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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が6名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、囁き狂人が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
ミシ…ミシ……
どんどんとその音は大きくなり
入口の木枠が中から折れ崩れて
やがて坑道中に轟音が響く
それが村の奥にまで届いてくる頃には
外への唯一の道は完全に塞がれてしまったのだった
─ 村の通り ─
[女性の小さな声>>0:242は耳に届かず。
ぎこちない仕草は以前にも向けられたものであったため、まだ慣れないのだろうな、と言う結論に至り。
こちらをあまり見ないのも、二人居るのだからとあまり気にも留めなかった]
こんにちは。
[すれ違い様、挨拶だけは女性──エルザへと向ける。
虚ろな瞳は、瞼に隠れることなく細めたままだった]
─ 村の通り ─
[好き好んでという>>0:241友人に、『崩す前にもう少し遣り様があるだろうが』と、空いた片手で示すこれも、もう何回したか分らないだろう。
素直に承諾の言葉を紡ぐ様子やらから、外での用はないという事を知り。自分の目的の事も半ば忘れて、本日の予定は決定された。
頭を下げられると、ぺしりとごく軽く叩く。
礼言う前に改善しろよという意味と、礼は不要、という二つの意味を込めながら。
薬師の教育云々が見えれば、>>0:243承諾したと言うように、しっかりひらりと手を振って。
礼の事に関しては、少しだけ、申し訳無さそうに頷き見送ろうとした。]
―宿―
[宿の主人と雑談をしながらのんびりとしていた。
坑道が崩落したのはそんな時で。
鈍い地響きに驚いたように立ち上がる]
な、なんだい?
[崖崩れがときたま起こることは聞いていた。
けれどいつも通っている坑道が崩れるとは思っていなくて。
宿の外に出て周囲を確認するけれど、原因が坑道のほうだとは二人とも気づかない]
…ん?
なんだ?
[聞こえてきた轟音にそちらの方へ顔を向ける。
歩く速度を少し早める。
そのうち宿の少年や、デザイナーの青年、歌姫であった女性と会うだろうか?]
―村の通り―
[これから片付けに入るのだろう2人から離れ― 用事も一度に済んでしまったのだしすることもない ―何をしようかと考え込んでいる。]
村まで出てきたんだし、このまま、片付けに戻るのも気が進まないな。
[そのあたり、やはりオトフリートのことは言えない。]
― 村の通り ―
知らない人だとビックリしちゃうもんね。
いつものことだって分かってればいいんだけど。
[ないがしろにされてる>>0:237と感じたことはなかったから、他人事のようにあっけらかんと言った]
うん。どうせならいろんな人の手に渡るほうがいいよね。
そっか。どんなデザインになるのかな。
[近づいてくる元歌姫>>0:242に笑いかけて。
いつもよりぎこちなさを感じると不思議そうな顔になる]
こんにちは。
[それでもデザイナー>>1と一緒に、明るい挨拶をした]
─ 村の通り ─
[ぺしり、と頭を叩かれ>>2、顔を上げる。
立ち去ろうとするリーゼロッテ>>0:243に向けるのは、なんとも評しがたい表情で]
あー、それじゃあ、本日は解散、って事でー。
[は、と短く息を吐いた後、子供たちに声をかける。
向けられる視線は多様だが、それらを全て、人のいい笑みで受け止めて]
んじゃ……。
[行くか、と。
友に伝えようとした矢先に響いた轟音に]
……なんっ!?
[上擦った声を上げながら、音の響いてきた方を振り返った]
─ 村の通り ─
[友人の子供に対する様子>>7はさながら教師のようだと思いながら。
行くかと言われ、頷き返すと同時に、地面が震えるような感覚を覚え、視線は一転鋭い物へと変わる。
轟音には無論気づかない。だが周囲の様子から何かあった事はすぐに伝わり、あたりの様子を伺うように視線を巡らせた。]
[早歩きだった歩みは、やがて走っていると言っていい速度に。
おそらく、街の通りにいた三人を追い越してしまうかもしれない。
それでも、声をかけられれば速度を緩めるだろうが。]
― 自衛団詰め所 ―
入り口が、だと?
[村の入り口に近い詰め所に届いたその報告に驚いたのは一瞬のこと]
落ち着け。
まずは坑道を一時立ち入り禁止にする。
巡回は続け、坑夫達も見つけ次第引き上げさせるように。
[団員達に指示をしながら坑道内へと向かった]
─ 村の通り ─
分かられてるのは良いのか悪いのか…。
[僕の情けない部分を知られているように思えて、フォルカーの言葉>>6にまた苦笑が漏れた。
デザインについては、あとのお楽しみってことで、なんて言って。
共に挨拶した時のエリザベータの様子>>8に疑問を抱いたのは、刹那のこと。
直後、轟音>>#0が響き。
常は虚ろな瞳も、この時ばかりは驚きの色を宿した]
────………!
