情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
…本当に、同じなんですね。
[周りの語られる境遇は、どれも同じ。
それはわたし自身にも言えることで、小さく呟きました。]
全く同じ者同士、なんているもんじゃないだろ。
[イザベラの言葉に軽く返して、肩を竦め]
俺は、他人に入れ込むのは遠慮したい方だからな。
だからって、あんたが他人を眺めるのを、どうこう言いはしないが。
[声がする方へと向けたためか、ニーナの視線はズレては居たがこちらへと向いて居て。覗く鈍色の瞳には光が宿っていないように見えた]
そう、なの…。
見えないとなると、移動もそうだし何をするにも大変そうね。
初めて来た場所でしばらく過ごすことになるけど、大丈夫かしら?
[右手は興味本位にニーナの目の前でぴらぴらと振られた]
ハイハイ地下ね、わかったわかった。
仕事の邪魔して悪かったな。
[この地の場所すら尋ねもせず、番人の気が変わらぬ内に急ぐ。角を一つ曲がったところで吐いた息は酒臭い]
さーって酒だ酒だ。
古臭いが城の地下ってんなら葡萄酒かなんかあるだろ。
――新しい客人のようだぜ
[言葉を落として、男は窓から離れ、広間の戸に手をかけた]
[迎えに行くわけではないが、他がどう捉えても男は気にしまい]
[戸の向こう、廊下は、冷たい空気が流れていた]
フフフ……。それは結構なことです。
[ニーナの前で手を振るシャーロットの様子を無言で
指し示し、押し殺したように笑う。]
クク……こういうのがですね…クク…。
面白いんですよ。とても。
[陶磁器の中、あかの色彩を揺らし、口に含む]
[ニーナと名乗った少女に注目は集まっていたが、気にする様は無く]
[女は唯、手の裡にあるものを愉しんでいる]
ロッティですか。
名を変えて呼ぶのが好きでいらっしゃるのでしょうか。
[首を傾げ、女はまたあかを一口*嚥下した*]
新しい客人?
[広間の扉へと向かうクインジーの言葉。その動きは視線で追うだけとなる]
まだ集まってるのね、ここに。
今度はどんな迷い子なのかしら。
[気にはなったがクインジーの後を追って広間の外へ出ることも無く。その背が扉の奥へと消えて行くのをただ見送った]
[ニーナの答えに軽く睫を伏せて。
シャーロットの言葉に小さな溜息を吐く]
分からないことばかりですね。
[一度座ってしまうと立ち上がるのに気力が足りず。
人の動きを目に入れ、交わされる会話を耳にしながら、鮮明にならない思考を*巡らせていた*]
さてな
[シャーロットの言葉に、男はそれだけを返した]
[部屋を出る前に向いた視線はハーヴェイへ]
治療はしたか?
[問いかけたが、それに答えは求めていない]
[誰とも言わぬ、視線を向けただけであり、男はすぐに外へ出た]
[足音がする]
[他の者との会話に集中していたためか、イザベラの様子には気付かない。気付けばまたむくれていただろうから、少女にとっては幸いだったかも知れない]
そうね、クインジーのことはクーって呼んでたし、イザベラのことはベルって呼んでたし。
そう言う風に呼ぶのが好きみたい。
[紅茶を愉しむキャロルにそう答え、自分もクッキーを一つ口へと運んだ]
ぐえっ!
[先へ先へと酒精の切れかけた男の気は急いて、足元に転がる何かに躓いた。濁声と硝子のぶつかり転がる音が響く]
…いってー、荷物何ざ廊下に転がしてんじゃねえよ。
ったく……あ゛?
[飛んでった蝋燭を取りにいく為に足元の何かに蹴りを入れ、その感触に顎を開ける。胡乱な目で足元を見、屈んで形を確かめる]
人…か? しかも生きてやがる。
[新しい客人、という言葉に一瞬、視線を広間の入り口へと向ける。
だからと言って後を追うでなく、窓辺へと寄りその向こうに広がる緋を見やる]
……関係、なかろうが。
[向けられた視線と、問いと。
それには素っ気無い呟きだけを漏らす。
右手は確りと、紅の滲む辺りを*掴んでいた*]
[ちらちらと視界を過ぎる肌色が何だか分からなくて、指先を伸ばしてみました。
触れることができたなら、それが手だと分かるのでしょう。]
色は、見えますから。
慣れれば、大丈夫だと思います。
[こくりと一つ*頷きました。*]
[完全に見えていないものだと思い込んでいたために、伸びて来たニーナの手が自分の手に触れたことに驚きの声を上げる]
わっ。
何だ、完全に見えないわけじゃないのね。
うーん、色だけ見えると言うのも不思議な話ね。
目が見えないと言うよりは、視力が弱いってことかしら。
[伸びて来たニーナの手を両手で包み、軽く握手をするようにしてから解放する]
番人
[すぐに見える灯りの元に居るアーヴァインに声をかける]
[新しい客人は地下へと男は聞いた]
――地下?
