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へえ、なかなかじゃねえか。
月が二つありゃ酒も旨くならあ。
花の色はいただけねえがな。どうせなら野性味のある…
[泉の傍に胡坐をかき、瓶の蓋を開けて深い色の液体を呷る。濡れた顎を袖で拭い満足げに細めた目が水面を見て凍りつく。焦茶色が映すのは満月ではなく天啓めいた理解と焦燥]
っざけんな、チクショウ!
[苛立ちに任せ三分の一以上残る瓶を水面に叩き込むが、水面の月を砕くことはない。荒い息を吐き肩を揺らして戻っていく満月を憎憎しげに睨む]
鏡――ああ、ないんだ。
お風呂場とかにも、ない?
[酒に対する評価には大きく頷いて]
うん。あんな変な臭いするのにね。
「命の水」っていうことなのかな。
[内心で首を捻りつつも前を向いて歩み出す]
それでも、キッチンまで歩いてきたみたいではあったから。
多少はよくなった、んじゃないかな。
見ていませんか。
残念ですが、ありがとうございます。
[青年の短い答えにも頭を垂れ]
[す、と女の眼差しは、青年の腕へと向けられた]
あの後に、叱られぬ様処置はなさいましたか。
必要があるならば、水場の近くにある布を裂くとよろしいかと。
いずれ、あかが乾いて黒に変わってしまう前に。
灯があれば、色は分かりますから。
[気をつけろと言われて、そう答えます。
実際危なく見えてしまうのは、仕方ないのでしょうけれど。
少なくとも廊下には、そう大きな障害物もないでしょうし。]
どっちでもよくても、よりよいほうで呼びたいけれど。
それなら、どっちでも呼んだほうがいいのかな。
[シャーロットの疑問に突いて考え込み、
歩を進めながら腕を組んだ。
手は肘を支えず、ともすれば落ちかける布を掴んで]
ああ、お風呂。
見てなかった。
[至極納得するような声色。後で確認しようと思いつつ、酒に関する言葉には頷き返す]
そうよねぇ。
まぁ好きな人は好きなんだろうけど。
私はあまり。
[話しながら歩みはキッチンへと向かう]
あら、キッチンまで来てるの?
それだったらだいぶ良くはなってそうだけれど…。
お酒も入ってとなると、どうかしら。
[やはり半信半疑]
終焉の獣…狩られる前に狩れってことか。
[がりりと親指を噛む。溢れた血が舌に触れた瞬間、浮かぶのは苦悶の色。荒く唾を吐き、それでも消えない味にポケットにねじ込んでいた酒瓶の封を切り口をすすぐ]
ゲフ…人間の血なんざ呑めたもんじゃねえぜ。
どうせなら――なあ
[酒にはジビエが合うと嘯く低いだみ声を聞くものは*いない*]
[のろのろとキッチンの中をあちこち動いて確認する。]
材料はあるようですね。
ダンプリング入りのスープでも作りますか……
[上着を脱いで作業台の隅に置き、シャツの袖を捲くる。]
ああ。
しかしこの中にはいるだろうし、そうでなくても近くの何処かにはいるだろうから、その内会えるだろ。
[告げられる礼にこんな言葉を返し。
腕へと向いた視線と言葉に、微かに眉が寄った]
一応、これからやろうかとは。
……水場の近く、ね。わかった、覚えとく。
[変わってしまう前に、という言には何も言わずに。
色はわかる、というニーナの答えに、そうか、と呟いて]
……それじゃ、俺はこれで。
[左の腕、そこに宿る疼きと熱と。
それを抑える手に力を込めつつ、*薄闇の奥へと歩き出す*]
出来れば統一してくれた方が良いかしらね?
どちらも良いとは言わないし、どちらもダメとも言わないのだけれど。
そうね…シャロ、の方が、呼び慣れては居るのかしら。
[多分、と自信はなさげに言葉を漏らす]
はい。ラッセル殿を。
あかの髪のお二方のうちの年若い方ですわ。
[色のみが分かると言う眼の事を聞いていたためか]
[なされる説明は色についてを]
そうでしたか。
こちらにはいないのかもしれませんね。
料理が出来る方を探していらっしゃった様ですが、また擦れ違ったのでしょうか。
絵を返さねばなりませんのに。
風呂場。
そうした場所にもあるものなのですね。
[自分が足を洗い流すのに使った水場にはなかったけれど。
この城の規模ならば他に立派な浴室があってもおかしくは無いとも思った]
変な臭い。
慣れないとそうも感じましょうか。
あれば便利なものでもあるかと思いますが。
[二人のあとについてキッチンへと足を進める]
慣れているほうがいい?
[訊ねながら、キッチンの戸を開く。
幾人かの姿は消えていて、
話題の当人が動き回っているところだった]
あ。平気なの?
[ペティナイフ片手に、野菜を手に取って物色している時に声が]
……ああ、ラッセル、君?でしたか。
ええ。もう随分と。
[莞爾と微笑む。]
赤…ああ。
[言われて漸く、その色を思い出します。
その間に去って行く色を、眼は見送りました。]
すみません、お役に立てなくて。
…絵?
