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貴族 ミハエル に 1人が投票した
シスター ナターリエ に 7人が投票した
シスター ナターリエ は村人の手により処刑された……
次の日の朝、教師 オトフリート が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、少女 ベアトリーチェ、少年 ティル、陶芸家 アマンダ、貴族 ミハエル、騎士 ダーヴィッド、職人見習い ユリアンの6名。
[力あるものを捉え、捕らえようと、うねるその力は手を伸ばす。]
…封じよ!!
[その黒き剣へと向かうよう、力に干渉して捻じ曲げる。
その剣を封じるための結界ではないにしろ、結界内に送り込めば、魔剣の力も押さえ込めるだろう。
力の奔流は魔剣ごと、月の力持つ魔女を捉え、捕らえる。]
−北東部・墓場−
“――返して。”
[その想いに、あるいは均衡を崩そうとする意志に、影響を受けたのでしょうか。力の奔流はそばに居たベアトリーチェとアマンダにはわずかも触れることなく、オトフリートに抗う間も与えず、一瞬にして呑み込んでゆきました。
天聖の力を持つ指環だけが残り、ふっと頼るものをなくして落ちます。]
[...が放った風はあっさり消し飛び、
オトフリートやナターリエが目の前で飲み込まれた]
…ベアトリーチェ?
[からん、と指輪が地面に落ちた]
−墓場−
[アマンダがうねり来る力に気付いた時には、既に手はベアトリーチェへと近づいていた。
けれど、オトフリートにあがらう間も与えず飲み込んだ力の奔流は、アマンダとベアトリーチェにかすりもせず余波もなく。
慣性のままに、触れようとして――]
ーーッ!
[音にならぬ音を立て、その手は弾き返された。
痺れるような衝撃に、声は出ない。
ただ驚いたように、茶色の目はベアトリーチェを見ていた]
…使えた。
[聖女の姿をした魔女の消えた空間を見たまま、数度瞬く。
思い通りに操るとまでは行かずとも、力を曲げることはできた。
安堵の息をついたとたんに、くらりと意識が薄れる。
黒い刃による肩の損傷は深く、結界へと干渉した負荷も大きかった。]
[吃驚した様子のアマンダを気にすることもなく、ベアトリーチェは地に落ちたものを拾いあげます。こどもの細い指には、少し大きな指環。]
これで、いいんだよね。
[てのひらに乗せたそれを見つめながら、囁くような声を洩らしました。]
[たしかに対と云えるものを持たないが故に、対と云える存在(もの)――時空の属性を抱く竜の、消失。ぽっかりと、巨きな穴が空いてしまったように思えました。きゅぅと、首から提げていた無限のかたちの輪を掴みます。けれどもそこに籠められた力はもうほとんどなくて、なんにも感じることは出来ませんでした。ほっとしような、ぞわりとするような、あの感覚ももう、ありはしません。]
……わからない。
[ベアトリーチェは眉を寄せて、どこか苦しそうなかおになります。]
[手出しをする隙を窺って居たが、剣戟の間に割って入る隙は無く、結局はナターリエとオトフリートが消えるまで、見守る形になった。]
[ダーヴィッドが崩折てやっと、動き出し]
[駈け寄って、肩を掴む]
[深く裂けた傷口からは止めどなく血が溢れ
その香りは、こんな状況の中にあってもどこまでも甘美。]
わからない、わからない、わからない、
[おんなじ言葉をなんべんも繰り返しながら、鎖を引き千切ろうとします。拒絶の意志は力となって、たやすく首飾りは壊れてしまいました。さっきの指環のように、捩れた輪はベアトリーチェから離れて、転がり落ちました。]
……要らない。
[アマンダはただ呆然と、ベアトリーチェの行為を見詰めるばかり。
指輪を拾い、囁くのを、ただ黙って見ていたけれど。
「……わからない」と呟く声に、ようやく我に返っただろうか]
……ベア、君は……君は、
何を 知りたかったの…?
