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修道士 ライヒアルト に 4人が投票した。
ジャーナリスト ヴィリー に 2人が投票した。
楽師 エルザ に 1人が投票した。
修道士 ライヒアルト は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、ジャーナリスト ヴィリー が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、楽師見習い アーベル、人形師 ゲルダ、行商人 ハンス、楽師 エルザ、剣士 レナーテ の 5 名。
ヴィリーの声……?
それに、犯人見つけた……っておい!
[素早く身を翻すアーベルに戸惑いつつも、数瞬遅れて、アーベルの後を追った]
教会?犯人?魔法的な方法?
なんだなんだ、いきなり急展開だな、おい……アイツ、はえー。
[よく分かってない様子で、言われた単語を頭の中で反芻して、アーベルを追うが一向に距離が縮まらない。どころか、離されている気がする]
アタイも足には自信あるつもりだったんだがなぁ。
[レナーテの疑問は、聞こえてはいたが。
気持ちの焦りはその解消のために立ち止まる事をさせず、夢中で駆けた。
焦りの一端に、状況が『似ていた』からというのも、少なからずあったかも知れないけれど。
駆ける速度は、いつもよりも速かった、かも知れない]
─ →教会─
……つか、どこにいんだよっ……。
[教会の前まで来て、一度足を止める。
あわせていたはずの、風の波長が辿れない、掴めない]
……っきしょ!
[口をつくのは、苛立ちを帯びた声]
[エルザの言葉に、んー、少し考え]
大事な話…………というわけでもないんですけど
って、エルザさん?
[口ごもるエルザに首をかしげた]
…………………………はい?
[エルザの言葉に理解が追いつかない]
えーと、エルザさーん。そーいう話ってどーいう話?
んー…………ハンスさん、分かる?
[とりあえずそこにいたハンスに聞いてみる
何やら悩んでる様子なんて知ったこっちゃなし]
それなら探すのもわかるし、
私が代わりに、なんてもっての他よね。
[何事かを勘違いし始めた。
しきりに頷いている。
ゲルダの問いかけも聞いちゃいない。]
―大通り―
何かを伝えようとして声を飛ばした。
……しまった。アーベルには聞き取れてるか?
[悩みながら小さく呟き]
[正確な内容を掴めずとも多少の想像は出来た]
[近くにいる自衛団員を探す]
[探そうとしたのだが]
……あー。
エルザ、自分だけで早合点しないように。
[ゲルダに尋ねられ]
[エルザの様子を確認して頭痛を覚えた]
……。
[少しだけ息を切らせながら、教会までたどり着き、その建物を見上げた]
教会。
犯人。
そして、ヴィリーか。
……物語は、激しく動き出したってところか?
[視線を下げ、辺りにいるアーベルを探し始める]
おい、兄さんどこだ?
一人で突っ走んじゃねえぞ。
─教会─
[とにかく捜さないと、と思った矢先に聞こえたレナーテの声。
額の汗を拭い、声のした方を振り返る]
……こっち!
礼拝堂の方、行ってみよう!
[突っ走るな、という言葉は聞こえているのか。
声を上げると、すぐにそちらへと駆け出した]
あら。違ったかしら。
[残念そうな、安心したような。
どちらにせよ、まるで緊張感のない様子だった。
手と手を合わせ、誤魔化しの表情]
あー、えっと、
何か言いたそうにしてたけど、いいの?
[程なくしてアーベルの姿を見つけると、聞こえてきた声に]
おう。分かった。
[短くそれだけ返答して、アーベルの後を追っていった]
─ →礼拝堂─
[姉の勘違い。
場にいて聞いていたなら、多分呆れ返った後、無表情に否定の突っ込みをしただろう……というのは、さておき]
[礼拝堂の扉の前で、一度、足を止める。
行かないと、という思いと。
……何となく、行きたくない思いと。
交錯。
それでも、最終的には扉を開け]
……にーさん、いるかっ!
[声を上げつつ、中に踏み込むものの。
影は既に、捜す者を捕らえた後か。
そこにいたのは、見知った修道士だけ]
[エルザを、「お前は何を言ってるんだ」という目で見ていたが]
えっと…………多分違う
[そう言いつつ冷汗タラリ
だが続く言葉に首を傾げると]
ん? ハンスさん、何かあったの?
―大通り―
どうしてこのタイミングでそれがまず浮かぶかね。
[頭痛を堪えるように左手を額に当てた]
[丁度自衛団員の一人が見えた]
犯人が一人分かりました。
今頃アーべルもそちらに向かっているかもしれません。
ちょっと失礼。
[そして自衛団員を呼ぶ]
急いで教会に向かってくれ。
ライヒアルト、彼が犯人の一人だ。
すぐに行けば今回は隠す暇もないだろう。
[アーベルに続いて、礼拝堂の中に飛び込んでみれば、中にいるのはただ一人]
……ライヒアルトの兄さん、か?
失踪事件の犯人……アンタなのかい?……いや、答えなくていいや。どうせ、アタイの頭じゃ判断つかねえし。
今までアンタという人物にあまり会ってねえから、信じれるかどうかもわかんねえ。
ただまあ……犯人の疑いが高いって話なんで、大人しく捕まってくれねえかな?