そこまであるのか
[足音が遠ざかっていった方向を見る]
[番人にはそれ以上言葉をかけなかった]
[男は手に灯りを持つことなく、そちらへと向かった]
[放置しかけたところで返る呻き声に舌打ちし、体を揺する]
おーい起きろー。
気付けはねーぞー。
[気の抜けた声を上げながら意識の有無と首筋の脈を診る。濃藍の青年と焦茶の男はどちらも闇に馴染んで見え難い]
あ゛ーどうすっかなー。
やっぱ気付けを取ってくるのが先だよな…おっと、
[薄灯りが見える]
[闇の中を動くのは慣れているのか、男の足取りに迷いはない]
[薄い燭台に導かれながら、隻眼の男は床を踏んだ]
[どこかへ向かうにしては、その灯りの場所は変わらない]
[相手が押さえた足音を捉えるだろう頃に、男は声を投げた]
――何をしている
手が必要ならば貸すが?
[泉に反射する緋色の群れを、足音ひとつ立てずに歩く。
周囲に響くのは、ざわりと揺れる花の音のみ。]
――……ああ。
[溜息をついた刹那、男は跳躍する。
彼はその動きの名を全く覚えていない。
しかし、其れは確かに「グラン・ジュテ」と呼ばれる跳躍ではあった。
――彼にその「理由」となるべく理由は無い。
しかし緋色に突き動かされたかのごとく、男は暗闇の中で一心不乱に踊っていた。まるで、祈りを捧げるように。]
んー、行き倒れを拾ったってところかね。
手は喜んで借りるぜ。
ここら辺に倒れてるから踏むなよ。
[動揺の欠片もない声に振り向かずに話し、四つん這いでナサニエルを超える。転がった蝋燭を拾うと高く掲げた]
うっわ、顔色悪いなー。
やばいんじゃねえの?
だいたいどこにいるかは、判る
[照らされた顔を見て、黒紅が細められた]
[歩を進め、二人へと近付く]
一人で運ぶのは無理だな
変に疲労を溜めるのは、望ましくない
どこかに運ぶか
お前は良さそうな場所を――知るわけがないか
[蝋燭を持つ男へと、倒れた男から視線を変えた]
[しばしの間、舞踊の動きを続けているうちに、男ははたと気づいて動きを止めた。左目に巻かれた眼帯の奥が、やけに疼く。男の肌には汗がうっすらと浮かび、花の緋(あか)と混じり合って消えた。]
なんだ、ここは。
違う。――…何故、俺はこんなことを。
[彼の眼前に、古い城が見える。
眼帯の奥の疼きが、その場所を見据えた。]
[男は、疼きに操られるかのごとく動きだし――…古城の中へと吸い寄せられた。]
[離れる前ナサニエルが呟いた名は欠片しか耳に留まらない。唇の動きも胡乱な目が闇の中見たかは定かでなく]
じゃ、俺は気付け取ってくっからよ。
アンタはコイツ運んで…あ゛?
[面倒ごとは押し付けて酒を取りにいこうとする前に言われた声に渋面になる。無視して行くか愛想を振っておくか考え、結論は強面の男に逆らわない方]
…わーったよ、手伝えばいいんだろ。
場所なんざ知るわけねえよ、今来たばかりだってのに。
運ぶだけ運んだら後は任せたからな。
[古城の中には、ひとりの男が居た。
彼は、「番人」と名乗って居た。
彼は、この地が何であるのかについては、特に何も語らなかった。
そしてこの舞踏家も、この地が何であるのかについて、特に問うことは無かった。]
[いくばくかの会話の後、彼は古城の奥に案内される。
蝋燭の光が静かに揺れるのが見えた。城の中に、人が居るのだろう――…静寂の中に、人の熱が揺らめき、踊るのを、彼は強く感じていた。]
気付けか?
お前はアルコール臭い
[ナサニエルに手を伸ばす]
[言葉は聞き取れず、仕方ないと二人がかりで広間に運ぶことにした]
己よりもこういうのを看病しそうな奴らなら居る
運んだら探しに行け
酒は逃げないんだからな
[手に触れた瞬間、声が上がりました。
わたしが何か悪いことをしたのでは、と不安も過ぎりましたが、ただ驚かれただけのようです。]
ええ、そういうことで――?
[答える最中、わたしの手は暖かくなりました。
相手の手に包まれたのだとは、すぐに感触で分かったのですけれど。
急なことにびっくりして、ぱちぱちと瞬きました。
そうして手を離された後に漸く気がついたのですが、暖かな紅茶と、クッキーの香りが部屋に*漂っていました。*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新