[崖崩れ、落盤。
それらを連想させるような音。
響いて来た方向に視線を走らせると、大事を知らせる村人が駆けて行くのを見た]
どこかが…崩れた…?
―村の通り―
[こんな音が起こるのは… 少し考えれば坑道か採掘場のどちらかということになるだろう。]
大変…! 此処まで音が聞こえるようなら巻き込まれた人がいるかもしれない?
[坑道の事故=怪我人 は仕事柄、一直線に結びつく図式。
そこまで考えると脇目もふらず音の聞こえた方へと走って行った。]
─ 村の通り ─
……っ……あー、大丈夫、大丈夫だから!
[教師のよう、と思われている>>10とは知る由もなく。
突然の異変に騒ぎ始める子供たちを宥め始める]
ああ、よしよし、大丈夫、こわくないよ、うん。
……年上の子は、小さい子の手、握ってあげて!
大丈夫、すぐに鎮まるから。
うん、おかーさんもすぐに迎えに来るよ、へーきへーき。
[不安でぐずり出す子供を宥めたりしつつも、周囲の様子を伺うのは忘れない。
ライヒアルトが周囲を見回しているのに気づくと、ひょ、と手を差し出して。
『坑道の方から、物凄い音が聞こえた』と、慣れた手つきで状況を伝えておいた]
―宿の前―
[音はどこから響いたのかわからなかった。
宿のオヤジは村の唯一の出入り口のほうをみていたけれど]
……親父さん、どこだと思う?
[村に来ているときにこんな事がおこったことはないから、どこからなんてわからずに訊ねる]
― 村の通り ―
[どうかしたの?と元歌姫>>8に問いかけるより前に音が響いた]
ねえ、今の音って…?
[不安そうに二人の顔を交互に見ていると横を誰かが抜けていく]
クロさん!
[誰なのかに気がついて名前を呼んだ]
崩れたって。
あんなに大きな音がするほど?
[デザイナー>>13が言うのを聞くと、腕を抱きかかえるように小さく震えた]
─ 村の通り ─
[現状把握が追いついていないせいか、珍しく困惑の色が視線に乗る。
それにオトフリートが気づいたのかは知らないが、仕草>>15が見えると、そちらの方を向く。
何人か、坑道の方へと向かう人影もここから見えた。
教師というか保母というか。子供を宥めにかかる友人に『見てくる』と手早く伝え、薬箱を持ったまま坑道の方へと足早に向かっていった。]
─ 村の通り ─
[どこが崩れた? 音がしたのは村の出入り口側だったような…。
そんな風に思考していると、僕達の横を誰かが駆け抜けていく風を感じた。
悪い癖が災いして声をかけるには多大に遅れる。
フォルカーの呼びかけ>>17で、それがクロエであることをようやく知った]
多分、だけど。
あれだけの音がするとすれば、かなりの規模だろうな…。
[向けられた問いにはやや自信なく言葉を紡ぐ]
だっ…、ぁ、フォル坊!
[思わず悪態をつきかけたが、
相手が最初の目的だった宿屋の息子だと気付くと足を緩める。]
あたし、今から音がした所に行くつもりなんだけど、どうする?
[今から自分はどうするかを伝えながら、最後の問いはそこにいた三人に向ける。]
― 村入口 ―
揺れは収まったが、連鎖がないとも限らん。
坑夫達の安全は団員が確認してくるから戻りなさい。
[慌てて家から飛んで来たのだろう夫人を宥めていた。
額や腕を押さえた坑夫に手を貸しながら戻ってくる団員もいるが。
揺れた時にぶつけたりしたものらしく、重傷な者はまだいなかった]
─ 村の通り ─
[会話の合間に聞こえる震える声>>18。
見ればエリザベータが視線を彼方に向けたまま、籠を抱いていた]
ええと…──、エリザベータ、さん、だっけ?
大丈夫ですか?
[記憶から名前を引き出し、声をかけてみる。
瞳は、また虚ろなものに戻っていた]
─ 村の通り ─
……気をつけろよ!
[伝えられた言葉>>19に声と手と、二つの動きで返して足早に向かうライヒアルトを見送る]
っかし……なんだっての、これ。
[呟きはごく小さなもの。
ここで動揺を示せば、悪い方に伝播する、と思ったから。
不安がる子供を抱えて、よしよし、とあやす様子はいつもと変わらない。
むしろ、あやす姿が妙に板について見えるかも知れないが、そこは当人的には置いておきたかった]
― →村入口―
[息を切らせて辿り着いてみると、やはり大きな事故であったようだ。すでに自警団の姿や家族だろう人達も見える。]
やっぱり、落盤!? 怪我人は?
[若しも重傷者が多数出ているようならとても薬は足りないだろう。
棚をひっくり返してしまった事が悔やまれるが今更言っても始まらない。]
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