[アマンダは立ち尽くしたまま、オトフリートが居たはずの場所で苦しげに眉を寄せる子どもに問うた]
[革鎧の肩当てすらやすやすと切り裂いた刃は、鎖骨を断ち切るほどまで達していて。
傷口から溢れる真紅の甘露が、地面へと滴り落ちていく。]
……違うよ、アマンダ。
[しばしの間輪を見つめておりましたが、ゆっくりと顔を挙げて、首を左右に振ります。そのかおから表情は消えており、いつものようにぼうっとしておりました。]
知りたかったのではない。
ただ、足りないものを、埋めたかった。
でも、この世界に生きるベアトリーチェでは駄目なんだ。
[それはやっぱり、謎かけのようであったでしょうか。]
……あとは、最後の、均衡を。
[ぽつんと呟かれた言葉は、ひとりごとのようでした。]
[いつもとは様子の違う少女の様子に
ああ、対とも言える時空の消滅が堪えたんだろうな、と勝手に判断し]
なあ、ベアトリーチェ?どうした?
疲れたのか?
[そっと触れようとして、手を止めた]
『え、今なんて言った?』
[傷口に手を差し込み、欠けた鎖骨に触れる。
髄の覗くまで深く断たれた骨を、補うように、一時的にその骨の代わりを果たせるように、強く、溶けぬように氷を造る]
[膨大な血は、ミハエルの腕を伝って袖口から肘もとまでを濡らす。]
[ミハエルの腕は、小さく震えて居る。
触れる傷口も、流れる血も暖かいのに。]
[ダーヴィッドの傷口から手を引き抜き]
[こぼれ落ちた、捩れた輪を拾い上げた。
それは血濡れの手の中で、血にまみれてしまって]
……また、失われた。
[アマンダは、ベアトリーチェの言葉を静かに聴いた。
もう、わかったから。鍵の書を持っているのが、目の前のこの小さな子どもなのだと]
…ねえ、ベア。
足りないものは、埋めないといけないのかな?
補い合っては、ダメなのかな…
[アマンダは、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
何が言いたいのかも、はっきりとは分からぬままに]
寂しいなら、寄り添うのは…?
対は、互いが苦手だけど。寄り添う事で、均衡になるよ。
二人でも寂しいなら、もっとたくさん集えば賑やかだよ?
埋めたくて、埋めようとして、みな居なくなった…よね。
たくさん集まってたあの時と今、ベアはどっちが寂しい…?
[最後の囁きは、独り言のように静かに]
私が居なくなったら、ベアは幸せになるのかな…?
[ベアトリーチェは、わらいます。ユリアンに、アマンダに、わらいます。]
……大丈夫だよ。
また、逢えるもの。
[とても空虚に、わらうのでした。そのかおは微笑っている筈なのに、どこか泣き出してしまいそうにも見えたかもしれません。でもベアトリーチェは、その方法を知らないのでした。]
もう、後戻りは出来ないんだよ。
ベアトリーチェも、……フィロメーラも。
揺らがない。揺らいでは、ならないんだ。
[そうして、彼女の――自分の中にある精霊の名を紡いだのでした。]
[アマンダが頬に触れたのなら、内にある精霊の存在が感じられたでしょう。それは以前にブリジットが触れたときよりも、強いものとして。
けれどもそれに構うこともなく、ベアトリーチェは握っていた指環を、指に嵌めます。こどもには大き過ぎる筈のそれは、通した瞬間にぴたりとちょうどよい大きさに変ったのでした。ふわり、天聖の力が、透明な光が零れてゆきます。]
[アマンダは、わらいながら、なきそうな、子どもを見つめる。
頬に触れた指からは、強い精霊の気配が伝わって。
それが、「フィロメーラ」なのだろうと思った]
また、逢えるのに…後戻り出来ないの?
ベアも…フィロメーラも…
揺らいでいるのなら、立ち止まってみればいい。
本当に開けたい【扉】は、【鍵の書】でしか開かないのかな?
[彼女が指輪を嵌めると、零れた光がひび割れた爪を元へと戻す。
叶うならば、アマンダは大地のように優しく包もうとするだろう]
私はきっとどこかで、友だと思っていたのだな。
疑っても、彼奴の事を。
[捻れた環には表も裏も無い、無限の象徴。時の環。]
[透明な、光が目の前を通り過ぎる。天聖。
その力の来たほうを見た。
泣き出しそうな子供の貌を。]
……駄目だよ。
[拒絶はしませんでしたけれども、ベアトリーチェはアマンダから離れて、ゆっくりと左右に首を振ります。]
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデンは、
この世界では、生きていかれないのだから。
[ふっと翳が過り、また、人形のようなかおになりました。]
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