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未亡人 ノーラ に 2人が投票した。
宿屋手伝い ゲルダ に 2人が投票した。
未亡人 ノーラ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、シスター ナターリエ が無残な姿で発見された。
闇は晴れず、深くふかく、包み込む。その先にあるのは……。
─ 宿泊施設・廊下 ─
[ノーラの訴えは、シスターの心を動かし、定めるにたるものがあったようで。
揺らがぬ意志の光に、は、と息を吐いた]
んー……まあ、そこまで言われちゃうと、反論の余地はないんだよなぁ。
[何を考えているかわからない、という評は当然のもの。
飄々と開けっ広げなようで、その実、自身の本心を晒した事は全くなかったから。
それとわかっているから、特にそこへの反証は入れる事はなく]
……ま、でも、ね。
そこまで言われちゃって、更に刃物向けられたら。
こっちとしても、そっかあ、で済ます訳にはいかない……そこは、わかってるよな?
[他者に刃を向けるというのは、自身の命を失う覚悟も必要なもの。
それがあるかと問うように、声音が低く、冷える]
……俺はね。
ここに来る前は、生死ぎりぎりの状況に身を置いてきたから。
そこの妥協は、絶対しない。
[言いつつ、するりと手を懐へ入れる。
躊躇いなく掴むのは、銀色の短剣]
それが、簡単に死を招くってのを、知ってるから、な。
[それまでの軽さはどこへ行ったのか。
冷淡に言い放ちつつ刃抜く様子は、闇なる『影の護り手』としての本質に返ったもの。**]
[ゲルダとアーベル、
彼らの交わす言葉を聞いていると、やはり何かしら繋がりがあるのではと思えてしまう。
その上で、怪我の事を相談した、或いは知っていた相手にしたのではないか、と。
人でない可能性があるゲルダに対してアーベルの反応は変わらず、──知っていたのでは、という邪推さえ。
彼は只の人か、
それとも月のいとし子の協力者か。
ゲルダも手の内を簡単に見せるつもりはないのだろう。
態度は変わらない。]
[故に、シスターに協力者の可能性を告げる。
どうか間違えないでくれと言葉を尽くす。
真偽を確かめる力などない。
見聞きしたもの、その中で感じたものが女の全て。
聞いてくれないかもと危ぶんだが、シスターは女の言葉に耳を傾けてくれた。
そうして、彼女は考えた末に女の方を信じてくれた。
それならば、迷う事はない。]
…ありがと。
[紡ぐのは短い感謝の言葉。
味方などいないと思った。
いなくてもいいと思ったが、
信じてくれる人がいる事の、何とも心強い事。]
[ナイフを向けた事は相手を刺激する結果となったようだ。
騒動が始まってもずっと凪いでいたアーベルの雰囲気が変わる。
向けられるのは短剣。
冷淡な言葉は殺意が向けられた証。
彼は男性であり、何より、一度騒動が終結するまで生き抜いている。
肝も据わっている事だろう。]
やっぱり、アーベルさんは協力者なの。
[彼は、否定をしない。
それが答えのように思えた。]
…覚悟の上だよ。
だって、何もしなければ只殺されるだけでしょ。
それだけは、絶対に嫌だ。
[ナイフは変わらずに彼らに向いたまま。
月のいとし子の能力については知らない。
けれど死ぬ気でかからなければ、きっと負けてしまうだろう。
そして、それは二人の死を意味する。]
[けれどこうして巻き込んでしまったからには、せめてシスターだけでも生かしたい。
女はナイフを取り落とさないようにしっかりと握り締める。*]
─ 宿泊施設・廊下 ─
信じてもらえないなら、仕方ないね。
[ナターリエはノーラの側に。
これ以上は言葉を尽くしても無駄らしかった。
ならばもう、実力行使以外には道が無い。]
[彼女らに冷たい言葉を向ける“護り手”の背から、2歩、3歩、後退った。
何かあれば逃げられるように――或いは、彼の邪魔にならないように。]
ま、そこまで言うなら、選択肢は他にないね。
……血を流してでも生を掴み取ると言う意思は、俺にとっては敬意を払うに値する。
[それが命の正しき在り方、と見なしているから]
だから。
手は、抜かないっ!
[宣するのは、この場では非常に酷薄な宣。
素早い踏み込みから繰り出すのは、心臓を狙うに躊躇いの一切ない、銀の刃の突き、一閃。**]
[それぞれの武器を手にしたノーラとアーベルが、お互いを敵として認識し相対する]
………
[ノーラの後ろでナターリエは固唾を呑んで見守っていた。
足元では白猫が何かを予感してか、毛を逆立て威嚇の体勢を取る]
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