる。
本当に、取り返しのつかない事をした。]
だから、
[殺せと、続きは紡がずに再度手を伸ばす。分かり辛い表情は、彼女には少し泣きそうに見えたかも知れない。]
(172) 2012/05/14(Mon) 23:51:22
兄貴の…、ばか。ばか。
[堪えきれずに、同じ言葉を二度繰り返す。
泣き出しそうな兄の顔に、やはり同じ涙声が返った。
手が伸ばされるのに、躊躇うように足を踏み出す。
幼馴染らとの距離が、少し開いた]
(173) 2012/05/14(Mon) 23:54:59
―イヴァンの畑―
[猟銃を握る手が強ばる。
引き金に掛けた指が今にも攣りそうだ。
多くの獲物に猟銃を向けたことはあっても、
当たり前のことだが、人…キリルに向けることになるなんて思ってもみなかった。
けれど、決心は揺るがない。
近くカチューシャがいるが、この距離なら撃ち誤ることもない筈だ。
呼吸が浅くなるのを、意識して深い呼吸へと。]
(174) 2012/05/14(Mon) 23:57:51
嗚呼。
本当に、莫迦だ。
[こちらに来るキリルを見詰める。
僅かに浮かべた心算の笑みは、相変わらず下手で伝わりにくいのだろう。
他の気配が近づいている事には、気付けなかった。]
(175) 2012/05/14(Mon) 23:59:03
[兄へと向けて、駆け出した。
泣きそうな顔へと向けて、手を振り翳す。
平手打ちしようとする仕草は、物陰からはいかに映ろうか]
……兄貴のばか…っ!
[ボクは、叫んで右の手を思い切って振り降ろした*]
(176) 2012/05/14(Mon) 23:59:46
[少しだけ空いた距離。
男は庇うようにカチューシャの前に立つ。
そうして、腰に帯びたナイフの柄を利き手で掴んだ**]
(177) 2012/05/14(Mon) 23:59:50
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