情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
そして、雅詠の旦那でも、結局外へは出られなかったと?
それは不思議。まったく不思議ですねえ。
[不思議、不思議と繰り返すのは、他に含みのある様でもあり]
[夕餉の気配に顔出すも、漂う酒精にやや眉寄せて。
ちょうど揺藍と対角の、菱の形に座すだろか。]
さて、お早いの。
我も…夕餉をいただこうか。
[相伴、と口にしかけて言い直す。
既に心得たか、童子は清き水のみ運び来る。]
そのようなことはないよ。
酒は薬でもあり毒でもある。
やはり薬に勝る薬などないと我は思う。
[烏の注いでくれた酒を、唇を湿らすよにちみちみと飲みながら雅詠の話を聞いているだろうか]
…川を越えるつもりが同じ地とは…まぁ。
この場所が真実でなければ冗談にしか聞こえぬものよの。
ぜんぶ、かぁ。
[ゆる、と首を傾げ。紅緋を数度、まばたかす]
ねいろは、みえてしまう事がこわいのだね……。
[呟く刹那。紅緋は僅か、陰りを帯びて]
でも、誰を見るかわからぬのなら、誰もいなくても、見てしまうかもしれぬのではないの?
なら、一緒がよいよ。
[それでも、告げる時には、陰りは、失せて]
〔僅かに荒ぶる風は直ぐ様収まりて、
そよぐは童を慰むやうに穏やかに。
緩く首を傾いで仰ぐ先は変わらぬ空、
森はさやめきて噂話をするやうに。
されども、風は風、森は森しか過ぎず、
たとへ精が棲みても伝わらぬか。〕
冷えてしまうの。
あやめねえさまも、ひえてしまうと違う?
[小さく尋ね]
[それから、小兄の言葉]
[小さくうなずいては陰りに気付けず]
離れておれば、
おらがおらんければ、
誰もちがうって、こわいってわからんも……
…………ふうれんにいさまのことを、
ゆめが見てしまうかもしれん…………
[それは本当にちいさくちいさく]
いえね、ほら、彼の天狗の麗人がおっしゃった。
皆、鈴の音に呼ばれて来たと。
そいつはきっと、人の世を逃れて天狗の里に行く、そんな心があった証拠。
したが俺には、迷い迷って、逃れて逃げる、そんな風情が旦那には、ちょいと似合わぬと思えたもので。
[だから、雅詠なら出られるかもと思ったのだと言外に]
[交わされる言の葉を、聞くともなしに聞きつ。
箸を口に運び、はくはくと咀嚼する。
御酒を勧められるを拒むのか、言の葉交わすを拒むのか。]
[それでも挨拶されれば、こくと頷き。
手を上げられれば、琥珀がひとつ瞬こう。]
でも、みんながこわいとは限らぬよ?
それに、ひとりは良くないよ。
館にいなければ、ご飯もいただけぬもの。
[だから、戻ろう? と。
ゆるり、首を傾げつ言い。
最後の呟きに、紅緋は不思議そうに、本当に不思議そうに。
また、まばたいて]
……風漣は、かまわぬよ?
おやまあ、好く似ているとな。
風の坊は森の中で暮らしていたのかい。
小さき相棒も居れば冷える心配はなきかな。
此方は大丈夫だよ、臙脂の子。
こう見えても鍛えているからね。
さても其方はこわがりなのだね、
そう思わぬも思わぬも己次第だけれども。
[ゆうるり首を傾いではたりはたりと瞬きを]
それより、坊ら。腹は空いておらんかな。
……そう、じゃけど。
…………もし、こわいひと、おったら、おらぁ
[しかし、小兄の言葉に]
[戸惑うように]
…………にいさま。
おらのこと、こわぁない?
―そいつぁちと褒めすぎだぜ。
俺だって―
[ふと沈痛な面持ちになり]
――すまねぇ、ちと呑み過ぎたみてぇだ。
[言って大きく酒を呷る―表情を隠すかの様に]
うん。
風漣は、森にいたのだよ。
[舞弥のにいさまと一緒に、と。
そう、告げる刹那、紅緋はどこか嬉しげか]
……そう言えば、朝餉をいただいたあと、何も食べていないや。
[だから、お腹は空いてるよ、と。
あやめの問いに、笑いつ答え]
おや、そりゃいけない。呑み過ぎは身体に障る。
何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし。
ここの酒は二日と残りはしませんが、お気をつけなさいまし。
[沈痛な雅詠の面持ちは目に止めたか、けれど笑みはいつもと変わらず、ただ、声だけが、僅かに和らぐ]
大丈夫だよ、きっと。
こわいひとがいれば、こわくないひともいよう?
こわくないひとは、お守りしてくれるよ、きっと。
[にこ、と笑み。
惑うよi投げられた問いに、ゆる、とまばたいて]
……こわくないよ?
[それは、何事もないかのように]
おら、こわがり……け?
[ねえさまの言葉に、首を傾げて]
[されど次にすすめられれば*濡れた裾のままにあとをついていくだろうか*]
そうかい、森にね。
それは懐かしかろう。
空いているのなら戻ろうか、
けれどもここに握り飯があるから、
とりあえずは食べると好いさ。
[言いながら包みの中から取り出す白飯二つ]
臙脂の子、
此方にはそう見えるよ。
こわくないはずのものも、
こわく思うているようにね。
おや、ゆら殿?
[うとうとと傾いだ身体を支えて、童子に布団をと頼む]
本当に、身体は大丈夫でしょうかねえ、こんなに華奢だとどうも心配だ。
うん、きっと。
[にこ、と音彩に笑いかけ。
つがれた言葉には、紅緋は僅かに陰ろうか。
それも、刹那のことではあるが]
うん、懐かしくて、思わず眠ってしまったの。
[あやめにひとつ、頷いて。
取り出された白飯に、わあ、と邪気無き声あげる]
あやめのねえさま、ありがとう。
[本当に嬉しげに言いつ。受け取ったなら、音彩にひとつ渡して食べ始めるか]
[気配に聡い烏には、鈍いこちらは気付きゃせぬ。
大きく呷る雅詠には、琥珀を眇めるも箸は止めず。]
[揺藍の傾ぐを見れば、その手の杯に眼差しは留まろうか。]
臙脂の子と濃色の子とは、
仲の良き事よな。
[陰りには気づくか否かさても表情は変わらずに]
気にする事はないよ、
確りした食事は戻ってからにしよう。
そうそ、頬にも白飯食わさぬようにね。
[仲良き、との言葉に、紅緋は僅かに揺らごうか。
それもまた、刹那の事ではあるけれど]
うん、ちゃんと食べなくてはいけないね。
[にこ、と笑いつ。
頬に、との言葉、え、と声上げ手を当てようとするものの。
片手に鞠を持つ故、それは叶わずに]
それは残念。
[首を振るえいかに、笑みを見せ、夕餉の膳へと向かいなおす。なますを一口噛み締めて、思い出したように外を見る]
坊達とあやめ嬢は、お腹をすかせてやしませんかねえ。
[頬に触れる感触に、わ、と短く声を上げる。
紅緋が、翳って、また、笑んで。
はくり、と照れ隠しのように白を齧る。
食べ終えた所に投げられた問い、それに、寄り添うていた仔うさぎを見やり]
……共に来る?
お家に帰る?
[そう、と問えば白に包まれし獣は首を傾げ。
慕うように、童の足元に擦り寄るか]
……共に、くるみたい。
叱られぬよ……ね?
[連れて行っても、と。呟く声は、やや不安げか]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新