[言いながら、軽く拳を握る。
剣は抜かない。剣の機嫌が悪いこともさることながら、死傷沙汰にする気も全く無かったから]
「唐突になんだ」
[相手は当然の疑問を返してくる]
[時間は無駄に出来ない][スッと息を吸う]
『急げ!』
[二つの声を一度に使って炊きつけた]
[直後咳き込んでしまうが相手は走り出すだろう]
……ライヒ、さん。
ヴィリーのにーさん、は……。
[何処、とは問わない。答えが得られるとは、思わないから。
代わりに、口をついたのは]
……一年前も、『そう』だったのかな……?
だとしたら俺、どんだけ。
[間抜けなんだろね、と。刹那に掠めたのは、自嘲]
一緒、来て、もらうよ。
……終わらせたいんだ、俺は。
[決意を込めた声。合わせる場所を失した風は、繰り手の周囲を揺らぎ、巡る。
答えはあったか、否か。
何かしら、言の葉を交わすとしても、決意が揺らぐ事はないけれど]
え? 犯人が?
[わけも分からぬまま、瞬きを繰り返す。
自衛団員が呼ばれ、会話を交えた後に駆け出すのを、呆然と見ていた]
ちょ――…大丈夫、なの?
[咳き込むハンスに近づく]
[ハンスが自衛団を呼び止め、教会へ向かいよう伝えるのを口を挟むことなく傍観していたが]
(………流石にこれは庇い立てするわけには……いかないよねぇ)
[心中で嘆息を吐く]
[アーベルが風を巻き上げる様子には]
ほ。
[と、小さく驚きの声を上げた]
なんだ。そんな特技持ってたのかい、兄さん。
……けど、落ち着いてやれよ。
平常心忘れたら、どんなときでもロクなことにならねえぞ。
一時の感情は、暴走を促すからな。
[喉の痛みにきつく眉を寄せる]
[もうまともに使うことなどできるはずのない発声]
[勢いで使えばこうなることは分かっていた]
……大丈夫。
[咳はそのうちに収まるものの]
[エルザに答える声はまだ掠れたものだった]
[ゲルダにも非礼を詫びる様に小さく頭を下げる]
……わかってる。無駄に傷つける気なんて、ない。
[レナーテの諌めの声に、短く返す。
直後、礼拝堂の外から騒ぐ声が微か、聞こえて来た。
教会に残っていた誰かが、騒動に気づいたか。
何れにしろ、それが生じさせるのは、隙]
……『押さえ』て!
[不意に上がる、声。
巡る風が一瞬止まり、空白を経て、ライヒアルトの周囲を高速で舞う]
動かない方が、いいと思うよ。
それ……触ったら、切れるかも知れないから、ね……?
[わかってる、と言ったわりに、やっぱりちょっと落ち着いていないらしい]
大丈夫じゃなさそうね。
[息を吐く。
憂いを帯びた眼差しは消し切れない]
どうしてわかったの、って訊きたいけど。
貴方のことだもの、少なくとも考えなしには言わないでしょ。
[駆け出して行った自衛団を追うべきかと迷い、視線を転じる。
浮かんだ色を隠すためもあったけれど]
……あの子、どうしたかしら。
[思わず小さく、呟く。]
……まあ、ギリギリ及第点か。
[アーベルのおこなった方法論を見て、レナーテが呟く。
こちらとしても、完全無傷で抑えこめられるとはあまり思った無かったと言えば、レベルとしてはかなりマシな部類ではあったが]
……いいけど、コントロール失って、アイツをズタズタにでもすれば、思いっきりブン殴るから、ちゃんと集中してやれよ、兄さん。
[最後にそんな物騒なことを言って、程なく現れた自警団と共にライヒアルトの身柄を*押さえるだろうか*]
……心します。
[物騒な一言に、零れ落ちたのはこんな言葉だったとか。
それでも、傷つけたくないのは本意。
それが、甘い考えだと言われても。
ともあれ、そうしてしばらく風を手繰る事に集中して。
やがて、自衛団がやって来たなら、風の束縛を解き、後はそちらに任せる]
…………。
[連行された黒衣が礼拝堂から消えた後、ふ、と下に視線を落とす。
蒼が捉えたのは、床に滴り落ちた紅の跡]
大丈夫、かな……。
[口をついたのは、案ずるような響きの呟き]
―大通り―
[持っていた水袋で喉を湿す]
[痛みは消えないが声は少しずつ戻ってくる]
ヴィリーが掴んでいたんだよ。
確認のためにライヒアルトの所に行っていた。
結果はどうも芳しくなかったようだが。
[予想できても止めはしなかった]
[あわよくば記者が相手を捕獲してくれればと甘く思いもしたが]
[犯人が一人捕まえられれば良いとも割り切る]
アーベルも向かった可能性が高い。
一人で行かれてたら拙いから自衛団にも頼んだんだ。
卑怯な方法を使わせても貰ったけど。
[大丈夫と言いつつ咳をするハンスを心配そうに見ていたが、しばらくしてどうやら収まってきた様子
非礼について詫びるように頭を下げられると]
いえ……別に気にしないで下さい
[あえて、分かったことについては彼女は聞かず、追うべきか迷っている様子のエルザには]
……気になるようなら、行きますか? 教会へ
[そう提案する]
[傍目、落ち込んでいるようにも見える様子。
覇気のなさに、レナーテからは激励の肩叩きをもらうかも知れないが、それはそれ]
……止まって、らんない。
まだ、終わってないんだとしたら……。
[ため息に乗せて、独りごちる。
残された言葉を聞き取れたのは、自分だけの可能性が高い。
なら、自分がやるべき事は]
……やんなきゃ。
[小さな呟きは、風に溶けて消え。
ふる、と軽く、*首を振った*]
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