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天竜 エルザ に 4人が投票した。
流水竜 ナターリエ に 3人が投票した。
大地竜 ザムエル に 2人が投票した。
雷撃竜 ミリィ に 2人が投票した。
氷破竜 ブリジット に 1人が投票した。
翠樹竜 ベアトリーチェ に 1人が投票した。
天竜 エルザ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。何かの介入か、それとも……?
現在の生存者は、疾風竜 ティル、月闇竜 オトフリート、焔竜 ダーヴィッド、流水竜 ナターリエ、生命竜 クレメンス、大地竜 ザムエル、雷撃竜 ミリィ、精神竜 アーベル、影輝竜 ノーラ、氷破竜 ブリジット、機鋼竜 エーリッヒ、翠樹竜 ベアトリーチェ の 12 名。
[アーベルの呟きには、「おや、知らぬであったか」と返し。続く問いはティルに向けられたものであろうか。視線はティルへと向かう。
丁度己が問うた答えが返って来ていて]
ふむ、ハリョン殿とギュンターとでは違いがあった、か。
なればそれは取り込みの経過が違うと言うことにもなり得ようの。
やはり虚竜王様の不機嫌以外にも結界へ取り込む力が働いていると言えるか。
[己の中で曖昧にゆらついていた考えがかちりとはまった]
例は、ええ、そうです。
ただ―誰でも黒になり得るのですね、と。
[ザムエルの言葉には、少しだけ申訳無さそうな色の篭る声を返すけれど、表情にはあまりそのような感情は浮かばない。]
…誰かが何かの力を行使しているのであれば、それが出来ないようにしていくのも手…でしょうか?
…エルザっ!?
[振り向いた瞬間、彼女を捉える無限なる輪。
痕跡のひとつも残さず、その姿は掻き消える。
ただ、唖然と見ることしか出来ぬまま、がくりと床に膝をついた。]
…せめて、逃げ延びて。
[苦々しい声。
憤りはぶつけられぬままに、噛みしめられた奥歯に押さえ込まれた。]
― 東殿・食堂 ―
……ありがとう。
[ 稚い様子の翠樹の仔竜に一時目を戻して、その柔らかな金糸を撫ぜた。立ち上がり、黒布を掻き寄せて影は思案に落ちる。]
―東殿・個室前の廊下―
……止みそうにないですね。
[ふと立ち止まり、西殿の方を見やる。
結界の様子も気になったが、現状何か進展があるのかも気になった。
暫くの間、廊下でぼうっとしていただろうか]
─東殿・食堂─
誰でも黒に……そうじゃのう。
今は白でも黒でもない、灰の位置に皆居るか。
…いや、ブリジットは違うと、ダーヴィッドが言っておったか。
先に取り込まれしハリョン殿も。
[ミリィの言葉を受けながら、思い出したことをぽつりと]
しかしそれが出来ないようにと言うが、如何にして食い止めるのじゃ?
誰が成しておるかも分らんと言うに。
─東殿・食堂─
[精神の竜の、問いに、ふえ? と言いつつそちらへと視線を向ける。
言ってなかったっけ、と、顔にそう書いてあるのは間違いない]
んー、他には特になんも。
後は……外に、違和感の元がいくつかある、って程度かな。
[さらりと言って。
ザムエルの言葉に、多分、と頷いた矢先]
……て。
―東殿・食堂―
…? うん。
[何に感謝されたか、幼子は愚か私ですら理解する事は叶わなかった。
しかし髪に触れる手が心地好いか幼子は薄らと眼を細める。通る指が擽ったいか僅かに身を捩る様子は、さも事の重大さを理解していないかの様であった。
立ち上がる影竜殿の顔を見上げると不思議そうに一度眼を瞬き、しかし考え事をしているのだろうという事は察するに幼子と言えども容易かった。妨害してはならぬと僅かにその身体を離し――なればその合間にでも、目的を果たそうと決意したかの様だった。
幼子は何を思ったか私を今し方まで影竜殿が腰掛けていた椅子へと下ろすと、小さき身体を翻し地竜殿の元へと駆けて行った。
駆ける先の地竜殿は会話中で有ったが、幼子と言えどその会話に挟み込む事はすまい。]
分からないなら、可能性の或る者を全て。
例えば。
…何も出来ない位に憔悴させるとか。
例えば。
…お互い、何も出来ないよう封じるとか。
例えば。
…揺らされているならば、対抗できるほど大きな「力」で持って、逆から揺らしてみるとか。
………――どれもとても危ない思考ですね。
[自覚はしています、と、付け加えて
それでも余り冗談には見えない表情で、ザムエルを見て言葉を紡いだ。]
―東殿/食堂―
[大地竜の視線に微かに頷き、疾風竜の言葉に耳を傾ける。
そして返された答えに広口の袖から半ば覗く指先を口元に当てた]
きもちわるい、ですか。
側に居たらその感覚…心の動きの違いがわかったかもしれませんね。
[感覚ならば月闇の方が近いかもしれないので余り強くは言わず、続く言葉に瞼を伏せる]
外に違和感の元が…それは揺らされたものですか。それとも?
