情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見されました。
そして、全てが始まりました。
坂道を転がり落ちるように、もう止まらない、止まれない。
今、ここにいるのは、時空竜 オトフリート、風来坊 ハインリヒ、影輝王の子 フォルカー、夢魔 ベアトリーチェ、影輝の妖精仔犬 ミハエル、未熟影 ブリジット、心魔 クレメンス、機鋼竜 エーリッヒ の全部で 8 人かしら。
─ 何処かの湖畔 ─
[しばし、湖面を見つめた後、右手をす、と差し上げる]
……エターナル・ロンド。
探査の陣。
[低い呟きに応じ、漆黒の光鎖が舞う。
無限鎖、の異名のまま、どこまでも連なる光鎖は眼前の湖の内へと飛び込み、漣を立てた]
目に入らぬ場所、深き場所。
こっちで捉えられなきゃ、後は……。
[言いながら、見上げるのは。
淡い霧に包まれた、揺らめく空。**]
─ 森の中 ─
[添えられた言葉>>1:90は理解を促して、仔犬は更に嬉しそうに尻尾を揺らす。
移動するために意識を集中するフォルカーの傍ら、仔犬は煌く光に飛びついたりしていた]
ぅ? フォルカー?
[ふと、困惑する声が聞こえて、首を傾げながらフォルカーを見上げる。
誰かを探そうとしていない仔犬はその存在にまだ気付けてはいなかった*]
― 草原 ―
むー。
[くつくつ笑い>>1:84に子供扱いのようなものを感じて拗ねながら、性格的なものと言われたらどう文句をつけたらいいのか分からなくて、頬を膨らませたまま唸った。
まったくまったく、というように頷くヴィオレットの翼の根元辺りもツンツン突く。すぐにスルリと逃げられてしまったが]
……いるの?
ううん、やっぱり今はいいや。
[面倒くさそうな表情に、え、と目を丸くしたが。
すぐにブンブンと首を振って続きを聞くのは止めた]
わざわざ呼び出すようなことしなくてもいいかなーって。何にしても好きなようにしかしないだろうけど。
それに、オトさんいるなら、なんとかしてくれるよね。
[最後は酷い丸投げ発言をしつつ。今は今出来ることをしようと周囲を見渡して昏紅色を見つけていた]
つーわけで、だ。
[にぃ、と口端を持ち上げて、ハインリヒは両手を広げる]
下手に刺激すんなとは言われたが、減らした方が良いんであれば、手加減無用だな。
── Wind des Netzes ──
[呪を受けて、広げた両手に現れるのは風で編まれた網。
右手を振り上げ、編み上げた網を頭上で数回振り回した後]
おらよ!
[離れた位置に居る二色の光目掛けて投げつける]
[ゴゥと音を伴った一投は風の流れも生み、白く輝く光はそれを察知し網の下を潜るようにして逃れていく。
残る暗緑色の光は逃げ遅れたものの、その姿を変化させようとしていた]
ちっ!!
[変化し終わる前に閉じ込めてしまおうと網の形を変える]
[ギュン、と網を形作る風が弧を描く。
変化せんとする暗緑色を包み込み、縛り上げるような動き。
風の中で変化し終えた暗緑色は、きゃん!と一声鳴き声を上げた]
うっし、一匹ゲット。
…ってぇか、犬かこれ?
[風でぐるぐる巻きにされた暗緑色は、もじゃもじゃした毛並みの仔犬のような形になっている。
手元へと風を引き戻して少し観察した後、暗緑色は光の粒となって消えていった]
なるほど、これで消滅するってわけか。
[得心しながら、捕獲に使用した風を霧散させた*]
─ 森の中 ─
ん、ああ。
ごめん、なんか、強い力感じて……覚えがないから、誰なんだろうって。
[名を呼ぶ声>>1に答えつつ、再び光をぶみっとする姿になんとなくほんわかする]
なんていうか……近づいていいか悩むっていうか……うん。
でも、気になるっていうか……。
[すみれ色のふわもこがこの場にいたら、何かしら突っ込みを入れただろうが、生憎不在のこの状況。
未だ幼い影精の視線は気配を感じる方へと向かいつつ]
……っと!
[視線を向けて、力を集めて。
それが形になるより早く、白い光はぴゃっ! と言わんばかりに逃げていく]
んー……先に、用意しといた方がいいのかなぁ。
[なんて呟きながら、緩く腕を組む。
基礎の能力は決して低くはないのだが、発現までに間が空いてしまうのが、少年の欠点で。
そこをどう補うか、は地味に個人的な課題でもあった。*]
─ 森の中 ─
[にくきうアタックした煌く光は、ぶみぶみ捏ねている間に光となって消えていった]
強い力ー?
[問いの答え>>9を聞いて、首がぐりん。
フォルカーが他の光へと意識を向けている>>10間に辺りの匂いを嗅いでみる]
んー、んー……
[フォルカーが言う力を上手く辿れず、何度か唸りながら探してみた]
ぅー、
遠いとよくわかんない……。
けど、ビーチェと似た感じがするー。
[探査方法が方法であるため、強さまでは把握出来なかったが、それらしい存在が放つ属性だけは辛うじて感じ取れて。
同行する少女と似ている気配であることを察知し口に出した]
いってみるー?
