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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が6名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、囁き狂人が1名、聖痕者が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
―→地底湖―
[道中、いかにも少女くらいの背しかない自分が黒いローブ羽織って歩いていれば、この村でなくても珍しい姿。
周囲の視線は慣れてはいるが、気にならないわけではない。でも気にしない。してもしかたがない。
地底湖に着く、なんとなく話はウェンデルから聞いていたが実物も悪くはないと思う]
サンプルも一応とっていこうかしら?
[小瓶を手に、水を汲んでいれる。別に何かに使うわけじゃないが、癖のようなもの。
すぐに観光よりも周囲の岩の様子とか、こけとかに興味は移っていた]
あまりに遅いと出せないからな。
[多分、常の言葉を口にして。]
だったらちゃんと本棚に戻す癖付けろよ。
[むぅむぅ、と文句を返し。]
…起きないお前が悪い。
[たまーにウェンデルを叩き起こすのも青年の常のうち、だ。]
……うん、多分、喜ぶと思うよ。
[良かったらまた買ってね、と店の人も言っていました。買いに来る人>>0:103が増えるならきっと喜ぶでしょう。
他の友達にも甘いものが好きな子はいますし、宣伝してみてもいいかも知れません]
……あ。
[そこでふと、店を出た直後のことを思い出しました]
…ん、
[ミリィの示すメモ書きに、視線を落とす。
数字の並びに少し目が奪われたのは曲線の波に。
数度瞬きをして、内容へと思考を戻したのだった]
…―――そそ、その3倍迄なら、だ出せるから、
い、今欲しいのは、
こ こ黒檀、で、つ、蔦のも模様の、が、額なの。
[指定が細かくなる程探す苦労は増える事を知っている。
商人の金勘定については分からないので
彼女の粗利が少なそうであることはうすらとしか判らない。
だから、自分なりの誠意のつもりを示した]
─ 広場 ─
ん、用件も、立ち話で聞くよりは落ち着いての方が良さそうですし。
[同意するノーラ>>0:104にこう言って。
慌てるロミ>>0:107の様子に、はー、っと、大げさなため息をついた]
あのな。
どんな小さな傷でも、甘く見たらダメだ。
ちょっとの事と思ってほっといて、悪い気が入ったら、もっと辛くなるかも知れんのだぞ?
[ほんの少し、怒ったような口調になるのは、怪我した子供を諭す時はいつもの事]
というわけで、宿に着いたら手当てするからな。
……そのままだと、親父さんも心配するだろうし。
出せなかったらお前が作って。
[自分で作るつもりは露程も無い。自力で早く起きるという選択肢も無い。
常の言葉に返すのはこちらも同じ]
読んでるうちに寝ちまうんだよ。
しゃーねーだろ。
[悪びれない男だった]
くっそ、いつかはお前を叩き起こしてやる。
安眠なんぞさせてたまるか。
[実を結ばぬ仕返しを企むのも、常の事]
飯、食う。お前ん家、今なら平気なんだろ?
なんか読むんなら持ってけ。
[伸びをしてなんとか体を動かして、随分しっかりと覚醒した後、本を視線で示した。
何でも自由にすれば良いと告げる相手は然程多くは無いが、其れを伝える気は無く、口にしたりはしない]
黒檀で蔦の模様ね。確かに承りました。
[三倍まで出せる、とのゲルダの言葉には頷いて。けれど。
相手が金勘定に疎いからと言って、吹っかけるような真似はしない。
それが女なりの誇りだったから]
カーラーさんが品物を見て、納得できると思ってくれたなら
次の取引からはもう少し色をつけてもらう心算だから、今回はこの値段で大丈夫。
それと、他にも御入用のものがあったら、遠慮なくどうぞ。
[その時、ごうと風が強く吹き>>0:#5女の言葉尻を遮る]
風が随分、強くなってきたみたいだ。
嵐になるのかな? ……まいったな。
女将さーん。窓、閉めちゃうよ。
[開いていた窓を閉めようと立ち上がれば、宿へと向かって来る幾つかの人影を目にするだろう]
─ 広場→宿屋 ─
[薬が、という主張>>10に、く、と笑みが漏れる。
もっとも、俯いてしまったロミにはその笑みは見えないかも知れないが]
大人しく手当て受けるんなら、なるべくしみないようにやってやるよ。
[さらり、そんな言葉を告げながら、宿へと向かい]
……あれ。
先客万来……か?
[やって来た先に、見知った赤毛を認めたなら、口をつくのはこんな呟きだった]
―地底湖→―
[サンプル採取とか、観察記録とか一通りとるとウェストポーチにしまう。
宿屋へは村の中をぶらつきながらのんびりといろいろ見て回りながら戻ろうと、村の中をぶらつきはじめる。
道中村人の注目度合いはやはりかなり大きかったかもしれない。
知り合いに会ったり、向こうから声をかけられたりしない限りは、自分から声をかけることはなかった]
―エーリッヒの住居前―
……。齧られたら、痛そうだね。
[リスの歯は固い木の実も砕ける程に丈夫だと、いつか本で読みました。
そんな風に言われて>>7しまっては、やっぱり我慢するしかなさそうです。
それに痛みだけじゃなくて、病気の心配も……なんて事を考えていたら、大きな手が僕の頭に触れました]
……。
[最初の頃は不思議だった彼の口調にも、今では違和感を感じない程すっかり慣れてしまいました。
慣れ過ぎて、時々男の人だってことを忘れてしまいます。
だからこういう風に撫でられて、そのことを思い出すと、やっぱり少し照れくさい様な気持ちになるのでした]
あ、あありがとう。
…――――よ、よろしくお願いしします。
[ミリィの言葉に、少しだけ頬を上げて見せる。
窓の外の音が激しくなる頃、丁度その向こうに
焼き魚のセットのプレートをふたつ持った女将が現れて
笑顔で机に並べてから、他の窓を閉めに向かう様子。
ほしいものが手に入る約を得たゲルダは上機嫌―尤もひどくわかりにくいが―なままに、窓を閉めようとする商人が外に何か見つけるらしきに、少し身を伸ばして肩越しから覗き込んだ]
ん。……まだ、欲しい?
[勿論嫌なわけではないので、手を払い退けなんてしません。
代わりに誤魔化すみたいに、こっちを見てくるリスと目を合わせます。
掌に出していたお菓子を一度しまって、改めてマカロンの包みだけを取り出しました]
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