[小さく謝罪を述べた後で、首を傾げました。]
[青年の、或いは励ましとも取れる言の葉に、女は再度礼を述べた]
[腕に向く碧は、寄せた眉に気付く事なく]
はい。行かれるのですね。
お気を付けて。
[その背を追う事は無い]
これで風呂場にも無かったらほぼ諦めかしら…。
イザベラも鏡があれば、って言ってたのになぁ。
[呟きながら、ラッセルの名前についての問いには頷きを返し。キッチンにつくと話題にしていたナサニエルが何かを作ろうとしていた]
あら、存外元気そうね。
料理、出来るの?
[開かれた扉の先、微笑む話題の主。
僅かに視線を逸らして頭を下げた]
はい、お食事を作るために。
ですが既にご用意されているところでしたでしょうか。
お手伝いできることがあればお申し付け下さい。
[シャーロットの問いに肩を竦め]
ええまあ。多分。私の記憶が確かならば。
じゃが芋を剥いて、ダンプリングを作ろうと思っていたところです。
[拗ねた素振りに年若の少年に苦笑し、ナイフを置いて]
ああ、行かないで下さい。
私のためにお二人と連れて来てくれたのですね?
ありがとうございます・・・
[近寄り腕を取ろうと手を伸ばす。]
[少女の思い当たった態に、女は縦に頷き]
[謝罪の言の葉には、首を横に振り否定した]
いいえ。
こちらには居ないとわかりましたもの。
[首を傾げる様を見て、女はドレスの緋色をスケッチブックで遮る]
ラッセル殿が描いていたものをお借りしたのです。
そんな拗ねなくても。
私も何か作れば良い話じゃない?
他の人も居るんだし、ね。
[ラッセルに対しくす、と小さく笑いながらキッチンの奥へと]
ああ、ダンプリング。
手軽で良いわよね。
作るなら手伝うわよ?
[必要な材料や器具を引っ張り出し、味付け等をどうするのかナサニエルに聞きながら、自分もいくつか勝手に料理を作ったりと。もちろん、合間に目的の物を探すのも*忘れない*]
[赤い色の一部が、何かに遮られました。
そうと手を伸ばして、触れてみます。
硬い紙の感触――恐らく、表紙なのでしょう。]
描かれるんですね、絵。
[中を開いても、きっとそれはぼやけてしか映らないでしょうけれど。
興味を抱いて、じっと見つめました。]
[少年が立ち止まるのを感じ、ホッとしたように小さく溜息をつく。]
[小さく微笑み、]
シャーロットさんもああ言っているのですから。
少しだけ、もう少しだけ居て下さい。ね?
[少年の頬に軽く掌を添える。]
……拗ねたつもりはないけれど。
[手馴れた様子で台所を歩む少女を眺め首を傾ぐ。
頬に添えられて、ゆるりとまばたいた]
いるのは構わないけれど。
オレ、料理は出来ないよ?
刃物を持った事も、ないもの。
[ラッセルを引きとめるナサニエルの横を抜けて。
教わる作業はそつなくこなすが、自分から何かを作ることはできないようで。シャーロットに確認をしながら準備を*手伝っている*]
[伸ばされた手を遮る事はなく]
[スケッチブックを見つめる瞳にくれないを開く]
気になるのならば、ラッセル殿と会われた時に伺うのがよろしいかと。
白と黒による世界がございました。
――人だけがございませんでしたが。
[碧眼は、少女のつく杖に向き]
私はキッチンに戻ろうかと思いますが…。
先に手伝いをした方がよろしいでしょうか?
構いませんよ。
折角だから、出来上がるのを待って食べていったら、と思ったのです。
退屈でしたら、他所へ行かれるのも自由ですけれど…。
[瞬く寸時瞳を見つめてから、頬から手を離す。]
[さっと振り向き、]
さて。シャーロットさんと、ええと…?
[ネリーの名を確認し]
まずは皮剥きを手伝っていただけませんか?
[にっこり笑いかける。]
[その後は二人と談笑しつつ、調理を進める。]
白と黒…だったら、見えませんね。
…人、が?
[色がついていたところで、きっとはっきりとは見えなかったでしょうけど。
少し肩を落とした後で、その言葉を思わず尋ね返しましたが。]
手伝い…ええと。
わたしなら、大丈夫です。
灯がありますし、独りでも。
[先程と同じ言葉を、目の前のひとにも繰り返しました。]
誰かがいるのなら、退屈にはならないよ。
[眼を伏せて首を振り男から離れると、
先程と同様、壁際に寄せた椅子に腰を下ろす。
勤しく動く者に手伝いを申し出る余地はなく、
立てた膝の上に腕を、その上に顎を乗せて、
三者の様子をじっと眺める。
けれど次第に目蓋は落ちていき
何時しか夢と現の合間を彷徨い*始めた*]
[反復された言の葉に、くれないを横に引く]
好きなものを描かない理由は何なのでしょうね。
[答えを求める風でもない独り言に似た問い掛け]
[平気だと説かれれば、それ以上は触れず]
…では、私もこれで失礼いたします。
[片手でのみドレスの裾を摘み一礼を]
[緋色の靴が進む先はキッチン]
好きなのに?
[益々わたしには分かりませんでした。
故に首を傾げるだけで。]
はい。また。
[立ち去る金と赤に頭を下げました。
それから、進む筈だった方向を今一度向いて、こつと杖を*鳴らします。*]
[キッチンの中、働く人々とは別に]
[夢と現をさ迷う少年の姿がそこには在った]
夜も深いですものね。
食べ終わったのなら、部屋で休むのが良いかもしれません。
[スケッチブックを腕に抱いたまま、少年の傍らで女は*呟いた*]
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