[気になるなら見てみる!と言う好奇心から問いかけてみた*]
─ 森の中 ─
うん、強い力。
……そうだね、ビーチェと似た感じがする。
恐らく、同じ属なんだろうな。
[つまりは精神に属するもの、という事。
それが意味するものには、残念ながら思い至らず]
そう……だね。
悩んでても仕方ないし、行ってみようか。
[いってみる、という問いかけには少し悩むものの。
このまま気になる状態が続くのもどうか、というのがあるから、一つ頷いた。
そんなわけで、突っ込み不在の怖いもの知らずは感じた気配の方へ向けて歩き出す。*]
無理しないでって言っても、無理しなかった試しがないんだよねー、時空竜って。
[奇妙に光と影のゆらめく空を滑空しながら、落とした声に、カシャカシャと機械竜が羽ばたきで応じる]
だから、早いとこ、ここを何とかしないとだね。この中じゃ、兄さん達とも接続切れちゃってるし。
[前にもこんなことあったなあ、と、思い出すのは遠く苦い思い出だったが]
あれ?
[ふいに風が変わった気がして視線を巡らせると、前方に暗色の光の渦が見えた]
うっわ、あれ混沌の王の欠片だよね、集まっちゃまずいんじゃ...
うー、仕方ない...
『緊急起動 承認』
[革手袋を外し、メタルの左手を前方に翳すと天青色の光が手の平から溢れ出す]
[天青色の輝く光の糸は、渦を四方八方から絡めとるように動き、その糸に触れた暗色の欠片は、忽ち色を喪って散っていく]
...あれが、核(コア)か?
[最後に残った渦の中心には、羽根の生えた丸い大きな目玉のようなものが浮かんでいた。目玉は器用に天青の糸を避けて、逃げ出そうとしていたが]
逃がさないよ。
[ばさりとメタルの翼を羽ばたかせ、一気に目玉に追いすがると、青く輝くメタルの左手でその羽根を掴む]
...っ!
[瞬時、触れた部分から伝わる混沌の気配に軋むような音が関節部から上がったが、機能に影響が出る前に、実体化した目玉の姿も光となって散った]
― 森の中 ―
[一見、のんびりと散歩でもするように、黒を纏った魔は歩いている。しかし、一足ごとに、周囲をめぐる混沌の欠片が少しずつ増えていっているのは確実で、それは徐々に蠢く不定形の生き物めいた姿をとりつつあった]
ふむ、なかなか面白い。
ここに干渉すれば、魔族の一人くらいは産まれそうですねえ。
[時空竜が聞けば、全力否定を喰らうのが確実な台詞を口にしながら、しかし、今は手出しはせずに、ただ歩く。その歩みの先に感じる気配に笑みが浮かんだ]
これはまた、ずいぶんと可愛らしい。
[似ているようで違う、二つのまだ若い...魔の基準からすれば幼子といっていい影輝の仔等と、より魔に近しい...しかし、ある意味では最も遠い存在でもある小さな夢魔]
さあて、
[恐らく魔の気配に気付いて近付いて来る存在に、愉しげに笑って]
久々に、子供と遊ぶのも悪くありませんねえ。
[魔が何気なく片手を上げ、僅かに空気をかきまぜるように動かすと、まるでその動きに意を得たかのように、不定形だった混沌の欠片が黒光りする鱗を持つ、羽根の生えた大蛇の姿に変わり、鎌首をもたげて、牙の生えた口を大きく開ける。
何も知らなければ、それは混沌の蛇に、今まさに襲われている所...の、ようにも見えたかもしれない*]
─ 森の中 ─
いってみるー。
[問いかけに是が返って来る>>13と、仔犬はぴょーいと飛び上がりその後へと続く。
元々の好奇心も手伝って警戒心は少なく、その先にある人物への警戒も薄い。
だから、進んだ先で見たもの>>19に関しても、何一つ疑問を抱くことはなかった]
─ 森の中 ─
じゃ、行こう。
[返る同意>>20頷き返し、進んだ先で目に入ったのは森の中では異質な黒。>>19]
……えっ!?
[何がどうしてそうなったのか。
そんな過程はわからないから。
ごく素直に、目の前の状況を受け止めた少年がとった行動はといえば]
あぶなっ……!
[上がる上擦った声に重なるのは、咆哮。>>21
その響きは、安定を欠きがちな少年の力の均衡には少なからず作用して]
……っ!
[翳した手に集うのは、紫紺の光。
それはちょっと剣呑というかなんというかなもの──銀の刃を備えた大鎌の形を取って、華奢な印象を与えがちな手に収まる]
……っせい!
[現れたそれを、両手で持って切り下ろす。
当たる当たらないに関わらず、最初のひと振りの後、それは光になって消えてしまうのだけれど。**]
あれらが具現化したもの、って訳ではなさそうか。
兄さん、何か用かい。
[かつて会ったことのある子の記憶を持つなど知る由もなく。
やや警戒の色を見せながら、中折れ帽の鍔の奥から青年を見遣った**]
― 草原の一画 ―
[ほぼ、勢い任せに地上に向かったものの、ハインリヒに何か用か、と問われると>>25少しばかり考えてしまう]
えーと...
[改めて引き込まれた者の時空自体がずれていることを自覚したためだ。ブリジットはともかくハインリヒにとって、恐らく自分は「まだ生まれていない」存在だろう]
はじめまして、俺は、機鋼竜の...セレスティンの兄弟です。
[しかし結局、他に方法も思いつかず、素直に自己紹介から始めることにした]
あなた達のことは、セレスのメモリーで知っていたから、ご挨拶したくて。
あと、さっき上空で具現化しかけてる混沌の王の欠片も見たんで、こちらに異変はなかったかと。
でも大丈夫そうですね。
[降下してくる間に、見事に欠片を捕らえて消滅させたハインリヒの術は目にしていたから、そう言って笑った*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新