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騎士 ダーヴィッド に 1人が投票した。
職人見習い ユリアン に 1人が投票した。
未亡人 ノーラ に 3人が投票した。
研究生 エーリッヒ に 6人が投票した。
研究生 エーリッヒ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、貴族 ミハエル、騎士 ダーヴィッド、召使い ユーディット、職人見習い ユリアン、ランプ屋 イレーネ、未亡人 ノーラ、少女 ベアトリーチェ、青年 アーベル、読書家 ミリィ、学生 リディ の 10 名。
……まあ、確かに……、そうだな。
[リディの言葉に頷いて]
[あれでも一応、はとこなのだからと言い聞かせ。
彼も、エーリッヒの傍に向かおうと、して――]
エリにぃー?
そろそろ風邪引くから起きた方が……
[呆れ半分でため息を吐きつつ、
エーリッヒへの方へ歩み寄ろうとしたものの。
その足は、エーリッヒの元へ辿り付く事は適わずに]
………え?
[どくん。
不意に感じた何かに辺りを見回し…]
…
[ぴきっ…
頭の中で、そう、響いた、気が、した。
そして。
時が動き出した時、また、声が響いた]
[リディがエーリッヒが埋まっている辺り…割り箸墓標に近づく]
……放っておけばいい………!?
[冬晴れの空に金の光球が…そしていつ現われたのか銀の光球が…]
[2つの光球はリディを追い越しエーリッヒにむかったが
途中で銀の方は消え…金の光球が雪中へ。]
[雪の隙間から零れる金の光り。]
[雪が溶けるように消失すると、金の光りはエーリッヒを包み込んでいて。
……そのまま…包み込んだまま上空へと…………]
[ユリアンの方に気を取られていた少女は、それに気付くのが僅かに遅れた。上空から現れた金色の光、そして銀色の…]
エーリッヒさん?!
[姿を消した青年の名を呼ぶ]
[自ら埋まって行くエーリッヒに言葉も無かったのだが]
[流石にそろそろ不味いんじゃないか。皆が近寄るのを見て一歩踏み出しかけ]
…?
[違和感]
[焦げ茶色の目を眇めた先にあったのは――金色の宝珠。
それは緩やかな軌跡を描き――雪に埋もれるエーリッヒへと舞い降りる。]
[ほぼ同時に、どこからともなく飛来した銀の珠が、同じくエーリッヒを包み込もうとして、]
………ぁっ…!
[重なり、溶ける銀のひかり。]
[溶かした金のひかりは、そのまま丸くエーリッヒを包み込んで、]
[空へと、消えた]
[騒ぎの中心。
そこからは、やや離れていたせいか、他に気を取られていたせいか、気づくのは遅くて]
……え?
[揺らめくような金の光に、はっと、そちらを見やった時には、既に遅く。
さっきエーリッヒが埋まった、その辺り。
そこを金色の光が照らしていた。
その光はそのまま空へと翔けて、消え……]
……何なんだよ、一体。
[ぽつり、こぼれる、呆れたような、呟き]
…………な…なんだ…?
[慌てて割り箸墓標の方へ駆け寄る。
…エーリッヒがいた場所には窪み。]
……リディ……何が起こったかわかるか?
[自分より墓標に近い位置にいたリディに訪ねてみる]
[響く声に空を見上げ…金の光が空に浮かんでいた。
そして、銀の光も現れていた。
その光は割り箸の墓標を通り過ぎ…
…銀の光は消え、金の光は雪の中に入る]
…
[そして、金色の光は空へと上がっていき…消えた]
…王様の、檻…
[空を見て、ポツリと…呟いた]
[ノーラが視界の中で頷いて。
ああそうなのか、と思わず溜息を零した…その、時に。
金が、目に入った。
そして何時の間にか、銀も。
ふたつの光が目指す場所は同じで。銀は、金に溶ける。
エーリッヒを包んだ金の光は、そのまま天上へ]
……何、が…
[宵闇に飲まれるように消えた金を探すように天を仰いだままで。
呆然と、呟いた]
[リディに遅れて歩み出そうとして、
空気の変化――とでも言うのだろうか、違和感に、止まる]
[生まれる、二つのひかり]
[翠玉の双眸が驚きに見開かれ。
何が起こったのか解らないうちに、それは、雪を包んで――]
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