[揺らされたものの何かを感じているだけなら疾風の竜が動かず留まっているのは違和感があり、青年は眉を寄せる。
しかし、何かおかしい疾風の竜の様子に口を噤んだ]
―西殿→東殿・自室―
[暫くすると、ゆらり元の自分の部屋へと戻ってくる。
どことなく疲れているのは気のせいではないだろう。
少し休んでから再び部屋の外に出る。]
……お主、はきとせぬ現状に参ってはおらぬか?
思いつめておるように見えるぞ。
[じ、とミリィを見つめる。眉が顰められたその視線は、心配の念を含んだものであったか。
ティルの頷きを見た直後、動きが止まるような様子に訝しげに]
どうした?
…また何か感じたか?
[焦りにも似た声色で訊ねた。返答を待つ間に、近くに気配が近付くのを感じる。見ればそこには樹竜王の御子の姿]
おや、ベアトリーチェ殿。
如何なされたかな?
この感じ……また?
[呟きは、周囲に届いたかどうか。
それでも、精神の竜の言葉に、は、としたよにそちらを見て]
……恐らく、ね。
それが誰かはわかんないから、いらつくんだけど……。
[言いつつ、軽く頭を振る。
違和感。
昨日も感じたそれは]
……これ、陽光のちまっこの時と……同じ?
て、事はっ!
[低い呟きの後、跳ね上がるよに立ち上がる。
回廊を行くのももどかしい、と思ったか、窓から外へと]
あ、こりゃティル!
窓から出るなどと…!
[突っ込みどころはそこですかと。意識がティルへと向かうが、傍に来たベアトリーチェのことも気になり、その後を追うのは憚られた]
あの、ね。 おじいちゃん。あのね。
[己へ地竜殿が気付いた事に安堵したか、左手に小袋を携えたまま仔は彼の竜の元へと駆け寄った。
そこまで離れれば声は良く聞えねど、はたと気付いた様子の後小袋を地竜殿へと翳しているのを見るに、美味しかった、有難う等の言葉を告げているに違いない。
ふと地竜の近くに居るだろう風竜の様子が常とは異なるのを感じるも、その様子は私からは良く見えぬ。
影竜殿も姿を消した故、居座っても仕方無かろう。仕方無しに椅子の脚を伝い床へと降りた。]
リーチェ、聞きたいことが、あってね。
[地へと降りれば、私の視界は随分と低くなる。僅かに聞える仔の声に僅かな不安を覚えた。四方や、本当に直に聞くつもりではあるまい――否、仔に限って有り得る話ではあるが。]
…思いつめて。
そう、なのでしょうか。
でもあまりに曖昧に進む事が、どうにも耐え難いのですよね…。
[ザムエルの目を少しの間見つめ返し、心配を感じ取れば俯いて手元を見た。
翠樹の竜がザムエルに近づくのを目を細めて見、そのまま空のカップを両手で包み、周りの会話に耳を傾けた**]
―東殿傍―
[突然あがった息は、されどすぐに落ち着き。
ゆるく首を振った。
ただそれだけ。]
[まだ雨は降っている。
いつのまにかびっしょりと、濡れていた。
口唇が、困ったような、そんな笑みの形になる。]
見つける力があったって、止めることもできねぇんじゃ…
[虚空へと消え去った場所を眺めたまま。
気配も、残り香すらもそこにはない。]
[声をかけてくるベアトリーチェに高さを合わせるよう椅子から降り傍へとしゃがみ込んで。掲げられた小袋と共に礼を述べられると、嬉しげに目尻が垂れる]
喜んでもらえたなら何よりじゃ。
して、聞きたいこととな?
[訊ねられようとしていることはおそらく予想の範疇を超えたものとなるだろうか。訊ねたきことの言葉よりも先に漏れ聞こえた、「真似」の言葉には]
…お父上が嘆きなさる故、真似をしてはなりませんぞ。
[流石にあの行動は真似て欲しく無かった]
─ →西殿・結界前─
[制止の声や、仔竜の呟きは届いたかどうかも定かではなく。
雨の中、駆ける先は結界の側。
たどり着いたその場で、呼吸を整え。
風を呼び集めつつ、両手を触れる]
……やっぱ、し。
[微か、感じ取るのは、天聖の気配。
先日感じた、ギュンターからのものとは、違うもの]
天竜の、姉さん……か。
[なお、お前の方が年上だろ、の突っ込みは無用。らしい]
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